「津村秀介 内容紹介文」


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No書名内容紹介文 & 転載元(出版社名  シリーズ名・等)
00偽りの時間その蒸し暑い夏の夜
日本列島に三つの“死体”を置いて
鉄壁の<現場不在証明>をはりめぐらした大胆緻密の不可能犯罪!

光風社書店  (新書判)
01影の複合同日同時刻に、愛媛県松山市と東京で、二人の女がそれぞれ全裸で絞殺された。
が、二つの現場から犯人と思われる同一人物の指紋と体液が採取され、しかも捜査線に浮かび上がった
その有力容疑者は、事件当夜上野発青森行L特急“はつかり11号”の車内にあった!
立ちはだかる鉄壁のアリバイに、捜査陣の苦悩は深まる・・・。
アリバイ崩しの名手が贈る本格推理の最高傑作!

祥伝社  ノン・ポシェット
02時間の風蝕新横浜のホテルに現れた美女の装いは、まるで喪服をまとっているかのように黒づくめだった。
そして女が立ち去った部屋からは、中年男の毒殺死体が発見された。
手がかりは殺人現場に残された奇妙な金塊のみ。
捜査が難航する中、第二の殺人が・・・。
著者の代表作!!

青樹社  青樹社文庫
03黒い流域大雨で増水した相模川と酒匂川で同日同時刻、建設会社の常務夫人と愛人が殺害された。
当然、嫌疑は常務に向けられたが、彼には鉄壁のアリバイがあった。
大胆で緻密な犯行に地道な捜査を続けるベテラン刑事と新米刑事のコンビが挑む!
アリバイ崩しの名手の会心作。

青樹社  青樹社文庫
04虚空の時差名古屋行き“ひかり87号”の車内で出版社の校正係、草田恭子が毒殺された。
捜査員は、トラベルライター笹岡と市役所勤務の折原を容疑者と断定した。
しかし笹岡は同日同時刻、取材のため熊本に、一方、折原は新大阪発“ひかり23号”で博多に
向かっていた。
東京−名古屋間をノンストップで走る新幹線での殺人は二人には不可能に思われたが・・・・・・。

祥伝社  ノン・ポシェット
05山陰殺人事件横浜で起きた連続婦女暴行殺人事件は、容疑者の自殺で決着がつこうとしていた。
だが、それに不審を抱いたルポライターの浦上伸介は真相を求めて一人山陰路へ旅立った・・・。
アリバイ崩しの名手が贈る長編本格ミステリー。
名探偵・浦上伸介の記念すべきデビュー作!

青樹社  青樹社文庫
06紅葉坂殺人事件雨の横浜・紅葉坂で貿易会社の社長が刺殺される事件が起こった。
被害者の社長は十日ほど前、名古屋で現金二千五百万円を強奪されていて、その捜査中の凶行だった。
警察は、凶器に付着していた指紋から、即刻社員の長井を逮捕。
だが、事件を追うルポライターの浦上伸介は、ただ一人異をとなえた――。
名古屋、横浜、福岡、秋田のアリバイの壁を暴く、傑作本格推理。

勁文社  ケイブンシャ文庫
07瀬戸内を渡る死者源平の古戦場として名高い檀の浦を望む高松郊外の景勝地、屋島。
その遊歩道に咲く藤の花の下で、同じ藤色のスーツを身にまとった美女の絞殺死体が発見された。
被害者は東京でスナックを営む人妻で、夫とは離婚寸前だったらしい。
死体の第一発見者となった週刊誌記者の北川真弓は、特ダネとして事件を追うことになった。
真弓が取材を進めるうちに、被害者の薄幸な人生と、彼女と関係のあった複数の男が容疑者として
浮かび上がってきた。
だが、容疑者にはアリバイが・・・・・・。
アリバイ崩しの名手が贈る会心作!

廣済堂出版  廣済堂文庫
08仙山線殺人事件将棋の世界では現金を賭けて対局する者を真剣師と呼んでいる。
その真剣師の大会が東北と関西で開催された。
大会に出場するため東北へ向かった二人の真剣師は山形と仙台のホテルで同日、殺害された。
二つの事件が仙山線で結ばれた時、双方の被害者が容疑者に・・・。

青樹社  青樹社文庫
09宍道湖殺人事件宍道湖の湖畔に建つホテルで、横浜の会社員・落合和彦が「殺される!」という悲鳴とともに転落死した。
その一ヵ月前、彼の恋人・塚田千秋も旅行先のレマン湖畔のホテルで転落死していた。
そして落合が殺された同日、横浜でも殺人事件が発生。
三つの事件の関連は?
浦上伸介が真犯人のアリバイを解き崩す!

講談社  講談社文庫
10京都着19時12分の死者関ヶ原を通過中の新幹線車内で、中年女性が毒殺されていた。
輸入ものの珍らしいジュースを、何者かに飲まされたらしい。
死体が京都で降ろされ、京都府警が捜査に乗り出した頃、こんどは京都のホテルで男が毒殺される。
二つの事件にはどんな関連があるのか?
得意のアリバイ崩しが冴える長編力作。

講談社  講談社文庫
11寝台特急18時間56分の死角寝台特急「さくら」でルポライター浦上は或る男と知り合い、意気投合する。
その頃、長崎県大村では若い女性の他殺体が発見される。
そして浦上が横浜に戻ってみると、今度は神奈川県藤沢市で若い女性が殺されていた!
二つの事件はやがて奇妙に関連してゆくが・・・・・・。
アリバイ崩しが冴える本格長編。

講談社  講談社文庫
12偽装運河殺人事件水の都として知られるオランダの首都アムステルダムの運河に、首のない男の死体が浮かんだ。
被害者は持っていた名刺から日本人商社マン小田木浩次と思われた。
国際刑事警察機構を経て身元照会が神奈川県警に要請されたが、捜査一課の桐田警部は
それを聞いて耳を疑った。
小田木は三カ月前に妻を亡くしていた。
だが、その死因には疑問があり、桐田が密かにマークしていた男だった。
果たして運河に浮かんだ首なし死体は本当に小田木なのか・・・・・・?
刑事たちの執念が、二国間にまたがる殺人トリックを解き明かす!

廣済堂出版  廣済堂文庫
13猪苗代湖殺人事件晩秋の猪苗代湖畔で、正体不明の謎の美女と詐欺師の、二つの死体が発見された。
二人のそばにあった不思議な“人物リスト”をもとに、毎朝日報の新人記者・小川みゆきと、ルポライター・
浦上伸介は真相を追う。
大がかりな犯罪の構図!
背後に潜む人物には、鉄壁のアリバイがあった!
二重三重に構築された、絶妙、斬新なアリバイ・トリック。

光文社  光文社文庫
14新横浜発12時9分の死者アメリカから一時帰国中の人妻が失踪した。
警察が調べるうち、帰国の背後には巨額の遺産相続問題がからむと判明、にわかに犯罪の色が
濃くなる。
そして人妻は、手がかりになるべき手書きの地図をのこしていた。
奸計、トリック、鉄壁のアリバイにルポライター浦上が挑戦する、その結末は?
本格推理秀作。

講談社  講談社文庫
15天竜峡殺人事件七夕の飾り付けで街が彩られた平塚の路上で、中年男が変死した。
当初は単なる酔いどれの頓死かと思われたが、死因には不審な点が多く他殺の疑いが出てきた。
ルポライターの浦上伸介はこの事件に関わる事になったが、犯人と思われる人物には
鉄壁のアリバイが・・・。

青樹社  青樹社文庫
16北の旅 殺意の雫石岩手県雫石川の河畔で横浜在住の藤本昌代の死体が発見された。
そして後日、四国徳島の吉野川でも女性の死体が発見された。
ともに現場には薬物混入のワインボトルとダイイングメッセージが遺されていた。
この一致に、岩手・徳島の両捜査本部は色めきたった。
やがて容疑者に昌代の愛人・牧内が浮かび上がったが、検死の結果、二件の殺人は<同日同時刻>と
証明された!

祥伝社  ノン・ポシェット
17諏訪湖殺人事件信州・諏訪湖畔の毒殺死体は、殺人で指名手配中の永沢洋三だった。
事件を追うルポライター浦上伸介は、永沢の愛人・関根由貴の存在をつきとめたが、彼女は銀行から
一億五千万円を横領し蒸発。
ところが、由貴は諏訪湖の事件から24時間後、愛媛宇和島で服毒死。
しかも現場に死者永沢の指紋が!?
列車を駆使したアリバイトリックの妙味。
浦上は時間の壁に挑んだ。

光文社  光文社文庫
18大阪経由17時10分の死者殺人現場は横浜と奈良。
死体は血塗られた文庫本と共に桜の木の下に横たわっていた。
同じ日の昼と夜に起きたこの二つの殺人にどんな関連があるのか?
或るヒントを得たルポライター浦上伸介は事件の謎と犯人の正体を追う。
しかしその人物には鉄壁のアリバイが・・・・・・。
アリバイ崩しの妙を満喫させる傑作。

講談社  講談社文庫
19昇仙峡殺人事件深夜の甲府市内で、オートバイの無謀運転に巻き込まれた乗用車がブロック塀に激突した。
だが、運転者は姿を消し、後部座席からは若い女性の絞殺死体が発見された。
どうやら殺人者が死体を運ぶ途中に起こした事故のようだった。
アリバイ崩しの名手が贈る傑作集!

青樹社  青樹社文庫
20人を乗せない急行列車ヤミ金融の経営者が殺害された。
事件の背後には富豪の遺産相続が!

捜索願が出されていたヤミ金融業者が、横浜の運河で他殺死体となって発見された。
ルポライター浦上伸介が取材に乗り出した。
事件の鍵となるのは、秋田の富豪が持つ土地権利証。
いつのまにか秋田から殺された金融業者のもとへ移されたその権利書は、さらに人知れず秋田の富豪の
金庫に戻されていた。
権利証の動きを追うことで、犯人に迫ることができる。
そう考えた浦上は、ただちに行動に移った!

実業之日本社  ジョイ・ノベルス
21異域の死者上野不忍池湖畔で殺された美女は人妻だった。
しかも不倫の相手がいる。
当然周辺の男女が疑われるが、皆アリバイが成立。
物証の一つに疑問を抱いた名探偵浦上伸介が、その人物を追及すると浦上の眼前で或る駅に
電話をして、完璧とみえるアリバイを示したが・・・・・・。
浦上伸介をキリキリ舞いさせる快作。

講談社  講談社文庫
22洞爺湖殺人事件真冬の北海道、洞爺湖で男の刺殺死体が発見された。
被害者は札幌に単身赴任中の商事会社営業課長。
実は妹も一年前に横浜で刺殺されていた。
二つの事件は同一犯の凶行なのか?
捜査線上に複数の容疑者が浮かぶが、彼らには完璧なアリバイがあった。
浦上伸介が時刻表トリックを解き明かす傑作ミステリー。

講談社  講談社文庫
23保津峡殺人事件舟下りで知られる京都・保津川峡谷の崖の上から、男が何者かに背中を突かれて転落死した。
被害者は横浜の会社員で、彼の妻の依頼を受けて、この事件を追い始めたルポライターの
浦上伸介は、被害者の七年前に潜むある出来事から意外な容疑者を探り出したが・・・。

青樹社  青樹社文庫
24西の旅 長崎の殺人<被害者は、誰を殺したのか?>
長崎の一流ホテルで起きた殺人事件に興味を抱いたルポライター浦上伸介は、被害者野山が
「長崎駅近くのホテルで女を殺したらしい」と洩らしていたという情報を入手した。
この情報を追うことこそが、野山を殺した犯人に辿り着く早道と思われた。
が、該当する殺人事件は皆無であった。
では、被害者は誰を殺し、誰に殺されたのか・・・・・・!?

祥伝社  ノン・ポシェット
25松山着18時15分の死者夕暮の松山港に美女の絞殺死体!
現場に残った観光地図と将棋の駒からはなんと我らが名探偵浦上伸介の指紋が発見された。
むろん浦上に覚えはない。
被害者の周辺から浮かんだ容疑者と浦上との壮絶な知恵くらべは、二転三転とスリリングな
展開をみせ、ミステリーの極致へ!
これぞアリバイ崩しの名編。

講談社  講談社文庫
26寝台急行銀河の殺意秋田県横手市の安アパートに潜伏していた男が、密かに殺された。
横浜の会社の経理係で、実は公金を横領していたらしい。
警察は共犯者の匂いをかぎ、神奈川、秋田、京都に捜査網を拡げる。
やがて関係者と思われる謎の美女が浮かんだ!
ルポライター浦上伸介が頭脳と行動力で得意のアリバイ崩しに挑む傑作。

講談社  講談社文庫
27浜名湖殺人事件浜名湖で同時にみつかった三つの死体――
二人は男女の溺死体、一人は男の絞殺死体であった。
警察は二人のほうは心中と判断した。
しかし、ルポライター・浦上伸介は疑問をもち、独自に真相を追究。
折りしも、もうひとつの殺人が!・・・・・・
浦上の推理によって、これらの事件は一つに重なるかに見えたが、容疑者には、富士−博多に
またがる鉄壁のアリバイがあった!

光文社  光文社文庫
28最上峡殺人事件最上峡の川岸に美女の死体。
彼女は地元素封家の娘で医大を卒業し、婚約もしていた。
前途明るい彼女に何が?
証言で謎の男が浮かぶ。
ルポライター浦上も男を追って上高地に飛ぶが、男は殺されていた。
真犯人は最上峡と上高地とをどう往復できたのか。
浦上は時刻表に挑むが――。
旅情プラス本格の傑作。

講談社  講談社文庫
29小樽発15時23分の死者小樽在住の美人画家が、札幌のホテルで殺された。
捜査の進展につれ、画家の過去に複雑な人間関係が浮かぶ。
犯人の目星はついたのだが、惨劇の時刻に絶対のアリバイ!
さらに犯行に使われた凶器もその時北海道になかった。
強固この上ない厚い壁に名探偵浦上伸介が必死に挑む、旅情&アリバイ崩しの秀作。

講談社  講談社文庫
30恵那峡殺人事件晩秋の気配漂う恵那峡で若い人妻の絞殺体が発見された。
被害者の足取りを調べるうちに浮かんだ容疑者は夫。
しかし死亡推定時には彼は百八十キロも離れた長野駅前のホテルにいたらしい。
事件の第一発見者が旧知という縁でルポライター浦上伸介はその謎に挑む。
表題作のほか七作を収める、旅情推理の傑作集。

講談社  講談社文庫
31琵琶湖殺人事件日本最大の湖・琵琶湖。
この広大な湖を挟んで向き合う西大津駅と瀬田駅で、同日に同様の轢殺事件が起きた。
ルポライター・浦上伸介は、被害者間の接点を求めるうち、数日前に起きた一つの殺人事件に
行き当たった。
だが・・・・・・。
琵琶湖と九州にまたがる壮大なアリバイの壁が、浦上の推理を阻む!
アリバイトリックの名手が創りあげた、時間と空間の、空前の大魔術!

光文社  光文社文庫
32横須賀線殺人事件大船から三浦半島へ走る横須賀線の車中で美人OLが刺殺されていた。
彼女は四億円の詐取事件に関与していたらしい。
捜査の末に警察が容疑者を特定した。
ところが容疑者はOL殺人と同じ頃にはるか北海道で殺されていた!
では真犯人は?
ルポライター浦上伸介執念の追跡はアリバイの壁を突き破れるか?

講談社  講談社文庫
33雨の旅 角館の殺人枝垂れ桜で知られる東北の小京都・角館で、白骨死体が発見された。
捜査の結果、三年前に失踪したOLの遺体と判明、彼女の元恋人小此木が有力容疑者として浮かぶが、
彼には鉄壁のアリバイがあった。
ルポライター浦上伸介は真相解明のため角館へ飛ぶが、彼を待っていたのは第二の殺人だった。
なんと小此木が刺殺されたのだ。
そして新しい時間の壁が浮上した!

祥伝社  ノン・ポシェット
34能登の密室晩秋の能登のホテルの一室で美しい人妻が服毒死した。
室内には青酸ソーダ入りの缶ジュースとルームキーが転がっていた。
第三者の出入りが不可能なシングルルーム・・・・・・。
しかし、ルポライター浦上伸介は自殺に見せかけた他殺だと確信する。
絞りこまれた容疑者には、鉄壁のアリバイがあった。
本格アリバイ意欲作!

講談社  講談社文庫
35湖畔の殺人晩秋の河口湖畔、朝霧の中に艶いた和服の女性の絞殺死体が発見された。
下半身剥き出しのその凄惨な姿は行きずりの凶行を匂わせた。
しかし狙いは意外なところにあった――。
歪んだ欲望と金への妄執、社会のひずみが生み出す小悪漢たちの犯罪。
本格推理の名手がミステリータッチで描く、傑作事件小説8編。

講談社  講談社文庫
36白樺湖殺人事件信州・白樺湖畔で刺殺体が発見された。
36歳の被害者は小学校同級会の旅行に合流する途中だった。
疑われた同級生3人には完璧なアリバイが。
ルポライター・浦上伸介は被害者が乗った新宿発「あずさ13号」に潜む謎を追ったが、白樺湖と香川県
坂出を結ぶ堅牢なアリバイ・ルートに立ち往生する。
好評“湖シリーズ”の著者が読者に挑戦する第7弾!

光文社  光文社文庫
37伊豆の死角秋雨に煙る駿河湾、西伊豆行き連絡船デッキにたたずむ男と女。
どうしてこんなに深入りしてしまったのか?
燃えるような愛撫の中で芽生えた殺意。
妻に離婚を切りだせないまま、旅に出た歯科医が謀った愛人殺人計画の結末とは!?
表題作「伊豆の死角」等全十篇、旅情ミステリー傑作集。
旅には殺しがよく似合う。

講談社  講談社文庫
38海峡の暗証『ぼくのことは忘れて欲しい。海峡には、一人で行く』
社長の女婿に決まったエリート社員が、函館への婚前旅行を破棄して失踪した。
しかし、男が墜死死体で発見されたのは九州の福岡。
さらに驚くべきことに、死の前日、福島での殺人事件の容疑者に男の名が浮かんだ。
錯綜する謎に挑む、ご存じ浦上伸介の活躍。

講談社  講談社文庫
39裏街黒い運河には大きい月が浮かんでいた。
橋の上からひとりの男が突き落とされた。
殺した男と目撃した男は、それぞれの影を追い求めて裏街をさまよう。
やがて、男たちの中でよみがえる二十年前の真夏の記憶とは?
究極のアリバイ崩しに挑戦する夢幻のごとき文芸ミステリー大作!
鮎川哲也氏・埴谷雄高氏推薦。

講談社  講談社文庫
40真夜中の死者誕生日を祝うはずの若い女性が、横浜のホテルで青酸化合物入りの洋酒を飲み変死した。
ルポライターの浦上伸介が犯人の仕掛けたトリックに挑む「密室のバースデー」。
著者にとって記念碑的な本格ミステリーであり、アリバイ崩しが鮮やかな「美貌という名の仮面」など、
究極の推理を存分に楽しめる短編九作品。

講談社  講談社文庫
41東北線殺人事件タオルケットを被った若い女の刺殺体が、梅の花散る小田原城址公園で発見された。
その数週間後、花巻ではその母親が同一手口で殺されていた。
二つの奇妙な殺人の背後に渦巻く企みとは?
犯人が久慈−熱海間に、周到に用意した鉄壁のアリバイに、ルポライター浦上伸介が挑む。
時刻表を駆使した本格推理。

講談社  講談社文庫
42奥入瀬・十和田湖殺人事件深緑の奥入瀬で黒ずくめの男の死体が発見された。
被害者の五木田は横浜の資産家。
なぜか現場には、一年前、十和田湖でおきた、ある事件の新聞記事が残されていた。
自殺・他殺説が入り乱れ、捜査は難航。
・・・・・・
ルポライター・浦上伸介は、五木田の秘密を暴くが、十和田湖・奥入瀬−横浜−名古屋を結ぶ
堅牢なアリバイの壁が立ちはだかった!
意表をつく犯罪構図!

光文社  光文社文庫
43飛騨の陥穽晩秋の高山で法事を終えて帰京したばかりのOLが自宅で殺された。
その日は、彼女と不倫関係にある社長とその妻の三者会談の日だった。
同時刻、熱海のマンションで社長夫人が何者かに襲われる。
疑惑は福岡に出張中だった社長に向けられるが・・・・・・。
事件の鍵は高山にある、と睨んだ浦上伸介と美保は現地へ飛んだ。

講談社  講談社文庫
44霧の旅 唐津の殺人江の島の高級マンションで、会社社長・村野が刺殺された。
警察は現場から忽然と姿を消した愛人・昭代の犯行と断定して緊急手配するが、一週間後、彼女は
九州・唐津で惨殺体となって発見された。
誰が、なぜ唐津で?
ルポライター浦上伸介は、調査が進むにつれ村野のもう一人の愛人・千景に強い疑惑を抱く。
が、事件当日の千景には、“究極の不在証明”があった!

祥伝社  ノン・ポシェット
45定山渓・支笏湖殺人事件北海道の不凍湖・支笏湖では女性、日本最大の湖・琵琶湖では男性。
遠く離れた二つの湖で発見された二つの刺殺体。
二人はともに、特殊な構造を持つある凶器によって、ほぼ同時刻に殺害されていた。
被害者同士の接点は皆無。
――
ルポライター・浦上伸介は、緻密な推理と大胆な取材で事件に迫るが、そこには長大なアリバイの壁と、
戦慄の犯罪構図が待ち受けていた。

光文社  光文社文庫
46山陰の隘路鳥取米子の奥座敷、皆生温泉のホテルで女の絞殺死体が発見された。
同日、大阪伊丹空港のターミナルビルで男の刺殺死体が。
死者のブルゾンのポケットには真新しいサバイバルナイフが潜んでいた。
山陰と関西にまたがる疑惑に翻弄される捜査陣。
真犯人を追う浦上伸介の前に次々と立ちはだかる鉄壁のアリバイとは!?

講談社  講談社文庫
47孤島男は名前をもたなかった。
過去を消し去り汚れたレインコートをまとって、深い闇の中を夜汽車に揺られていた。
他人になりすまし、母の死んだ孤島をひたすらめざした。
自分は、いったいどこにいるのか、私とは何か?
自己存在の謎に挑む壮大なミステリーの実験。
埴谷雄高、鮎川哲也氏絶賛の『裏街』に続く第二弾!

講談社  講談社文庫
48葡萄札幌駅ホームの階段で会社員が、何者かに突き落とされた老人と激突した。
老人が運び去られた後には季節外れの葡萄が一房残されていた。
その後、山梨と京都で相次ぎ殺人事件が起こった。
被害者はペンション支配人と警備員。
凶器は果物ナイフ。
二つの事件にはともに「葡萄」が絡んでいた。
被害者の背後に女の影がちらつくなか、アリバイ崩しの名手・浦上伸介が謎を繋ぐミクロの線に迫る!
長篇本格推理。

徳間書店  徳間文庫
49迂回の殺意黒いコートの小柄な女性が、駅のはずれのトイレ裏で殺された。
容疑者は姪。
浦上伸介と前野美保が、ダイヤトリックを使った犯人のアリバイに挑む表題作をはじめ、
連続婦女暴行犯の心理を刻明に綴る「非情」など、8つの事件を通して人間の心の奥底に潜む暴力性を
鋭く描く傑作短編ミステリー集。
『非情』改題

講談社  講談社文庫
50上高地・芦ノ湖殺人事件あじさいの咲く箱根路で、バスの墜落事故が発生した。
犠牲者・荻野泰子の遺族に連絡すると、事故の前日、泰子の兄・功男が広島で刺殺されていたことが
判明。
ルポライター・浦上伸介は、兄妹の不可解な連続死亡事件に作為の匂いを嗅ぐ。
取材で浮かび上がったのは、兄妹の秘められた背景だった!?
墜落事故に潜むある謎と、容疑者たちの完全無欠のアリバイ!

光文社  光文社文庫
51巴里の殺意横浜で海外旅行添乗員、大阪で若妻、そして東京で元暴力団準構成員が連続して射殺された。
三つの殺人事件を結びつける凶器のトカレフ。
しかし、捜査線上に浮かびあがった容疑者には、海外出張中という完璧なアリバイがあった。
浦上伸介と前野美保が事件を解くカギを求めて欧州へ飛ぶ!
長編ミステリー。

講談社  講談社文庫
52古都の喪章臨時新幹線ひかり号の車中で発見された男の刺殺死体。
凶器の果物ナイフと捨てられた黒い革手袋を手掛かりに捜査は進められた。
そして数日後、北の港町・塩釜でも男が刺殺され、現場近くに黒い革手袋が・・・。
二つの事件の被害者は同じ年で、出身地は京都だったが・・・。

青樹社  青樹社文庫
53長崎異人館の死線宇都宮発上野行きの始発電車が運んできた、男の服毒死体。
所持品は、コインロッカーの鍵と血痕のついたナイフ。
後日、宇都宮で発見された刺殺体の血液型が、ナイフのものと一致。
場所を違えた相互殺人説に捜査は傾く。
死んだ二人には、半年前の一億二千万円強奪事件に関与の事実・・・・・・。
ルポライター・浦上伸介は、二人の過去が長崎につながることを突き止めた。

光文社  光文社文庫
54逆流の殺意大阪で会社員の男性が、水上温泉で美貌の人妻が同じ日に刺殺された。
死体に残された凶器の出刃包丁が同じメーカー製で、男女の身元がともに横浜だったことが
二つの事件を結んだ。
捜査線上に次々浮かぶ容疑者。
だが彼らには鉄壁のアリバイが。
浦上伸介が時刻表を駆使しアリバイトリックに挑む傑作長編推理。

講談社  講談社文庫
55冬の旅 飛騨路の殺人突発的な人違い殺人か?
岐阜県下呂温泉で女性客が殺された。
その一月後、同地で新たな殺人事件が発生。
今度は周到な計画殺人と思われた。
しかも、現場に残された靴跡から、二つの事件は同一犯によるものと推定された。
調査を開始した名探偵・浦上伸介は有力容疑者を割り出すが、彼には鉄壁なアリバイが・・・・・・。
絶妙な時刻表トリックを描く傑作本格推理!

祥伝社  祥伝社文庫
56加賀 兼六園の死線大阪発富山行きの“サンダーバード1号”のなかで、男が一人殺された。
そして翌日、金沢・兼六園で女が殺された。
二つの殺人現場には、同一人によると判明した遺留品が・・・・・・。
被害者二人の関係、容疑者のアリバイ、謎は深まるばかり。
巧妙に張り巡らされた謎を、ルポライター・浦上伸介が一つずつ解き明かす・・・・・・!
死線シリーズ第2弾登場!

光文社  光文社文庫
57仙台の影絵御殿場で放火殺人が発生!
密告電話で、一人の女性が犯人と名指しされた。
だが彼女には事件発生時刻、寝台特急「さくら」に乗車中という完璧なアリバイが。
被害者をめぐる真犯人の思惑と殺意。
そして蔵王で起きた事件とは?
浦上伸介と前野美保の名コンビが、時刻表トリックの謎に挑む。
傑作長編推理。

講談社  講談社文庫
58目撃横浜の公園で塾帰りの女子高校生が刺殺された。
残されたノートには「55」という謎の数字が記されていた。
ルポライター浦上伸介は事件の取材に動き、被害者が半月前、姫路で偶然ある事件を目撃していた
ことを突止める。
浦上が「55」の意味を解き明かしたとき、意外な容疑者が浮かび上がってきた。
しかしその男には姫路の事件時、秋田新幹線に乗っていたという鉄壁のアリバイがあった・・・・・・
長篇本格推理。

徳間書店  徳間文庫
59札幌 月寒西の死線前野美保は、休日を利用して、友人と大阪と札幌を結ぶ豪華寝台特急トワイライトエクスプレスに乗った。
翌日、同じ列車に乗っていた梶本峰雄が、札幌で遺体で発見された。
車内にいたはずの人物が遠い札幌の地で、死んでいたのはなぜか。
美保をアシスタントに、ルポライター浦上伸介は時間と場所のトリックを暴くべく、
トワイライトエクスプレスに乗り込んだ!

光文社  光文社文庫
60伊豆の朝凪東京・武蔵小金井で、CD店経営の本橋昌弘が刺し殺された。
死に際に残された「ふじ」という言葉、凶器のナイフに付着した指紋から、藤木隆次が容疑者に。
二人には和服の似合う謎の「山手夫人」をめぐって、遺恨があった。
事件の鍵を握る彼女の正体とは?
浦上伸介が真犯人の時刻表トリックを解き明かす!

講談社  講談社文庫
61毒殺連鎖二日たて続けに、東海道新幹線上り列車内で毒殺事件が発生した。
二人の被害者は共に早春の三重県志摩のツアーに参加した帰途の奇禍であった。
マスコミ騒然の中、名探偵浦上伸介もアシスタントの前野美保と共に事件解明に乗り出すが、
浮上した有力容疑者には完璧な二重アリバイがあった。
息を呑む時刻表トリックとアリバイ崩し!
不可解な連続殺人の結末は?

祥伝社  祥伝社文庫
62京都 銀閣寺の死線古都・京都。
五山送り火の翌夜、ウィークリーマンションの一室で男が刺殺された。
数時間後、「哲学の道」では女の服毒死体。
その近くから、男性刺殺の凶器の包丁が発見された。
男と女は、それぞれ銀閣寺の写真と護符を所持。
それは25年前のものだった。
さらに護符には謎の言葉が・・・・・・。
二つの事件と銀閣寺の接点、ルポライター・浦上伸介の推理が冴える!

光文社  光文社文庫
63水戸の偽証老人相手の詐欺犯が三島市内の隠れ家で刺殺された。
男の足どりを辿ると、前夜一緒だった女の存在が浮かび上がる。
が、彼女は被害者を東京駅で見送った後、同窓会のため水戸に向かったという。
一筋縄ではいかない美女を前に浦上伸介の推理が冴える。
新幹線と常磐線を結んだ完璧なアリバイ、畢生の時刻表トリック!

講談社  講談社文庫


津村秀介の部屋に
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