No | 書名 | 内容紹介文 & 転載元(出版社名 シリーズ名・等) |
001 | 四つの終止符 | 下町のおもちゃ工場で働く晋一は耳の不自由な青年だった。 ある日、心臓病で寝たきりの母が怪死する。 栄養剤から砒素が検出されたとき、容疑は晋一に集中した。 すべてが不利な中で彼は無実を叫びつつ憤死する。 そして馴染みのホステスも後を追う。 彼をハメたのは誰? ヒューマニズムに裏打ちされた秀作。
講談社 講談社文庫 |
002 | 天使の傷痕 | 武蔵野の雑木林でデート中の男女が殺人事件に遭遇した。 瀕死の被害者は「テン」とつぶやいて息をひきとった。 意味不明の「テン」とは何を指すのか。 デート中、直接事件を目撃した田島は新聞記者らしい関心から周辺を洗う。 「テン」とは天使と分ったが、事件の背景には意外な事実が隠れていた。 第11回乱歩賞受賞。
講談社 講談社文庫 |
003 | D機関情報 | 昭和19年の夏、海軍の関谷中佐は密命を帯びてヨーロッパに渡った。 しかし協力者の駐在武官矢部は、謎の死を遂げていた。 スイスに向う途中事故に会った関谷が病院で蘇生すると、大事なトランクが 同行者と共に消えていた。 彼の周囲は敵のスパイだらけ。 大戦末期の諜報戦をテーマの、あざやかなスパイ小説。
講談社 講談社文庫 |
004 | 太陽と砂 | 親友でありながら、前島は能楽に伝統美を確かめ、沢木はアフリカ砂漠 改造工事の技師として地球の未来をみつめる、対照的な生き方を選んだ。 その二人を同時に愛して、苦悩する加代子。 彼らにしのび寄る悲劇的結末は、また新しい時代への予兆でもあった・・・・・・。 壮大な着想で近未来を見通し、総理府主催「二十一世紀の日本」懸賞に 当選した話題作品。
講談社 講談社文庫 |
005 | 21世紀のブルース | もうまもなくやってくる21世紀は、恋にかぎらず、すべてのことが冒険になりにくく、 何かに挑戦していくことが少なくなっていく時代なのかもしれない。 海洋学部に学ぶ大学生朋子は、テレビ局に勤める恋人・田島との関係に 満足しながらも、どこか充たされぬものを感じていた。 そんな時、若手の学者沢木が現われ、朋子は彼に惹かれていく。 一方、田島も混血タレント・ロミのマネージャーをしているうちに次第に 恋が茅ばえて・・・・・・。 21世紀に生きる若者たちの、恋と冒険を描く長編青春小説。
角川書店 角川文庫 |
006 | 南神威島 | 南の無医島に赴任した青年医を待ち受けていたのは、島の奇妙な風習。 それは美しい自然に似合わぬ人間くさいものだった。 やがて島に発生した伝染病の謎とは? 恐るべき惨劇の真相とは? 超人気作家が二十余年前に自信を込めて私家版とした「幻の名作集」が、 いま堂々とよみがえる。 ファン必読の作品集!
講談社 講談社文庫 |
007 | ある朝 海に −豪華船強奪計画− | 南ア共和国の首都ヨハネスブルグで白人警官に追われていたカメラマン 田沢利夫は、見知らぬ白人青年に、急場を救われた。 この青年は田沢に、重大計画を打ちあけ、参加を求めてきた。 その計画とは国連安保理事会にある要求をつきつけるため豪華客船を 乗っとるというものだった。 そして、計画は実行に移されたのであったが、事態は予期せぬ方向へ進展。
講談社 講談社文庫 |
008 | 名探偵なんか怖くない | かの三億円強奪事件をそっくり再現させて、それを世界的名探偵に 推理させようという酔狂な企画。 立案者は財産をもて余す成金。 招かれた探偵は、メグレ、ポワロ、クイーン、明智の豪華版。 お膳立てが整い、監視されているとも知らぬ犯人は行動を起したが、 意外や意外。 巧みな構想に支えられたパロディの秀作。
講談社 講談社文庫 |
009 | 脱出 | ブラジルへ渡航寸前、ふとした口論から一人の男を刺殺してしまった混血児・ 岡田サチオ。 夜の新宿を逃げまわる彼に救いの手を伸べてきた四人の若者がいた。 週刊誌記者、学生、歌手志望の男、ゴーゴーガール。 彼等はサチオの渡航を助けようとするが真意は何なのか。 息詰まる迫力で展開されるサスペンス劇。
講談社 講談社文庫 |
010 | 悪への招待 | 父の自殺はウソで、実は殺されたのだと告げる手紙が、沢木を奇怪な事件に 引き入れた。 父の死因をさぐる沢木に正体不明グループがつきまとう。 しかもその背後には、政治家や実業家の影が見えかくれし、敵の大きさを 匂わせるのだった。 そして次々しのびよる魔の手。 サスペンス小説の名手が、東京、岐阜、徳島を舞台に描く壮大なアクション長編。
講談社 講談社文庫 |
011 | 汚染海域 | 1人の少女が入水自殺をした。 その真相を糾すべく弁護士の中原がヘドロの海を訪れるが、そこには目先の 利益に躍る巨大企業と地元民、そして公害調査に取組む高校教師吉川と生徒 たちの地味な活動があった。 折しもアカネエビの解禁で出漁した漁師たちの網に調査団長の冬木教授の 死体がかかり、勾留された吉川の無実をはらすため中原は企業と調査団の 黒い実体を暴く。 公害問題に挑戦する著者の長篇野心作!
徳間書店 徳間文庫 |
012 | 殺しの双曲線 | 差出人不明で、東北の山荘への招待状が六名の男女に届けられた。 彼らは半信半疑で出かけて行く。 雪に埋もれ、幸福感に酔っていた彼らはやがて恐怖のどん底に突き落とされた。 殺人が発生したのだ。 しかも順々に・・・・・・。 クリスティ女史の名作「そして誰もいなくなった」に、異色の様式で挑戦する 本格推理長篇。
講談社 講談社文庫 |
013 | マンション殺人 | 京南スカイコーポのモデルルーム展示の日、1人の見物客が浴槽で殺された。 そして、北多摩ニュータウン入居の日、また1人の男の死体が浴槽に。 なぜか、2人は同じニセモノの名刺を持っていた。 果して同一犯人の犯行か!? 捜査員が5人の容疑者を捜査中、そのうち2人も次々と遺体となって発見された。 連続殺人をつなぐ糸はあるのか。 捜査は完全に壁に・・・・・・。 当代の人気作家が贈る長篇本格推理!
徳間書店 徳間文庫 |
014 | 殺意の設計 | 麻里子は三年前現在の夫、田島幸平と結婚した。 当時の田島は、新しい感覚をもった新進の画家として、画壇の注目を 浴び始めていた。 だが彼女の愛と信頼は、夫の浮気により、三年目の或る日、突然崩壊した――。 夫への反発も手伝い、麻里子は、夫の旧友・井関に心惹かれていった。 そして新しい三角関係の結着をつけようと、田島、麻里子、井関が集まった 席上で、田島、麻里子の二人は何者かに毒殺された!! 謎につつまれた犯人は誰か? その動機は? 心理ミステリーの傑作。
角川書店 角川文庫 |
015 | ハイビスカス殺人事件 | 気鋭の民族学者若杉は、勤め先の大学の実力者大河内から、南の島にこもって 家に戻らぬ愛娘を連れ戻しに行ってくれと依頼される。 その娘亜矢子は若杉の教え子だった。 南の島に飛んだ若杉はいきなり何者かに襲われる。 そして同じ日、東京では大河内が殺され、現場には若杉の腕時計が! 島国日本ゆえの歴史の傷に、大胆に挑んだ野心的ミステリ。
講談社 講談社文庫 |
016 | 名探偵が多すぎる | 別府航路の船上で一堂に会した世界の名探偵、メグレ、クイーン、ポワロ、 明智の四人に、かのルパンから届いた挑戦状。 ルパン対四人の虚々実々の対決はかくして幕をあけるが、ルパンに狙われた 宝石商は鍵のかかった船室で殺害され、宝石も奪われる。 ルパンは密室殺人で四人に挑戦してきたのか。 会心パロディ。
講談社 講談社文庫 |
017 | 伊豆七島殺人事件 | 「もしもし、おい、どうした?」 突然切れた電話に不審を抱いた、海洋開発実験中の片桐主任は、 水深40メートルの密室“海底の家”に潜行した。 ここ神津島の新日本重工・海底居住基地では、極秘の実験が進行していたのだ。 ・・・・・・ 海底の密室で刺殺された研究員! 濡れた電話機、床一面に散った揚げ羽蝶は何を物語る? 傑作本格推理!
光文社 光文社文庫 |
018 | 鬼女面殺人事件 | 新幹線の車中、中原弁護士の隣席の男が「早くしないと妹も・・・」という 奇怪な言葉と、朱いアカベの花を残して悶死した。 その謎の果てには南海の絶島恩根島があった。 そこは徳川幕府によって廃藩、遠流の憂き目にあった喜多川一族が 怨念の習俗をいまに伝える地でもあった。 折しも、20年に一度花咲き、そのとき必ず不吉な事件が起こるという アカベが咲き乱れる中で殺人が殺人を呼んでゆく。 奇才が挑む野心的伝奇推理。
徳間書店 徳間文庫 |
019 | 殺人者はオーロラを見た | 沖縄出身の新人歌手・南田ユキが殺された。 その胸には銀色の矢が刺されてあり、犯人からと思われるアイヌの叙事詩 ユーカラの一節が捜査本部に届いた。―― 赤いカッコーが銀の小矢で死ぬ・・・・・・。 1週間後、油壺のヨット・ハーバーで病院長の田中貢一郎が帆柱に 縛られたままヨットごと沈められいるのが発見された。 そしてまた暗示的なユーカラの一節・・・・・・。 連続殺人事件に挑む著者の意欲的長篇。
徳間書店 徳間文庫 |
020 | 赤い帆船 | 8月4日、内田洋一を乗せた「マーベリックT世号」は、11ヶ月間にわたる 単独無寄港世界一周を終え、油壺に凱旋した。 雑誌、テレビの取材が相次ぎ、一人の無名な青年は、一躍、現代の英雄に なった。 一方、高校からの同級生、村上邦夫は、同じヨットマンとして、内田に 先を越された嫉妬と羨望に苛まれていた。 だがそれ以上に彼を打ちのめしたのは、恋人亜矢子が内田と結婚した ことだった。 彼に残されたものは、もう何もなかった――。 それから2ヶ月後、内田が殺された。 だが、真犯人と目された男は、時間と距離の鉄壁のアリバイに守られていた。 東京−タヒチ6000マイルのヨットレースを舞台に、西村京太郎が 雄大な構想で放つ、本格長編推理。
角川書店 角川文庫 |
021 | 名探偵も楽じゃない | ミステリーマニアの組織の例会が、会長の経営するホテルで開かれた。 特別ゲストはクイーン、メグレ、ポアロ、明智小五郎の四大探偵。 その席に自ら名探偵と称する青年が闖入、殺人の匂いがあると予言。 果たして奇怪な殺人劇が連続して! 世界的名探偵達はどうする? 傑作パロディ「名探偵シリーズ」第三作。
講談社 講談社文庫 |
022 | 日本ダービー殺人事件 | 中央競馬に八百長はないという神話は果してくつがえるか? 12連勝を飾り、ついに日本ダービーに挑む怪物タマキホープ。 そのオーナーとジョッキーのもとに、ダービー出走を取り消せという脅迫状が 舞い込んだ。 その文面に、十津川警部は奇妙な苛だちを覚える。 続々おこる怪事件の中に、競馬界内部の不正を徹底的に追及する、 競馬ファン必読のミステリー・ビッグ・ロマン!
徳間書店 徳間文庫 |
023 | おれたちはブルースしか歌わない | 若い音楽グループが作った自信作が、いつの間にか誰かに盗まれ、しかも その曲はヒットチャートを急上昇中。 アタマにきた若者たちが、いささか弱い推理力とオンボログルマを動員して 犯人さがしに狂奔すると、やがて奇妙な殺人劇が。 青春特有の野望と傷つきやすい心情とを巧みに本格推理に組み込んだ長篇。
講談社 講談社文庫 |
024 | 消えたタンカー | インド洋上で、原油を満載した50万トンタンカーが炎上、沈没した。 宮本船長以下6名は無事脱出したが、残り26名の生死、炎上の原因は 不明のまま、捜査が打ち切られた。・・・・・・ そして、船長の変死事件! その死に不審を抱いた警視庁・十津川警部補のもとに、一通の脅迫状が とどいた! 雄大なスケールで描く海洋ミステリー。
光文社 光文社文庫 |
025 | 幻奇島 | 雨の某夜、いきなり車に飛び込んで重傷を負った女が、謎めいた言葉を残して 茅ヶ崎の海に消えた。 内科医の西崎が小さな島の診療所へ追われたのは、このためだった。 南海の果て、滅亡を予告された幻奇の島―― 祭の日、西崎は茅ヶ崎の海に消えた女と瓜二つの島の娘と結ばれるが、 それ以後、一見、平和そのものの島内で殺人事件が次から次へと起る。 そして・・・・・・。 哀しくも美しい島を舞台に描く秀作推理。
徳間書店 徳間文庫 |
026 | 聖夜に死を | クリスマス・イブの新宿でサンタ姿の若者を口論の果てに刺殺した 岡崎元刑事弁護士―― 彼は何者かのガス弾による襲撃にまぎれて、忽然と公判廷から姿を消した。 一方、1人の若者が110番へ通報中に殺害され、そのダイイング・メッセージは “クリスマス・イブにサンタクロースが”であった。 岡崎の行方を追う山崎検事と佐伯は、2つの事件の奇妙な謎の符合を 追いかける。 精緻な構成で読者を圧倒する長編推理。
徳間書店 徳間文庫 |
027 | 消えた巨人軍 | 巨人ファンの諸氏諸嬢、こういう事件が現実に起こり得ないといえるだろうか? 東京から大阪へ移動中の車内、巨人軍の全員が誘拐された。 長島監督はじめ、王、柴田、高田・・・・・・全員が忽然と消え去ったのだ。 犯人の要求は五億円。 屈強な男たちの集団を易々と誘拐した犯人の奸智に立ち向うのは、ご存知 私立探偵左文字進。―― つねにジャーナリスティックな素材を扱って話題を呼ぶ西村誘拐ミステリーの 代表作である。
徳間書店 徳間文庫 |
028 | 消えた乗組員 | “魔の海”と恐れられる小笠原沖で、遭難を伝えられた大型クルーザー 「アベンジャーU世号」が発見された。 船には九名が乗っていたはずだが、船内は無人で乱れた様子もなかった。 用意されたままの朝食と、切り刻まれた無気味な後方マスト・・・・・・ 十津川警部らは真相追求にのりだす。 会心の海洋ミステリー力作!
光文社 光文社文庫 |
029 | 殺しのバンカーショット | <この大会中に、あいつを殺してやる> 賞金総額五千万円のビッグなゴルフトーナメントの開催二日前に、 こんな脅迫状が届いた。 脅迫状はこれで三通目。 日本ゴルフ連合会理事・吉田は警察に警備を依頼する。 だがその吉田も、交通事故で死亡した。 吉田の若い美人妻。 ゴルフ界の複雑な人間関係。 奇妙な殺人の謎。 犯人の狙いは何か? 様々な思惑をよそに、ゴルフ・トーナメントは予定通り開催されたが――。 十津川の推理が冴える、長編サスペンスミステリー。
角川書店 角川文庫 |
030 | 名探偵に乾杯 | 遂に四人の名探偵のうち、ポアロが死んだ。 その追悼会が、明智の花幻の島の別荘で開かれる。 招かれたのはクイーン、メグレの他に、ポアロの親友ヘイスティングズ。 そこへポアロ二世と自称する若者が現れた。 彼はポアロゆずりの才智を示すべく、突発した殺人事件に首を突っこんだが ――。 クリスティ女史の「カーテン」を巧みに利したパロディ。
講談社 講談社文庫 |
031 | 血ぞめの試走車 | 新車のテスト走行中、東名高速で事故をおこしたテスト・ドライバーの結城は、 新車の売れゆきが落ちることを懸念した社のトップの命令で、孤独な旅へ出た。 悄然と愛車を西へ向けた彼のクルマをつける謎のスポーツカー。 四国・九州さらに与論島へと、結城の孤独なドライブは続く・・・・・・。
集英社 集英社文庫 |
032 | 華麗なる誘拐 | ある日、首相公邸に電話が入った。 日本国民1億2000万人を誘拐した、身代金5000億円を支払えと。―― 3日後、新宿の喫茶店で若いカップルが死亡した。 原因はシュガー・ポットに入れられた青酸カリであった。 犯人からの電話で、2人は人質として殺されたことが判明したが、その後、 札幌、九州などで無差別殺人事件が続発する。 犯人の目的は何か? 奇抜な着想で読者を魅了する西村京太郎の傑作長篇推理。
徳間書店 徳間文庫 |
033 | 七人の証人 | 十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐された。 彼が気付いたときには、彼は奇怪な無人島にいた。 しかもそこには、ある町の一部分がそっくり再現されていたのだ。 次々建物から現われる人間は、皆或る事件の目撃者、そしてやがて 展開される狂気のシーン。 犯人の狙いは何なのか。 意欲充満の会心サスペンス長編。
講談社 講談社文庫 |
034 | 発信人は死者 | カメラマン・野口浩介の無線機に、五日前からきまって午前二時になると 弱々しい救難信号が送られてきた。 謎の信号を調査すると、それは旧日本海軍の暗号で、三十二年前に沈没した 潜水艦・伊号五〇九からのものだった。 そして元海軍中佐の奇怪な死! 真相を追って野口らは南海の島へ向かう。 著者会心の海洋ミステリー。
光文社 光文社文庫 |
035 | ゼロ計画を阻止せよ | 収賄事件でK島の診療所長に飛ばされた元国立病院内科部長の神崎は、 ひそかに<ゼロ計画>なる犯行を企てた。 成功すれば、大金と国外での甘い生活が約束されていた。 一方、神崎のグループから逃走した1人の男が刺され、私立探偵左文字進の妻 史子の腕の中で「阻止してくれ、ゼロ計画を・・・」の ダイイング・メッセージを残して死んだ。 <ゼロ計画>とは何か? 得意のテーマを得て著者が放つ長篇サスペンス・ドラマ!
徳間書店 徳間文庫 |
036 | カードの城 | カバーに記載なし
新評社 シンピョウ・ミステリー・コレクション |
037 | 炎の墓標 | マンモス・タンカーの爆破中止と引きかえに百万ドルを要求する脅迫電話が 新太平洋石油にかけられた。 百万ドルの振込み先は、バリ島にある小さな商店だった。 犯人の真の狙いはどこにあるのか。 また航行中のタンカーをどうやって爆破できるのか。 この途方もない脅迫事件の進展があばき出したものは? 壮大なスケールで意外性あふれる秀作。
講談社 講談社文庫 |
038 | 現金強奪計画 −ダービーを狙え− | 冒険こそ、若さのしるしだ。 ソフト・ジェネレーションとか、物わかりのいい世代と呼ばれることを拒否した 7人の若者が、たった一つ若さという共通項に結ばれてハードな冒険に挑む。 狙いは東京競馬場のダービーの売上金20億円。 用意周到な計画のもと、警備陣の裏をかき、まんまと計画を成功させた 痛快冒険物語。
集英社 集英社文庫 |
039 | 盗まれた都市 | 人口10万の某地方都市が、ある日、突如として奇妙な狂気に支配された。 <反東京>というその騒動の実体を探るべく乗り込んだのは御存知左文字進・ 史子の夫婦探偵だったが、たちまち東京人ボイコットの嵐に捲き込まれてしまい、 あげくの果ては次々に起る殺人事件の容疑者にされてしまった。 狂気の正体は一体何なのか? その演出者は果たして誰か? そしてその目的は? 鬼才西村京太郎が放つ戦慄すべき問題作。
徳間書店 徳間文庫 |
040 | 寝台特急殺人事件 | ブルートレイン(寝台特急列車)の人気の秘密を探るため、週刊誌記者の 青木は東京駅16時45分発下り<はやぶさ>に乗りこむ。 1号車の個室寝台で彼は隣室の“薄茶のコートの女”を取材し、彼女をモデルに 写真に撮るが、そのフィルムを何者かに抜きとられてしまう。 闇夜を西進する車内でふと眠りからさめた青木は、車内の異状に気づくが 後頭部を殴打されて気を失う。 翌日、東京の多摩川に“薄茶のコートの女”の水死体が浮かんだ。 彼女はいつ、どうやって多摩川まで運ばれたのか? 犯人とその目的は? 好調の著者が書き下ろしたトラベル・ミステリーの決定版!
光文社 カッパ・ノベルス |
041 | イヴが死んだ夜 | 氷雨の浅草寺境内で、若い女性の全裸死体が発見された。 太股には、上品な顔立ちとは不釣り合いな“バラの刺青”が彫られていた。 「被害者は、岐阜市内の旧家の長女では・・・・・・」という連絡で、現地へとんだ 十津川警部は、首尾木家の当主・大造に死体の確認を要請するが、 拒否された。―― 家出した良家の娘がなぜイヴと呼ばれ、殺されることになったのか? 空白の3年間の謎を追う、追真の長篇サスペンス。
集英社 集英社文庫 |
042 | 真夜中の構図 | 参議院議員・太田垣に、やっと大臣の椅子がまわってきた。 しかし、その為には5人の愛人を至急整理する必要がある。 その役目を命ぜられたのが個人秘書の早川。 だが、大臣夫人への夢に憑かれた彼女たちは、身を引こうとしない。 ところが、愛人のひとりの変死から、連鎖的に彼女たちは殺されてゆく・・・・・・。 殺人の容疑者に仕立てられた早川! 仕組まれた事件の裏には、いったい何が!?
集英社 集英社文庫 |
043 | 一千万人誘拐計画 | 「私は東京都民を誘拐する計画をたてた、もちろん、一千万人全部をだ。 身代金は十億円!」 都知事の秘書室長日高にかかってきた電話は奇怪なものだった。 最初は精神異常者からの電話だと思っていた日高も、それが現実のことだと 認めざるを得なくなった。 だがどうやって・・・!? 連絡を受けた警視庁捜査一課の十津川警部補が捜査にのりだしたが・・・・・・。 犯人と十津川の息づまる対決。 意表をつく着想とスリリングな展開。 著者の真骨頂を示す問題作5編を収録。
角川書店 角川文庫 |
044 | 夜間飛行殺人事件 | 北海道の海岸から三組の新婚旅行客が相次いで蒸発した。 彼らはいずれも七月下旬、羽田発の、全日航札幌行き最終便、 通称“ムーンライト”の乗客であった。 たまたま同機に乗り合わせた新婚旅行中の警視庁捜査一課の十津川警部は、 北海道警の要請で捜査に協力する。 しかし彼が知りあった矢代昌也夫婦にも、他のカップルにも自ら姿を消す 理由は見いだせない。 一方、東京・晴海埠頭で自転車店主・青田了介の他殺死体が発見された。 彼もおなじ“ムーンライト”の乗客であった・・・・・・。 好評『寝台特急殺人事件』に続く著者会心の書下ろし。
光文社 カッパ・ノベルス |
045 | 11の迷路 | カバーに記載なし
講談社 (四六判) |
046 | 黄金番組殺人事件 | 視聴率30%を誇るNBTテレビの「ザ・リクエストタイム」のレギュラー5人が、 ビデオ撮りのスタジオから忽然と消えた。 そして2日後、NBT社長宛に5人の身代金5億円を要求する手紙がとどけられた。 前代未聞の誘拐事件に戸惑う関係者をよそに、さらに人質の1人が 死体で発見され、ご存知私立探偵左文字進の登場となったのだが・・・・・・。 華やかな芸能界の舞台裏に渦巻く黒い人間関係を抉る会心の長篇推理!
徳間書店 徳間文庫 |
047 | 黙示録殺人事件 | 休日の銀座に、突然、蝶の大群が舞った。 蝶の舞い上がったあとには、聖書の言葉を刻んだブレスレットをはめた 青年の死体があった。 これが十津川警部の率いる捜査本部をきりきり舞いさせた連続予告自殺の 始まりだった。 次々に信者の青年たちを自殺させる狂信的な集団。 その集団の指導者・野見山は何を企んでいるのか・・・・・・。 “現代の狂気”をダイナミックに描き出した力作推理長編。
新潮社 新潮文庫 |
048 | けものたちの祝宴 | パトロンの製薬会社社長村上と謀ったグラマラスな悪女大道寺明子は、 フィリピンの権力者ロドリゲスに近づく。 一方、身辺で頻々と起きる殺人事件に明子らの悪事の匂いを嗅いだ 村上の秘書矢崎は事件を探るうちに彼らの罠にはめられてしまう。 そんな折り、矢崎の愛人大橋富佐子の死体がマニラ湾に浮かんだ。 復讐を誓う矢崎はマニラに飛ぶ。 そこで目撃したのは妖しい悪の祭典だ。 著者会心の長篇推理。
徳間書店 徳間文庫 |
049 | 終着駅殺人事件 | 四月一日の夜、東京上野駅構内で、通商省の役人・安田章が他殺体で 発見された。 彼は青森県F高校の男女七人の同窓生と、上野発の寝台特急「ゆうづる7号」で、 卒業後七年ぶりに郷里へ向かうところであった。 次に、運送店社長の川島史郎が深夜の列車内で失踪。 さらに青森でも、次つぎに仲間が殺害されていく。 上野駅で偶然事件に遭遇した警視庁捜査一課員で青森県出身の亀井刑事は、 十津川警部とともに捜査を開始するが・・・・・・。 好調の筆者が書き下ろしたトラベル・ミステリーの野心作。
光文社 カッパ・ノベルス |
050 | 夜行列車殺人事件 | 三月中旬、国鉄総裁あてに連続して“夜行列車” “午前三時” “爆破決行”の 手紙が匿名で届いた。 ついで“四月吉日”の手紙が送られ、国鉄当局と警察は対策に苦慮する。 一方、“国鉄全線完乗”を目指す藤代友彦が、山陰へ旅立ったが、逆方向の 青森で殺された。 しかも、彼の腕時計のアラームが“午前三時”にセットされていた。 警視庁・十津川警部の調べで、爆破犯人の恐るべき計画を知った捜査側は、 百九十本の全旅客夜行列車に厳戒態勢をしくが・・・。 狙われる夜行列車はどれか? “四月吉日”とは? そして犯人は誰か!? 昭和56年度第34回日本推理作家協会賞 (受賞作『終着駅殺人事件』) の著者が、満を持して書き下ろした受賞第一作。 本格推理サスペンスの白眉!!
光文社 カッパ・ノベルス |
051 | 消えたドライバー | このところ太陽テレビのイブニングショーの視聴率は下降線をたどっていた。 その人気挽回策として、太陽テレビは一大キャンペーンを行った。 一等賞品は300万円のスポーツカー。 全国から83万通の応募があり、抽選の結果、世田谷の山田一郎氏が当選した。 だがその住所には山田一郎という人は存在しなかった。 当選者はどこに? 一方西伊豆で老人のバラバラ死体がみつかった。 その後、第二、第三の殺人が・・・・・・。 無関係にみえる二つの事件の背後には意外な犯人が!? サスペンス推理の傑作。
角川書店 角川文庫 |
052 | 日本殺人ルート | 京都のお寺で「私は、嵯峨野に人を殺しに参りました」と書いた美貌女。 沖縄の旅行中、妻の殺害を計画する夫。 美人秘書殺害につけられた一千万円の賞金。 知床、東京、伊豆、北陸、京都、神戸、沖縄。 全国各地で次々と起るミステリアスな事件。 欲望と憎悪が絡みあう複雑な人間関係を背景に、完全犯罪を狙う したたかな悪人たち!! スリリングな展開と意表をつく結末。 トラベル・ミステリーの第一人者が贈る傑作推理。
角川書店 角川文庫 |
053 | 原子力船むつ消失事件 | 原子力船「むつ」は佐世保での修理を終え、新母港の下北半島関根浜へ向った。 八丈島近くに大型台風が接近してはいたが、航海は順調だった。 だが、<新潟沖100キロを航行中、全員元気>の無線を最後に、「むつ」は 消息を絶った――。 やがて、尖閣湾沖で大量の魚の死骸が発見され、近海が放射能に 汚染されていることが判明する・・・。 事件の意外な真相を追って、日本海からアラブ海へ展開する 壮大なサスペンス推理。
角川書店 角川文庫 |
054 | 北帰行殺人事件 | 第一の事件は、青森着の夜行列車「ゆうづる13号」の車内、つづいて 函館行きの青函連絡船「津軽丸」内で、二人の男が惨殺された。 いずれも裸で後ろ手に縛られ、しかも口紅で「死ね」のメッセージが 残されていた! そして容疑者として、警視庁・橋本刑事浮かぶ。 部下思いの十津川警部は急遽、北海道へ飛び、橋本の重大な動機をつかむ。 しかし、捜査側の追跡をあざ笑うように、第三、第四の猟奇惨殺事件が・・・・・・。 はたして橋本が・・・!? 青森、札幌、増毛、稚内と北へ向かう男たちの殺意と愛憎! 絶好調の著者、会心の書下ろしサスペンス・トラベルミステリー第五弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
055 | 恐怖の金曜日 | 金曜日の深夜、二週続けて若い女性の全裸暴行殺人事件が発生した。 残された体液から犯人の血液型はB型と判明、十津川警部の指揮のもと、 各刑事は必死の捜査を開始した。 そんな捜査本部へ犯人からの殺人予告状が舞いこんだ。 <9月19日金曜日>―― そして当日の夜は何事もなく更けた。 第三の事件発生の電話が鳴り響いたのは、翌早朝のことだった・・・・・・。 若い女性を恐怖のどん底に落しこんだ姿なき犯人の正体は? ベストセラーの文庫版、長編サスペンス・ミステリー。
角川書店 角川文庫 |
056 | 死者に捧げる殺人 | 後楽園球場で原辰徳のサヨナラホームランの劇的な場面で、観客の老人が 絞殺された。 つづいてマニラでTVアナが殺された。 更に武蔵小山で電気店の主人が殺された。 十津川警部らは、老人の家にあった名刺の中から殺された二人の名前を発見、 裏に書かれた数字の意味を探った。 間もなく老人の勤めていた図書館火災の現場から謎の数字を解くテープが!?
双葉社 双葉文庫 |
057 | 蜜月列車殺人事件 | 山陽本線・新下関駅近くを走っていた急行「さんべ3号」のグリーン車内で 殺人事件が発生した。 被害者は東京の私立探偵・木元謙一郎で、発見者は京都のクラブママ・ 尾形尚子である。 彼女は、三年前に離婚した映画プロデューサー・井村正義と再びヨリをもどし、 再婚旅行中だった。 なぜか、死体の膝には、井村が尚子に宛てたラブレターが残されていた!? 彼らを乗せた“再婚列車”の謎とは? 地元署の要請で、東京警視庁の十津川警部が捜査に乗り出したが・・・・・・。 (「再婚旅行殺人事件」) 人気絶頂のトラベル・ミステリーの第一人者が、全力投球で“列車と 時刻表トリック”に挑戦し、その粋を集めた、全国縦断「最新傑作」決定版!
光文社 カッパ・ノベルス |
058 | 特急さくら殺人事件 | 上り特急「さくら」号で東京へ向っていた警視庁捜査一課の日下は洗面所で 若い女性の遺体を発見したが、その直後、何者かに後頭部を直撃され 意識を失い、遺体はその間に車内から消えていた。 東京に戻った日下は、新宿のマンションから飛び降りた若い女性の自殺者の 検死に立ち会うが、その遺体は「さくら」から消えた女と酷似していた・・・・。
講談社 講談社ノベルス |
059 | ミステリー列車が消えた | 行き先不明のブルートレイン「ミステリー号」が東京駅を出発したまま消息を 絶ってしまった。 ほどなく犯人から身代金10億円を要求する連絡が入る。 速かに応じない場合は乗客の生命は保証できないという。 全長250メートルに及ぶ列車を400名の乗客ごと誘拐するという前代未聞の 犯罪に、国鉄当局・警察は翻弄される。 十津川警部の活躍は? 奇想天外なトリックの傑作鉄道ミステリー。
新潮社 新潮文庫 |
060 | イレブン殺人事件 | 自分に限って、大丈夫・・・・・・ だれもが、うかつにも、そう確信したがる。 だが、あなたの一歩先には、どれほど危険なワナが待ちうけていることか・・・・・・。 ホテル荒し、シャンソン歌手、エリート商社マン、若手公務員、T大合格者、 若い団地夫人たち・・・・・・みんながみんな、予想もつかない死のトラップに つかまった。 人気の作者が放つ、珠玉の本格推理小説集。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス
二十五歳になる中西は、官庁に勤めている平凡な独身男だ。 彼の唯一の趣味は、ひとり旅だ。 今回は京都に行くのに、奮発してグリーン車にしたところ、隣に二十七、八歳の 素晴らしい美人が座った。 うまくいく時はうまくいくもので、京都駅に降りる頃には、二人はすっかり 恋人気分だった。 だが、二人で泊まったホテルで思わぬ出来事が・・・・・・。 「危険な道づれ」他、嫉妬深い女のたくらみ、平凡な男の変身願望、 突然声の出なくなった女性歌手などを描いた、切れ味鋭い、 華麗な十一のサスペンス。
角川書店 角川文庫 |
061 | 消えたエース | ペナントレース終盤、京神ハンターズは、巨人、広島と共に激しい首位争いを 演じていた。 18年ぶりの優勝のチャンスに、ファンは湧いていた。 だが、優勝を賭けての対巨人4連戦に、京神ハンターズのリリーフエース江島が、 突然失踪した。 その翌日、江島の愛人で京都祇園のクラブホステスが殺害された。 警察は江島の行方を追うが・・・。 京神ハンターズの困惑をよそに、天下分け目の戦いの火ぶたは切って落された! 長編サスペンス推理。
角川書店 角川文庫 |
062 | 無明剣、走る | 徳川綱吉の時代、幕閣の主導権をめぐる柳沢吉保と酒井但島守との争いに 巻きこまれた阿波二十五万石。 藩をわがものにせんとする奸賊、江戸家老の野望。 幼い藩主を助ける、浪人隼人、闇の棟梁仏の源十郎、豪商鳴門屋重兵衛。 阿州剣山に眠る巨額の埋蔵金は、誰の手に? 鬼才西村京太郎が、初めて挑む長編時代小説。
角川書店 角川文庫 |
063 | 日本一周「旅号」殺人事件 | 十日間で日本を一周するミステリー・トレイン「旅号」が、三百人の客を乗せて 東京駅を出発した。 だが、博多・西鹿児島・京都と立ち寄る先で、6号車の乗客ばかり三人が相次いで 不審な死をとげる。 国鉄と地元署の捜査も空しく、有力な証拠は挙がらない。 警視庁の日下刑事も、京都からひそかに「旅号」に乗る。 彼は、上司の三上刑事部長から、“これ以上「旅号」から死者を出すな”という 厳命を受けていたが・・・・・・。 しかし、北へ向かう「旅号」を待ち受ける第四の事件が札幌で! 満員の乗客を恐怖におとしいれた巨大な陰謀とは!? ただいま絶好調の著者が全力投球で書き下ろした、第一級トラベル・ミステリー 決定版。
光文社 カッパ・ノベルス |
064 | 寝台特急「紀伊」殺人行 | 中西は高校生の時、高野山で女性を襲い、自殺に追いやった。 それから十年――。 27歳になった中西は両親の遺骨を納めるため、懐かしくも忌わしい故郷 南紀を訪れるが・・・・・。 奇妙な脅迫と警告。 連続して起こる十年前の関係者の怪死。 婚約者の失踪。 舞台は東京、南紀、京都、そして山陰へ。 寝台特急「紀伊」、特急「あさしお」を使った巧妙なトリックの影に隠れた 真犯人の正体は? 十津川、亀井の名コンビが怪事件に挑む、待望の長編トラベル・ミステリー。
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
065 | 四国連絡特急殺人事件 | 春三月、四国霊場第七十番の本山寺近くでお遍路姿の老人が殺された。 被害者は首都相互銀行会長の徳大寺正之。 同行の伊吹君子は会長の甥の南条吾郎が犯人だと証言した。 十津川警部と亀井刑事が動き出す。 遺産相続に絡む殺人と思われたが、南条には鉄壁のアリバイがあった。 だが、それを証言した井崎玲子も殺された・・・・・・。
講談社 講談社ノベルス |
066 | 東北新幹線殺人事件 | 開通したばかりの東北新幹線「やまびこ17号」は、蔵王トンネルを通過中だった。 そのとき、グリーン車の1A席で、田名部という男が殺されていた。 犯人らしい男・八木も、急停車した列車の車掌室窓から逃亡するが、 白石蔵王駅近くで溺死体となって発見された。 八木のポケットには、東京のOL殺害事件で消失した1Bのグリーン券があった ・・・・・・。 警視庁の十津川警部は、地元署と合同捜査するが、三人を結ぶ手がかりは つかめない。―― 事件は、東北新幹線をめぐる大いなる野望と復讐劇の幕開けであった・・・・・・!? 絶好調のトラベル・ミステリーの第一人者が、’83年冒頭を飾る野心大作!
光文社 カッパ・ノベルス |
067 | 寝台特急あかつき殺人事件 | 私立探偵・田辺淳は、坂口文子から娘・由美子の夫の遺骨を佐世保の海に 撒いてほしいという奇妙な依頼を受けた。 由美子に同行、依頼を片づけた頃、佐賀市内のマンションで菊池功と名乗る男が 殺された。 部屋にあった名刺から田辺が逮捕されたが、由美子は田辺のアリバイを否定、 続いて重要な証人の運転手も口を封じられた。
講談社 講談社ノベルス |
068 | 下り特急「富士」殺人事件 | 警視庁の刑事だった橋本豊は、愛ゆえに犯した罪のために網走刑務所で 一年の刑を務めた。 出所の日、彼は同房だった恩人・宇野晋平の遺品を東京に届けるように頼まれる。 橋本は雑誌記者の青木亜木子と、指定の四谷“小田切正”宅を訪ねるが、 本人と名乗る男から、寝台特急「富士」内で会おうと電話が入る。―― 午後六時、東京駅発の下り特急「富士」は、愛と謎と恐怖を乗せて南国・宮崎へ ・・・・・・。 二人に忍びよる影の手! 遺品をめぐる暗闘! そして謎の連続殺人! 十津川警部の救いの手が・・・・・・!? 絶賛“トラベル・ミステリー”の第一人者が、想を新たに、ベストセラー 『北帰行殺人事件』の主人公を再登場させて描く愛とサスペンスの力作第9弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
069 | 死者はまだ眠れない | 調布市で電気店を経営する主人が、京王多摩川の河原で男の死体を発見、 通報によって警官が駈けつけると死体が消えていた。 数日後国電十条駅の近くで「妻を絞め殺した」と自告した男のアパートの 一室からも、死体が消え、更に、中野区の住宅街でも―― 死体消滅への深まる謎と、奇妙な現象の背後に潜む恐るべき真相! 本格長編ミステリーの強力作。
双葉社 双葉文庫 |
070 | 雷鳥九号殺人事件 | 金沢行きの「雷鳥九号」のグリーン車トイレ内で、東京の貴金属商・羽田真一郎が 射殺された。 現場は滋賀と福井の県境新深坂トンネル内で、凶器の拳銃は、近くの線路脇で 発見された。 捜査の結果、車内で彼と会っていた東京のOL三浦由美子が容疑者として逮捕。 さらに、県警の要請で、警視庁の十津川警部が捜査に乗り出す。 その矢先、金沢で、代議士・瀬能久太郎の死体が発見。 奇怪なことに、彼は「雷鳥九号」殺人事件と同時刻、同一拳銃で射殺されたことが 判明する・・・・・・!? 十津川警部の推理が冴える・・・・・・。 爆発的人気の著者が、最新情報を駆使して、列車と時刻表の謎に挑戦する トラベル・ミステリー傑作集PARTU!
光文社 カッパ・ノベルス |
071 | 行先のない切符 | ラッシュアワーで満員の電車が新橋に近づいた時である。 しなやかな細い指先が、巧みに藤原の前に立っていた男の内ポケットから、 黒い皮財布をすり取るのを見た。 藤原の背筋を何ともいえない戦慄が走り過ぎたのである。 分厚い皮財布が見事にすり取られた瞬間、藤原を襲った快感。 これこそ藤原の生活を一変させる因だった―― 「行先のない切符」より
双葉社 双葉文庫 |
072 | 神話列車殺人事件 | 私立探偵社員、日高健介は妻の亜木子の希望で、新婚旅行を宮崎県の 高千穂にしたのだった。 朱色に塗られた三両連結のディーゼル・カーは、山合いの五ヶ瀬川沿いに 走っていた。 影待、深角、天岩戸と、いかにも、神話の地にふさわしい名前の無人駅が続く。 「間もなくだよ」と日高が亜木子に声をかけたとき、亜木子が「ちょっと」といって 席を立った。 トイレに立ったのである。 列車は高さ百五メートルの鉄橋を渡る。 次のトンネルを抜けると、すぐ、終点の高千穂駅に着く。 それなのに、亜木子はまだ戻って来ない。 最後尾のトイレににも亜木子はいなかった。 (亜木子がいなくなった)日高にわかったのはそれだけだった。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
073 | 夜の探偵 | 前科者の烙印を捺され出所したばかりの元興信所の調査員・矢代に仕事の 依頼がきた。 成功報酬は500万円。 写真の女性は売れっ子歌手だったが、矢代が惚れ、いま失踪中の浩子に あまりにも酷似していた。 その上、依頼主の弁護士は手掛りを何も与えてくれない。 プロダクション側も世間体をつくろい隠密裡に行動をとる。 さらには、連続殺人事件へと発展し矢代の単独探索行はつづく・・・・・・。 スピーディな展開のハードボイルド調サスペンスの傑作!
集英社 集英社文庫 |
074 | 札幌着23時25分 | 航空スト当日、暴力団川田組組長の有罪の決め手となる重要な証人を、 札幌地裁まで連れていかなければならない事態が発生した。 タイムリミットは深夜零時! 証人を連れて東京を出発した十津川警部の行手には、それを阻止せんとする 川田組弁護士佐伯の手の者が・・・・・。 チャーター機、列車、東北新幹線、車、船とあらゆる交通機関を駆使して、 狙う側と守る側の華麗なゲームが始まる! 人気作家が自信をもって贈る、トラベル・サスペンスの決定版。
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
075 | 超特急「つばめ号」殺人事件 | 「特急『つばめ』で、恐ろしいことが・・・・・・!」 不可解な匿名の手紙が警視庁に・・・・・・。 国鉄が計画した、戦前の「燕号」と同じ編成・時刻表で走る特別列車 「つばめ号」での事件を予告? 十津川警部がつきとめた手紙の主・小井手春雄は何者かに絞殺! 小井手は昭和15年の「超特急『燕』開業十周年記念」列車に招待されていた。 さらに、もう一人の招待客も惨殺! 43年前の「燕号」の車内で、何があったのか!? 当時の招待客とその関係者を乗せ、東京を発った「つばめ号」が名古屋を 通過したとき・・・・・・!? 43年前のある事件に挑戦する十津川警部の推理! 鉄道ファンあこがれの「つばめ号」を舞台に、連続殺人の謎とサスペンス あふれる書下ろし トラベル・ミステリー第11弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
076 | 日本シリーズ殺人事件 | プロ野球の若きエース梶は、八百長容疑で球界から追放された。 それから十三年後、梶のもとへかっての同僚で現在コーチ業をしている今井から、 救いを求めてくる。 女性問題をタネに脅迫されているという。 折しも日本シリーズの直前だ。 そして今井の身に異変が――。 華やかな日本シリーズの舞台裏にうごめく魔手をサスペンス満点に描く長編。
講談社 講談社文庫 |
077 | 高原鉄道殺人事件 | 「お姉ちゃんが死んじゃったよ!」 信州・野辺山へ旅行中の亀井刑事の息子・健一が電話で叫んだ。 小海線乙女駅のホームで姪の井上由紀が射殺された! 犯行時刻は午前十一時から十二時の間・・・・・・、走行中の「信州1号」の 車内から射たれたのだ。 亀井刑事は容疑者としてタレント・黒木明をマークするが、彼には 札幌にいたという鉄壁のアリバイが・・・・・・!? 小諸−札幌間千三百キロの距離と時間の壁に挑む十津川警部と亀井刑事の 名推理! 表題作をはじめ「おおぞら3号殺人事件」「振り子電車殺人事件」など、 粒ぞろいの五編を収録したトラベル・ミステリー第12弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
078 | L特急踊り子号殺人事件 | 東京駅にかかってきた脅迫電話。 男の声でL特急踊り子5号に爆弾を仕掛けたという。 急遽、列車を停めて点検したところ、伊豆急下田行のグリーン車から 中年男性の刺殺体が発見された。 夏休みで満席状態であるにもかかわらず、なぜか目撃者は誰もいない。 被害者はクレジット会社社長。 怪死の謎を十津川警部が追う。
講談社 講談社ノベルス |
079 | 寝台特急「北陸」殺人事件 | 古都・金沢で失踪した親友の行方を追って、上野発二一時五〇分の ブルートレインに乗り込んだOL理沙は、車内で何者かに後頭部を一撃された。 他の車両にいた旧友・井崎徹も刺殺され、理沙に嫌疑がかけられた。 親友と真犯人を追う理沙の身にふりかかってくる危機。 十津川警部の名推理で暴かれた意外な犯人の素顔!
講談社 講談社ノベルス |
080 | 北能登殺人事件 | 北能登・恋路海岸で一発の銃弾が若い女性の肩をかすめた。 恋人・雨宮真一郎を自動車事故で失い、傷心のうちに死出の旅に出た 松田由紀子を狙撃したのは誰? 現場に居合わせた警視庁・日下刑事は彼女を保護したが、その翌日、 由紀子の泊まった部屋に男の死体が・・・・・・。 その横に血まみれのナイフを握った由紀子が! 日下は、十津川警部、亀井刑事の協力のもとに、一連の事件の背後に、 芸能界の黒幕・堀場達夫の存在をつきとめた。 が、この堀場も欧風列車の車内で殺されて・・・・・・。 北能登、京都、東京と真犯人を追う若き日下刑事の執念を旅情豊かに描く トラベル・ミステリー第13弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
081 | 都電荒川線殺人事件 旅と恋と殺人と | 盲目のマッサージ師が、白昼都電の車内で毒殺された。 毒物はカプセルにつめられた砒素である。 疑いは、薬剤師である彼の美しい若妻にむけられた。 たまたま、現場に居合わせた雑誌記者、青木亜木子は、女性特有の直感で 「あの献身的な人妻に、夫を殺せるはずがない」と考え、犯人捜しに乗り出す。 彼に毒を盛ったのは誰か?・・・・・・
読売新聞社 (新書判) |
082 | 展望車殺人事件 | カバーに記載なし
新潮社 (四六判)
大井川鉄道を走るSL展望車の展望デッキから、若い女が姿を消した。 翌日、死体が発見されたが、なんと彼女は宝石商殺しの容疑者だった。 自殺か、それとも? 名警部十津川の推理が冴える―― ブルー・トレイン個室寝台車、L特急の連結車両、スイッチ・バック・・・。 旅情とロマンあふれる舞台に展開する殺人事件を通して、現代人の 皮肉な人生を写し出すトラベル・ミステリー5編。 |
083 | オホーツク殺人ルート | アルバイトの北海道取材旅行を終えて行方を絶った女子大生の平井みどりは、 サロマ湖畔の砂丘に埋められていた。 同じ頃、行方不明になっていた作詞家の岩下久仁子も、伊豆下田の海に 遺体となって浮かんだ。 二つの殺人事件に翳を落す脚本家・有末吾郎。 二つの地点を結ぶ殺人ルートの謎を追う新シリーズ旅行推理。
講談社 講談社ノベルス |
084 | 京都感情旅行殺人事件 | 京都の観光を楽しむ若いカップル四組が、つぎつぎと謎の死をとげた! 彼らの死に共通したものは何もない。 しかし、彼らが一致して訪れた観光ルートをたどるうちに、戦慄の事実が・・・!? ご存じ十津川警部の推理が冴える! 京都を舞台に、旅情と推理とサスペンスあふれる、人気絶頂 トラベル・ミステリーの最高力作!
光文社 光文社文庫 |
085 | 東京駅殺人事件 | 「一億円をよこせ! 要求をのまねば、今日午後二時に東京駅を爆破する」 駅長室にかかった脅迫電話―― 50万人の乗客の安全と犯人逮捕をめぐり、北島駅長と十津川警部の間に 微妙な対立が・・・・・・。 爆破予告時刻は刻々と迫る。 ついに犯人の指示どおり、一億円は「踊り子号」にのせられたが、そこには 巧妙な罠がしかけられていた! 爆弾は構内のどこに隠されているのか? 日本の顔・東京駅を舞台に、捜査陣と脅迫犯人との53時間にわたる息づまる 駆け引き・・・・・・。 大好評トラベル・ミステリーに新生面を拓いた、謎とサスペンスあふれる 「駅シリーズ」第一弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
086 | 特急「白鳥」十四時間 | 十津川警部の片腕で、捜査一課のベテラン刑事亀井は、気は優しく真面目で、 通称“カメさん”の愛称で誰からも親しまれていた。 その亀井に何者かによって懸賞金が掛けられた。 <死亡に限り一千万円>亀井に対する私怨か、警察に対する挑戦か? 出張で大阪にいた亀井は自ら囮になることを決意し、叔母のいる青森までを走る 「白鳥3号」に乗り込み、犯人をおびきだそうとするが・・・・・・。 青森までの十四時間の長い旅が始まった! サスペンス溢れるトラベル・ミステリーの傑作。
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
087 | 特急北アルプス殺人事件 | 事件は、雪の残る三月、飛騨高山の民芸館で起こった。 東京の女子大生みどりと杏子はふと、水がめをのぞき込んで――。 「人が、死んでいるのよ!」 と、みどりは大声をあげた。 「まさか――」 杏子は、半信半疑で、二つ並んだ水がめの一つを、みどりの傍に行って のぞき 込んだ。 大人がひとりぐらい、屈めば、ゆっくりと入れる大きさの水がめである。 その中に、若い女が、身体を折り曲げるようにして、横たわっているのだ。 (本文11ページ)
実業之日本社 ジョイ・ノベルス
紹介文には、本文11ページと書いてあるが、多少違う部分があるので、 以下に正しい本文の11ページ部分を転載する。
「人が 死んで るのよ!」 と、 大声をあげた。 「まさか――」 杏子は、半信半疑で、二つ並んだ水がめの一つを、みどりの傍に行って、のぞき 込んだ。 大人がひとりぐらい、屈めば、ゆったりと入れる大きさの水がめである。 その中に、若い女が、身体を折り曲げるようにして、横たわっているのだ。 |
088 | 寝台特急「日本海」殺人事件 | 漆黒の日本海沿いに一千キロをひた走る寝台特急「日本海」―― 広野専務車掌が殺された! 直後、一人の女性が途中下車し、闇に消えた。 事件の鍵は五年前「日本海」の車内で出産した深見早苗が・・・・・・。 ところが、当時の関係者は相次いで事故死していたのだ! さらに自殺(!?)したはずの早苗と「日本海」から消えた女は瓜二つだった。 早苗の行方を追う十津川警部は、ある一流企業が会社ぐるみで 絡んでいることをつきとめた。 そこに第二の殺人が・・・・・・。 青森−東京−京都を舞台に、事件は謎とサスペンスをはらんで 意外な展開を・・・・・・!? 絶好調西村京太郎が放つトラベル・ミステリー第15弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
089 | 変身願望 | 晩秋の上野公園で浮浪者が凍死した。 今年第一号の凍死者として新聞が報じたことから、その素性が判る。 意外や大臣経験もある有力代議士だった。 なぜ彼が浮浪者に? 上司の密命で十津川警部は真相を追求する。 すると、またも奇妙な変死事件が発生して――。 多彩にミステリを書き分ける当代の人気作家が、短編の妙を展開した秀作集。
講談社 講談社文庫 |
090 | 寝台急行「銀河」殺人事件 | カバーに記載なし
文藝春秋 (新書判)
ビジネスマンに人気のある大阪行き寝台急行「銀河」で女が殺された。 容疑者は警視庁・十津川警部の同級生。 さらに同じA寝台に乗り合わせていた乗客が、なぜか次次に殺されてゆく。 逮捕が迫り追い詰められた知人の窮地を救おうと、十津川は部下の 亀井刑事とともに銀河A寝台に試乗したのだったが――。 |
091 | 行楽特急殺人事件 | 西本刑事と恋人・早川ゆう子は箱根行の小田急ロマンスカーに乗車した。 途中、ロマンスカーのスチュワーデスをしているゆう子の友人・前田千加が 挨拶に来ることになっていたのだが、彼女は新宿からノンストップで走る 特急電車から消え、自宅で絞殺死体となって発見された。 死体移動の謎に挑む表題作他三篇収録の推理集。
講談社 講談社ノベルス |
092 | 上野駅殺人事件 | また浮浪者が殺された!―― 上野駅周辺での三人目の被害者だった。 青酸カリによるこの無差別殺人に対し、十津川警部、亀井刑事、堀井駅長、 沼田助役らは対策に苦しむ。 さらに「八千万円を用意せよ K」との脅迫状が駅長のもとへ・・・・・・。 金銭授受の一瞬に逮捕を賭けた十津川はその要求をのんだ。 が、上野駅構内の盲点をまんまとつかれ、犯人は逃走! なぜ八千万円なのか? Kの意味は? 昭和六十年三月十四日、上野駅新幹線開通の日を迎え、事態は一気に クライマックスへ! 好評『東京駅殺人事件』に続いて放つ、ステーション・ミステリー第二弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
093 | 午後の脅迫者 | 私立探偵が夢みた成功報酬三千万はいったい誰の手に? 妻は会社を経営する夫の素行調査を探偵社に依頼した。 夫は探偵にしっぽをつかまれるが、逆に妻に「男」を作ってくれれば 三千万出すという。 成功直前のある夜、探偵の眼の前で一閃フラッシュが光って・・・・・・。 トリックの妙を示した秀作ぞろいの好短編集。
講談社 講談社文庫 |
094 | 南伊豆高原殺人事件 | 東京の神宮外苑で若い女性の暴行死体が発見された。 解剖結果から、警視庁捜査一課の十津川警部は、よく似た暴行殺人事件が 一週間前にも神奈川県平塚で起きていることに思い当たり、手がかりを求めて 亀井刑事とともに、平塚に向った。 だが、捜査の裏をかくように第三の死体が発見され、しだいに事件は 意外な展開を見せはじめた・・・・・・。 東京−神奈川−南伊豆を結ぶ、人気絶頂の長篇トラベル・ミステリー。
徳間書店 徳間文庫 |
095 | 狙われた寝台特急「さくら」 | <一億円を出さなければ、十六時三〇分東京発、寝台特急「さくら」の乗客を 殺す―― サムライ!>という脅迫状が国鉄に送られてきた。 「さくら」はコンパートメント式のB寝台個室を連結した人気列車である。 直ちに名警部十津川が乗り出すが、予告どおり犯行が行われ、乗客が 殺されてしまう。 続いて第二の脅迫状が届いた。 <二億円を持って国鉄総裁秘書北野が、B寝台個室1号車に乗れ>という 文面である。 「さくら」に乗り込んだ十津川警部が陣頭指揮する鉄壁の警戒網が布かれ、 一度はサムライの意図を粉砕したが、事件は第二の殺人から、最悪の方向へと 進展していった・・・・・・。 人気絶頂の著者が息づまるサスペンスの連続で放つトラベル・ミステリーの傑作!
祥伝社 ノン・ノベル |
096 | 第二の標的 | 終電車の車両で刺殺された男は、商事会社の社員だったが、真面目で仕事第一、 怨まれる理由がない。 動機が皆目つかめないまま、目撃者が殺され、さらに容疑者も自殺した! 迷宮入り寸前の事件をみごと解決する若き日の十津川刑事。 奇抜な謎と心憎い結末。 殺人を通して人間の愛憎をくっきりと浮き彫りにする傑作短編集!
光文社 光文社文庫 |
097 | 夜ごと死の匂いが | 都内各所で三人の女性が次から次へとボウ・ガンで殺されていった。 三人の犠牲者に共通するものは何か!? そして犯人の狙いは何なのか!? 「確かにみんな若くて美人だがねえ。私も正直にいって壁にぶつかっている」 苦悩する十津川警部。 そして亀井刑事。 さらにボウ・ガン殺人鬼は四人目の犠牲者として人妻を血祭りに・・・・・・。 果して十津川は五人目の犠牲者を防ぐことができるのか!? 大都会の熱帯夜に緊張がみなぎる。
廣済堂出版 廣済堂文庫 |
098 | 臨時特急「京都号」殺人事件 | ワールド時計社長令嬢の楠木かおり(27)が、国鉄の人気欧風列車 サロンエクスプレスから、忽然と姿を消した。 列車は「京都号」と名づけられ、かおりは新製品ペア・ウォッチの売出し キャンペーンの責任者として八十組のカップルを招待し、京都へ 向かっていたのだ。 殺人か? それとも誘拐か? 彼女には失踪や自殺の動機はないのだ。 いかにして彼女は姿を消したのか? そして列車内のトイレで発見された女性客の不審な縊死体・・・・・・。 ご存じ十津川警部の本格的捜査が、ただちに開始された! 人気絶頂の著者が『狙われた寝台特急「さくら」』に続いて放つ読者待望の トラベル・ミステリーの傑作!
祥伝社 ノン・ノベル |
099 | 急行奥只見殺人事件 | 二両連結の急行「奥只見」は、新緑の中を、ことことと、走り続ける。 遠くの高い山の頂きには、白い残雪が見えた。 小さい駅に、時々、停まるが、ほとんど、乗客の乗り降りがない。 十津川と、亀井は、殺人事件を追っているということもあったし、景色もいいので、 開けた窓から、外を眺めていたが、他のまばらな乗客は、土地の人たちらしく、 座席の中で、居眠りをしたり、景色など見ずに、お喋りをしていた。 入広瀬駅に着いた。 単線だから、ホームは片側にしかない。 九時を少し過ぎている。 「この近くで、岸本は、殺されたんだね」 十津川は、駅名に、眼をやった。 (本文67ページ)
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
100 | トンネルに消えた・・・ | 国鉄K駅から、遠見町へ行くためのトンネルは、長さ210メートル。 突貫工事のうえ、岩盤が脆弱だったために、完成までに二回の落盤事故があり、 五名の作業員が死んだ。 そのため、幽霊が出るという噂がトンネル附近に流れていた――。 そのトンネル内で22歳の女性が消えた! テレビ中央の若きプロデューサーは、この事件に興味を持ち、美人タレントを 起用して同条件で実験、ビデオ撮りを行うが、今度はそのタレントが消えた!!
廣済堂出版 廣済堂文庫 |
101 | 富士山麓殺人事件 | 「どんな卑劣な手段を使っても、あなたを叩きのめす!」 野望に燃える若き挑戦者・早川吾郎は、新聞・TVを牛耳る“マスコミの帝王” 五味大造に宣戦布告! 五味の愛娘奈美子に接近した早川は、五味のS新聞社主催写真賞を舞台に、 巧妙な罠を仕掛ける。 一方、カメラマン江崎は、人気評論家田沼哲の殺される決定的瞬間を撮影。 ところが五味は、なぜかその写真の新聞掲載を拒否。 五味の背後に隠された疑惑に迫る早川と、反撃に転ずる五味との死闘! 早川が辿りついた富士山麓に埋もれる秘密とは何か? 人気絶頂の著者得意の、謎とサスペンスあふれる力作ミステリー問題作!
光文社 カッパ・ノベルス |
102 | 怖ろしい夜 | 秋山は30歳になる中央物産という商事会社の平凡なサラリーマンだ。 給料日に、28歳になる恋人の明子と食事をして、結婚を申し込んだら 彼女にあと半年待って欲しいと言われた。 半年したら叔母の莫大な遺産が入るというのだ。 だが、彼女はその晩何者かに殺された。 しかも彼女には叔母はいなかった。 その上、秋山は殺人犯の容疑をきせられ逃亡するが・・・・・・。 事件の裏に意外な事実が!! (夜の追跡者) 妖しい夜、寂しい夜、暗い夜。 様々な顔を持つ夜をテーマにしたオリジナル短編集(単行本未収録)
角川書店 角川文庫 |
103 | 寝台急行「天の川」殺人事件 | カバーに記載なし
文藝春秋 (新書判)
芦花公園の近くでジョギング中のルポライターが殺された。 数日後、今度はその恋人が車にはねられた。 さらに横浜で若い女性の白骨体が発見された。 三つの事件は明らかにつながっていた。 十津川警部は事件を解くカギはルポライターがワープロで書いた消えゆく 寝台列車同乗ルポにあると推理したが、神奈川県警の見解は違っていた。 |
104 | 殺しのインターチェンジ | 元警部補だった和田は、4時ジャストに相模湖インターチェンジを出て、湖岸で 車から降り、謎の白いドレスの女に近づいた。 「電話を下さった人ですね? 誰かに見張られているんですか?」 「いいえ」と彼女は、首をふった。 その時、いきなり、銃声が、和田の耳を打った。 眼の前にいた女の身体が、グラリとゆれて、和田の足元に崩れ折れた。 脇腹のあたりを射たれたらしい。 白いドレスは、もう、血に染まっていた・・・・・・!
廣済堂出版 廣済堂文庫 |
105 | 最果てのブルートレイン −急行「天北」殺人事件− | 「私を助けて!」 稚内行きの下り急行「天北」の車中で、隣席の若い女性が、矢代に救いを 求めてきた。 何を恐れているのか? 突然、女は別の車両へ。 追う矢代、それを妨害する謎の男! ところが、この女性は車中から消え、上りの「天北」で殺されていたのだ。 被害者は莫大な遺産を相続していた。 さらに謎の男も名寄の山麓で刺殺されて・・・・・・。 連続殺人の真相を追う矢代は、またなぜか警視庁十津川警部に 追われる身でもあった!? 最果ての地・北海道を舞台に繰り広げられる殺人とアリバイの謎! 絶好調の著者が全力を投入した、絶賛トラベル・ミステリーの粋を収録する 傑作集第4弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
106 | 南紀殺人ルート | 国鉄和歌山駅前のホテルで弁護士が、続いて串本の海中展望塔で 会社社長が殺される。 浮かびあがる黒い過去! 連続殺人は悪徳詐欺四人グループへの復讐か? 第三の殺人の報は伊勢線無人駅から届いた。 時刻表のアリバイに守られた犯人、捨身の反撃に出た最後の一人・・・・・・ そして十津川警部の息詰まる戦いが始まった。
講談社 講談社ノベルス |
107 | 寝台特急八分停車 | ブルートレインの八分停車を利用して、人が殺される!? 亀井刑事は、腎臓結石で病院にいる時、レントゲン室で男が人を殺してやると 言っているのを聞いた。 該当するブルートレインは6本。 十津川警部と亀井は推理に推理を重ね、問題のブルートレインは 「出雲3号」と推測したが・・・。 殺人、そして殺人。 スピーディな展開と意外な結末。 十津川と亀井の名コンビで贈る、長編トラベル・ミステリー
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
108 | 特急「あずさ」殺人事件 | 多摩川で殺害された川井けい子は、警視庁日下刑事のかつての恋人だった! 死の五日前、彼女は怯えながら、「6月23日に、特急『あずさ』で松本に 行ったことにしてほしい」と偽の証言を日下に依頼、日下はそれを拒否していた。 十津川警部は、6月23日にM銀行現金強奪事件が発生したことをつきとめるが ・・・・・・。 ついで「あずさ」をアリバイに使った共犯も惨殺! さらにまた・・・・・・!? 犯人はなぜ「あずさ」に拘るのか? この連続殺人の犯人像をめぐり、十津川とライバル佐々木警部との深刻な 意見の対立・・・・・・。 十津川警部の苦悩と名推理! ついに浮かび上がった容疑者の意外な正体!? 犯人を暗示するステッキの謎!? 絶賛トラベル・ミステリー注目の第18弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
109 | EF63形機関車の証言 | 秋日和の土曜日の朝、M銀行浅草支店に強盗が入った。 グレーのコートを着、毛糸の頭巾をすっぽりかぶった男は、拳銃を一発、ぶっ放し、 窓口の女子行員から1千万円を強奪して逃走している。 2時間後に、銀行内に備え付けてある5台の監視カメラがとらえた、犯人の写真が 出来てきた。 警視庁捜査一課の亀井刑事と十津川警部の2人は、「奴ですよ。深見次郎ですよ。 これは!」「そうだ。これは、深見だ」と断定した。 深見次郎は前科三犯で、5年前に郵便局強盗で刑務所入りし、最近、出所した ばかりだった。 事件から3日目の夜、深見は見張りの刑事に捕まり、連行されてきた。 だが、深見次郎には、容易に崩せないアリバイがあった。 犯行の時刻、彼は上野発、長野行きの『あさま9号』の車中にいた。 しかも、横川駅のホームで『EF6321形機関車』をバックに写真まで写していた。 十津川も亀井も頭をかかえた・・・・・・。 表題作ほか収録五編のどの作品も、トレインミステリーの醍醐味を 味わわしてくれる。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
110 | 夜の終り | 浅草の映画館で、妊娠三ヵ月の女性の死体が発見された。 死因は青酸死。 中年女性顔まけの濃いアイシャドーまでした厚化粧の下には意外に稚い顔が 覗いていた。 だが死体のまわりには、女の身許を明らかにするようなものはなにもなかった。 被害者は、一体どこの誰なのか? 事件の謎をとく鍵は、彼女が残した黒いハイヒールに!? 複雑な男関係。 都会で一人生きていくために少女から女へと変身しようとした彼女に 何が起こったのか。 人気最高潮の著者が放つサスペンス推理の傑作。 オリジナル短編集(単行本未収録)
角川書店 角川文庫 |
111 | 座席急行「津軽」殺人事件 | カバーに記載なし
文藝春秋 (新書判)
青森発上り急行「津軽」は別名“出稼ぎ列車”と呼ばれる。 午前6時、定刻に上野に着いた列車から男の絞殺死体が発見された。 建設現場から次々と姿を消す出稼ぎ労働者たち。 安否を気づかって上京して来たその妻も・・・。 華やかな大都会の死角に仕掛けられた巧妙な罠。 闇の手に翻弄される男たちを追う十津川警部の怒りが爆発する。 |
112 | 山陰路殺人事件 | 城崎から美人歌手柏崎マリが突然蒸発、マネージャーの原田は行方を追う。 が、彼女は出雲で、“恋人”のTVディレクター河西殺害容疑で逮捕されてしまった! そのうえ、マリには、特急<まつかぜ1号>車内での元芸能プロ社長山本秀行、 鳥取砂丘での新人歌手堀井幸子連続殺人の嫌疑までが・・・・・・。 十津川警部は山陰に飛び、原田とともに捜査に参加。 しかし捜査線上にうかんだ容疑者には鉄壁のアリバイが・・・・・・!? 十津川警部の鋭利な推理のメス! 愛するマリのために、原田は捨身の罠を仕掛けた! 旅情あふれる山陰を舞台に、 芸能界の暗部を鋭くついたトラベル・ミステリー 最新第19弾、注目の新機軸!
光文社 カッパ・ノベルス |
113 | 寝台特急「はやぶさ」の女 | 大原鉄鋼の原口企画部長の元秘書・小田あかりが、寝台特急「はやぶさ」の ロビー・カーで毒入りの缶ビールを飲まされた。 その後、同社の企画課長が毒殺、原口の専用運転手が銃殺と、大原鉄鋼 関係者の連続殺人事件が! また、あかりの昔の恋人までが絞殺される。 くるくるかわる殺人方法に、十津川警部と亀井刑事はピンチに・・・・・・
サンケイ出版 サンケイ・ノベルス |
114 | マウンドの死 | 日本シリーズ2戦目、人気投手小野が突然、マウンドの上で殺された。 犯人は試合直前に飲み物を渡した婚約者の疑いが濃い(「マウンドの死」)。 ほかに、首なしの女の裸体写真を片手に、弟殺しを探し出す男(「裸の牙」)、 犯人にしたてられた営業マンが真犯人を追いつめる(「バイヤー殺人事件」)など、 珠玉作満載の傑作ミステリー集。
光文社 光文社文庫 |
115 | 函館駅殺人事件 | 轢き逃げ犯人に仕立てられたカメラマン金井は、出所直後、自分を罠にはめた 後輩松本を刺殺、故郷函館へ逃亡! 青函連絡船で函館入りした金井は、彼を慕う美貌のモデル・マリ子と落ち合い 潜伏する。 この二人を追う警視庁十津川警部と亀井刑事は、函館駅に張り込んだ。 ところが、この函館駅構内で、麻薬取引事件が発覚。 謎の殺し屋瀬沼の銃口が・・・・・・!? 粉雪の舞う函館駅に繰り広げられる第二、第三の惨劇! 船と列車が交錯する北の玄関口函館駅を舞台に贈る絶賛“駅シリーズ”第三弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
116 | 特急「おき3号」殺人事件 | 山陰線を走る特急「おき3号」で、写真家の石田友二が刺殺された。 捜査線上に浮かんだのは、友二の娘ゆう子のかつての恋人・山崎徹。 だがその名に、十津川警部は困惑する。 事件前日、とうの徹の結婚式に出席しただけでなく、寝台特急「富士」で 宮崎へ向う二人を、東京駅に見送りまでしたのだ・・・・・・。 表題作他四編。
講談社 講談社ノベルス |
117 | 大垣行345M列車の殺意 | 十津川警部と田村、井上、外崎―― 大学時代の友人を惨劇に巻き込む大垣行345M列車―― 東京駅23時25分発のこの夜行に乗ったデザイナー河内ますみが、 小田原駅近くで絞殺された! 被害者のハンドバックは、なぜか同列車に乗り合わせた中央電気の 田村のカバンに・・・・・・!? さらに、“T・T ― 嘘つき!”というメモから芸能プロ社長外崎に嫌疑がかかる。 通商省の井上は外崎のアリバイを証言したが、十津川警部は、外崎との 直接対決を決意。 ところが、外崎は、突然、行方をくらませた・・・・・・!? 列車トリックをふんだんに使った十津川警部シリーズ第一弾! トラベル・ミステリーの粋!
光文社 カッパ・ノベルス |
118 | 急行もがみ殺人事件 | 警視庁の清水刑事は新婚旅行に、東北の鳴子温泉から、最上川下り、さらに 日本海の温泉を回るルートを選んだ。 東北新幹線を古川で降り、陸羽東線に乗りかえた。 彼等と同じように、もう一組の新婚カップルも古川で乗りかえた。 その二人も鳴子温泉に泊まるようだった。 清水たちは鳴子温泉の宿に着くとすぐに、有名な「かんけつ泉」を見学に出かけた。 二人は空高く吹き上げる「かんけつ泉」に感動したが、それよりも、彼等と 同じように鳴子温泉に降りた、もう一組のカップルが来ているのに驚いた。 その男が連れているのが、車中で見た女性と違っていたからである。 果して、普通の男が新婚旅行先で、妻以外の女性を連れて歩くだろうか? 次の朝、事件が起きた。 妻の征子が一人で温泉神社に参っての帰り、何者かに襲われ、ケガを したのだった。 清水夫妻は鳴子温泉にとどまったが、その日、「もがみ1号」で東京の女性が 殺害された。 旅行中の清水から報告を受けた警視庁の十津川警部も動き出したが・・・・・・。 作者が得意とする秘境トレイン・ミステリーが最後まで頁を閉じる暇もなく 存分に味わえます。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
119 | 日本海からの殺意の風 −寝台特急「出雲」殺人事件− | 昼下がりの東京・丸の内、人通りの絶えたビルの谷間で老婆の絞殺死体が 発見された。 十津川警部は、被害者が山陰の漁村豊岡から上京してきた田代ふみだと 突きとめた。 さらに亀井刑事と現地へ急行した十津川の前に新たな殺人事件が・・・・・・。 高価な品を身につけた派手な服装の若い女性が豊岡で殴り殺されたのだ! 丸の内と豊岡を結ぶ接点とは? 連続殺人の有力容疑者として田代ふみの遺児・明夫、有子兄妹の名が・・・・・・。 二人の行方は? すべての謎を解く鍵は寝台特急「出雲」に隠されていた!? トラベル・ミステリーの精粋を集めた傑作集PART5、待望の登場!
光文社 カッパ・ノベルス |
120 | 阿蘇殺人ルート | 警視庁に「火の国」で殺人が起こると投書してきた井上正則が殺害された。 彼の予告通り九州を走る「火の山4号」で中西浩司が刺殺される。 井上と中西を結ぶ線上に疑惑の人物、神保ユキが浮かぶが、彼女には鉄壁の アリバイがあった。 九州の秘境、由布院と阿蘇高原を舞台に展開する連続殺人。 十津川を翻弄する不可能犯罪とは?
講談社 講談社ノベルス |
121 | みちのく殺意の旅 | 大学時代の同人誌仲間・阿部からの誘いに応じ、矢代と妻の由紀は、原田と そのフィアンセとともに、五年ぶりに水戸を訪れる。 意外にも阿部は、やはり同人の一人だった木下みどりと結婚していた。 東北の温泉めぐりをかねた旅が飯坂、天童とすすむにつれて、なぜか次々と 仲間が殺されてゆく。 社会へ出てからの五年の歳月は、彼等に何をもたらしたのか? 著者会心の新大型トラベル・ミステリー。
文藝春秋 (新書判) |
122 | 日本海殺人ルート | 青森、大阪間を走る特急「白鳥」の車内でファッションメーカーの女社長・ 小野木ユミが刺殺され、続いて副社長・矢野豊も殺人者の手にかかった。 ユミの莫大な遺産は、前夫・山本巧、姪・土橋かおり、秋田の女子大生・ 福沢みどりが、相続することになった。 2人の死は誰に利益をもたらすのか? 十津川の調査は続く。
講談社 講談社ノベルス |
123 | 東京地下鉄殺人事件 | 第一の殺人は「丸の内線」の車内。 第二の殺人は「銀座線」神田駅のプラットホーム。 そして、第三の殺人が「半蔵門線」で・・・・・・ 事件現場に幻のごとく見え隠れする、白いコートの美女は何者? 十津川警部ひきいる捜査陣の前に、やがて防衛産業の利権をめぐる暗闘が 浮かびあがる!
読売新聞社 (新書判) |
124 | 環状線に消えた女 | 一年前に失踪した京子が山手線に!? 女友達の足取りを追う雑誌記者亜木子は、目黒駅前の交番で、紛れもない 京子の写真を貼った尋ね人広告を見つける。 だが、そこには見知らぬ名が付され、広告主もこれは自分の妻だという・・・・・・。 彼女の捜索を依頼され、“発見できず”の報告を残して殺された私立探偵、 亜木子を監視する謎の男たち。 一人の女の二重失踪の陰にはいったい何があるのか。
中央公論社 C★NOVELS |
125 | 目撃者を消せ | 小さな運送会社を経営している太田信次が殺された。 被害者に恨みを持つ数多くの人間の中から、三人の容疑者が浮びあがった。 お金を借りていた同業者の村松。 会社を辞めさせられた的場。 恋人を太田に奪われた平沢。 各々太田を殺す有力な動機があった。 犯人を絞り切れないまま、捜査は難行した。 その上、犯行当時、螢の光みたいなものを見たという奇妙な目撃者も現われて・・・。 表題作他6編を収録した、オリジナル短編集。
角川書店 角川文庫 |
126 | 西鹿児島駅殺人事件 | 西鹿児島行の寝台特急「明星51号」の車中で男が刺し殺された! 被害者のポケットには不思議なラブ・レターが!? 帰省途中の警視庁田中刑事も同じ手紙を謎の女神田ゆう子から 受け取っていた・・・・・・。 接近する台風、降り注ぐ桜島の火山灰、さらに駅に怨みを抱く元殺人犯 小西を迎え混乱する西鹿児島駅。 その構内で田中刑事も刺殺される。 部下を失った十津川警部は亀井刑事を伴い、嵐と噴煙の鹿児島へ向かう。 彼らを待ち受ける第三、第四の殺人! 不審な機械を持ち何者かを待つゆう子の正体は? 鹿児島本線の終着駅を舞台に、旅情と息詰まるサスペンス! 人気絶頂の著者が贈る絶賛“駅シリーズ”第四弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
127 | ひかり62号の殺意 | 「ひかり62号」が名古屋到着寸前、護送中の男が射殺された! 男は、銀座の宝石店「WADA」から二億五千万円もの宝飾品を強奪した 二人組のひとり、宮本信介だった。 宮本の死の伝言「ギンコウ――」から、十津川警部は主犯江上利夫の 割り出しに成功。 が、江上は直前、フィリッピンへ逃亡・・・・・! しかも、マニラで顔を潰され惨殺されていた!? 江上の無実を叫ぶ妹、美矢子と十津川警部はマニラに飛ぶが、そこには・・・? 主犯はなぜ、「ひかり62号」で共犯者を消したのか? 江上は生きているのでは?―― 二転三転する十津川警部の推理。 国際的スケールで描くトラベル・ミステリーの決定版!
光文社 カッパ・ノベルス |
128 | 伊勢・志摩に消えた女 | カバーに記載なし
集英社 (新書判)
ひとり娘の女子大生・亜矢子が伊勢・志摩に旅行に出たまま帰って来ない――。 元国務大臣で太陽薬品社長の平山から相談を受けた警視庁捜査一課の 十津川警部は、元捜査一課の刑事だった橋本豊に捜査を依頼する。 橋本は伊勢市内の旅館で、亜矢子が西尾あや子という偽名を使っていたことを つきとめる。 その夜、旅館のおかみと女子従業員が何者かに殺された。 十津川警部の推理が冴える、最新トラベル・ミステリー。 |
129 | 特急「おおぞら」殺人事件 | 亀井刑事の息子・健一が特急「おおぞら9号」の車中で誘拐された! 憔悴しきった亀井は、翌朝、犯人の指示で「おおぞら6号」に乗車。 そこで亀井は、息子を助けるため犯人から届けられた毒入りジュースを飲み、 意識不明に・・・・・・。 気がついた亀井の手には、血まみれのナイフが! さらにグリーン車のデッキでは男女二人が刺し殺されていた。 誘拐犯刺殺!?の容疑で、亀井は道警に逮捕される。 亀井と誘拐犯の接点は? 十津川警部は殺人犯の汚名をきせられた亀井刑事救出のため、北海道へ 向かった・・・・・・。 スーパー特急を舞台に、意想外の展開を繰り広げるトラベル・ミステリー最新傑作、 待望の登場!
光文社 カッパ・ノベルス |
130 | ミニ急行「ノサップ」殺人事件 | ひと気のない広大な北海道・根釧原野を走る二両編成のミニ急行「ノサップ1号」が、 突然、列車強盗に襲われた。 三人の犯人が乗客から奪ったのは、たった五十万円たらずの金銭だけ。 殴られた被害者が自殺したことから、東京警視庁の十津川警部はこの 劇画のような“時代遅れ”の犯罪捜査に乗り出した。 そしてつづいて起きた殺人事件は、陰に隠されていた意外な犯意を 浮かび上がらせてくる・・・・・・。
文藝春秋 (新書判) |
131 | 八ヶ岳高原殺人事件 | 月刊「新しい風」の取材で清里高原を訪れた記者の矢代とカメラマン木下の妹 由美は、“あずさ5号”で一緒になった人気女優・小池祐子が黒い絹紐で 絞殺されているのをカラマツ林で発見。 一方、東京でも二人の若い女性が同じく黒い絹紐で殺されていたことから、 警視庁の十津川警部と亀井刑事はこの事件に注目し、三つの事件の共通点を 調べるが、その中でまたもや第四の殺人が・・・・・・。 長篇トラベル・ミステリー。
徳間書店 徳間文庫 |
132 | ナイター殺人事件 | 代打専門の田村がレギュラーになれたのは日下令子のおかげだった。 幸運はつづきチームも首位戦線へ! しかし大阪遠征後、田村はおかしくなった。 理由を探る令子の前に、ある刺殺事件が! 「ナイター殺人事件」の表題作ほか、自分の運命を賭けて、自殺志願の少年を探す 「スプリング・ボード」など、サスペンス味溢れる推理傑作集!
光文社 光文社文庫 |
133 | 寝台特急六分間の殺意 | 殺人予告を聞いた十津川警部はすぐ東京駅へ行き、犯行の舞台となる 長距離列車をさがしはじめた。 女がいった「6分間しかないのよ」という謎のことばを手がかりに・・・・・・。 6分間とは何? 新登場の特急「ゆぅトピア和倉」をいち早く作品にとりいれて、ファンには嬉しい 新情報も満載した鉄道ミステリーの傑作!
講談社 講談社ノベルス |
134 | 特急「北斗1号」殺人事件 | 最愛の恋人に裏切られ、莫大な借金を背負った風見ゆう子は自殺を決意、 雪の北海道へ・・・・・・。 彼女は「北斗1号」で、偶然乗り合わせた原田修から「百万円を使ってくれ」と 不可解な申し出を受ける。 ところが、その男の指示で泊まった定山渓温泉で原田修が殺された!? さらに「ライラック13号」では宝石商が毒殺され、手にした缶にゆう子の 指紋が・・・・・・!? ゆう子を絶望の底へ突き落とす連続殺人の容疑! 北海道へ飛んだ十津川警部は、幾重にも張りめぐらされた巧妙な罠に挑む! 流氷の彼方に潜む、愛と哀しみと殺意! 詩情あふれる凍土の北海道を舞台に、新生面を拓く注目のトラベル・ミステリー 最新傑作!
光文社 カッパ・ノベルス |
135 | 殺人列車への招待 | 捜査一課の十津川警部に「殺人ゲームがしたい」と謎の電話が――。 その後<11月7日、16時40分東京発、寝台特急「さくら」の車内で「ア」で始まる 女を殺す>という挑戦状が届けられた。 いたずらか、本気か。 もし本気なら人が一人殺される。 続いて第二の挑戦状が・・・・・・。 犯人は警察に怨みを持つ者か、あるいは殺人狂か? 十津川と亀井は窮地に追いこまれるが・・・・・・。 ベストセラー快進撃の西村京太郎が贈る、長編トラベル・ミステリー。
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
136 | 極楽行最終列車 | 上野発二三時五八分のの急行「妙高」に乗り込んだ奇妙な男女。 彼らに向けてシャッターをきったカメラマンの小田は善光寺の戒壇めぐりの回廊で 襲われ、フィルムを抜きとられた。 さらに、終点の直江津に着いた「妙高」から女性の絞殺体が発見された。 一連の事件の背景に浮かびあがってきたのは新興宗教団体の不気味な影だった ―― 表題作「極楽行最終列車」ほか十津川警部名場面四篇。
文藝春秋 (新書判) |
137 | L特急たざわ殺人事件 | 「素敵な女性に出会った。一週間ほど秋田の方を回って帰る。」。 東北の秘境にある後生掛温泉から一通のハガキが届いたきり父親からは 何の連絡もない。 気になった警視庁捜査一課の豊田刑事が、やもめ暮らしの父親の家を訪ねると、 秋田県警の刑事が居た。 父親が遺書を残して自殺をはかり、しかも資産家の未亡人殺しの嫌疑が かかっているという。 幸い一命はとりとめたが、意識の戻らない父親を東京に残して、豊田刑事は 父親のあとを追って、東北へ捜査の旅へでた。 まず盛岡からL特急たざわで後生掛温泉へ。 続いて不老不死温泉、未亡人が殺された男鹿温泉、角館へと豊田の足は伸びる。 確かに父と殺された未亡人の痕跡は残っていた。 捜査の状況を東京の十津川警部に電話を入れると、未亡人の姪が 東京のホテルで殺されたという。 続いてL特急たざわの車内で未亡人の妹が首をしめられて殺された。 事件の跡を追う豊田は、自分の背後にちらつく男の影を感じていた。 連続殺人の核心に迫るべく盛岡へ出動した十津川警部の行手には 凄腕の弁護士が待ち受けていた!!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
138 | 祝日に殺人の列車が走る | ラジオの深夜放送のリクエスト葉書で<祝日に殺人の列車が走る>という 十津川宛の挑戦状が届けられた。 そして五月の連休最後の日、特急「有明」の車内で殺人事件がおこった。 被害者は千億円近い資産を持ち、二人の息子と五人の女がいた。 そして第二の殺人が・・・・・・。 容疑は二人の息子へ。 莫大な遺産をめぐり、愛人と息子達の骨肉の争い。 土壇場に追いつめられた十津川警部に策はあるのか!? 興奮のトラベル・ミステリー!!
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
139 | 山手線五・八キロの証言 | 旅行雑誌の編集者・香月修は、帰宅途中、何者かに襲われ、殴殺された。 物盗りでもなく、人に恨まれることもない。 彼は山手線一周の取材に携わっていただけだ。 ところが、香月が車窓から撮影した写真が、死後、奪われてしまった! 香月はいったい何を目撃したのか? ここに動機を求めて、十津川警部は山手線の乗客の中から目撃者捜しを 始めたが・・・・・・。 一方、取材の話を聞いたホステス・北村友美も失踪、多摩川で死体となって 発見された。 遺された大粒のルビーの指輪に秘密が!? 旅情と謎とを見事に融合した、“トラベル・ミステリー”の秀作を集めた最新傑作集 待望の第六弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
140 | 釧路・網走殺人ルート | 会社から横領した1億円を持って北海道へ逃げた古谷伸行は、いつのまにか 警察から殺人犯として追われる身になっていた。 身に覚えのない殺人罪の疑惑を晴らすため、古谷が選んだ道は? 真犯人が張りめぐらす巧妙なからくり! 息をのむ意外な真相! 北海道旅情の醍醐味を満喫させる長編トラベル推理の決定版。
講談社 講談社ノベルス |
141 | 寝台特急「ゆうづる」の女 | 上野発・特急「ゆうづる5号」の個室寝台で新井が偶然同室した美女が姿を消し、 盛岡駅近くで背中を刺されて死んでいた。 が、女は彼が慰謝料でもめている銀座のホステスだった。 すり替わった女の正体!―― 十津川警部が不可能な謎に挑むトラベル・ミステリーの会心作。
扶桑社 扶桑ミステリー500 |
142 | L特急やくも殺人事件 | 警視庁捜査一課の十津川警部は、三上刑事部長に、直ちに岡山へ発つように 命じられた。 伯備線備中高梁の近くで警視庁の元刑事岡部道夫が、L特急やくもにはねられ 死亡した。 岡部元刑事は、在職中警視庁のエリート幹部がからんでいた特別な捜査を 担当していたベテラン刑事で、事件の解決に強い疑問を持っていた節がある。 現場では事故死として処理されているが、所持品の中から手帳が消え、 同行していた娘も、絶対事故死とは考えらないと訴えている。 事が事だけに極秘に調べてくれ、との命令で、十津川と亀井は吉備路へ飛んだ。 二人は、岡部元刑事が立ち寄った寺の宿泊名簿が破りとられているのを見て、 何者かが自分たちの先回りをしているのを知る!! 表題作を含めた西村京太郎の最新トラベルミステリー3篇を収める。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
143 | 札幌駅殺人事件 | 午後七時に札幌にいた男が、函館駅17時12分発の特急「北斗13号」に 乗ることができるか? 午後九時すぎ、札幌駅に到着した同列車内で刺殺された石本功は、まさに このケースだった! 私立探偵石本は、たしかにその夜、駆け落ちしたエリート社員田宮と OL市川真代を、札幌の中島公園で尾行していた。 さらに、この二人を追い札幌入りした田宮の妻はるみもホテルで殺害された。 指名手配される田宮と真代。 ところが、なぜか田宮も失踪、困惑する真代の前にあらわれた美人弁護士 ・・・・・・!? 札幌駅を起点に定山渓、豊平峡を巡り、事件は意外な展開を・・・・・・。 十津川警部、亀井刑事、道警三浦警部のトリオが真犯人の罠に挑む大人気 “駅シリーズ”第五弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
144 | アルプス誘拐ルート | 社長令嬢が、ベンツに乗ったまま消息を絶った。 誘拐事件発生! 犯人は父親を早朝の新宿駅に呼び出し、松本行「アルプス号」に乗るよう 指示してきた。 しかし、その車内で今度は殺人事件が起こる。 美しいパノラマエクスプレスを舞台に、十津川警部の推理が冴える。 ファン必読の長編本格鉄道ミステリー!
講談社 講談社ノベルス |
145 | 会津高原殺人事件 | 浅草・隅田公園で血まみれの男が保護された。 高沢明という自分の名の他、一切の記憶がない。 しかし着衣に他人の血痕が付着していたこと、会津鬼怒川線開業記念バッジを 持っていたことから、会津高原で起きた殺人の容疑がかかる。 警視庁捜査一課の十津川が捜査を始めた矢先、高沢が病院から姿を消した。 跡を追った十津川に、高沢明と名のる男が殺されたとの報が・・・・・・。 長篇トラベル・ミステリー。
徳間書店 徳間文庫 |
146 | 寝台特急「北斗星」殺人事件 | 「『北斗星5号』を爆破する。 一億円用意せよ」―― 「グループ三月三日」を名乗る男からの脅迫がJR東日本へ・・・・・・。 同時刻、同列車内でも謎の怪人物が爆破を警告! 全車両の点検を命じたJRの小池社長は、苦悩の末、一億円を支払い、 列車運行を決断した。 ところが、直後、予告どおりロイヤル2号室が爆発、女優の浜野カオリが死亡! 第二の爆破を惧れた十津川警部は、必死の対抗策を講じるが・・・・・・。 さらに、恐るべき事件が・・・・・・。 札幌へ向け、闇夜をひた足る豪華寝台特急「北斗星5号」はなぜ狙われたのか? 十津川警部は、元部下の私立探偵橋本と連繋し、JR最大の危機に挑む!
光文社 カッパ・ノベルス |
147 | 殺人はサヨナラ列車で | 北海道のローカル線「白糠線」が廃止になる。 人々の思い出を乗せたサヨナラ列車が走り去り、そして女の死体が残された。 「月刊トラベル」の記者高木は、取材中に写した写真のなかに、ある男の姿を 見つけた。 「あの男、まえに会ったことが・・・・・・」―― 表題作をはじめ「第六病棟の殺人」など、単行本未収録の珠玉作五編を集めた。
光文社 光文社文庫 |
148 | 特急「あさしお3号」殺人事件 | 特急「あさしお3号」で刺殺された作家沢田功は十津川警部の友人だった! 沢田は、取材をかねて、画家滝村敬と城崎で会う予定でいたのだが・・・・・・。 単身、京都を訪れた十津川は滝村をマーク。 が、当日、大阪発の「北近畿5号」で城崎に向かった滝村は、十四分の差で アリバイが成立してしまった!? さらに、城崎温泉で第二の殺人? 滝村の容疑はいっそう深まるのだが・・・・・・。 十津川警部の苦悩! 山陰本線に交錯する殺意とトリックに挑む十津川警部は、鉄壁のアリバイを 崩せるか? 特急列車、豪華客船、展望車―― バラエティに富んだ西村ミステリーの真髄を収録した推理傑作集!
光文社 カッパ・ノベルス |
149 | 特急「にちりん」の殺意 | 最初の脅迫状にはただ「殺してやる」と記してあった。 次に「お前は26日に死ぬ」という予告が届き会社社長は逃げだしたが、 特急「にちりん」車内で毒殺された。 容疑者には鉄壁のアリバイがある。 しかし十津川警部は毒入りジュースの「容器」に突破口があると睨んだ。 さまざまな殺意を満載した超A級鉄道推理!
講談社 講談社ノベルス |
150 | 十津川警部の挑戦(上)、(下) | 「小樽へ行ってくる」と言って家を出た62歳の老人が、東京で死体で発見された。 老人は20年前に警視庁を退職した元刑事だった。 前科のある男が自首して来て、事件は解決した。 とくに警視庁の上層部は解決を急いだ。 が、元刑事が、かつて担当し、解決した事件を追っていたことを知った 十津川警部は、早すぎる事件の“解決”に自ら待ったをかけた。 元刑事が小樽に訪ねた人物が不自然な死に方をしているのも気になった。 殺された元刑事が追っていた事件―― それは美貌の若い女性が暴行され、殺害されるという連続殺人事件で、赤い ポルシェが決め手となり、容疑者として代議士の秘書が浮かんだ。 しかし、男は、自分は無実であるとの遺書を残し、自殺した。 世論の非難を浴びた警察は、アル中の変質者を犯人として逮補し、事件は “解決”というものだった。 そして20年後のいま、解決した事件を追っていた元刑事が殺されたのだ!!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス
20年前に解決した事件を追っていた捜査一課の元刑事が殺された事件は、 犯人が自首して、あっさりと解決したかにみえた。 が、父親の死に疑問を持ち、父親の足跡を追っていた娘が襲われ、 十津川警部の命令で娘を護衛していた日下刑事が刺され、事件は新たな 展開を見せ始めた。 事件の背後に暴力団がからんでいると睨んだ十津川が、担当の捜査四課を 訪れると、暴力団の組長と自殺した秘書が仕えていた代議士が 親密だったことがわかる。 しかし、ここでも十津川は「20年前のことに首をつっ込むつもりなら気をつけろ」と 警告される。 すでに三上刑事部長から「妙なことに首をつっ込むのは止めたまえ」と 釘をさされていたのだ。 窮地に追い込まれながらも、十津川警部は、ねばり強い捜査を続け、ついに 犯人を追いつめる決定的な証拠をつかむ。 しかし、そのことを知った犯人側も大反撃に出、事件のクライマックスは ブルートレイン「はやぶさ」の車中に移る!!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
151 | 伊豆の海に消えた女 | 東京南青山でプレイボーイの青年実業家が惨殺された。 交遊関係から五人の女が浮かんだが、その一人、片山みゆきは伊豆下田に 向かったまま行方不明。 さらに一人が天城峠で殺された。 伊豆を舞台に次々と起こる連続殺人事件の謎を、おなじみ十津川・亀井コンビが 追う。
毎日新聞社 ミューノベルズ |
152 | 寝台特急「あさかぜ1号」殺人事件 | 博多行きの寝台特急「あさかぜ1号」二人用個室で、現金一千万円を持つ 本田徳一郎が毒殺された! 連れの女性はなぜか事件直前に、岡山で途中下車していた。 この謎の美人・白井マユミに、車中で惹かれた警視庁杉本刑事は、単身、 尾行を開始。 直後、マユミは北海道へ・・・・・・。 ところが、彼女の乗った「北斗4号」「おおとり」でも第二、第三の殺人が・・・・・・! 三人の被害者の共通項は? 死を呼ぶ女―― マユミの正体は? マユミに秘められた過去から浮かぶ驚愕の事実! さらに第四の惨劇が・・・・・・。 新境地! 異色のトラベル&ラブ・ミステリー秀作!
光文社 カッパ・ノベルス |
153 | 十和田南へ殺意の旅 | 時間の壁を破る十津川警部の名推理!!
中村弁護士の許に「姉から多額の金を引き出した上、保険金をかけて殺した 画家・古木保男を殺すため十和田へ来た」という手紙が井関ゆきから届く。 事実古木は死体で発見されたが、ゆきが犯行に及ぶ前に殺害されていたことが 判明する。 捜査に乗り出した十津川警部は古木の身辺調査を開始し、動機を持つ三人の 男女を割り出す。 だが犯人を特定できぬまま第二、第三の殺人が起きてしまう。 事件の本質を探るため十津川は十和田へ飛び、事の動静を窺うが、一方で 新たな事実が浮かびあがり、暗闇の中に埋没していた謎が次第に 見えはじめてくる――。
廣済堂出版 廣済堂ブルー・ブックス |
154 | 特急「富士」に乗っていた女 | 十津川警部の部下・北条早苗は、性格のはっきりした美人で、誰にでも 好かれていた。 彼女の休暇中に事件は起きた。 寝台特急「富士」で山野辺宏という男が殺されたのだ。 しかも彼は、自分が早苗と結婚すると信じきっていたらしい。 容疑は北条早苗に向けられ、十津川警部は窮地に陥った。 犯人を誘出すために、十津川が仕掛けた危険な罠。 巧妙な犯人と十津川のスリリングな心理ゲームが始まる――。 大好評のトラベル・ミステリー。
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
155 | 青函特急殺人ルート | 青函トンネル吉岡海底駅で、若い女性が刺し殺された。 見学者が居残ることはありえない駅で、なぜ殺人が? さらに彼女の婚約者も新宿のホテルから転落死する・・・・・・。 事件は、寝台特急「北斗星」に乗りこんだ十津川警部と真犯人の息づまる 対決の劇的ラストシーンへ! 新趣向の海底殺人、ファン必読の新鉄道推理。
講談社 講談社ノベルス |
156 | 死への招待状 | 私立探偵の松尾のところに、ある男の将来性を調べて欲しい、という依頼が あった。 相手は30歳の独身。 T大出身で、M物産の第三営業係長をしている。 調査の結果は上々だった。 社内での評判もよく、順調にエリートコースを歩んでおり、将来はバラ色だ。 これで一仕事終りだと思った時、彼の母親から横槍が入り、事態は 思わぬ方向へ・・・。 表題作他、人間の心理の盲点をたくみに描く、オリジナル傑作推理集。
角川書店 角川文庫 |
157 | L特急しまんと殺人事件 | 十津川・亀井コンビの推理が冴える!
それは警視庁捜査一課の若い刑事、三田村にとって、奇妙な旅であった。 四国に旅行に出て行方不明になった叔父夫婦を、従妹と一緒に探し出しに 行くというのだ。 その旅の途中、二人は列車の中で殺人事件に遭遇し、さらに叔父も、 別の殺人の容疑で、警察に追われることになった・・・・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
158 | 「C62ニセコ」殺人事件 | 一代で財をなした会社社長早川卓次は熱烈なSLファンでもあった。 女優(愛人?)榊由美子と函館本線を走る特別列車「C62ニセコ」で寛ぐ早川。 同時刻、サッポロのホテルで早川の妻綾子が絞殺された! 道警三浦警部は早川に疑惑の目を・・・・・・。 だが、早川には鉄壁のアリバイがあった・・・・・・。 ところが、早川のアリバイを証言する由美子が東京のTV局で殺害された! 早川逮捕にふみきる道警。 しかし、十津川警部はアリバイ工作の背後に潜む意外な真相を追う。 小樽−倶知安間1時間24分に仕掛けられた罠とは何か? トラベル・ミステリーの粋を集めた傑作集、最新第7弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
159 | 十津川警部の決断 | 地下鉄・三田線の車内でOLが刺殺された。 直後、犯人が警視庁に自首―― 会社重役、長谷川健と名乗るが、その会社にはもう一人の長谷川健が実在!? しかも取調べ中、丸の内線で第二の刺傷事件が・・・・・・。 十津川警部は“長谷川”の釈放を決め、尾行をつけるが、刑事の眼前で男は 意外な行動を・・・・・・。 さらに地下鉄全線を警備中、第三、第四の惨劇が起こり、犯人からは十津川を 名指した挑戦状まで届く。 「一週間以内に犯人を逮捕する」―― 十津川警部はこう宣言し、大胆な秘策を決断した! 地下鉄をパニックに陥れた連続刺殺犯人との息づまる対決を描く 十津川警部シリーズ力作第二弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
160 | 十津川警部の対決 | 伊豆・西海岸にポルシェが墜ち、運転していた男は事故死した。 ところが遺品の手帳に、半年前の3億円強奪事件犯行メモがあり、十津川は この男を主犯と断定! 残された共犯者たちが第2の犯行を企てていることを知り、亀井刑事を囮に グループに接近するがウラをかかれてしまう。 十津川警部、生涯最大のピンチ!
講談社 講談社ノベルス |
161 | 山陽・東海道殺人ルート | 寝台特急「さくら」で射殺死体が発見された。 車内に残された5千万円の札束は、少女誘拐殺人事件で支払われた身代金と 判明した。 一人娘を殺された及川俊郎が誘拐犯をつきとめ、4年前の復讐を遂げたのか? しかし及川には「さくら」の前を走る「あさかぜ82号」に乗車していたという鉄壁の アリバイがあった!
講談社 講談社ノベルス |
162 | 志賀高原殺人事件 | 警視庁捜査一課・清水刑事の恋人、広田みや子は子供の様な表情と 暗いかげりをあわせ持つ謎めいた女性だった。 その素顔が見えてくるのではという期待から、清水はみや子を志賀高原への スキー旅行に誘う。 が、清水の眼の前でみや子が射殺されたのだ! みや子が残したダイイング・メッセージ「クロヒメに・・・・・・」とは? 十津川と亀井が捜査にのり出すが、やがて、第二、第三の殺人が・・・・・・!? 長篇ミステリー。
徳間書店 徳間文庫 |
163 | 最終ひかり号の女 | 21時00分東京発ひかり323号。 この最終ひかり号新大阪行グリーン個室に、毎夜乗り込む若い女がいた。 そしてある夜、最終ひかり号個室で会社社長が刺殺される。 現場には香水のかおりが漂っていた! その夜限りで姿を消した謎の美女を追う十津川警部の秘策とは・・・・・・。 新鋭車両を舞台にした最新傑作ミステリー集!
講談社 講談社ノベルス |
164 | 特急「白山」六時間〇二分 | 長田は35歳。 中央商事でエリートコースを歩いていたが、突然、金沢支店への転勤を 命令された。 明らかに左遷だ。 理由はあった。 木元加代子という30歳近い銀座のホステスだ。 最初は蜜月時代が続いたが、最近仲がこじれ、いやがらせをするようになった。 長田は、飛行機、列車、タクシーを使った大がかりな犯罪計画を考えたが――。 連続して起こる殺人事件。 だが、容疑者にはいつも鉄壁のアリバイが。 小心な犯人達を操る黒い影の大いなる狂気とは何か!? トラベル・ミステリー。
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
165 | 特急ゆふいんの森殺人事件 | 交叉する二つの怪事件
暗い過去を持つ元刑事の私立探偵のところに、失踪人の捜査の依頼があった。 失踪したのは二人の男女で、共謀して会社の金を持ち逃げしたという。 二人の足取りを追って九州に向かった私立探偵を待っていたのは、 十津川警部が担当いている殺人事件だった。 この失踪事件と、殺人事件との間には、どんなつながりがあるのだろうか・・・・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
166 | 悪女の舞踏会 | 毒を持つ女性ほど妖しい魅力がある。 彼女の周辺にはいつも男が群がっていた。 柚木淑子はそんな女性だった。 男に貢がせ、男を弄んだ彼女は、とうとう資産50億の老資産家と結婚することに 成功した。 しかし、パーティの夜、彼女の夫が毒殺された。 犯人は招かれた客の中に・・・・・・? 表題作他、女をテーマにしたオリジナルサスペンス推理傑作集。
角川書店 角川文庫 |
167 | 宗谷本線殺人事件 | 白雪の宗谷本線をひた走る急行「礼文」―― 車中で男が毒殺された。 被害者平野康生は死の直前、行きずりのルポライター田島徹に書きかけの 原稿を託す。 と同時に、謎の“サングラスの女”が平野のスーツケースを奪い去っていった。 平野から手渡された原稿には、二年前、音威子府駅ホームで起きた 殺人事件について、驚くべき事実が書かれていた! 田島は、十津川警部に協力を求める。 その直後、“サングラスの女”の写真を持つ私立探偵が殺され、田島にも 不気味な尾行者が・・・・・・。 急行「利尻」「礼文」を舞台に宗谷本線上で交錯する殺意の真相は!? 新境地“本線シリーズ”全力の第一弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
168 | 「のと恋路号」殺意の旅 | 不審な自殺をとげた恋人中原をしのんで、能登恋路海岸を訪れたあや子の前に、 小山という刑事が出現。 だがこの男は、とんだ偽物であった。 十津川警部の部下である本物の小山は殺されていたのだ。 警官殺害に端を発し、あや子の周囲に起こる連続殺人。 M化学のエリート研究員だった中原が、恋路駅に遺した謎のイニシャル・・・・・・。 北陸路から東京、ハワイ、セブ島へと次々に捜査陣を翻弄する犯人に、 十津川警部は初の敗北を喫するのか?
中央公論社 C★NOVELS |
169 | 富士・箱根殺人ルート | 小田急ロマンスカー最新鋭車で、青年実業家が青酸中毒死した。 彼は不仲だった妻と和解旅行中だったという。 3日後、箱根・仙石原で元女優だった若妻の絞殺死体が発見された。 無理心中かと思われたが、十津川警部だけは、財産狙いの連続殺人では ないかと疑問を持つ。 真犯人と十津川警部の息づまる“頭脳の対決”!
講談社 講談社ノベルス |
170 | 十津川警部の怒り | 巨人−阪神戦終了直後、甲子園球場の近くで、野球解説者早田規夫が 刺殺された! 現場には出雲市駅からの血染めの特急券が・・・・・・。 早田の宿命のライバル、パイレーツのコーチ小笠原敬に嫌疑がかかる。 しかし、彼は犯行時、東京行きの寝台特急「出雲4号」に乗っていたと証言。 執念の十津川警部は、この鉄壁のアリバイを崩した。 ところが、逮捕された小笠原と女弁護士松本圭子は、満々の余裕をもって 裁判に臨んできた。 なぜ!? 逆転、また逆転! 十津川警部の怒りが爆発! トラベル・ミステリーの粋を集めた、絶好調“十津川警部シリーズ”第二弾、 待望の登場!
光文社 カッパ・ノベルス |
171 | 特急ひだ3号殺人事件 | 列車内の毒殺事件に十津川警部は・・・・・・
名古屋から高山に向かう「ひだ3号」の車内で、旅行中の女刑事は、 思いがけない毒殺事件に遭遇した。 容疑者として一人の女性が逮捕された。 しかし女刑事は、どうしても彼女が犯人とは思えなかった。 相談を受けた上司の十津川警部は、独自の捜査に着手した!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
172 | 飛騨高山に消えた女 | 飛騨高山の旅館から、スケッチブックを残して白石ゆかが消え、十日後、 女性の絞殺死体が発見された。 被害者は白石ゆかと思われたが、十津川警部の調べにより、彼女は 米国留学中であり、スケッチブックもニセ物と判明した。 はたして、白石ゆかの名を騙り、絵を描いていた失踪女性は何者なのか? 殺された女は誰なのか? そして二人の関係は? やがて、東京麹町のマンションで、ディスカウント・ショップ経営の宇田川宏が 刺殺され、書斎から高山を描いた一枚のデッサンが発見された。 捜査は混迷し、続いて第三の殺人が・・・・・・。 人気絶好調の著者が、高山と東京を結び、謎とサスペンスを見事に綾なして 放つ推理傑作!
祥伝社 ノン・ノベル |
173 | パリ発殺人列車 −十津川警部の逆転− | フランス・グルノーブルでの世界警察官会議に、十津川警部と亀井刑事が 招待され、若手の白井刑事も参加。 各国の警官と親善を果たした帰途、パリ行きTGV(フランス新幹線)の 一等車内で殺人事件が・・・・・・。 会議を後援した富豪、大越専一郎(日仏親善協会会長)の秘書松野ユキが、 アメリカの刑事の盗まれた拳銃で射殺されたのだ。 真の標的は、何者かに脅迫されていた大越だった!? 硝煙反応は誰からも発見されなかったが、日本人カップル宇垣亘と 島崎やよいに嫌疑が・・・・・・。 さらに事件を追う白井刑事もセーヌ河畔で刺殺された! パリ−東京を結ぶ初の国際版トラベル・ミステリー!
光文社 カッパ・ノベルス |
174 | スーパー雷鳥殺人事件 | 商社マン生活に疲れ果てた佐々木貢は、福井県東尋坊で死ぬつもりだった。 が、乗り込んだスーパー雷鳥3号の車中で、池辺興産社長池辺康夫の毒死を 目撃! 息絶える寸前の池辺から、復讐を依頼する手紙とそのための資金、自分の 命を狙う疑いのある者のリストを託されてしまう。 そうしたなか、リスト中の人物達が次々と佐々木に接触してきたのだ。 そして、第二、第三の殺人事件が・・・・・・!? 怨恨か? 遺産争いか? 十津川と亀井の捜査がいよいよ始まった! 絶好調、会心の長篇トラベル・ミステリー。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
175 | 十津川警部の困惑 | 「おれは函館で、人を殺した。何とか――」 親友・牧原は十津川にそう言い残して、病院でこと切れた。 ところが捜査をしてみると、牧原の告白した日には彼は函館でなく大阪に出張。 さらに西新宿の高級マンションでモデルが殺され、牧原との意外な「関係」が 浮かびあがる。 十津川警部の心は揺れる・・・。最新傑作ミステリー集!
講談社 講談社ノベルス |
176 | 特急「有明」殺人事件 | 有明海三角湾で東京在住の画家大田垣信也が水死体で発見された。 熊本県警は他殺とみて警視庁に応援を求めた。 大田垣最後のメッセージ「有明に行く」を手がかりに十津川と亀井の捜査が進む。 画家仲間に起こる第二の殺人、和服の女性を描く一枚の謎の絵・・・・・・ 多すぎる容疑者、見えてこない動機。 十津川警部のいらだちがつのる。 待望の長編トラベル・ミステリー。
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
177 | 十津川警部の逆襲 | 被害者はトラベル・ミステリーの第一人者! 作家・北川京介が、白昼、観潮で有名な鳴門公園で取材中、わずか五分の隙に 殺害された。 同行した担当編集者・久保守が逮捕されるが・・・・・・。 さらに一週間後、調布・深大寺で女子大生・小西麻子が殺され、四国旅行の 写真が消えた。 この連続殺人から浮かぶ四人の容疑者!?―― 「ひかり号」を追い越すトリックとは何か? すべての鍵は、一行も書かれなかった北川の「阿波鳴門殺人事件」に 隠されている。 犯人のアリバイ工作を十津川警部は逆転できるか? ビッグ・ヒーロー、十津川警部の胸のすく名推理! 絶賛十津川警部シリーズ待望の第三弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
178 | 夜の脅迫者 | 闇に包まれた都会の夜には犯罪という罠が待ち受けている。 今夜もどこからか脅迫者たちの足音が聞こえてくる・・・。 45歳の安田は次期重役候補のエリート営業部長であった。 ある日、愛人を乗せていた安田は人身事故を起こしてしまう。 被害者は貧相で気の弱そうな男だったが・・・ (脅迫者) 日常生活の中で誰にでも襲って来そうな恐しい罠と意外な結末。 人気絶頂の著者が贈る傑作オリジナル短編集!(単行本未収録)
角川書店 角川文庫 |
179 | 津軽・陸中殺人ルート 苦悩する十津川警部 | あの亀井刑事が逮捕!? 故郷の青森に帰る途中、妻子を誘拐された亀井は、犯人の指示どおり 旅を続ける。 が、金木・宮古で連続殺人に遭遇、容疑は亀井にかけられてしまった。 親友の亀井を救うため、十津川警部は立ちあがったが、犯人の仕掛けた罠は、 あまりにも巧妙かつ大胆で! 超人気十津川警部シリーズの最新長篇傑作!
講談社 講談社ノベルス |
180 | オリエント急行を追え | 国内でのイベントのためオリエント急行が再来日した。 ところが上陸したオリエント急行から大量の拳銃と、人間の手首が発見された ・・・・・・ 政界絡みの拳銃密輸の謎を追う十津川は、極秘捜査のためヨーロッパへ飛ぶ。 一方、日本での捜査に当たる亀井の前に現れる謎の外国人たちと、彼らの 奇怪な行動――。 激動のヨーロッパと厳寒のシベリアを舞台に名コンビ、十津川と亀井の 冴えわたる本格海外トラベルミステリー!
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
181 | 木曾街道殺意の旅 | 事件に対する執念深さで、捜査一課の名物刑事といわれた奥田。 その奥田が、退職直後に木曽の宿場町で失踪。 さらに、実在しない奥田の娘から捜索依頼の手紙が届き、奥田の妻も、 入院先で不審な焼死をとげる。 事件の概要もつかめぬまま混乱する十津川警部と捜査本部。 元刑事の周辺に、いったい何が起きたのか。 奥田の残した写真を手がかりに、十津川と亀井のコンビは、迷宮のような 謎の出口を求めて、山深い木曾路をたどるが・・・・・・。
中央公論社 C★NOVELS |
182 | 愛と憎しみの高山本線 | <次の月曜日に、Aを爆発する K> この謎に満ちた予告状が警察に送られてきた直後、成田空港のロビーで 爆発事件が起きた。 AとはAir Portのことだったのか! するとKとは誰のことなのか? 表題作「愛と憎しみの高山本線」ほか、トラベル・ミステリーの傑作を三篇収録。 日本各地の鉄道を舞台に、さまざまな愛の果てに起きた犯罪を、ご存知、 十津川警部が追跡する名場面集。
文藝春秋 (新書判) |
183 | 長崎駅殺人事件 | 「ヘイズが来日すれば必ず殺す!」―― 世界的巨大テロ組織「世界革命党」から警視庁に脅迫状が・・・・・・。 しかし、イギリスの流行作家V・ヘイズは警告を無視し、 ノブコ夫人とともに来日。 同行したS・ヤードの辣腕刑事と十津川警部は捜査方針で 対立しながらも、必死にヘイズ夫妻の警護にあたる。 が、新作『ナガサキ・レディ』取材のため長崎へ向かう寝台特急「さくら」の車中で ノブコ夫人が誘拐された! 長崎駅で待ち受ける戦慄の一瞬! スピーディな展開、張りつめる緊迫感、アッと驚く真犯人―― トラベル・ミステリーの醍醐味がこの一冊に凝集。 著者がカッパ・ノベルスのために八年ぶりに書き下ろした渾身の長編推理傑作!
光文社 カッパ・ノベルス |
184 | 美女高原殺人事件 | 行きすぎ捜査のために警視庁を懲戒免職となり、妻子とも離別した 小山淳一郎のもとに、西条恒夫と名のる男が訪れてきた。 “必ず日本のためになる仕事”だから、ひき受けてほしいと高額の報酬を示され、 小山は西条の指示通りに、尾行や盗聴をすることになった。 やがて、不審を覚えた小山は、自分を傭っている組織の実態を探ろうとするが その矢先、高山近郊の美女高原に誘い出されて殺されてしまう。 十津川と亀井は小山のマンションに急行するが、彼の部屋は 放火されていたのだ! そして第二の殺人がまた美女高原で・・・・・・!?
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
185 | パリ・東京殺人ルート | 水面に色づきはじめたマロニエを映すサン・マルタン運河。 ここに、十津川警部が内偵中だった容疑者谷口の刺殺体が浮かんでいたのだ。 パリへ飛んだ十津川は、谷口をガイドした留学生水原の協力で、モンマルトルの 似顔絵描きから、事件に関わるブロンド美女の情報を入手。 パリ警視庁のメグレ警部も十津川の捜査に協力するが、二人は何者かに 狙撃銃で襲われる。 強力な武器と国際的組織・・・・・・ 恐るべき犯罪者たちと両警部の対決は?
中央公論社 C★NOVELS |
186 | 十津川警部C11を追う | 十津川警部は、高校時代の親友の宮下が復讐を企んでいると聞かされた。 相手は、八年前、大型バンの事故で宮下が妻を亡くした際、車に同乗していた 五人の同窓生。 宮下を信じる十津川だが、その五人を乗せたC11型蒸気機関車の一両が、 橋から転落したという情報が! 犯人は本当に宮下か!? 十津川警部の推理が冴える。
講談社 講談社ノベルス |
187 | 十津川警部・怒りの追跡(上)、(下) | 夜行列車の中で刑事が殺された!
事件の発端は、覚醒剤中毒の男が、一人の野球少年を殺したというものだった。 その少年は、十津川警部の部下、清水刑事の弟だった。 清水刑事はたった一人で、覚醒剤の販売ルートを探りはじめた。 しかし清水刑事は、夜行寝台列車「北斗星4号」の車中で、何者かに殺害された ・・・・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス
部下の命を奪った悪の組織に迫る!
部下の清水刑事を殺害した悪の組織は、覚醒剤の販売によって得た莫大な 金を使って、恐るべき犯行を計画していた。 それを知った十津川警部は、今は亡き部下の仇を討つべく、組織の黒幕へと 迫っていく。 しかし危険を察知した犯人側は、十津川警部の命を狙って、新たな攻撃を 開始した。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
188 | 尾道に消えた女 | 日下刑事の妹京子が因島からの帰路、何者かに船から突き落とされた。 彼女は尾道で姿を消した親友林ユキの足取りを追っていたのだ。 これはユキを探すなという警告なのか? 急を聞き現地へ飛んだ日下は、独自の捜査を開始した。 一方、十津川警部は日下の依頼で不審な旅行グループを調べるが、 名警部の勘は何かをキャッチしていた。 そんな折、林ユキの水死体が発見された・・・・・・。 捜査陣を嘲笑う連続殺人! 人気絶頂の著者が放つ本格推理傑作!
祥伝社 ノン・ノベル |
189 | 紀勢本線殺人事件 | 死体の額に刻まれた×印! 紀勢本線新宮駅近くでOL原口ユキが殺害された。 事件の一週間前、東京・世田谷でも長谷川弓子が同じ手口で殺されていた。 十津川警部と亀井刑事は南紀に飛ぶが、第三の惨劇が串本で・・・・・・。 被害者はすべて二十一歳のOLで、頭文字がY・Hという共通項が・・・・・・。 この接点から二人の容疑者が浮かぶ。 ところが捜査本部に白浜から大胆な殺人予告が届く。―― 「紀勢本線のKで、第四の殺人が行なわれる」―― “K”はどこか? 真犯人は南紀白浜に潜伏!? 予告の日は迫る! 本州最南端を走る紀勢本線に展開する捜査陣と真犯人の息詰まる駆け引き! 「本線シリーズ」待望の第二弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
190 | 豪華特急トワイライト殺人事件 | 警視庁捜査一課の十津川警部は、久しぶりに休暇を得て妻とともに冬の 北海道旅行をたのしんだ。 そして、妻の希望で人気絶頂の「トワイライト・エクスプレス」に乗車した。 しかし、車内には怪文のパンフレットが置かれてあった。 <今日から明日にかけて、この車内で、乗客の誰かが、殺されます。ご用心のこと> これは、いったい何者の挑戦か?
新潮社 (新書判) |
191 | 越後・会津殺人ルート 追いつめられた十津川警部 | 井の頭公園で刺殺体で発見されたホステス― 原田みゆきのハンドバッグに、十津川警部の名刺と、浅草発東武特急 「スペーシア」の切符が入っていた。 単身「スペーシア」に乗り込んだ十津川に、女性の声で「会津若松から喜多方、 新潟へ廻れ」という電話が! それは、十津川を殺人犯に仕立てる恐るべき罠だった・・・!!
講談社 講談社ノベルス |
192 | 完全殺人 | 兇器、アリバイ、動機―― 完璧な条件で行われる完全殺人。 しかし、やがて訪れる時効の向う側には・・・ ある日空別荘の殺風景な一室に四人の男女が招かれた。 彼らは皆、時効を過ぎ完全殺人を成し遂げた者たちであった。 やがて彼らを集めた主人役の男が、鞄から部厚い札束を取り出すと妙な事を 言い始めた。 四人の中で最も秀れた殺人方法を示した者に、全額を与えるというのだ・・・ (完全殺人) 人気絶頂の著者が、意表をつく結末で贈る傑作オリジナル短編集! (単行本未収録)
角川書店 角川文庫 |
193 | 謎と殺意の田沢湖線 | 東京・国立市の豪邸で謎の殺人事件が起きた。 殺された夫婦は田沢湖近くの寒村の出身者で、ダム開発によって水没した 故郷から東京へ移住してきたばかりであった。 大きく変化してゆく運命の果てに起きた村民たちの悲劇を、おなじみ 十津川警部が解明する表題作ほか三篇。 さまざまな謎に満ちた難事件もやがて見事に解き明かされてゆく、トラベル・ ミステリーの傑作を贈る。
文藝春秋 (新書判) |
194 | 夏は、愛と殺人の季節 | 元刑事で私立探偵の橋本は、ある女性から河西弘という男を捜して欲しいとの 依頼を受けて城崎へ向った。 ところが河西は二年前の交通事故で既に死亡しており、橋本は釈然としないまま 帰京したが、数日後、元上司の十津川と亀井から驚くべき事実を知らされた。 橋本に河西探しを依頼した長谷部徳子の絞殺死体が発見されたというのだ――。 二年前の交通事故を洗い直す十津川たちを第二の殺人が襲い、難航する 捜査線上に浮ぶ意外な人物に十津川警部の怒りは頂点に達した! 待望の長編トラベルミステリー。
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
195 | 五能線誘拐ルート | 新進タレントの南ユカが、青森県の十二湖で誘拐された。 続いて大杉物産の社長夫婦も誘拐された。 捜査に乗りだした十津川警部らだが、身代金を払って解放されたと思われる 被害者も、その家族も、なぜか誘拐の事実はなかったと否定。 事件を立証できずに焦る十津川をあざ笑うように、犯人は第三の犯行に着手した!
講談社 講談社ノベルス |
196 | 特急「あさま」が運ぶ殺意 | 「この子をお願い・・・・・・」―― 特急「あさま」が小諸駅到着直前、幼児を連れた小田ゆみ子は、隣席の 北条早苗刑事に言い遺して毒死! 一カ月前に事故死したゆみ子の恋人・生田敬太郎の実家―― 小諸随一の料亭日暮亭を子供とともに訪れる矢先の惨劇だった。 ところが、日暮亭には婚約者を名乗る尾花幸子が先着、ゆみ子をニセモノだと 断言した。 殺されたゆみ子こそホンモノと信じ、事件を追う北条刑事は、敬太郎に第三の 恋人がいた事実を知り、愕然とする。 さらに十津川警部にも謎の電話が・・・・・・。 特急「あさま」、東北新幹線「やまびこ」、SL「C62」―― 十津川警部の推理が冴えるトラベル・ミステリーの粋!
光文社 カッパ・ノベルス |
197 | 恋の十和田、死の猪苗代 | ハネムーンで殺された新妻との思い出の地、十和田湖を訪れた若い刑事西本は 愕然とした。 あまりにも亡き妻に似た女性がそこにいたのだ。 帰京後も、その女性みな子が忘れられない西本。 だが彼女は、猪苗代湖からの手紙を残し突然姿を消してしまった。 必死の追跡行により西本がみな子を発見したとき、彼女は何者かに絞殺され、 西本も容疑者として警察の手に・・・・・・。 部下の窮地を救うべく捜査を開始した十津川警部。 美しい湖面に浮かび上がる、解決したはずの新妻殺害事件の秘められた謎とは。
中央公論社 C★NOVELS |
198 | スーパーとかち殺人事件 | 六本木のクラブで、男が喧嘩に巻き込まれて死亡した。 被害に遭う前、男はホステスに「二十四日から北海道旅行をする」と楽しげに 話していた。 女性同伴の旅らしく、財布から飛行機や個室付特急の切符をみせていたという。 その財布が遺体から消えていた。 十津川警部は、出頭してきた被害者の恋人から「旅行の件は知らない」と 聞かされる。 犯人の狙いは切符にあった、と睨んだ十津川は、男が乗るはずだった列車を スーパーとかち5号と推理し、北海道へ飛ぶ。 当日、特急の個室で発見されたのは、新たな女性の死体だった!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
199 | 幻想と死の信越本線 | カバーに記載なし
集英社 (新書判)
警視庁捜査一課の十津川警部の自宅に、一人の女性が訪ねてきた。 旅行作家川内功次郎が発表したエッセイに書かれている女は姉で、殺されたに 違いない。 犯人を捜して欲しいという。 だが、川内は上野発“特急あさま3号”の車中で毒殺されてしまう。 十津川警部の追及で11年前に信州で起きた放火殺人事件が暴かれてゆく・・・。 (幻想と死の信越本線) 他に十津川警部活躍の3編を収録。 |
200 | 会津若松からの死の便り | 銀座の交番で道を訊ねてきた若い女性が、突然苦しみだし死亡した。 死因は青酸中毒。 殺人と判断した十津川警部は、死亡直前の女性の言葉から彼女の訪ね先を 銀座の探偵社と推理する。 被害者・五十嵐由美は、失踪した姉・真紀の捜索を探偵社に依頼し、報告書を 受けとるため、その日、会津若松から上京したのだった。 しかし、調査を担当した小島は前日から行方がわからず、彼の銀行口座には 不明な大金が振り込まれていた。 小島が調査中に三度も国立市の病院を訪れているのをつきとめた十津川は、 そこで意外な事実を発見!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
201 | 恨みの陸中リアス線 | 三陸鉄道の車中で、水産会社を経営する男が殺された。 男の娘は父の死の前日、捜査一課の十津川警部に助けを求めていたのだ! 父親あてに殺害を予告する脅迫状が届けられたというのだった。 だが、それだけでは警察は動くわけにはいかなかった。 自責の念に悩む十津川をよそに、上野のホテルで第二の殺人が!
講談社 講談社ノベルス |
202 | シベリア鉄道殺人事件 | 新宿・歌舞伎町で外国人娼婦の絞殺事件が発生! 遺された名刺の主、栄交易の長谷部功はニセ社員!? 捜査陣にかかる上層部からの圧力。 さらにロシアに逃亡した長谷部を、外務省の官僚・沢木と協力し、極秘裡に追え との密命が、警視総監から直々に、十津川警部のもとに・・・・・・。 長谷部たちはロシアで何を画策しているのか? 空路ハバロフスクに飛ぶ十津川を待ち受ける罠と孤立無援の闘い。 酷寒の広大な平野をモスクワへひた走るシベリア鉄道を舞台に国際的謀略が 渦巻く。 十津川警部が追いつめる真の敵とは。 ―― 綿密な取材のもとに描かれた雄大なスケールの国際トラベル・ミステリーの 傑作!
光文社 カッパ・ノベルス |
203 | 山形新幹線「つばさ」殺人事件 | 山形新幹線「つばさ」で東北に向かった若い女性が相次いで蒸発! 女子大生井岡和美と、OL小倉マキの二人が山形で消えてしまったのだ。 囮として、単身「つばさ」に乗り込んだ警視庁・北条早苗刑事に近づく謎の男 平沼! ところが、平沼は仙山線の踏切で自動車事故死、その車のトランクには若い 女性の右足が・・・・・・。 右腕、胴体、首とバラバラになって発見された猟奇殺人の被害者は、小倉マキ だった! 平沼犯人説に傾く山形・宮城県警に対し、十津川警部は独自の推理を展開 するが・・・・・・。 「つばさ」が運ぶ都会の殺意を、西村京太郎が鋭く抉るトラベル・ミステリーの 最新傑作!
光文社 カッパ・ノベルス |
204 | 危険な殺人者 | ベテラン新聞記者の田島は自社の紙面で「七歳の子供が自殺・・・」という 妙な記事を発見した。 『ママ、サヨナラ』と書かれた遺書と一枚の絵。 少年を追いつめたものは何だったのか・・・。 真実を追求し、子供の母親に執拗に迫る田島は意外な事実を掴むが その果てには・・・。 (病める心) 日常生活を襲う恐しい罠と意表をつく結末。 人気絶頂の著者が贈る傑作オリジナル短編集!(単行本未収録)
角川書店 角川文庫 |
205 | 恋と裏切りの山陰本線 | 奇妙な電話がかかってきたあと、部下の小田刑事が謎の失踪。 十津川警部は同僚の亀井刑事とブルートレイン出雲3号に乗って皆生温泉に 向かう――。 表題作以下四篇の傑作トラベル・ミステリー収録。 徳島、能登、出雲、上越、各地の鉄道を舞台背景に、さまざまな恋の果てに 起きた殺人事件を、ご存じ十津川警部と仲間の刑事たちが絶妙の コンビネーションで解明してゆく。
文藝春秋 (新書判) |
206 | 鳥取・出雲殺人ルート | カメラマニアの三谷卓は、鳥取砂丘で女性の死体を発見。 翌日、村田麻美と名のる女と宍道湖で出会った。 東京へ戻った三谷は、麻美の住所を訪ねるが、そこは砂丘で死体となって 発見された女のマンションだった! 女はどうして偽名を使ったのか!? そして、十津川警部と亀井刑事が向かう山陰で、第二の殺人が――。
講談社 講談社ノベルス |
207 | 怒りの北陸本線 | 連続殺人に迫る十津川警部
北陸の温泉を訪れた人間たちが次々と殺されていく。 それも警察に挑戦するかのような手段で。 不可解な連続殺人事件の背後には、どうやら謎の組織が動いているらしい。 東京と北陸を結ぶ捜査の糸をあやつる十津川警部の推理が冴える。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
208 | 九州新特急「つばめ」殺人事件 | 日航機に乗っていたはずの二人が、同時刻、鹿児島本線新特急「つばめ」の グリーン車で目撃されていた! 鹿児島・指宿の海で殺された銀行員石田淳と君原真紀が乗車していた事実を、 つばめレディ・山本宏子は捜査本部に通報。 その直後、宏子に襲いかかる魔手! そして、被害者石田には、重大な不正の事実が・・・・・・。 全力で捜査をつづける十津川警部を襲う、佐賀・嬉野温泉での第二の 殺人 ・・・・・・。 政界再編、新党結成が絡んで浮かびあがってきた事件の意外な黒幕!? 新型車両を誇る「つばめ」が運ぶ連続殺人の惨劇に十津川警部が挑む! 絶好調“トラベル・ミステリー”最新傑作!
光文社 カッパ・ノベルス |
209 | 別府・国東 殺意の旅 | 警視庁捜査一課十津川警部の部下である西本刑事は、ある夜、 自宅マンション前で意識不明の女性を救護したが・・・・・・ これは罠かもしれない!? やがて、十津川の不安は現実のものとなる。 マスコミを逃れて、西本は国東の旅へ―― 謎を追う十津川の東奔西走が始まる。
新潮社 (新書判) |
210 | 越後湯沢殺人事件 | リゾート・マンションが林立する「雪国」の温泉地越後湯沢。 その一室で、準ミス駒子の芸者由美の絞殺死体が発見された。 逮捕された旧友に頼られて現地にとんだ十津川警部に、東京から今度は、 由美の実父で、建設会社社長の若宮勇が殺害されたとの報が届く。 捜査線上に政財界の大物が浮上するなか、事件の鍵をにぎる芸者とみ子が、 タレントと車中で排ガス死を遂げ、強固なアリバイの壁を前に捜査は難航する。 師走を迎え、容疑者の過去に意外な動機を発見した十津川は、推理をもとに、 賭に出る。
中央公論社 C★NOVELS |
211 | 伊豆・河津七滝に消えた女 −十津川警部の叛撃− | 十津川警部が、妻の直子と伊豆旅行中に出会ったOLたちのグループの一人、 東郷由美子が、河津七滝で行方不明に・・・・・・。 一カ月後、彼女の殺害死体が国立市の豪邸地下室で発見された。 事件を追う十津川の前に立ちはだかる数々の謎。―― 由美子はなぜ突然、グループ旅行に加わったのか? 絵が好きでもないのに、なぜスケッチブックを持参したのか? なぜ月収15万円の身なのに家賃13万円のマンションに住めたのか? 由美子の隠された秘密! 直子が撮ったスナップ写真は何を意味するのか!? 伊豆の河津・下田、鬼怒川、会津若松―― 名勝の地を舞台に十津川警部の叛撃が冴えるシリーズ第四弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
212 | 尾道・倉敷殺人ルート | 新宿から倉敷へ向かう観光バスが、消息を絶った! ツアーを企画した旅行会社には、身代金一億円が要求されたが、三日後、 バスは解放。 乗客・乗員に、バスジャックとは気づかれぬまま起きた事件は、容疑者の男女が 事故死を遂げ、解決の様相を見せた。 しかし、空白の三日間の謎を追う十津川の前に、第二の殺人が!
講談社 講談社ノベルス |
213 | 恨みの三保羽衣伝説 | 警視庁捜査一課の西本刑事は、新宿駅の構内で見知らぬ女性から半ば強引に 白い封筒を手渡された。 中にはミス羽衣と名のる女性の手紙が――。 十津川警部が謎の事件にまきこまれた部下を危機から救う表題作ほか、箱根、 浜名湖を舞台にしたトラベル・ミステリーの傑作を三篇収録。 西本、日下、亀井など、十津川警部とその仲間たちが絶妙のチームワークを 発揮して、難事件を次々に解明してゆく。
文藝春秋 (新書判) |
214 | 十津川警部、沈黙の壁に挑む | 殺人容疑者秋本つね子はろうあ者だった。 手話通訳士を介しての尋問にも、同じろうあ者の関口弁護士の質問にも、 なぜか心を開かぬつね子。 彼女の息子浩は資産家に婿入りし、その義父はろうあ者のための老人ホーム 建設に奔走していた矢先の事件だった。 関口はつね子の薄倖の半生を辿り、無実を信ずるが、彼女には意外な過去が 秘められていた。 さらに、悪徳探偵が殺され、遺された写真から事件は意外な展開を・・・・・・。 関口はついに十津川警部と対決! 読者の心をゆるがす最終ページまで、西村京太郎の真摯な眼差しに貫かれた 感動とサスペンスの長編推理熱筆作!
光文社 カッパ・ノベルス |
215 | 特急ワイドビューひだ殺人事件 | 警視庁捜査一課の十津川警部は、ある朝、奇妙な新聞広告に目をとめた。 <ヒロシ1031Dのことで話がついた・・・・・・>。 その三行広告が掲載されて間もなく、ヒロシという名の青年が相次いで 殺害された。 1031Dを特急ひだ11号の列車番号と推理した十津川たちが凶悪犯罪の予感を 抱きつつひだ11号に警乗を続けるうち、列車内で若い乗客が毒死した。 ボストンバックに時限爆弾を隠し持っていたこの男の名もヒロシだった。 一連の事件の背後にJR東日本への脅迫があることを察知した十津川は、 犯人の割り出しを急ぐが・・・・・・。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
216 | 諏訪・安曇野殺人ルート | 長野県の諏訪湖湖畔に隠棲し、作家だと自称する男の周辺で連続殺人が発生。 その周辺を探っていた探偵らしき男性が殺害され、さらに、男に関係していた 人物が、次々に殺されていった。 解明に乗り出した十津川警部だったが、警視庁上層部は捜査の中止を命令。 単独、捜査を続行した十津川に最大の危機が迫る!
講談社 講談社ノベルス |
217 | 北緯四三度からの死の予告 | 「青柳みゆきが殺される」――。 警視総監宛にKと名乗る男から奇妙な五通の手紙が届いた。 四通までは殺人予告の内容だったが、五通目にはそのKと思われる人物が 札幌で轢き逃げされた、という新聞の切り抜きが同封されていた。 さっそく捜査に乗り出した十津川警部は青柳みゆきの居場所をつきとめるが、 殺人予告日の直後、彼女は殺害されてしまう。 札幌−東京、二つの事件を結ぶのは何なのか。 難航する捜査に苛立つ十津川たちを第三の殺人が襲い、事態は思わぬ方向へ 向かう! 待望の長編トラベルミステリー。
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
218 | 哀しみの北廃止線 | 元警察官で探偵事務所を開業する橋本のところに、奇妙な依頼が舞い込んだ。 廃線となった広尾線幸福駅の切符を買い、駅の壁に絵馬をかけて来て欲しい、 というのだ。 切符を届けに依頼人の部屋に入った橋本を待っていたのは、飛び散る血痕と、 事件を捜査している十津川警部だった!? 表題作他4編の傑作短編集。
講談社 講談社ノベルス |
219 | 雲仙・長崎殺意の旅 | 奸智に挑む十津川警部の推理!!
雲仙温泉の林の中で七月十一日に和田史郎と芸者の明美が殺され、長崎で 十日に川西信が殺されていた。 このふたつの殺人事件の関連を鋭く指摘した十津川警部の推理から、仙台と 東京の国立で起きた現金強奪事件の犯人達の輪郭も浮かびあがってきた。 この一連の犯行の裏にいる奸智にたけた男は、Kデパートの爆破も 企んでいた!?
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
220 | 奥能登に吹く殺意の風 | 能登を旅行中の警視庁北条早苗刑事が、ライフル銃で狙撃された! さらに入院中の早苗の病室に二発の弾丸が・・・・・・。 警察への恨みか? 早苗が泊まった家の一人娘・田村真理子と間違えられたのか? ところが、その真理子は、片山津温泉の柴山潟で溺死していた。 彼女の遺書を見た母親は、ニセモノだと絶叫!―― 一方、東京都国立市でバス爆破事件が発生、早苗の同僚・清水刑事を含む 四人が死亡した。 絞り切れぬ犯人の動機。 いら立つ十津川警部に早苗暗殺を予告する挑戦的電話が・・・・・・。 息をもつかせぬ展開、みなぎる緊張とサスペンス―― 絶好調、十津川警部シリーズの白眉!
光文社 カッパ・ノベルス |
221 | 松島・蔵王殺人事件 | 上野公園で身元不明の男の毒殺死体が発見された。 世田谷区議の名刺を所持していたが、実在しなかった。 続けて翌日、多摩川で見つかった女性の絞殺死体からも架空の名刺が現われた。 十津川警部は印刷屋から、依頼人に東北訛りがあったとの情報を得、 新聞記事を出す。 宮城県松島の小笠原ゆきから、被害者は自分の叔母ではないかとの 問い合わせがあり、十津川と亀井刑事は現地へ向う。 だが、ゆきは姿を消していた。 亀井は高校時代の憧れの同級生、奥寺綾子に聞き込みを依頼するが、彼女も 行方不明になってしまう・・・・・・。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
222 | 萩・津和野に消えた女 | “あいつを殺す”との置手紙を残し、OL木下由美子が姿を消し、後を追うように 恋人の白井も姿を消した。 事件を未然に防ごうとした十津川だったが、山口県萩で白井の 撲殺死体が発見され、 津和野城跡で由美子の服毒死体が発見された。 事件は、彼女が白井を殺害した結果の自殺と見られた。 が、不審を抱く十津川は独自の捜査を開始した。 二転三転する事件と犯人像。 やがて露呈する信じられない結末・・・・・・。 人気作家が謎とサスペンスを満載して放つ野心的推理傑作!
祥伝社 ノン・ノベル |
223 | ワイドビュー南紀殺人事件 | 十津川警部の部下三田村刑事は、恋人の本橋久美との結婚に踏み切れずに いた。 久美の父親は殺人罪で服役中だからだ。 複雑な思いを抱いて久美の故郷へと旅する二人は、偶然殺人事件に遭遇。 紀勢本線多気駅で同じ特急南紀5号を待っていた男が刺殺されたのだ。 三重県警から協力を要請された十津川らは、待合室で被害者と談笑していた 二人の男を追う。 だが関係者が次々と殺され、久美も謎の失踪を・・・・・・。 事件と久美の間にどんな関係があるのか。 広域殺人の壁に挑む十津川警部の苦悩と決断!!
中央公論社 C★NOVELS |
224 | 祖谷・淡路 殺意の旅 | 奇妙に妖しい女だ。 かつて十津川の部下だった私立探偵・橋本は渓谷美で名高い祖谷で、 依頼人から「直接渡してくれ」と預かった五百万円をその女に手渡したが、 翌日ホテルの部屋で 彼女は殺されていた・・・・・・ いったい何があったのか? 殺人事件の点と線、秘密クラブの謎を解きつつ現代の犯罪に挑む 西村ミステリーの最新話題作!
新潮社 (新書判) |
225 | 十津川警部の標的 | 殺人犯はどこへ逃げるのか。 犯人の深層心理を読む十津川警部。 新宿のホステス殺しの容疑者・竹田淳の逃走径路を推理した十津川は、北陸・ 芦原温泉に潜む竹田をみごとにつきとめる。 その竹田を越前海岸の名勝・呼鳥門に誘き寄せた十津川は、逆にライフル銃の 標的となり、狙撃された! 間一髪、難を逃れる十津川。 パジェロで逃亡する竹田・罠にはめられた十津川は、狡知に長けた真犯人に対し、 息づまる逆襲を仕掛けるが・・・・・・。 山陰・北陸の温泉郷を舞台に、難事件に挑む十津川警部の隠された一面を 活写した絶賛シリーズ第五弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
226 | 謀殺の四国ルート | 殺人の目撃を証言させられた女優!!
冷たい美貌の女優野村美矢子は、土佐中村への一人旅の車窓から殺人を 目撃した? 殺されたのは、羽田から道後温泉まで美矢子をつけてきた男だった。 高知桂浜の坂本竜馬像のある丘で美矢子は何者かに襲われ入院した。 一方、東京ではマネージャーの里見がマンションで殺されていた。 この二つの殺人の関連に考えをめぐらした十津川警部は・・・・・・
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
227 | 伊豆海岸殺人ルート | OLを殺害した容疑で逮捕された男が、引退した写真家水野久明を探してほしいと 要求し、拘置所の中で死亡した。 十津川は水野の行方を追ったが、手がかりを握る人物は次々に殺害されていく。 その背後には彼が二年前に撮影した一枚の写真があった。 錯綜する事件の謎が浮かび上がらせる、愛憎と悲しみのドラマ!
講談社 講談社ノベルス |
228 | 特急「しなの21号」殺人事件 | 東京・井の頭公園で男の刺殺死体が発見された。 ポケットには善光寺の“凶”のおみくじ。 被害者は二カ月前にR銀行を辞め、謎の金満生活を送っていた。 彼の交遊関係を示す十二枚の名刺から浮かんだ牧原麻美の行方を追う 十津川警部に、長野県警から連絡が入った。 名古屋発長野行き特急「しなの21号」の車中で、麻美が毒殺されたという。 彼女もやはり善光寺の“凶”のおみくじを持っていた。 翌日、新聞社に犯行声明が届いた。 そこには三枚目の“凶”のおみくじが同封されていた。 十津川警部の推理が犯人を追いつめる!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
229 | 愛と悲しみの墓標 | カバーに記載なし
読売新聞社 (新書判)
独身の実業家・五十嵐が殺され、残されたさつき、友美、知恵の三人の愛人に 容疑がかけられた。 互いに疑心暗鬼に陥った三人。 莫大な遺産を巡って第二、第三の悲劇が・・・。 やがて十津川警部は、事件の裏で糸を引く狡猾な真犯人の存在を察知する。 会津と日光を舞台にした傑作長篇トラベル・ミステリー。 |
230 | 雨の中に死ぬ | 指名手配の強盗殺人犯を追っていた捜査一課の山崎刑事が何者かに 腹を刺されて殺害された。 ところが、雨上りの路上に倒れていた山崎の死体の左手には何かを示すように 三本の指が伸びていた・・・。 (雨の中に死ぬ) 大都会の片隅に残された死者からのメッセージをテーマに描く表題作他、 人間心理の奥底を照射し、意外な結末で贈る傑作オリジナル短編集! (単行本未収録)
角川書店 角川文庫 |
231 | 倉敷から来た女 | 東京・四谷のNホテルの庭園で女性の刺殺死体が発見された。 ハンドバッグに残された手紙は突然の遺産分与を告げる夢の招待状だった。 被害者・浅井美弥子の倉敷の住所を尋ねた北条刑事と日下刑事は、そこに 生きている本物の美弥子を見出す! 殺された女は誰か? 遺産の行方は? 十津川班の活躍が始まる。
講談社 講談社ノベルス |
232 | 特急しおかぜ殺人事件 | 銀座で宝石店を経営する小田冴子が、お遍路姿で失踪した。 その一ヵ月後、松山行きの特急しおかぜの車内で、冴子の後を継いで 社長となった寺沢誠が何者かに毒殺され、さらに失踪していた小田冴子が、 白装束のまま溺死体となって足摺岬で発見された。 彼らはなぜ四国に向かったのか? 寺沢の手帳には「足摺岬」というメモが残されていたが・・・・・・。 警視庁に捜査協力の依頼があり、十津川警部と亀井刑事は独自の調査を 開始するが、事件は何の手懸かりもみせないまま、第三の犠牲者を生んだ。 しだいに混迷化してゆく一連の事件に十津川警部の推理が冴える! 長編トラベルミステリー。
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
233 | 恐怖の海 東尋坊 | 「なぜ、来てくれなかったの? あなたしか頼む人がいなかったから、助けて 下さいと、お願いしたのに。おかげで、私は殺されました。恨みます――」 留守番電話に吹き込まれた死者からのメッセージの謎を解くため、日下刑事は 東尋坊にとんだ。 表題作以下、富士西湖、昇仙峡、繋温泉を舞台に、十津川警部と仲間の 刑事たちが難事件に挑む、傑作トラベル・ミステリー四篇を収録。
文藝春秋 (新書判) |
234 | 十津川警部の抵抗 | 私立探偵・橋本豊に奇妙な依頼が・・・・・・。 服役中の殺人犯・浜田功は無実だ。 一カ月以内に真犯人を捜してほしい。 報酬は一千万円! ―― ところが、その依頼主・広池弁護士が北陸・芦原温泉で絞殺されてしまった。 福井県警は、現場を訪れた橋本を緊急逮捕。 さらに数日後、証人・村田えりかも何者かに殴殺された。 身の潔白をかつての上司・十津川警部に訴える橋本。 服役中の浜田はなぜ上告しないのか? 浜田の周辺を探りはじめた十津川に対し、刑事部長から横槍が・・・・・・。 苦悩し、抵抗する十津川警部が掴んだ“多重構造犯罪”の驚くべき真相とは?
光文社 カッパ・ノベルス |
235 | 殺人者は北へ向かう | 人気超能力者の田代貢が念力による殺人を宣言、批判者の大学助教授が 自宅で死んだ。 凶器、目撃者がない、立証不能の犯罪である。 一躍、時の人となった田代は「北へ向かって走る列車で女が死ぬ」と新たな 殺人を予告。 だが、厳重な警戒の中、またしても死体が・・・・・・。 捜査陣を翻弄する田代は、やがて南関東の大地震を予言した! 神をも恐れぬ田代の、真の目的は何なのか? 全知全能のライバル出現に苦悩する十津川警部! 死力を尽くした頭脳戦の結末は? 人気作家の推理サスペンス異色作!
祥伝社 ノン・ノベル |
236 | 丹後 殺人迷路 | 真夜中・・・・・・ 十津川警部の家の電話が鳴った。 電話の主は八年前、妻殺しで服役していた平野という男だった。 一週間前に出所したが、男は殺害した筈の妻を新宿で見たというのだ。 ところが、同日、この男はアパートの一室で惨殺されていた。 駆けつけた十津川の眼にとびこんできたのは壁にかかれた奇妙なマークと 血文字「文珠に聞け!」だった・・・・・・。 いったいこれはどういうことなのか?
新潮社 (新書判) |
237 | 仙台駅殺人事件 | 毎年十二月一日正午に、仙台駅ホームに佇む和服姿の女。 この謎の美女は、原宿で起きた殺人事件の容疑者だった。 ところがその高級クラブ「綾」のママ・早坂みゆきは、一千万円もの大金を 仙台駅でゆすられ続けていた。 行方をくらましたみゆきを追跡する十津川警部と亀井刑事は、仙台駅に 網を張るが、何者かに発煙筒で妨害され、失敗。 再度の張り込み中、駅構内で「綾」のホステス・久保カオルが絞殺された。 一千万円の行方と殺人容疑者、恐喝犯を追う十津川の前に明かされる 意外な真相は・・・・・・。 二十四時間眠らぬ、東北の玄関口・仙台駅を舞台にした絶賛“駅シリーズ” 第七弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
238 | 陸中海岸殺意の旅 | 贋作を巡る殺人事件!
実家の土蔵から雪舟の水墨画を見つけた大学生、広田。 だが、鑑定の結果ニセモノと判明。 そこへ、その贋作を高値で買い取る男が現れた! しかし翌日、男は死体で発見され、売ったはずの水墨画も消えて――? 捜査を開始した十津川警部は、広田をマークし一路岩手へと向かった。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
239 | 東京・山形殺人ルート | 荒川の河原で中年女性とおもわれるバラバラ死体が発見された。 被害者の身元を確認する手段は胃の中に残されたサクランボの茎だけで、 捜査は難航する。 数ヵ月前に起こった猟奇事件との共通性を認めた十津川警部は困難極まる 状況の中、犯人とおもわれる人物を追跡する。 異常な連続犯罪を防ぐことはできるのか!?
講談社 講談社ノベルス |
240 | 十津川警部 雪と戦う | 轟音が伊豆の晩秋の静寂を切り裂いた。 何者かが旧天城トンネルを爆破したのだ。 後日、犯人を目撃した東京の女子大生が刺殺され、湯沢のスキー場で ゴンドラが爆発。 一連の事件を大型犯罪の“予行演習”と推理し、亀井刑事を伴って粉雪舞う 越後湯沢に急行した十津川警部を待っていたのは、JRと道路公団に届いた 犯行予告だった。 四億円を支払わなければ、クリスマス当日に大清水トンネルと関越トンネルを 爆破するというのだ。 十津川警部は雪を血で染める大惨事を阻止することができるのか?
中央公論社 C★NOVELS |
241 | 浅草偏奇館の殺人 | 昭和初期の浅草六区。 来るべき暗い時代の予感に抗うようにエロ・グロ・ナンセンスの徒花が咲き乱れる 巷で発生した踊り子連続殺人。 文芸部員として芝居小屋・偏奇館に出入りしていた「私」は、仲間と協力して 殺人鬼を追い詰めるが、土壇場で逃亡される。 激動の時代を経て、苦い想いを胸に五十年ぶりに再訪した浅草で、「私」の前に 現れた人物が、意外な真実を語る――。 構想十年、著者渾身の巨篇。
文藝春秋 (新書判) |
242 | 九州特急「ソニックにちりん」殺人事件 | 政界進出を噂される官僚出身の元総理大臣秘書・佐久間要が、謎の写真を 残して失踪した! 写真には博多−大分間を結ぶ、JR九州の新鋭L特急「ソニックにちりん」が ・・・・・・。 佐久間の行方と列車の謎を追って、十津川警部と亀井刑事は九州・阿蘇に 飛ぶが、そこで二人を待っていたのはソニックレディ・矢吹みほの不可解な 撲殺死体だった! 佐久間とみほの関係は・・・? 佐久間の九州時代の秘密とは・・・・・・? 霧に覆われた過去が十津川警部の推理で暴かれたとき、事件の陰に政界を 揺るがす、ある黒幕の存在が浮かび上がった! 十津川が追いつめる真の敵とは? 新鋭車両を舞台に、旅情あふれるタッチで描く、最新トラベル・ミステリー傑作!
光文社 カッパ・ノベルス |
243 | 十津川警部「友への挽歌」 | 深夜、十津川警部の自宅に、大学時代の友人永田勇作からかかった電話は、 二発の銃声とともに途切れた。 永田は「トカレフを持った殺人鬼」に射殺されたのか? 旧友の安否を気づかう十津川に代わって、北海道におもむいたカメラマン早瀬の 言動にも不審な点が多く、謎は深まる。 事件の真相とトカレフ魔の正体を求めて、北海道、そしてフィリピンへと追跡の 旅を続ける、十津川と仲間たち。
文藝春秋 (新書判) |
244 | 南紀白浜殺人事件 | 「貴女の死期が近づいていることを、お知らせするのは、残念ですが、事実です ・・・・・・」 二通の“死の予告状”を受け取ったR建設のOL・広田ユカが突然消息を絶った。 同僚の木島多恵が、ユカの悩みを十津川警部の妻・直子に相談し、助力を 求めていた矢先だった。 しかもユカは、母親の葬儀のため故郷の南紀白浜に帰省したはずだったのだ! 一方、東京練馬で起った殺人事件の被害者・近藤真一は、<ゆすりの代筆業> という奇妙な副業を持っていた。 “死の予告状”が近藤の筆跡と一致したことから、事件は思わぬ方向に・・・・・・!?
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
245 | 猿が啼くとき人が死ぬ | 都内マンションの一室で若い男女の変死体が発見された。 同じマンションの住人の証言によれば、前夜、その部屋から猿―― しかも野生の猿の啼き叫ぶ声が響き渡ったという。 男は睡眠薬による自殺、その上に覆い被さるように死んでいた女は 出血多量による、これも自殺とおもわれた・・・・・・ しかし、心中にしては全く不自然なことばかりである。机の上には男の書いた 原稿と思われる「猿軍団観察記」がある。 いったい何が起ったのだろう?
新潮社 (新書判) |
246 | 日本のエーゲ海、日本の死 | 西新宿のホテルの一室で毒殺事件が発生し、その一週間後、「日本のエーゲ海」 と呼ばれる岡山県牛窓の展望台で一台の車から男の死体が発見された。 岡山県警から捜査協力の要請を受けた十津川警部は、二つの事件の被害者が、 パルテノンT号というヨットを共同所有するメンバーであることを突きとめた。 だが、そのヨットは二年前に伊豆沖で沈没、その直後、他のメンバー四人は 失踪していた! 二年前の遭難事故を洗い直す十津川の前に、意外な事実が判明し、事態は 急転回を告げる・・・。 長編トラベルミステリー
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
247 | 青に染まる死体 勝浦温泉 | 大学時代の友人浜田に誘われ紀伊勝浦温泉に出かけた日下刑事は、海の 見える露天風呂から溺れる人影を目撃した。 翌日発見された溺死体は東京からの観光客で、翌月にはその未亡人も 殺害された。 やがて容疑者に浜田が浮かび上がるが、そのアリバイは日下刑事自身によって 完璧に証明されていた! 表題作ほか、草津、熱海、伊豆長岡を舞台に十津川警部の推理が冴える トラベル・ミステリー傑作集。
文藝春秋 (新書判) |
248 | 高山本線殺人事件 | 警視庁捜査一課の西本刑事の父親が、岐阜の下呂・高山の間で交通事故死。 父の車に山田かずえという見ず知らずの女性が同乗していたのはなぜか? ―― 西本は事故に疑問を。 かずえの妹・あきも姉の死に不審を抱き、西本とともに真相究明に乗り出した そのとき、高山の朝市で藤代みゆきというOLが刺された! さらに、特急「ひだ5号」の車内であきも何者かに背中を刺され・・・・・・!? なぜ父親とかずえは一緒にいたのか? この二人を結ぶ糸がたぐりよせられたとき、事件は意外な展開を! 名勝・下呂、高山に繰り広げられる若手刑事・西本の奮闘と、上司・ 十津川警部の名推理。 絶賛“本線シリーズ”第三弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
249 | 秘めたる殺人 | その当時、映画産業は下り坂を転げ落ちようとしていた。 そこで、伝統ある大手映画会社が、起死回生を狙って、超大作の製作を発表した。 その撮影開始の日に、監督が死んだのだ。 事件の犯人は逮捕されたが、不可思議な謎が残った。 ―― 「秘めたる殺人」より。 表題作の他に、「雪は死の粧い」「九時三十分の殺人」「私を殺さないで」 「死へのワンショット」を収録。
双葉社 フタバ・ノベルス |
250 | 北陸の海に消えた女 | 冬の北陸の海に、女の死体が浮かんでいた。 持っていたバッグの中からは、血の付いたナイフが発見される。 昔付き合っていた男を殺害した後、自殺したのだという県警の見解に、十津川は 疑念を持つ。 だが、女の死に顔は安らかなものだったという。 やはり、自殺なのか? 十津川の推理が到達する、驚愕の真相!
講談社 講談社ノベルス |
251 | 野猿殺人事件 | 秋深まる地獄谷温泉で、観光客が発見したのは同じ拳銃で殺された人と猿の 死体だった。 なぜ猿が一緒に殺されたのか? 一方、二週間前東京で起った殺人事件の凶器が地獄谷で使われたものと 判明する。 関連を追う十津川警部たちの元に、殺された猿と暮らしていた猿廻しの青年が 失踪しているとの情報が入る。 十津川警部が鋭くこれらの事件の関連を推理する――。 表題作ほか、傑作ミステリー三篇。
文藝春秋 (新書判) |
252 | 在原業平殺人事件 | 早川明子は、京都・大野原の十輪寺で京南大学文学部助教授の細川和也と 知り合う。 彼は平安文学を研究し、「在原業平の寺」で出会うに相応しい美青年であった。 後日、明子は和也から誘われ学者たちが集う新年会に出席するが、教授の 次女との結婚が噂される助手が、毒入りワインで殺害される。 数日後には、講師の一人が長岡京跡で毒物死した。 学長選を控えた派閥抗争の果てか、学説の対立なのか? それとも教授の美しい二人の娘をめぐる愛憎劇か? 恋人の和也に対し愛と疑念の狭間で揺れながら明子は、京都府警・狩矢警部と 二人三脚で推理する・・・・・・。 ミステリー界の二大巨頭が放つ本格長編推理!
中央公論社 C★NOVELS
早川明子は、「在原業平の寺」といわれる京都の十輪寺で細川和也と出会う。 和也は平安文学を研究する大学助教授で、知識が豊富な美青年であった。 数日後、和也に誘われた明子は学者達が集まる新年会に出席した。 だが、そこで教授の娘との結婚が噂される助手が、毒入りワインで殺害される。 さらに長岡京跡では講師の一人が毒物死した。 派閥抗争の果てか、学説の対立か? それとも教授の娘をめぐる愛憎劇なのか? 恋人和也への愛と不信の狭間に揺れる明子。 ミステリー界の双璧が放つ本格長編推理。
角川書店 角川文庫 |
253 | 海辺の悲劇 | “チチシス”の電報を受けとったとき、健一は、それほどの衝撃を受けなかった。 父はいつも遠い存在だったせいだろう。 十七歳の健一と、若い義母が残された。 義母のところに麻雀を打ちにくる男を見て、少年の心は、揺れ始めた。 ―― 「海辺の悲劇」より。 表題作のほかに、「夜の終り」「私刑」「死を呼ぶトランク」「アリバイ」を 収録。
双葉社 フタバ・ノベルス |
254 | 出雲 神々への愛と恐れ | K美を殺してやりたい―― 呪いの絵馬を出雲大社に掲げたと思われるM銀行のOL堀井恵が殺された。 日課としている早朝のジョギング中に轢き逃げされたのだ。 警視庁捜査一課・十津川警部らの捜査によって、K美とは、モデルあがりの デザイナー井崎清美と判明した。 当初、信託銀行に勤めるエリートサラリーマン栗田信彦をめぐる三角関係の もつれかと思われたが、栗田が、岡山から出雲へ向う特急<やくも>の車中で 毒殺され、事件は予想外の展開をみせ始めた・・・・・・。 二百五十枚の書下しを加えて、最新長篇堂々の完結。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
255 | 十津川警部 千曲川に犯人を追う | 都内で発生した幼女連続殺人の容疑者として、名人位に挑戦中のプロ棋士が 捜査線上に上った。 上山田温泉での対局中に謎の手紙を受け取った彼は、信じられない悪手を指し 敗北する。 執拗なまでに彼を追いかけ犯人であると告発する週刊誌記者が握る秘密とは 何なのか? 十津川は事件の真の姿を明らかに出来るか!
講談社 講談社ノベルス |
256 | 伊豆誘拐行 | T芸能に所属する人気女優・桂アヤが「青い蛇」を名乗るグループに誘拐され、 まんまと1億円を奪取された! 犯人からの指示で西伊豆に向かったT芸能社長・五十嵐は、捜査陣に内密に 犯人と接触し、無事アヤを釈放させるのに成功した。 ところが社長は、それ以降なぜか十津川警部たちの捜査に非協力的に・・・・・・。 犯人と五十嵐の間で何が取引されたのか? 西伊豆に隠された暗い過去とは? 十津川たちが“西伊豆の真相”に迫ったそのとき、嘲笑うかのように、さらに 新たな誘拐事件が起こった! 読者の意表をついた誘拐犯罪―― そのまったく新しい手口に敢然と挑む十津川警部の推理が冴える!
光文社 カッパ・ノベルス |
257 | 南伊豆殺人事件 | 海岸から男の死体が発見されて!
会社社長有田剛と名乗る男が、下田の旅館から姿を消した。 残されたバッグの中には、カメラと手帳そして大金が・・・ そこから事件は始まった。 次々と現れるニセモノの家族や友人たち、彼らの目的は何なのか。 十津川はこの難事件に挑戦する。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
258 | 海を渡った愛と殺意 | 名探偵キャサリン登場!
多摩川の河原で、男の死体が発見された。 男は中国人で来日直後、M商事課長を訪ねていた。 課長の妻は、台湾高砂族の首長の娘だった。 その課長夫婦は行方不明に。 事件の謎を追って十津川は台湾に飛ぶ。 観光名所日月潭で、十津川は名探偵の評判高いミス・キャサリンと知り合うが ・・・・・・
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
259 | 夜が待っている | <彼女を殺したやつが誰だろうと、必ずこの手で殺してやる>―― 殺された恋人の復讐を誓う男の非情さを描いたハードボイルド・タッチの表題作 「夜が待っている」をはじめ、日中戦争時の上海を舞台にした詩情漂うスパイ小説 「赤いハトが死んだ」、障害者施設の取材を最後に失踪してしまった新聞記者の 苦悩を描く社会派推理小説「夜の秘密」など、異彩を放つ、単行本未収録の 初期傑作短編を六作収録! 文庫オリジナル短編集。
角川書店 角川文庫 |
260 | 秋田新幹線「こまち」殺人事件 | 銀座のクラブを辞め、秋田新幹線「こまち」で故郷・角館に帰る戸塚由美は、 フランス料理店オーナー・原田殺害の容疑で刑事に尾行されていた。 金融サギ事件で殺された原田に、業者を紹介したのが由美だったのだ! 心機一転、実家・扇旅館の若女将を始めた由美を張り込む刑事の前で、今度は 由美のホステス時代の客・中山が何者かに殺された! さらには、由美の別れた夫・島崎までもが・・・・・・!? 由美を陥れるかのように、次々とおこる奇怪な連続殺人。 疑問を抱いた十津川警部が、真相究明に乗り込んだ角館で暴く意外な真実とは?
光文社 カッパ・ノベルス |
261 | 「雪国」殺人事件 | 十津川警部の元部下で私立探偵の橋本豊は、ある母親から「息子の透が結婚を 望んでいる芸者の身元を調べて欲しい」と依頼を受けた。 その芸者菊乃は<ミス駒子>にも選ばれた美人だという。 新幹線あさひで越後湯沢に着いた橋本は、夜、菊乃を部屋に呼ぶが、自棄の ような飲みっぷりが気にかかった。 同じ夜、十年ぶりに東京から帰郷した菊乃の父親神崎が、路上で何者かに刺され、 翌日には菊乃に会いに来た透も、旅館の自室で刺されてしまう。 橋本は十津川に、神崎の東京での十年間を調べてもらうが、ついに殺人事件が ・・・。 十津川と橋本が「雪国」に降りしきる春の雪の中で見た残酷な真実とは!?
中央公論社 C★NOVELS |
262 | 神戸 愛と殺意の街 | 肉親もろとも家も工場も焼失し、仮設住宅にも恵まれず、ローンに苦しむ市民を よそに、不正融資、損失補填を摘発された銀行や証券会社を次々に脅迫、 巨額の金を要求し、強奪する一味が出現した。 国家への、警察への挑戦か? 「われらは、悪党になる権利を持っている・・・・・・」という一味の脅迫文に、 十津川は並々ならぬ気迫を感じた!
新潮社 (新書判) |
263 | 失踪計画 | 自分の職場から大金を盗み、その嫌疑を同僚に着せてしまおうと、サラリーマンが 計画を練った! 計画は周到な準備ののちに実行され、首尾よく大金を手にしたのだが・・・・・・。 本格倒叙推理の表題作「失踪計画」をはじめ、戦後の混乱のなかで図らずも 成功の道を辿っていく男を描いたユーモア作品「うらなり出世譚」、怪奇小説的な 味わいをもつ「夜にうごめく」、論理的な謎解きを読者に要求する犯人当て小説 「第六太平丸の殺人」など、本格推理から異色作品まで、単行本未収録の 初期傑作短編を七作収録! 多彩な小説世界を披露する文庫オリジナル短編集。
角川書店 角川文庫 |
264 | 十津川警部 白浜へ飛ぶ | 阿佐ヶ谷のマンションで商社の若手社員が殺された。 捜査陣は、南紀白浜行きの便に乗務中の彼の恋人に連絡を取ろうとしたが、 彼女も空港内のトイレで殺されていた。 そして、彼女のマンションには「死ね!」という赤い文字が! 犯人は彼女を追いかけていたというストーカーなのか? トラベルミステリー傑作集!
講談社 講談社ノベルス |
265 | 伊豆下賀茂で死んだ女 | 伊豆下賀茂のテニスコートで美人プロ選手中野美代子の死体が発見された。 殴殺だった。 直後、コーチの須田、大会スポンサー社長の古池も惨殺され、すべての現場には なぜか「メロン最中」が残されていた・・・。 やがて背後に、スポーツ界を巻き込む脱税疑惑が浮上するが、十津川警部の 執念の捜査を嘲笑うように殺人は続く! 次なる標的は誰なのか? 犯人との息詰まる攻防戦の中、十津川は事件の恐るべき構図を見抜いたが・・・。 ミステリー界の王者が贈る興奮の最新作!
祥伝社 ノン・ノベル |
266 | 十津川警部の試練 | 一人暮らしの女性ばかりを狙う連続殺人事件が発生! 四人の被害者は、いずれもバスローブやパジャマ姿といった格好で殺されていた。 さらに死亡推定時刻は、すべて午後二時から三時の間。 白昼堂々の犯行だった。 なぜ犯人は、女性一人が軽装でくつろぐ部屋に入れたのか? なぜ犯行が、いつも午後の同じ時刻なのか? 事件を担当した十津川警部や亀井刑事は、宅配業者や郵便配達員などを 虱つぶしにあたるが、「午後の悪魔」と呼ばれる犯人は、ある意外なところに 潜入して・・・・・・!? 大都会・東京に潜む孤独を活写した力作推理四編を収録。 好評、十津川警部シリーズ第六弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
267 | 十津川警部 海の挽歌 | 米軍の支配下にある沖縄の小さな無人島で、白骨が五体発見された。 発見者である中央新聞の記者田島が、友人である十津川警部に白骨の調査を 依頼したところ、それは戦時中のものではなく、一年から一年半前のものだという。 さらに中央新聞の那覇支局長の丹羽雄一が東京で死体となって発見され、事件は 思わぬ方向へ進展する。 一見不可能にみえる東京と沖縄間の犯罪に、十津川警部の推理は果たして ・・・・・・。
角川春樹事務所 ハルキ・ノベルス |
268 | 冬休みの誘拐、夏休みの殺人 | この冬休みは、意味のないことをして過ごす― 高校一年生の僕は決心した。 東京の石ころを九州へ運び、九州の石ころを東京に持ってくるのだ。 急行「第2なにわ」に乗ると、石ころが名古屋で何者かに奪われ、偶然 隣座席にいたアイドルの長田ゆみ子は、大阪で誘拐されてしまう。 (その石を消せ!) 通学途中、沢木進二の胸ポケットに、幼なじみの中河由里子の定期券が。 彼女は何か事件に巻き込まれている!? 進二は夏休みを利用して、由里子が軟禁されている伊豆の別荘を突き止めるが、 近くの海岸に男の水死体が。 (まぼろしの遺産) 手に汗握る少年たちの冒険推理3篇を収録した、西村ミステリの貴重な初期 作品集!
中央公論社 C★NOVELS |
269 | 闇を引き継ぐ者 | 人気女性アナウンサーの誘拐事件が発生した。 十津川警部率いる捜査一課が事件を担当するが、送りつけられた脅迫状には、 十津川が数年前に逮捕し死刑になったはずの連続誘拐殺人犯“ジャッカル”の 署名が記されていた! 「殺人を楽しむために人を殺す」と言われ、日本中の女性をパニックに陥れた ジャッカル。 死刑執行直前まで、服役中の彼の元に通いつめていた男の存在を知った 十津川は、二人の関連性を探りはじめる・・・・・・。 ―― 現代社会の病理に蝕まれた猟奇殺人犯の異常心理を、克明に描いた、 渾身の長編サスペンス!
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
270 | 十津川警部北陸を走る | 東京・南千住の公団住宅で真田よう子の絞殺死体がみつかり、福井県東尋坊では、 夫で、台東区の広報課長・真田信一郎の水死体が発見された。 当初、無理心中と思われたが、数日後、真田の部下で課長補佐の小柳克己が ひき逃げにあい死亡。 事故、殺人の両面から捜査が進められる中、警視庁・十津川警部宛に、三人とも 殺されたのだという投書が届いた。 そんな折り、二年前に起き、未解決の看護婦殺しが今回の事件に関わっている ことが判明し、その時の三人の容疑者が再び浮上したが・・・・・・!? 十津川&亀井、必死の追跡!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
271 | 上越新幹線殺人事件 | 「あさひ318号」車内で、連続爆破事件の犯人を追う元刑事の妻が爆殺された。 「トキオ」と名のり、ビルを次々と崩壊させ、数百億円もの被害をもたらした 爆弾魔の影も、爆破の仕掛けもわからず、混迷の度を深める捜査陣。 企業から、数億円の脅迫金を得ようとする犯人を逮捕すべく、十津川警部、 必死の捜査は続く!
講談社 講談社ノベルス |
272 | JR周遊殺人事件 | 根室発釧路行きの快速ノサップ号が、厚岸を過ぎたところで脱線転覆した。 前方に強烈な閃光が走り、眼のくらんだ運転士が急ブレーキをかけたことが 原因だった。 事故か、犯罪か? そして一カ月後、全く同じ脱線事故が再び起こる。 今回は東京のルポライター杉浦重夫が死亡。 JR北海道に脅迫状が届き、十津川警部が捜査に乗り出した。 が、容疑者として浮上した男には完璧なアリバイが・・・・・・!? 傑作鉄道推理。
徳間書店 徳間文庫 |
273 | 城崎にて、殺人 | 警視庁OBの岡田利夫は、趣味のカメラを手に山陰へ旅に出た。 「きのさき5号」の車中で、宝石店に勤める北野敬という青年に会い、城崎温泉の 外湯めぐりに誘われた。 しかし北野は何者かに殺害され、岡田は地元の警察から事情聴取される。 宝石店の社長は、北野という従業員はいないと答えた。 そこに、岡田のかつての後輩十津川警部が現れ、東京で殺されたクラブのママが、 北野の名刺を持っていたという。 岡田は北野の足跡を辿り、一年前、鳥取の三朝と島根の玉造で、地元の名士が 不審死していることを突き止める。 いずれも北野が宝石を売りつけた女のパトロンで、その代金を払う直前の死で あった・・・・・・。 山陰の温泉町で起こる連続殺人に十津川の推理は?
中央公論社 C★NOVELS |
274 | 東京・松島 殺人ルート | 「――島」と意味不明のことばを残して、初老の男女二人が相次いで死んだ。 男は交通事故死、女は溺死だった。 二つの死に共通する謎のことば「島」に、事件の匂いを感じた十津川警部と 亀井刑事は、二人が日本三景のひとつ、松島一帯を所有する地主夫婦で あることをつかむ。 どうも松島開発に絡む事件に巻き込まれた可能性が高い。 捜査中に浮かんだデベロッパー「みちのく興発」の背後に、政界で暗躍するある 男の影が・・・・・・。 事件は思わぬ方向へと急展開を・・・・・・!? 十津川警部、松島へ。 政官をつなぐ黒いルートに、十津川警部の鉄槌がくだる! 西村サスペンス最新作!
光文社 カッパ・ノベルス |
275 | 桜の下殺人事件 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
三河湾・西浦温泉で白昼の惨劇が起きた。 旅行者の女性が、突然、宿泊先の板前を殺し、直後に自殺を遂げたのだった。 捜査が進むにつれ、伊豆半島河津七滝、下諏訪とまるでこれを再現するような 事件が続発している事が判明した。 十津川警部は、この事件のうらにある符丁に着目していた。 |
276 | 十津川警部の事件簿 | 岡田は、「関根パン」の製品を毎朝、小売店に配達する営業員。 得意先の女主人である幸江は三十八歳だが、若々しい身体を誇り、いつしか 彼女との情事に溺れていった。 が、ある日、幸江の店先に、ライバル社のパンが積まれているのを発見。 他の男に乗りかえたことを悟った岡田は、嫌がらせにそのパンに下剤を 仕込んだのだが、なぜか、それを食べた幸江が毒死してしまったのだ!? 岡田は逮捕されるが、十津川警部は疑問をもつ・・・・・・。 単行本未収録の「甘い殺意」他、若き日の十津川警部の活躍を描く傑作集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
277 | 知多半島殺人事件 | 部下の命を狙う謎の男の正体は!?
西本刑事は婚約者と長島温泉に泊まった。 翌朝、二人が借りたレンタカーが何者かに爆破され、ボーイが死亡。 部屋に「必ず殺してやる」という脅迫の電話が・・・・ 犯人は西本か警察に恨みを持ち、復讐を狙っているのか。 そして次々と襲撃事件がおこり、十津川警部が捜査に乗り出した!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
278 | 石狩川殺人事件 | 都内のコンビニエンスストアで殺人事件発生。 殺された学生アルバイトには、北海道で暴行事件を起こして少年院に送られて いたという前科があった――。 手掛かりを求め十津川警部と亀井刑事は、北海道・層雲峡へ向かう。 十津川と亀井の前に、暴行事件の共犯者を付け狙う、犯人の姿が現れる――。 表題作ほか、十津川警部の鋭い推理が冴える傑作トラベル・ミステリー 全四篇収録。
文藝春秋 (新書判) |
279 | 京都 恋と裏切りの嵯峨野 | 休暇で京都を訪れた十津川警部が、愛宕念仏寺で見かけた寂し気な美女。 幼子の石仏を一心不乱に見つめていた女は、「私は、彼を殺します」という メッセージを残して、姿を消した。 必死になって彼女を探す十津川。 だが、女は嵯峨野の竹林で、死体になって発見された。 そして、その身元を知る男が、警視庁に向う途中に殺される・・・・・・。
新潮社 (新書判) |
280 | 北への殺人ルート | 疾走するバスを止め、被害者を呼び出して殺した大胆な暗殺者。 男はポルシェを駆り、トカレフで連続殺人を犯していく。 被害者たちに接点はなく、理由も不明な得体の知れない犯罪に、十津川警部 たちの必死の捜査が続く。 そして浮かび上がった、犯罪組織の影。 凶悪な事件の裏で進行していた、驚くべき陰謀とは!?
講談社 講談社ノベルス |
281 | 西伊豆 美しき殺意 | カバーに記載なし
読売新聞社 (新書判)
盲目の天才コテ絵画家が何者かに殺された。 事件のカギを握るのは、彼の目の代わりとなっていた画家の恋人とにらんだ 警視庁の十津川警部と亀井刑事は、姿を消した彼女の行方を追う。 そんな中、第二、第三の殺人が。 被害者の顔を覆っていたのは、西伊豆の入江長八が描いた鶴のコテ絵の ハンカチだった。 画家の無念をはらす彼女の復讐なのか。 |
282 | 河津・天城連続殺人事件 | 伊豆半島の河津七滝で若い女性が転落死。 二か月後、その死者の名前を騙る謎の女が七滝を訪れた日、男性が七滝の ひとつ釜滝で射殺された。 被害者は、東京で三か月ごとに起きている、二十代の美女ばかりを狙った 全裸連続殺人事件の容疑者の一人であった。 そしてまた、旧天城トンネルに死体が。 伊豆に急行した十津川警部は、女の正体に愕然とする (河津・天城連続殺人事件) カメさんこと亀井刑事の息子が車にはねられた。 状況から単なる交通事故ではなかった。 亀井は、妻子が先日連休を利用して旅行した黒部に鍵があると推理し、息子が 乗ったというトロッコ列車に自らも乗ってみるが・・・・・・ (黒部トロッコ列車の死) 書下ろし表題作を含む全四話の傑作推理集
中央公論新社 C★NOVELS |
283 | 十津川刑事の肖像 | “この人を見つけて下さい。見つけた方に百万円を差し上げます” 顔写真と身長、体重などの特徴だけでその男を探し出せ、という企画が 「週刊ジャパン」に載った。 その記事をたまたま読んだ小田雄太郎と松木順子は、二人が同棲する アパート近くのマンションの一室にその男がいたことを思い出し、男の部屋を 訪ねる。 が、そこで発見したのは、その男の刺殺体だったのだ。 十津川警部補は「週刊ジャパン」の三田村編集長と殺された男との意外な 関係を知る・・・・・・。 「人探しゲーム」他、若き日の十津川の推理が冴える傑作集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
284 | 十津川警部 赤と青の幻想 | 有名写真家・君原、女優の真木が相次いで殺され、そのどちらの犯行現場にも 真っ赤なサクランボが残されていた――。 何かを感じた十津川警部は産地である山形に向かう。 そこに第三の殺人事件が発生。 現場には、被害者の女社長・木元とその恋人の青い眼の美青年・沢木の写真が。 三つの事件をつなぐ赤いサクランボと青い眼の美青年――。 果敢に謎に迫る十津川警部の推理が冴える傑作長篇ミステリー。
文藝春秋 (新書判) |
285 | 十津川警部 十年目の真実 | 東海道新幹線車内で時限爆弾が炸裂、乗客の小柳夫妻が即死した。 直後、都内の郵便配達人から<数日前、配達中に盗み見たビデオに事件の犯行 指示が映っていた>と通報が。 十津川警部はそのビデオの背後を洗うが、関係者は皆アリバイが成立、さらに 都内で謎の連続殺人が発生した。 やがて、爆死した小柳が十年前、不審な火災で高額の保険金を得ていたことが 判明するや、捜査は意外な展開を・・・。 はたして真犯人は? 十年間という歳月の闇の向こうに何が? ミステリー界の王者が放つ白熱の最新作!
祥伝社 ノン・ノベル |
286 | 十津川警部 風の挽歌 | 中央サウンドの戸田琢二は、テレビやラジオなどのBGMに使用するための、 代表的な「日本の風」の音が欲しいという依頼を受け、京都の竹林を吹き抜ける 風、鳥取砂丘に風紋を作る風を録音した。 ところが、なぜかそのすべてに女性の悲鳴がはいっていたのだ。 そして鳥取砂丘で女性の他殺体が発見され、戸田はその犯人として容疑を かけられてしまうのだが・・・・・・。 十津川警部シリーズ待望の書き下ろし!
角川春樹事務所 ハルキ・ノベルス |
287 | 十津川警部の死闘 | インターネットのホームページに小坂井ゆきという人物の葬儀を知らせる奇妙な 伝言が。 伝言によると葬儀会場は首都高速羽田線? 西本刑事から話を聞いた十津川警部は、これは「処刑のメッセージ」と直感、 小坂井ゆきは女優の小坂井ゆかの旧芸名であることをつかんだそのとき、 ゆかが首都高速で車を狙撃され死亡した! 犯人はなぜゆかの旧名を使ったのか? インターネットにアクセスした謎の人物とゆかとの意外な接点とは? 次々起こる難事件に、十津川警部が全身全霊をこめて死闘の限りを尽くす! 力作短編四本を収録した、待望の「十津川警部シリーズ」第七弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
288 | 夜行列車の女 | 雑誌「旅と人間」のカメラマン・木下孝は、新型寝台特急“サンライズエクスプレス” を取材するため、高松まで乗車することになった。 女好きの木下は、隣の個室に乗り合わせた若い美女と知りあい、永井みゆきと 名のるその女の目的地・道後温泉まで同行することを企む。 が、乗りかえ駅の坂出で彼女が起きてこないのに不審を抱き、その室をあけると、 別の女の死体が出てきたのだ。 しかも、永井みゆきと名のる女は、去年東京で死んだ筈だという・・・・・・。 謎が謎を呼ぶ事件に十津川と亀井が挑む、長篇トラベル・ミステリー。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
289 | 東京−旭川殺人ルート | 若い女が次々と惨殺された謎は!
夜の十一時、帰宅途中の西本刑事に、突然、女が声をかけてきた。 変な男につけられているため自宅マンションまで送ってくれというのだ。 十日ほど前、このマンションで女が刺殺されていた。 チカン騒ぎもあったという。 部屋まで送っていった西本は、コーヒーをご馳走になり、女に親近感を持った。 だが、その女も事件に巻き込まれ・・・・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
290 | 南九州殺人迷路 | 十津川警部の部下・西本刑事は宮崎を訪れ、大学の先輩小池の紹介で 見合いをするが、翌日、相手の木下ゆかりが「ごめんなさい。全部、嘘です」 というメモを残して失踪。 そして、桜島行フェリーで長谷川浩という青年が刺殺され、目撃証言から ゆかりに容疑がかかる。 長谷川は、西郷隆盛を尊敬する鹿児島選出の代議士・田中信行の個人秘書で あった。 二日後、西本に「ゆかりに騙されるな」と忠告した男が、指宿の海岸で撲殺された。 西本の報告を受け、連続殺人事件を推理する十津川だが、東京でも殺人が! ―― 木下ゆかりは美しき殺人鬼なのか。 南九州と東京を結ぶ恐るべき陰謀の正体は!?
中央公論新社 C★NOVELS |
291 | 私を殺しに来た男 | 十津川警部は帰宅途中の電車で若い女性から「お願いがある」と声をかけられた。 不眠不休の捜査で疲れきっていた十津川は、明日にでも警視庁に電話を してくれと言い、その場を去ってしまう。 そして翌朝、駆けつけた殺人現場で見た死体は、声をかけてきたその女性だった ・・・・・・。 十津川警部の苦悩を描く「事件の裏で」をはじめ、男を手玉にとってきた女性が 狙われる犯人当て小説「私を殺しに来た男」、プロ野球の世界を舞台にした スポーツ推理小説「サヨナラ死球」など、本格推理から異色作品まで、単行本 未収録の短編を十作収録。 文庫オリジナル短編集!
角川書店 角川文庫 |
292 | 紀伊半島殺人事件 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
南紀白浜のホテルで男性が転落死、そして新宿のホテルでは女性が服毒死・・・。 無関係にみえたこのふたつの死は奇妙な縁で繋がっていた。 十津川警部が捜査に乗り出すが、さらに死者は増えていく。 はたして、裏に隠れた事件の真相とは。 |
293 | 伊勢志摩殺意の旅 | 警視庁を訪ねようとした男が刺殺された!
地下鉄丸ノ内線の車内で若い男が刺殺された。 男は「セコ」という謎の言葉を残して死んだ。 身元は不明だが、東京駅の派出所で「警察の元締めはどこか」と尋ねていたことと、 伊勢の名物・赤福餅を持っていたことが判明、十津川警部と亀井刑事は伊勢市へ 飛んだ・・・・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
294 | 京都駅殺人事件 | 東京・調布の浪人生・橋本眞人のマンションで橋本の友人の撲殺死体が 発見された。 逃走した橋本の部屋に残された大量の花火のカラや工作道具から、橋本が 時限爆弾を作っていた疑いが・・・・・・。 橋本の行方を追う十津川は、京都駅爆破を予告する脅迫状が届いたことを知り、 急遽京都へ。 「駅名の標示板をつけかえろ」という奇妙な要求の意図を測りかねていたそのとき、 京都駅3番ホームで爆発が起きた! 要求の裏に隠された真の目的とは? 追い詰められて死んだ橋本に代わって現れた「後継者」を名乗る犯人の意外な 正体とは・・・・・・? ファン待望の大好評「駅シリーズ」第8弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
295 | 箱根 愛と死のラビリンス | 殺害されたトラベルライターの貸金庫から発見された箱根細工の箱。 中に入っていた観光地図の裏には、<一つ二つで、人殺し/三つ四つで、仇討ち/ 五つになれば、箱根のお山は日本晴れ>という文句が書かれていた。 そして、殺害犯とみられていた男の他殺死体が、大涌谷で発見される。 捜査は難航するが、この奇妙な文句が、もし発見されれば数億円の価値があると いわれている名画と関係していることが判明。 研究家である美術評論家を訪ねた十津川警部と亀井刑事が目にしたのは・・・・・・。
新潮社 (新書判) |
296 | 下田情死行 | 私立探偵・橋本が受けたある依頼──。 それは、二年前に突然引退した女優・白石由加里を捜すこと。 簡単に居場所を見つけ出した橋本は、由加里の部屋で話をするうちに、 意識を失う。 病院で目覚めた橋本は驚愕の事実を知らされた。 由加里は死んでいたのだ。 無理心中の疑いをかけられた探偵を助けるため、十津川警部が立ち上がる──。 表題作ほか、傑作ミステリー五篇収録。
文藝春秋 (新書判) |
297 | 四国情死行 | お遍路姿のまま、四国の海に溺死させられた会社会長とその愛人。 偶然、二人と同行した元刑事は、思いもかけず事件に巻きこまれるが、四国に 犯人の影は見えない。 また、その二人を強請っていたと思われる男も東京で殺されていた! 二つの事件の結節点は何? 真犯人を求めて、十津川警部、東京と四国を駆ける!
講談社 講談社ノベルス |
298 | 狙われた男 秋葉京介探偵事務所 | 秋葉京介の探偵事務所には看板がない。 素行調査などの退屈な依頼は引き受けない主義だからだ。 その代わり、どんなに危険な仕事でも引き受け、きちんと解決する。 そんな評判を人づてに聞いた依頼者が、事務所を訪れるのだ――。 悪どい商売で財をなした川島大三郎が秋葉を訪ねてきた。 全財産を慈善事業に寄付しなければ、一か月以内に殺す、と何者かに脅迫されて いるというのだ。 川島に激しい恨みを抱く三人の男に、秋葉は会うことにしたのだが・・・・・・。 (狙われた男)他、秋葉京介の探偵稼業、全五話。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
299 | 女流作家 | 「ミステリーの女王」と呼ばれた女。 気性の激しさと天性の華やかさで絶大な人気を誇り、長年ミステリー小説界の 頂点に君臨した女流作家・江本夏子。 彼女の強気な言動の裏に隠された真実の素顔とは? 良質な作品群で多くの読者を惹きつけてやまない著者が、山村美紗に捧げた 衝撃作。
朝日新聞社 朝日文庫 |
300 | 殺意の青函トンネル | 青森浅虫温泉で豪遊後、海峡を渡り札幌競馬で大穴を当てた二人組の男。 一人は定山渓で射殺され、一人は消息を絶った。 一方、十津川警部は、都内渋谷で殺害された新聞記者兼作家の生前行動を 追っていた・・・。 捜査線は交錯し、やがて二つの事件の背後に巨大な陰謀が浮上した。 折しも札幌で、主要閣僚による一日内閣が計画され、謎の組織が首相たちの 暗殺を謀っているというのだ。 十津川と国家転覆を狙う凶悪テロリストとの凄絶な闘いが始まった! 推理界の王者が空前のスケールで放つ最新傑作!
祥伝社 ノン・ノベル |
301 | 十津川警部「裏切り」 | 日本一の繁華街・新宿歌舞伎町の治安を守るために新設された歌舞伎署。 十津川警部の同期で一番の切れ者といわれる小早川が初代署長に抜擢された。 ところが歌舞伎署開設早々、署員の加倉井刑事が泥酔して道路に寝ている ところを車に轢き殺されるという不祥事が発生。 さらに加倉井刑事の死亡後、彼が権力を利用して歌舞伎町で脅し・ゆすりを はたらき、裏では暴力団とつながっていたという記事が週刊誌にスクープされて しまった。 加倉井刑事と面識のあった本多課長の指示で、十津川は個人的に聞き込みを 開始するが、事実を裏付けることばかりが確認される。 小早川署長は捜査を歌舞伎署に一任するよう忠告するが、十津川は それを無視し、新宿裏社会を牛耳る組織を突き止めるべく捜査を続行する ・・・・・・。 新宿歌舞伎町を陰で操る黒幕と十津川警部の息詰まる頭脳戦を描いた、長編 サスペンス!
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
302 | 十津川警部 長良川に犯人を追う | 東京・上野公園のホームレスのテントが燃え、十六人が焼死した。 取材中に火事に遭遇した中央新聞の白木記者は、撮った写真から放火の 疑いを持つ。 さらに火元の男性が岐阜・長良川周辺の出身と知り、独自に調査に乗りだした 矢先、白木は何者かに射殺された! 白木の足跡を追い、岐阜に乗り込んだ警視庁の十津川警部と亀井刑事。 二人は、二年前、長良川の鵜飼い見物で屋形船から転落し、行方不明となった 人物との接点を見出したが、関係者の口は、なぜか一様に重い。 そのうえ、不可解なことに岐阜県警まで捜査に非協力的態度をとり始める。 十津川警部、孤立無援の闘いが続く!
光文社 カッパ・ノベルス |
303 | 寝台特急カシオペアを追え | 女子大生・小野ミユキが誘拐された。 身代金は二億円。 犯人の指示に従い、父親の敬介一人が、身代金を携えて上野から札幌に向う 寝台特急カシオペアに乗り込んだ。 警視庁捜査一課の十津川警部と亀井刑事は、東北新幹線で先回りし、郡山から カシオペアに乗車するが、敬介も二億円も消えていたのだ! そして、函館を出発して間もない早朝、ラウンジカーから、トカレフで射殺された 男女の死体が発見される。 男の腕には<死亡遊戯>と彫られた刺青があり、誘拐事件との関わりが調べ られたのだが・・・・・・。 ファン待望の最新長篇。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
304 | 十津川警部 殺しのトライアングル | 群馬県の温泉地で、ほぼ同時期に、3人の若い女性が行方不明となった。 水上温泉で、三水めぐみ、草津温泉で山西ひろみ、伊香保温泉で広瀬香織。 なかなか捜査にふみきらない警察に、業を煮やした広瀬香織の姉千鶴の依頼を 受けた私立探偵橋本豊は、捜査の途上で、東京からきた十津川警部と出会う。 一方、都内では少年によるホームレス狩りによる殺人事件が発生。 一見、何の接点もないように思われた二つの事件の陰にあるものとは果たして ・・・・・・。 渾身の書き下ろしでおくる、十津川警部シリーズ最新作!
角川春樹事務所 ハルキ・ノベルス |
305 | 華やかな殺意 西村京太郎自選集@ | 隅田川に浮かんでいた十歳の少女・関谷正子の死体を発見したのは偶然にも、 浅草署の刑事の田島だった。 細い首には扼殺の後。 夏にもかかわらず、冬物の古びたセーターを着て、真赤な口紅が頬の辺りまで はみ出す様に塗ってあった。 少女はなぜ殺されねばならなかったのか・・・・・・。 「歪んだ朝」のほか、エラリー・クイーンが編んだ「日本傑作推理12選」に収録され、 イギリス、フランスで好評を得た「優しい脅迫者」、かつて、満を持して自費出版 された作品集の表題作「南神威島」など、珠玉の名品五篇を収録した自選集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
306 | 十津川警部 愛と死の伝説(上)、(下) | 能登・モーゼの墓、青森・キリストの墓、四国の剣山、そして北アルプス・・・・・・。 これらはみな竹内文献に基づく日本の聖地である。 この文書を崇拝し、日本版ノアの箱舟である“天の浮舟”伝説を信じる会社社長・ 長谷川と、美人秘書・ゆう子。 そして、聖地を訪ね歩く二人の後には、必ず若い女性の惨殺死体が・・・・・・。
講談社 講談社ノベルス
聖地で連続して発見された、若い女性四人の惨殺死体。 身元を解き明かす鍵は、ある“愛の館”にあった。 しかし誰が? 何のために? 日本版ピラミッドとされる長野・皆神山の発掘計画を押し進める長谷川社長と 秘書・ゆう子の前には、ついに五人目の死体が・・・・・・。 大長編完結編。 この結末は誰にも予想できない!!
講談社 講談社ノベルス |
307 | 麗しき疑惑 西村京太郎自選集A | 警視庁捜査一課の小川刑事が結婚し、盛岡・青森へのハネムーンに出かけた。 が、二人を乗せた「やまびこ5号」が宇都宮を出てまもなく、新婦・幸子の座席に 仕掛けられた時限爆弾が爆発し、幸子が死んだのだ! 小川に恨みを抱く者の犯行か? かつて小川に逮捕された辻章夫が有力な容疑者として浮上するが、事件の直後、 毒殺される。 しかも、辻には事件当日のアリバイが成立。 辻にダイナマイトを準備させ、主犯と思われる男にも鉄壁のアリバイがあったのだ ・・・・・・!? 十津川と亀井が活躍する鉄道推理の最初の短編等を収録。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
308 | 能登半島殺人事件 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
十津川警部の最愛の妻・直子が誘拐された。 誘拐犯は連続殺人容疑者の釈放要求をつきつけてきた。 直子は無事保護されたがタイムリミットがすぎ、容疑者は釈放されて行方不明に なってしまった。 捜査が進むにつれ、十津川は連続殺人事件が1ヶ月おきに起っていることに 着目した・・・。 |
309 | 由布院心中事件 | 新婚のロナルド・E・クラークと加奈子夫妻は、風光明媚な温泉地大分県由布院に 出かけた。 が、四日目の早朝、加奈子の絞殺体が見つかり、夫のクラークに殺人容疑が かかる。 二人と家族付き合いをしていた十津川は現地に赴き、5年前に加奈子が この由布院で一人の青年と恋に落ちたことを知る。 しかし、その青年の白骨が、東京三鷹の廃屋の地中から発見された! 一方、十津川の妻・直子はクラークの過去を知るために、彼の故国アメリカへ 飛び、思いも寄らぬ事実を掴む・・・・・・。 クラークは、妻と妻のかつての恋人を殺した殺人鬼なのか。 友人夫婦を襲った最悪の事態に、十津川警部苦悩の推理!
中央公論新社 C★NOVELS |
310 | 金沢加賀殺意の旅 | 美人女将の暗い過去が殺意を呼ぶ
片山津温泉の旅館「月明館」の美人女将北川深雪を訪ねてきた、東京の カメラマン湯浅幸二が射殺された。 つづいて月明館の経営者市川博之も山中温泉で射殺体で発見された。 怨念か痴情か。 十津川は事件の真相を求めて、捜査に乗りだした。 だが、女将の過去を洗っていくうちに、更なる殺人事件が!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
311 | 祭りの果て、郡上八幡 | 岐阜県・御母衣ダムの湖底から男女の死体を乗せた車が発見された。 二人は昨夏、郡上八幡の祭りの頃に行方不明となったカメラマンと ミス郡上八幡と判明した。 その男性の衣服からは覚醒剤が発見された。 しかも彼は現・警視総監の息子だった。 自殺か他殺か? 十津川警部の必死の捜査により、事件は4年前の血に呪われた連続女性 殺人事件へと繋がってゆく。 事件の究明を目指す十津川と、警視総監のスキャンダルを恐れる警視庁 上層部の確執を描くサスペンス長編!!
文藝春秋 (新書判) |
312 | 災厄の「つばさ」121号 | 東京−新庄間を繋ぐ山形新幹線「つばさ」121号のグリーン車に、毎回 違う男と乗る、どこか陰を持った妖しい美女。 彼女と一緒に「つばさ」に乗っていた男が、次々と射殺されていく。 十津川警部はその鮮かな腕前から、射撃の天才・折尾を容疑者として追う。 謎の美女と射撃の天才、二本の糸が繋がったとき・・・・・・。 トラベルミステリー最新作。
新潮社 (新書判) |
313 | 竹久夢二 殺人の記 | 東京駅で射殺されたミス岡山の女子大生、楠ゆかり。 彼女は半年前、竹久夢二が描いたと思われる幻のスケッチブックを発見、公表し、 注目を集めたことがあった。 この発見と事件にはどんな関係が? 狂おしいまでに夢二を愛する人たちによって綾なされる複雑な人間模様。 ラストには、全ての人への永遠の問が待つ。
講談社 講談社ノベルス |
314 | 空白の時刻表 西村京太郎自選集B | 警視庁捜査一課・亀井刑事の姪で大学四年生の風見典子が、交際中の 通産官僚・花井友彦と二人で、北海道一周旅行に出かけた。 一方、千歳空港近くのモーテルで若い女の絞殺死体がみつかり、捜査の結果、 花井が容疑者として浮上する。 しかし、女が殺されたと思われる時間、花井には典子とともに釧路行きの 特急“おおぞら3号”に乗車していたという鉄壁のアリバイが・・・・・・!? 時刻表トリックの妙を鮮やかに描いた「おおぞら3号殺人事件」や 「急行『だいせん』殺人事件」等、厖大な鉄道推理の短編群から厳選された 名品集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
315 | 歪んだ朝 | 浅草署の刑事田島は、帰宅途中の夜明け方、隅田川に浮かぶ舟に 子供の死体がぶら下がっているのを発見した。 引き揚げられた死体は、十歳ぐらいの少女のもので、細い首に扼殺の跡があった。 そして何より田島の注意を引いたのは、あどけない少女の顔に不似合いな 真っ赤な口紅だった。 少女の身に何が起きたのか・・・・・・? (歪んだ朝) 「オール讀物」推理小説新人賞受賞作の表題作や記念すべきデビュー作を 収録した、文庫オリジナル傑作集。
角川書店 角川文庫 |
316 | 愛の伝説・釧路湿原 | 釧路湿原にあるタンチョウサンクチュアリに、ボランティアを志願してやってきた 白井香織。 責任者の持田は、香織の謎めいた雰囲気に惹かれる。 しかし、香織を調査に来た私立探偵と、その妻の殺害事件が、二人の運命を 引き裂いた。 事件を捜査する十津川の尋問を受けた翌日、香織が姿を消したのだ! 香織の「過去」を追って、十津川は横浜に飛んだ。 そして、彼女の逃避行が選挙違反の連座制から、県会議員の夫を守るためで あることを知る。 県有地の払い下げ問題で揺れる神奈川県議会と、その陰で策謀をめぐらす 大企業のエゴ。 タンチョウの舞う美しい湿原を舞台に、いま黒い魔の手が、香織に迫る!
光文社 カッパ・ノベルス |
317 | 十津川警部「ある女への挽歌」 | カバーに記載なし
小学館 (新書判)
警視庁捜査一課へ次々と送られてきた謎の白骨、誰が? 何のために? 十津川の推理が冴え渡る表題作「ある女への挽歌」。 さらに、西村京太郎ワールドのもう一人の「名探偵」アメリカ帰りの“自称ハード ボイルド探偵”左文字進の活躍を描く「三人目の女」「依頼人は死者」を所収。 |
318 | 東京発ひかり147号 | 「四月八日に何が起きるのか?」都下多摩川の河原で殺された少年中原要は、 謎の英字メモを遺していた。 事件に関わる暗号と見た十津川警部の解読作業も空しく、当日「東京発ひかり 147号」内で宝石店社長の井原久美が毒殺された! かつて超能力者としてマスコミを賑わした少年は、死後の殺人を予知していたのか。 続いて、久美と関係する三人の男のうち、金融業者菊地の絞殺体が、瀬戸内・ 宮島で発見された・・・。 すべてが中原の予言どおりに進む連続殺人。 真実を追って西へ走る、十津川の推理は? 人気シリーズ異色の最新傑作!
祥伝社 ノン・ノベル |
319 | しまなみ海道追跡ルート | 観光会社<瀬戸内ビュー>の社長・長谷川要の末娘かえでが誘拐された。 身代金は五億円。 それを、ライバル社<岡山観光>社長の佐倉真一郎の口座に振り込めというのだ。 岡山県牛窓のK銀行で五億円を受け取った犯人は、モーターボートで逃走を 図るが、大型クルーザーと衝突し、沈没。 今度は、六億円を岡山観光の東京支店寮に置けとの連絡が入った。 警視庁の十津川と亀井らが監視するなか、突然、建物が爆発、炎上する。 そして、広島県尾道警察に、「しまなみ海道が炎に包まれるぞ」という脅迫が ・・・・・・。 会心の長篇推理。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
320 | 十津川警部 帰郷・会津若松 | 会津藩と薩長との戦いで、女性部隊である会津娘子隊を率いた中野竹子は、 凛とした風情を湛える絶世の美女としても有名だった。 その竹子の面影を引く女と、彼女への憧れを抱く男。 男が引き起こした殺人事件は、十二年前、十津川によって解決されたはず だったが・・・・・・。 会津の気風をはらんで京太郎浪漫、最高潮へ!
講談社 講談社ノベルス |
321 | 十津川警部「射殺」 | 「タスケテ トウキョウ ウミノソバ 5.6.9 ナオミ」親子でお台場に釣に来ていた 亀井刑事は、口紅でそう書かれた紙片の入った薬瓶を見つけた。 同じ頃、東京近郊で連続して射殺事件が発生する。 被害者は皆こめかみに銃弾を受け、死体の傍には必ず「ナオミのために」と 書かれたメモが残されていた! ナオミとはいったい誰なのか? 連続射殺事件はナオミのための復讐なのか? 一連の事件から十津川警部は大胆な推理を試みる。
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
322 | 愛と復讐の桃源郷 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
自殺の名所、青木ヶ原樹海。 西湖のほとりに在る巴屋旅館は死を前にした人々が多く訪れる。 そのひとり、原田勇が遺書を残して姿を消す。 それから一年・・・ 殺人事件が相ついだ。 捜査本部は原田の復讐と自殺で終結宣言をする。 しかし、承服できない十津川警部は桃源郷で真犯人の重要証拠を掴んだ。 |
323 | 焦げた密室 | 四十八歳の男が次々に姿を消す事件が発生した。 失踪か誘拐か判然としないまま騒然とする町に、アメリカで事業に成功した 資産家が帰郷する。 資産目当てに町中が色めくなか、ついに殺人事件は起きた。 しかも完全密室殺人! 自称ミステリー作家の江戸半太郎が事件解明に乗り出すと、連続して、半太郎の 友人・藤堂ユミまでもが殺害されてしまう。 警察は半太郎を容疑者に挙げて捜査を進めるが、同時に、先頃の失踪者を 誘拐したとの脅迫状が届く――。 二つの事件が複雑に絡み合う、会心の本格ミステリー。
幻冬舎 幻冬舎ノベルス |
324 | 十津川警部「狂気」 | 東京月島の40階建て超高層マンションに、若い女性の全裸死体が宙吊りに された。 ひと月後には、汐留の600メートルを超す新テレビ塔にも死体が! 捜査が難航する中、元兵庫県警の酒井が十津川警部を訪ねた。 三十年前、余部鉄橋と神戸のマンションに、やはり若い女性の死体が次々と 吊るされ、容疑者の自殺で捜査は終了したというのだ。 一方、女子大生の田中真理は、図書館で知り合った設計士の高原から 「僕の友達が、人を殺している」と告白される。 後日、高原の同僚が絞殺された・・・・・・。 三十年の時間を隔てた猟奇殺人を結ぶ糸は何なのか? 十津川は人の心の闇に迫り、意外な結末を迎える!
中央公論新社 C★NOVELS |
325 | 松本美ヶ原殺意の旅 | 焼身自殺から殺人事件へ
十津川は妻直子の大学後輩笠原由紀から、画家の兄・笠原功が焼身自殺した 事件の真相を調べてほしいという依頼を受けた。 十津川は功が死ぬ前に長野の美ヶ原に出かける予定だったことを知り、現地に 飛んだ。 一方、功の恋人・坪井アキコも美ヶ原へ行き、諏訪湖畔で何者かに襲われ、 記憶喪失となって病院に収容された。 十津川は功の死を殺人事件として再捜査することを決意し・・・・・・
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
326 | 風の殺意・おわら風の盆 | カメラマンの田村は、謎の失踪を遂げた恋人の行方を追う中で、一枚の写真を 発見した。 そこには富山県八尾町で毎年行われている「おわら風の盆」で踊る彼女の姿が あった。 撮影者を探す田村。 しかしその写真を撮った三浦は沖縄で殺されていた! 三浦殺しを捜査する十津川警部はその過程で田村に出会う。 十津川と田村はやがて三年前に起きた八尾町の悲しい殺人事件の秘密に行き 当たる。 沖縄と八尾の二つの殺人事件に関連はあるのか? 十津川警部の推理が冴える本格派長篇ミステリー!!
文藝春秋 (新書判) |
327 | 裏切りの特急サンダーバード | 大阪から、加賀温泉郷や和倉温泉に向かう温泉客を乗せて北陸本線をはしる 特急サンダーバード。 この特急列車が、四百人以上の乗員・乗客と共に謎のグループに乗っ取られた。 犯人グループを率いるのは、まるでゲームを楽しむかのように警察を翻弄する、 謎の大富豪・大明寺一郎。 乗員・乗客もろとも、サンダーバードを爆破すると脅迫する犯人グループの要求は、 身代金十一億円! 運転席を占拠した犯人の一人が運転するサンダーバードは、途中駅を通過し、 ノンストップで北陸本線を疾走する。 迫真の長編推理。
新潮社 (新書判) |
328 | 十津川警部 ロマンの死、銀山温泉 | N金融江戸川支店強盗事件、幼児誘拐事件、そして、社長愛人宅に押し入った 男女二人組――。 一人二百万円と、強奪金額を決めたストイックな事件が連続した。 捜査を始めた十津川は、若い男女七人のグループ「ロマンの残党」の存在を つかむ。 社会から落ちこぼれた彼らは、自らの人生の再生をはかるために、東京を脱出し、 大正ロマンの香りただよう銀山温泉に、新しい生活の拠点を作ろうとしていた。 そんなさなかに、N金融事件の実行犯・長谷川秀の死体が荒川沿いの空き地で 発見された。 闇の組織も、彼らを追っているのだ。 しかし、なぜ? 事件は、捜査陣の予想を超えて、大きく動き始めた!
光文社 カッパ・ノベルス |
329 | 十津川警部 影を追う | 東京・井の頭公園の道路脇に停車していた車の中で、女性が殺害されていた。 被害者は青木美加、三十六歳。 国土開発省エリート官僚の妻だった。 解剖の結果、妊娠が判明したが、夫の子供ではなかったのだ。 十津川らの極秘の捜査は難航。 厳重な箝口令が敷かれたにもかかわらず、事件が週刊誌にスクープされ、さらに 記事を書いた編集長も殺害される。 困惑する捜査本部。 そこへ犯人の名前が記された手紙が届く! 差出人の<シャドーX>とは何者か? 事件は予想外の展開を見せ始める・・・・・・。 傑作長篇ミステリー。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
330 | 金沢 歴史の殺人 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
東京で発生した出版社編集部長射殺事件と加賀百万石の城下町・金沢での 交通事故死。 二つの事件を結ぶ糸は、女流カメラマンが撮影した写真のなかにあると推理した 捜査一課は、西本刑事を金沢に派遣、容疑者を特定するが、彼は犯人の罠に 落ちる。 最大の危機に陥った十津川警部と亀井は、最後の闘いに臨むが。 |
331 | 十七年の空白 | ラブ・ホテル連続殺人事件の容疑者は友人だった!
警視庁に十津川をたずねてきたのは、大学時代の同窓生広田まゆみだった。 彼女は十津川の憧れの女だった。 卒業後、同窓の広田収と結婚し、大阪に住んでいた。 十数年ぶりの邂逅だったが、まゆみはいきなり、十津川に「主人が逮捕された ので、助けにきて欲しい」と頼んできた。 ラブ・ホテルで若い女性の連続惨殺事件がおこり、広田が容疑者として逮捕 されたのだ。 十津川は、友人夫婦の危機を救うため、休暇をとって大阪府警をたずねたが・・・
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
332 | 日本列島殺意の旅 西村京太郎自選集C | 岩手県盛岡市の奥座敷と呼ばれる繋温泉の繋大橋に、三十歳くらいの 美女の幽霊が出て、橋を通りかかる男に声をかけるという噂が広まった。 その幽霊を見たいという酔狂な客が、あい次いで、橋のかかっている御所湖に 転落して溺死した。 そして、十津川警部のかつての同僚が、三人目の犠牲者となったのだ! 事故か殺人事件か? 十津川と亀井は盛岡に向った・・・・・・。 「恐怖の橋 つなぎ大橋」他、「十津川警部の休暇」、「南紀 夏の終わりの殺人」 等、厖大なトラベル・ミステリー作品から厳選された五篇を収録。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
333 | 十津川警部「初恋」 | 湘南の海、大学ヨット部合宿所の一人娘夕子に捧げた慕情。 それが十津川警部の初恋だった――。 二十数年後、夕子は娘由紀とともに飛騨高山で旅館の美人母娘女将として活躍 していた。 事件の発端は、夕子の遺言―― 遺産贈与話を十津川のもたらした偽弁護士崎田が、絞殺されたことだった。 夕子母娘に何が起こったのか? 真実を求めて高山へ飛んだ十津川の眼前で、凶行が連続した。 やがて深まる夕子への疑惑。 苦悩する十津川の推理とその真相とは? 人気シリーズ、哀切の最新作!
祥伝社 ノン・ノベル |
334 | 十津川警部 姫路・千姫殺人事件 | TV番組の鑑定団に、大坂城落城の際、炎を避けるために、千姫が頭から かぶったものだという打かけが出品された。 持ち主は、自ら千姫の末裔を名乗る姫路在住の美女。 この番組への出演をきっかけに、注目を浴びはじめた彼女だが、接近を図った 者たちは次々に無惨な死を遂げ・・・・・・。 時を超えた京太郎浪漫、最新作!
講談社 講談社ノベルス |
335 | 薔薇の殺人 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
『Mに甘美な死を──』という差出人不明の手紙を手にした田島は、いまだに 戻らぬ妻・美佐子の身を案じていた。 しかし、警察から美佐子が絞殺された事を告げられた。 殺害された美佐子の胸には赤い薔薇が差されていた。 薔薇の花に秘められた真実とは・・・・・・!? |
336 | 十津川警部「標的」 | 愛のサイト。 出会い系といわれるインターネットのこのホームページに、K・Eというイニシャルを もつ人物の殺人予告が掲載された。 当初は誰もが、単なるいたずらだと思っていた。 しかし、事態は現実性を帯びてくる。 そして、これが日本の社会全体を揺るがす大事件へと発展していくの だった・・・・・・。 狙われたK・Eとは誰なのか? 何故そのK・Eは標的にされなければならなかったのか? 犯人の目的はいったい何なのか? 十津川警部率いる捜査一課のメンバーは、前代未聞の大事件を解決するため、 大胆な捜査活動に乗り出した。 圧倒的スケールとスピードで展開するサスペンス超大作!
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
337 | 愛と殺意の津軽三味線 | 東京で二カ月に満たない間に、四件の連続殺人が起きた。 頭部を鈍器で割ったり、背中をナイフでめった刺しにしたりと、陰惨な殺害方法で あった。 犯行時の現場からは、いずれも津軽三味線の調べが聴こえていた。 それもCDの音ではなく、確かに誰かが演奏していたのだ。 十津川は、一連の殺人事件に犯人の強い意志を感じるが、被害者の年齢、職業、 趣味、出身地などに共通点が見いだせず、捜査は難航する。 十津川と亀井は、唯一の手掛かりである「津軽三味線の謎」を解くため、青森へと 向かう。 犯人が津軽三味線に篭めた思いとは・・・・・・。
中央公論新社 C★NOVELS |
338 | 天下を狙う | 慶長三年、太閤が薨去した。 それは軍師格、黒田官兵衛(如水)にとって好機到来にほかならなかった。 天下を二分する戦いが始まれば、その時こそ権謀の限りを尽くしてみせる。 どす黒い野心を胸中に秘める官兵衛のもとに、諜報方から、ある情報が もたらされるが・・・・・・。 軍師黒田官兵衛の野望を描く表題作「天下を狙う」をはじめ、五つの時代短編を 収録したファン待望の傑作選。 文庫オリジナル。
角川書店 角川文庫 |
339 | 十津川警部「ダブル誘拐」 | 十津川が挑む摩訶不思議な誘拐事件!!
三月三日、東京と小樽で七歳の少女の誘拐事件が発生した。 二人の少女の名前は、奇しくも同じ「ミカ」で、犯人が要求する身代金も、 一億五百万と一致していた。 二つの事件には、明らかに関連があると見た十津川警部は捜査に乗りだす。 そして第三、第四の誘拐事件が・・・・・・。 またしても被害者は同名同年齢の少女だった。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
340 | 祭ジャック・京都祇園祭 | ある日、差出人不明の手紙が警視庁の十津川警部のもとに送られてきた。 そこには近く行われる京都祇園祭で何らかの騒動を起こす、という内容が――。 それは明らかに十津川警部への挑戦状だった。 十津川は休暇をとり、亀井刑事と共に京都へ向かう。 祇園祭当日、犯人はゲーム感覚で十津川たちを翻弄する。 なんと犯人は「くじ改め」の場を利用し、祭の山鉾の一つに爆発物を仕込んだと 衝撃の犯行予告を行ったのだ。 必死で爆薬が仕掛けられた山鉾を推理する十津川。 だがそれは犯人が十津川を窮地に陥れる犯行計画の狼煙でしかなかった。 いったい犯人の動機は? そして十津川に対する異常なまでの怨恨は何が原因なのか? 全国の祭りを舞台にして十津川が大活躍する「十津川警部・祭りシリーズ」 第3弾ここに登場!
文藝春秋 (新書判) |
341 | 十津川警部の休日 | 十津川が訪れた熱海はヒガンザクラが満開だった。 高校時代の友人で画家の本山に誘われ、休暇をとって訪ねてきたのだ。 ところが滞在しているはずの旅館に本山はいない。 休暇は一日だけ。 翌日になっても本山は帰らず、後ろ髪を引かれる思いで東京に戻った 十津川を待っていたのは、別居中の本山の妻・由美が絞殺されたという 知らせだった! 本山が犯人なのか? なぜわざわざ十津川を呼び出したのか? 友はどこに消えたのか? 苦悩する十津川。 謎を追って十津川は再び熱海へ向かう。 「友の消えた熱海温泉」ほか全四篇。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
342 | 失踪 | ロサンゼルス生まれ、母は日本人、父はドイツ系アメリカ人の左文字進。 彼は愛妻・史子と新宿副都心の高層ビル36階に探偵事務所を開き、類い希な 推理力を駆使し数々の難事件を解決してきた。 しかし、今回は、謎が謎を生む複雑怪奇な事件だ。 親友である警視庁捜査一課警部・矢部の妻美加が、忽然と行方をくらませたのだ。 さらに、矢部まで何者かに銃弾を浴びせられて負傷、美加失踪の謎を追う 左文字たちのまわりにきな臭い雰囲気がたちこめる。 美加の女友達がつぎつぎと殺されていったからだ。 それも精緻な整形手術を施され、まったくの別人となって・・・・・・。 事件の背後に隠された悪辣な策謀に敢然と挑む左文字の名推理、加えて 愛妻史子のひらめきが冴える“左文字シリーズ”長編推理の最新作だ。
小学館 文芸ポストNOVELS |
343 | 松山・道後十七文字の殺人 | 正岡子規、山頭火らの俳人で有名な松山で開催された俳句祭りで、警視庁の 亀井刑事が投稿した句が特別賞に選ばれた。 賞を受け取るため、久しぶりの休暇をとり、夫婦で松山を訪れた亀井刑事。 だが、そこで亀井が見せられたのは、一万二千あまりの句の中から見つかった 「血の匂い」「怨念」「二人が死ぬ」といった、不気味な言葉が詠み込まれた三句 だった。 まるで、復讐を宣言するかのような俳句に、亀井の上司の十津川警部は、 元部下で私立探偵の橋本に、過去に起こった事件の洗い直しを依頼する。 そして、東京と松山で起こった二つの変死事件が繋がったとき・・・・・・。 長編推理最新作。
新潮社 (新書判) |
344 | 新・寝台特急殺人事件 | 東京・幡ケ谷の路上で起きた喧嘩で、仁科芳男は、暴走族あがりのグループ・ SS会のメンバーを刺し殺してしまう。 仁科は、海外協力隊員として、その翌日に日本を離れる予定だった。 ブルートレイン<さくら>で、長崎に逃げる仁科を、復讐に燃えるSS会と、 十津川警部たちが追う。 名古屋、京都、大阪――。 寝台特急という動く「密室」の中で、もうひとつの殺人が起きた! 犯人は? そして、姿を見せない仁科の行方は? 十津川は仁科を守りきれるか――。 息づまるサスペンスと感動のラスト! ミステリー史上に燦然と輝く金字塔『寝台特急殺人事件』から 二十五年。 巨匠渾身の記念作品!
光文社 カッパ・ノベルス |
345 | 明日香・幻想の殺人 | 憧れの明日香で死にたいと思うことがある―― 東京でイタリア料理店を経営する資産家・小池恵之介が失踪した。 古希を記念して出版した彼の自伝には、明日香への思いが書かれていた。 一週間後、小池は奈良県明日香村の高松塚古墳の傍で、古代貴人の衣裳を 身に着け、絞殺死体となって発見された。 しかも個人資産のうち、三十億円が引き出されていたことが判明。 警視庁捜査一課の十津川警部と亀井刑事は、秘書兼愛人の早川亜矢子に 会うが、彼女は小池の失踪について関与を否定する。 だが数日後、彼女も行方不明となり・・・・・・。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
346 | 仙台青葉の殺意 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
十津川警部は田中啓子から夫・伸彦の葬儀参列への招請を受け、仙台へ 向かった。 そこで遺品の手帳を預かるが、その手帳をめぐり、つぎつぎに起こる殺人事件。 容疑者を五名に絞り込んだ十津川は・・・・・・!? |
347 | 熱海・湯河原殺人事件 | あの男― 小早川が熱海に帰ってきた。 小早川は、殺人の罪で六年の刑期を務め出所したのだ。 熱海と湯河原でクラブを経営していた美人ママが絞殺され、遺体がその隣り 合う二つの町の境を流れる川で発見された、という事件であった。 小早川の出現により、平穏な温泉町に得体の知れない緊張が走る。 そして二週間後、湯河原に住む公認会計士が、熱海のホテルで何者かに射殺 された。 そんな折、警視庁の十津川警部が、一月前に東京の成城で起きた幼女 誘拐事件の容疑者として小早川に接近するが、さらに連続殺人が・・・。 十津川は六年前の殺人事件から、細い糸をたぐり寄せる!?
中央公論新社 C★NOVELS |
348 | 三年目の真実 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
弁護士の水野は小さな自殺記事に目を留めた。 彼にとっては忘れられない名前だった。 三年前に引き受けた殺人事件の公判で検察側有利の証言をした被害者の姉に 当たる吉岡美佐子であった。 殺人事件そのものに不審をいだいていた水野は真実を求めて動き始めたが!? |
349 | 十津川警部「家族」 | 警視庁の田中刑事が突然、辞表を残して姿を消した。 飲酒運転で人をはね、死体を奥多摩に埋めた弟を守るためだった。 部下の苦境を掴んだ十津川警部が対処に苦悩する一方、田中は追い詰められて いた。 兄弟の実家を監視する謎の男が出現、さらに埋めたはずの死体が消失していた のだ! 上層部から田中逮捕の圧力がかかる中、部下を信じる十津川の推理は? 単純に見えた事件の陰から、やがて貌を現わした黒い悪意とは? 国民的名探偵が、真実を求めて事件を追う、感動の最新作!
祥伝社 ノン・ノベル |
350 | 十津川警部 捜査行 −北の事件簿− | 尊敬する先輩刑事を殺したのは誰だ!
定年退職した警視庁の名物刑事川島が、八か月後函館本線の線路際で死体と なって発見された。 首に絞められた痕があり函館警察署は殺人事件として捜査を開始した。 十津川の調べで川島は自分が在職中に手掛けた殺人事件の再調査をしていた 事が判明した。 川島が逮捕した殺人犯は獄死していたが、生前川島に冤罪を訴えた手紙を 出していた。 その事件の真犯人が川島を殺したに間違いない。 十津川は重要容疑者を捜し出したが、彼には強固なアリバイが――
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
351 | 十津川警部「荒城の月」殺人事件 | 若くして死んだ、早熟の天才作曲家・滝廉太郎。 彼が書き遺したはずの名曲「荒城の月」の幻の全楽譜をめぐり、連続して起こる 殺人事件。 真犯人が張った巧妙な罠に、仇討ちを誓う被害者の一人娘・リエ、廉太郎の 研究者、天才贋作者、贋作で一儲けを企てる者、そして十津川らは翻弄 され・・・・・・。 真相を知るのは誰?
講談社 講談社ノベルス |
352 | 十津川警部「告発」 | 十津川警部の古くからの友人、原口が長崎・雲仙で死体として発見された。 彼は生前、何かにひどく怯えた様子だったという。 事情聴取のため、原口の勤めていた会社・メディアX社に赴く十津川。 メディアX社は業界トップの音響メーカーだが、捜査が進むにつれてきな臭い 噂が十津川の耳に届いてきた。 原口は死の直前、出版社宛にメディアX社の所業を告発する手紙を出していた のだ。 真相を探ろうとする十津川の前に立ちはだかる妨害の数々。 そして十津川は何者かの手によって拉致されてしまうが・・・・・・!? 十津川に襲いかかる最大最悪の危機! 傑作長編ミステリー!!
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
353 | 上海特急殺人事件 | 東京・上海を結ぶ謎の殺人ライン!!
東京で起きた、下着姿での連続女子大生射殺事件。 彼女たちには共通点がなく、捜査本部は変質者の犯行と推定したが、十津川は その判断に引っかかるものを感じる。 一方、上海の黄浦江で日本人の女性ジャズ歌手の扼殺体が発見される。 中国警察の協力要請を受け、二つの事件のわずかな類似点を追い、十津川は 上海へ飛ぶ。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
354 | 十津川警部の青春 | 大阪府警に出張するため「ひかり5号」に乗車した十津川は、車中で偶然、 大学時代の友人・早田規夫と再会した。 現在辛口の野球解説者として活躍している早田は、甲子園へ阪神−巨人 戦を観戦に行くという。 新大阪駅で二人は別れたが、翌日、警視庁に戻った十津川に、早田が 殺されたという報告が! 死体のそばには血まみれの、出雲市駅発の特急券が発見された。 甲子園に行ったはずの早田が、なぜ出雲へ!? 「十津川警部の怒り」他、学生時代の友人らが巻き込まれた事件を描いた 四作品を収録する傑作アンソロジー。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
355 | 鎌倉・流鏑馬神事の殺人 | ゴールデンウィーク間近の京都の旅館で、ギャンブル好きの中年女性が 殺された! 殺害現場のふすまには墨字で大きく「陰陽」の文字が書かれていた。 さらに彼女の博打仲間の三人のうちの一人が東京の自宅で同じ凶器らしき もので殺され、寝室の壁にはまたもや「陰陽」の文字が――。 十津川はその寝室にあった写真パネルに注目する。 そこにはラスベガスで笑う博打仲間四人が写っていた。 犯人はこの四人に恨みを抱いている、と推理した十津川は、捜査を進める うちに、鎌倉・流鏑馬神事と四人の関連に気づく。 やがて浮かびあがる容疑者。 しかし彼には鉄壁のアリバイがあった! 全国の祭りを舞台にして十津川が大活躍する「十津川警部・祭りシリーズ」 待望の第4弾!!
文藝春秋 (新書判) |
356 | 十津川警部の回想 十津川警部の青春 第2集 | 十八時三二分東京着<ひかり116号>の個室で発見された血まみれの男が、 救急車で病院に搬送される途中、絶命した。 発見したのは十津川。 大阪在住の旧友・坂田弘から相談があるので会いたいとの連絡をうけ、 迎えにきていたのだ。 が、死んだ男は坂田とは全くの別人で、しかも、死ぬ間際に「おれを刺した のは、刑事の十津川――」と言い残したのだ!? 窮地に陥った十津川の決死の捜索は・・・・・・。 「新幹線個室の客」ほか、大学時代の恋人が事件にまきこまれた「甦る 過去」等、四篇を収録。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
357 | 出雲神々の殺人 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
『神が人を殺した。これは神々の殺人の始まりだ』 連続殺人事件の刺殺体の上には、奇妙なメモが残されていた。 十津川警部は亀井刑事と共に奇妙なメモを手掛かりに出雲に向かい、祝島と いう無人島に辿り着き、神主の息子・神木洋介を容疑者として特定したが・・・・・・。 |
358 | 東京湾アクアライン十五・一キロの罠 | 飯田橋の狭いアパートの一室で見つかった中年男の絞殺死体。 その傍らには、「タクサンノヒトガシヌ」という言葉とともに、ヨットの帆にも見える、 奇妙な三角形の図形が描かれた便箋が、残されていた。 大量殺人を予告する奇妙なダイイング・メッセージに、十津川警部と亀井刑事の 捜査は難航する。 その頃、川崎−木更津を結ぶ東京湾アクアラインの爆破を予告し、五億円を 要求する電話が、日本道路公団に。 そして、アクアラインの海底トンネルには白煙が充満し、トンネル内はパニック 状態におちいった・・・・・・。 迫真の長編推理最新作。
新潮社 (新書判) |
359 | 十津川警部「目撃」 | 政財界を巻き込んだスキャンダルに、十津川警部が挑戦する!
事件は、東京の高級マンションと、宇奈月温泉のトロッコ電車から始まった。 いずれも青酸を注射されて殺されたのだ。 両方の事件の被害者に共通するものは何か? 捜査の指揮を執る十津川警部は、事件の背後に政財界の大物の存在を知る。 しかし、その政治的影響力を考えると、うかつには手が出せない。 だが、犯人たちの魔手は、次のターゲットを狙っている。 残された時間は少ない。 十津川警部の懸命な捜査が続く・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
360 | 東北新幹線「はやて」殺人事件 | 十和田への帰郷を楽しみにしていた男が、東京・中野で、刺殺死体となって、 発見された。 男の名は、奥田豪。 奥田を慕うスナックのママ・佐々木明子は、遺骨を持って、青森に向かった。 「はやて13号」グリーン車の6A―― 奥田が乗るはずだった席には、謎めいた女が! 奥田の過去の人間関係を探る明子に襲いかかる魔の手。 そして、東京の女性弁護士が、同じ「はやて」の車内で、毒殺された。 明子を追って、十和田に来た十津川は、産業廃棄物処理場をめぐるトラブルを 知った。 旅情あふれるトラベルミステリーに、胸を打つロマンと、社会的なテーマを盛り 込んだ、巨匠渾身の最新傑作!
光文社 カッパ・ノベルス |
361 | 男鹿・角館 殺しのスパン | 東京・幡ヶ谷の商店街にある焼き鳥店の二階で、鬼の面をつけ、蓑をまとった なまはげの扮装をした死体が発見された。 当初、部屋の住人である店主の野田晋六かと思われたが、別人と判明。 警視庁捜査一課の十津川警部と亀井刑事は、手がかりを求め、野田の出身地・ 男鹿半島へと飛んだ。 ホテルを経営する野田の叔父・三浦は、病死した妻の葬式も出さずに姿を消したと 野田を詰る。 だが、友人たちは、義理堅い人物だったと口を揃える。 困惑する十津川と亀井。 そこへ第二の殺人の報告が入り、死体にはまたしても鬼の面が!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
362 | 誘拐の季節 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
人気女優の小野由起子が誘拐された。 犯人からは身代金要求の脅迫状が送りつけられてきた。 捜査が進むにつれ、今回の事件は、小野由起子が主演した「殺さないで」という 映画の内容に酷似している事が判明した。 そのシナリオにそって手掛かりを追うと・・・・・・!? 表題作「誘拐の季節」ほか全6篇。 |
363 | 十津川警部 捜査行 −みちのく事件簿− | 容疑者は警視庁捜査一課のベテラン刑事だった!
事件が起きたのは、五能線沿いの海辺にある不老不死温泉だった。 一人で温泉旅行を楽しんでいた警視庁の刑事は、ふとしたきっかけで知り合った 女性に誘われて、一緒に露天風呂に入った。 しかし、その女性が翌朝、露天風呂で死体となって発見された。 容疑をかけられたのは、警視庁の刑事だった。 知らせを受けた十津川警部はすぐに部下の刑事が拘置されている弘前署に 向かった。 もちろん、その刑事は殺害を否定している・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
364 | 十津川警部推理行 | 廉価版の為カバーなし、表紙に記載
警視庁捜査一課の名物刑事十津川警部の推理が冴える。
双葉社 (B6判)
原辰徳のサヨナラホームラン。 劇的な場面で、観客の老人が殺された。 つづいてマニラでTV局アナウンサーが、更に武蔵小山では電気店の主人が 殺された。 十津川警部たちは、老人の家にあった名刺の中から殺された二人の名前を 発見した・・・・・・。 |
365 | 夜の狙撃 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
外崎京子というホステスが深夜、何者かに射殺された。 私は重要参考人として、警察の取調べを受けたが、殺害の容疑ははれ 釈放された。 しかし、捜査が進むにつれ、私を狙った犯人の目的があきらかになった。 そこに隠されていた秘密とは・・・・・・!? |
366 | 十津川警部「故郷」 | <刑事がホステスと無理心中!?> 死体で発見された部下・片山の無実を信じ、十津川は彼の故郷・若狭小浜に 飛んだ。 兄の死を予感していたという片山の妹みどりの家には空き巣が潜入。 狙いは、遺品の日記と手紙だった。 高校時代の同人誌仲間四人とのことを記したものがなぜ? そして十津川は、一年前のお水送り神事の夜に起きた市議殺しを、片山が 極秘調査していたことを知る。 同人仲間の容疑を晴らそうとした、友情に厚い片山がなぜ殺されたのか? 北陸の小京都で十津川が知る悲痛な真実は!?
祥伝社 ノン・ノベル |
367 | 十津川警部「悪夢」通勤快速の罠 | 東京を横断する大動脈、中央線。 八王子から東京駅近くの職場まで通勤快速で通う、41歳のサラリーマン・ 本間英祐は、そこで中村という25歳の男と知り合う。 9月のある日、終電に乗り合わせた二人だったが、その夜、中村が刺し殺される。 犯人の顔を知る本間に襲いかかる悲劇の連鎖。 果たして、十津川の推理は!?
講談社 講談社ノベルス |
368 | 兇悪な街 | 左文字を慕う私立探偵・川村が射殺される。 彼が追っていた事件は、父親の死を殺人と確信する娘、綾の依頼であった。 川村の死の直前に目撃された女は誰か? 次々に起こる殺人を繋ぐ糸は何か? 超高層とイルミネーションに街の裏側で蠢く欲望。 携帯電話が、素顔をさらさずに人と人をつなぎ、かつてない犯罪が生まれる。 忽然と姿を消し記憶を失った左文字の愛妻、史子。 左文字の必死の追求が始まった。 ロスアンゼルス生まれの名探偵左文字進の推理は、ハイテク技術を駆使した、 完全犯罪の謎を解きあかすことができるのか? 西村京太郎ファン必読の長編推理小説最新作。
小学館 文芸ポストNOVELS |
369 | 十津川警部「記憶」 | 東京郊外で若手カメラマンが誘拐されるという事件が発生。 しかし犯人からの要求がないまま、三日後に彼は無事発見される。 十津川警部が被害者の身元を調べると、二歳半のときに八王子の河原で 発見され、その後養護施設で育てられたことがわかった。 それ以前の彼の記憶は「SL、桜、二人の男女」という曖昧なものだった。 十津川はこの三つが事件に関わる重要な鍵と睨み、捜査を開始する。 そんな中、静岡・大井川鐵道で第二の事件が・・・・・・。 犯人の目的は一体何なのか? 前代未聞の事件に、十津川の推理が冴え渡る! 傑作トラベル・ミステリー!!
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
370 | 十津川警部 捜査行 −北陸事件簿− | 鉄壁のアリバイに、十津川警部が挑む!
列車の中で殺された被害者は、どう見ても60代の男性だった。 しかし、司法解剖では、それは、30代の男だという。 不可解な幕開けとなった殺人事件は、容疑者に完璧なアリバイがあり、 捜査は行き詰った。 事件の背後には、どうやら怪しげな療養所があるらしい。 事件解決への執念を燃やす十津川警部は、地道な捜査と大胆な推理によって、 しだいに犯人を追い詰めていく!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
371 | 十津川警部 五稜郭殺人事件 | 親会社に反旗を翻し、函館に新会社を起こそうとする若手IT技術者たち。 彼らは、自らを「函館新撰組」と名乗っていたが、設立寸前に、 中心人物の一人・近藤英輔が死体となって発見される。 仲間に、土方歳三と呼ばれていた彼は、<ゴリョウカクト>の文字を、 ダイイングメッセージとして遺していた。 果して、十津川は、その意味を、そして真相を解き明かせるか!?
講談社 講談社ノベルス |
372 | 十津川警部「オキナワ」 | カバーに記載なし、太い帯に記載
日本ミステリー文学大賞に輝く巨匠・西村京太郎の社会派トラベル・ミステリー
東京・巣鴨のビジネスホテルで発見された男の刺殺死体と、 血文字のダイイングメッセージ「ヒガサ」――。 沖縄に多い「比嘉」という姓が捜査線上に浮かび、十津川と亀井は、 那覇空港に降り立った。 豊かな自然に恵まれた美しい故郷「沖縄」と、基地の街として、 まだ戦後を生きる「オキナワ」。 行方不明の女と、米軍・GIの不審な行動を追う十津川は、事件の背後に、 沖縄の悲劇を見た!
光文社 カッパ・ノベルス |
373 | 「スーパー隠岐」殺人特急 | 老夫婦の失踪、そして自殺!!
息子が借金を苦に自殺、その金を返済する当てもなく老夫婦は死出の旅へ。 津和野から秋芳洞へまわった時、何者かに襲われ、老妻は死体で発見された。 自殺をほのめかして失踪する老夫婦が最近多いことに不審を覚えていた 十津川警部は捜査に乗り出すが、上司の三上刑事部長から、捜査一課の あつかう事件ではない、と釘を刺されてしまう・・・・・・
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
374 | 九州新幹線「つばめ」誘拐事件 | 開通まもない九州新幹線「つばめ」の車内から、五歳の幼児・福田翔が誘拐 された。 犯人の要求は、翔の父・啓介が勤める山川薬品で極秘開発されたエイズ新薬の 化学式とサンプル。 やむを得ず啓介は、研究室から化学式とサンプルを盗み犯人に渡す。 翔は無事解放されたが、なぜか化学式とサンプルは元の場所に戻っていた。 警察は、鹿児島中央駅の監視カメラに映った不審な女性を追うが、彼女は 東京・お台場で死体で発見。 十津川たちは被害者・木村綾子の手がかりを求め捜査を開始した。 その矢先、第二の誘拐事件が発生し・・・・・・。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
375 | 青森ねぶた殺人事件 | 五月のある日、東京の下町にある民俗楽器の製作所に、青森ねぶた祭りに 使われる大太鼓が修理のために送られてきた。 いざ担当者が修理にかかろうとしたところ、なんと太鼓の中から藁くずに まみれた女性の死体が発見された! やがて犯人として捕まった青年は太鼓の中に死体を入れたことまでは認めるが ・・・・・・。 十津川警部と、女性弁護士・三宅綾が「ねぶた祭り」を舞台に大活躍する、 「十津川警部・祭りシリーズ」待望の第5弾!!
文藝春秋 (新書判) |
376 | 十津川警部「生命」(上)、(下) | 十津川警部が挑む大学病院の隠された利権の謎!
事件の発端は、北海道の有名私立大学の医学部名誉教授の死だった。 結婚記念日の夜、研究室で何者かによって殺害されたのだ。 その名誉教授には、数年前、助成金にまつわる黒い噂があった。 そしてさらに、その噂の元となった医療機器販売会社の社員が殺された。 ふたつの殺人事件を結ぶものは何か。 十津川警部が北海道警との緊密な連携のもと、事件の背景を追う!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス
事件の鍵を握るのはAID治療のリストだ!
札幌で始まった殺人事件は、国会議員が殺されたことによって、新たな局面を 迎えた。 何者かが、殺された医学部名誉教授が行ったAID治療のリストを持って、 精子提供者を恐喝しているらしい。 そのリストを求めて、懸命な捜査を続ける十津川警部の前に立ちはだかったのは、 思いもかけぬ人物だった。 しかしその圧力に、十津川警部は敢然と立ち向かう!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
377 | 高知・龍馬 殺人街道 | ネット上に突如現れた<坂本龍馬>。
「日本の洗濯」を宣言した<龍馬>は、防衛庁への賄賂を噂される大会社の 社長を東京で射殺。 その後も、京都、フェリーの船中と、あたかも龍馬の足跡を辿るかのように、 次々と殺人を繰り返していく。 必死で<龍馬>を追う十津川警部と亀井刑事。 しかし、二人をあざ笑うように、高知・桂浜の龍馬像に、犯行報告が書き込まれる。 そして、同士を募った<龍馬>は、ついに首相を標的に定めた・・・・・・。
現代に甦った<坂本龍馬>と十津川警部の息詰まる対決!
新潮社 (新書判) |
378 | 青い国から来た殺人者 | 連続殺人事件の犯人を追って、十津川警部が四国を走る! 第八回日本ミステリー文学大賞受賞記念特別書下ろし作品!
東京、大阪、そして京都。 三都で起きた連続殺人事件の現場には、同じ筆跡のカードが遺されていた! 「第一番」とは、何を意味するのか? 殺された大学教授とホームレス、クラブのママを結ぶ接点は何か? 青い海と空、そして緑の山に恵まれた四国を舞台に、十津川警部の必死の 捜査が始まった! 愛と友情と裏切りをテーマに、巨匠が描くトラベル・ミステリーの傑作!
光文社 カッパ・ノベルス |
379 | 神話の里殺人事件 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
大手銀行監査役を退職し、歴史研究会で活躍していた桜井信行が自宅の 桜の下で自殺した。 そこには元警視庁刑事部長・塩田久男宛てに「神話の里で、人を殺してしまった」 という遺書が残されていた。 捜査に乗り出した十津川警部は遺書に書かれた事件を追った。 |
380 | 十津川警部SLを追う! | 高校の同窓会に出席した十津川は、親友の宮下が再婚するという話を聞いた。 宮下は八年前、新婚間もなく車の転落事故で妻を亡くしていた。 数日後、宮下の結婚式に事故のさい同乗していた同級生五人が 招待されていることを知った十津川は胸騒ぎを覚える。 不安は的中した。 その五人を乗せた大井川鉄道のSLが爆破され、鉄橋から転落したのだ! 宮下の復讐なのか? 親友を信じたい十津川だったが・・・・・・。 「十津川警部C11を追う」をはじめ、SLをテーマに十津川と亀井が活躍する 四篇を収録した、旅情推理傑作集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
381 | 京都感情案内(上)、(下) | 京都で一年間、遊んでこい―― アパレルメーカーの社長である父親から、ポンと1億円を渡された平松宏は、 3月のある日、京都へやってきた。 京都の文化・伝統を存分に体験してから、自分の跡を継いでほしい、という 親心であった。 平松は祇園甲部の芸妓・小万や弁護士の葛西、骨董の目利き「後楽先生」、 経歴不明の実力者・五条実篤らと知り合う。 4月3日、平松は小万から「都をどり」に誘われるが、そこで小万の点てた お茶を飲んだ観光客の一人が死亡してしまう。 被害者は、平松の父親の会社と取引のある販売店主であった・・・・・・。
中央公論新社 C★NOVELS
都をどりに端を発した連続殺人事件。 京都府警の木下警部は捜査が難航する中、平松に一人の男を紹介した。 男は40歳にして、無味乾燥なサラリーマン生活を辞め、これからは平松のように 京都の遊びを覚えたい、という。 連日平松や西陣の大旦那とお茶屋遊びをするこの男は、自分の身分を偽った、 十津川警部、その人であった。 ある任務を胸に、十津川警部の秘密捜査が始まる! しかし、京都という町の不思議さが、「よそ者」十津川の捜査をより困難なものと していく・・・・・・。
中央公論新社 C★NOVELS |
382 | 十津川警部 哀しみの余部鉄橋 | 新宿のクラブホステスが殺された。 捜査線上に浮かんだのは、なんと新宿署の警部だった。 それも、十津川警部の同期生・・・・。 表題作「哀しみの余部鉄橋」をはじめ、山陰の温泉芸者の無惨な殺人事件を 安来節の節回しに乗せて解き明かす「十津川、民謡を唄う」。 流氷の北海道で行方を絶った、十津川班日下刑事の友人で演歌の作詞家。 彼は殺されたのか、怨歌がしばれる大地にこだまする・・・ 「北の空 悲しみの唄」。 北へ帰郷する青年が何者かに殺された、背後には、保険金殺人の罠が・・・ 「北への殺人ルート」。 殺人者の流れゆく先に待つのは望郷の地か。 十津川、亀井の追跡行が始まる。
小学館 文芸ポストNOVELS |
383 | 小樽 北の墓標 | カバーに記載なし
毎日新聞社 (新書判)
警視庁捜査一課のベテラン刑事、木村は定年を機に故郷の小樽へ 帰郷するという。 40数年間、一度も帰郷したことのない小樽へなぜ? 上野で起きた殺人事件を追う十津川は木村の動きを注視する。 運河の街・小樽と北の大地を舞台に、故郷を捨てた男の復讐が始まる! |
384 | 十津川警部 捜査行 −伊豆箱根事件簿− | 下田にいたはずの男が、東京湾で死体となって発見された!
十津川警部は、下田の蓮台寺温泉に逗留していた友人から、1通の手紙を 受け取った。 手紙には「きみとゆっくり話をしたい」と書いてあったのだが、その男が、 なぜか東京湾で、死体となって発見された。 そしてその妻も東京のマンションで殺害されていた。 十津川は受け取った手紙の文面に、奇妙な違和感を覚えた。 エリートサラリーマンの友人がなぜ殺されたのか? 十津川は手がかりを求めて、伊豆半島に向かった・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
385 | 十津川警部「子守唄殺人事件」 | 銀座クラブの美人ママが絞殺された。 現場にでんでん太鼓が遺され、被害者の口にはおしゃぶりが! 奇妙な遺留品の謎を解くべく十津川が捜査に乗り出した矢先、東京で演歌歌手、 仙台で女性評論家が殺される。 二つの事件現場にも、こけしと切り裂かれた人形が置かれていた。 十津川は、手掛かりが子守唄と関連していることに注目、京都へ飛び、 被害者たちの生き方を痛烈に批判する「子守唄を守る会」の存在を知る。 会のメンバーに疑惑をいだく十津川の前に、ある離婚裁判が浮上したが・・・。
祥伝社 ノン・ノベル |
386 | 脅迫者 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
エリートサラリーマンの安田は休日に妻の目を盗み銀座のホステス・美佐子と ドライブに出かけた。 その帰路、横断歩道に飛び出してきた男を巻き込み人身事故を起こしてしまった。 安田は示談に向けて話を進めたが、男は意外な要求をつきつけてきた・・・。 |
387 | 十津川警部 湖北の幻想 | 時代小説作家・広沢弘太郎は自分の妻である美奈子を戦国時代の美女に なぞらえて「お市の方」と呼んでいた。 が、妻には愛人がおり、その男が刺殺体となって発見される。 殺害現場には「オイチ」とダイイングメッセージが、残されていた――。 時代小説に描かれる虚実の間で、十津川警部がたどりついた真相とは?
講談社 講談社ノベルス |
388 | 十津川警部 捜査行 −愛と哀しみの信州− | 白鳥に魅せられた写真家は白鳥と心中したのか?
遠くシベリアの地から白鳥が飛来する初冬、信州松本に近い「白鳥の湖」の 畔で、一人の写真家が首を折られた一羽の白鳥とともに死んでいた。 その一ヵ月後、男の友人のカメラマンが、東京の自宅で血みどろの 死体となって発見された。 二つの事件に関連はあるのか? はじめは病死として処理されていた写真家の死に疑問を持った十津川警部は、 直ちに松本に飛んで、事件の真相を探る!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
389 | 湖西線12×4の謎 | 日下刑事は、叔父である元刑事・黒田伸行のマンションを訪れた。 彼の娘から、父と連絡が取れないと相談を受けたからだ。 部屋で日下が目にしたものは、何者かの死体だった! さらに現場には<KOKOKU 12×4>という謎のメッセージが残されていた。 十津川警部が捜査に乗り出すが、間もなく黒田の死体が琵琶湖で発見される。 現場である湖西へと飛ぶ十津川。 やがて第三の死体が発見され・・・・・・。 犯人の目的は? 謎の文字は何を意味するのか? 点が線へと繋がったとき、予想だにしなかった恐るべき陰謀が浮かび上がる――。 謎が謎を呼ぶ不可解な連続殺人に十津川の推理が冴える!
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
390 | 韓国新幹線を追え | 韓国新幹線を占拠した犯人の狙いは何か! 手に汗握るサスペンスと、胸に迫る感動!!
開業間もない韓国新幹線を舞台にした、政府要人の暗殺計画を示唆する文書が、 警視庁捜査一課に届いた。 文書のタイトルは[PLAN OF 「A」]。 AはAssassination(暗殺)を意味する頭文字だ。 その一週間後、東京都内で、在日韓国人三世、イ・シンジョンの絞殺死体が 発見された。 彼女は、近く予定されている政府特使の韓国訪問時に通訳を務めることに なっていた。 そして、ソウル市内で起きた日本人女性の殺人事件――。 急遽、韓国へ飛んだ十津川と亀井は、女性刑事、アン・テジュンの協力を得て、 危機の迫る韓国新幹線に乗り込んだ! 精力的な現地取材の成果を生かし、険悪な日韓関係と、韓国国内の抱える 社会問題をモチーフに、巨匠が描く、渾身の社会派トラベル・ミステリー!
光文社 カッパ・ノベルス |
391 | 外房線 60秒の罠 | 被害者は容疑者の見知らぬ女・・・!?
亡き恋人との思い出の南房総を傷心旅行中、男は安房鴨川駅前の喫茶店で 若い女と知りあう。 彼女は男を携帯のカメラで撮り、名刺をもらう。 その女が東京の井の頭公園で殺された。 男は容疑者として警視庁捜査一課にマークされるが、自分が鴨川シーワールドに 一緒に行った女は、被害者とは別人だと主張。 十津川警部は真相を求め、捜査に乗り出す。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
392 | 草津逃避行 | 十津川警部宛に届いた一通の手紙。 差出人は井岡さつきという女性。 そこには草津温泉で十津川と恋人のように過ごした思い出が綴られていた。 十津川には身に覚えがない。 さらに二通目の手紙では、さつきが勤めていたクラブのママ・北川悦子の 軽井沢の別荘で開かれた秘密パーティでホステスが失踪した事件が書かれ、 自らの身の危険を感じたさつきが助けを求めていた。 証拠がなく、捜査に踏み切れない十津川。 だが一週間後、さつきは毒殺死体で発見された! さつきとニセ十津川の足跡を追って、十津川は草津温泉へ向かう・・・。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
393 | 十津川警部、海峡をわたる 春香伝物語 | 二年前から祭りの最中に、若い女性ばかりを殺害する連続殺人事件が 起きていた。 犯人は『蒼き狩人』と名乗り、捜査陣を翻弄する。 そして新たな殺人を予告する挑戦状を警視庁に送りつけてきた! 十津川たちは必死の捜査の末、次の殺人が韓国南原市で開催される 「春香祭」で実行されると推測し、韓国へ飛ぶが・・・・・・。 韓国の純愛物語『春香伝』をもとに行われる「春香祭」を舞台にした 「十津川警部・祭りシリーズ」最新刊!!
文藝春秋 (新書判) |
394 | 三河恋唄 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
四谷のお岩稲荷近くの路上で若い男が銃撃された。 運転免許証から、男は近くに住む吉良義久と判明したが、彼は記憶を 失っていた。 銃撃事件の謎と記憶を求めて義久は三河へ旅立った。 吉良義久を追って十津川と亀井も現地に向かった。 |
395 | 十津川警部 特急「雷鳥」蘇る殺意 | 平成元年2月、和倉温泉へ向かうお座敷グリーン車で若い女が不審死を 遂げたが、自殺か他殺か、真相はわからぬままとなった。 15年以上経って、事件の起きた車両を買い取って庭に保存している 高柳という男が、奇妙な掲示板を出す。 事件当日、この車両に乗っていた人に話をききたい、謝礼に10万円 払うという主旨だった。 やがて、高柳のもとへ話をしに来た若い男が殺され・・・・・・。 時効を迎えた事件が新たな連続殺人を呼んだ!? 東京・金沢を結ぶ推理行に十津川警部が挑む!
集英社 (新書判) |
396 | 五能線の女 | 十津川警部の元部下で、私立探偵の橋本豊。 彼は、秋田県東能代駅と青森県川部駅を結び、世界遺産・白神山地の ふもとを走る人気のローカル線、五能線の「リゾートしらかみ」の車内で、 気になる女を見かける。 その女、三村しのぶは、彼が弁護士の井上亜紀子から浮気調査を依頼された 会社社長の愛人だった。 彼女の死体が、五能線沿線の名所・千畳敷で発見される。 再び、井上弁護士の依頼を受け、殺人現場に向かった橋本は、三村しのぶ 殺人事件の容疑者として逮捕されてしまう。 そして、東京で、事件の鍵を握る井上弁護士が殺された。 罠にはめられた橋本を救うため、十津川と亀井は五能線に乗ることに!
新潮社 (新書判) |
397 | 十津川警部 捜査行 −古都に殺意の風が吹く− | 十津川班西本刑事の友人が京都で行方不明に!
十津川班の西本刑事は、友人の本田のフィアンセから呼び出されて京都に 赴いた。 「今、京都にいる。僕は、間違いなく、ここで、あいつに殺される・・・・・・」という 本田からの手紙を、フィアンセが受け取り、西本に助けを求めてきたのだ。 しかし、西本が京都に着いたとたん、謎めいた殺人事件が起きた。 被害者は本田のコートを着て、本田のキャッシュカードを所持していたのだ。 そしてさらに、第二の殺人事件が・・・・・・。 京都府警と協力しながら西本は事件の謎に迫る。 そして東京から十津川警部が駆けつけ・・・・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
398 | 十津川村 天誅殺人事件 | 義によって天誅を下すものなり
財団法人〈日本の自然と伝統を守る会〉理事長奥寺真一郎が殺された。 現場には「義によって、、、、」の血書が残されていた。 事件のあった夜、十津川と名乗る男が奥寺を訪ねて来たというのだ。 「君が犯人ではないかと遺族が疑っている」という本多捜査一課長の言葉に、 驚き戸惑う十津川警部。 日本一の面積をもつ村、十津川村を世界遺産として残すべく尽力してきたという 奥寺の死の背景に、明治維新以来、歴史の闇に翻弄され続けた十津川郷士の 存在があることを知った十津川警部は現地に足を踏み入れた。 そこに待っていたのは新たな殺人事件。 紀伊山地の奥、山紫水明の地と、そこに生きる人々の純朴な気質に十津川は、 共感を覚えてゆく。 なぜ、桃源郷のようなこの村に忌まわしい事件が起きるのだろうか。 全国津々浦々を駆けめぐり事件を解決してきた名警部十津川が、その名の 由来となった十津川村を巻き込んだ事件に初めて遭遇し、捜査にかける 意気込みに拍車がかかる。
小学館 文芸ポストNOVELS |
399 | 北への逃亡者 | 最新の設備と斬新なデザインで話題の超高層ホテルで、開業日当日に 殺人事件が発生した。 客室のシャワールームで、寺西由香里という女性が花瓶で殴り殺されたのだ。 由香里は、このホテルを設計した売れっ子建築家・真田健一郎の秘書であった。 真田の弟子で由香里の恋人でもある小野寺誠は、第一発見者となり狼狽し 逃走してしまう。 限りなくクロに近い容疑者として、小野寺に捜査の手は伸びる。 平泉、花巻、八幡平、田沢湖―― 東北地方を逃げ回る小野寺、十津川の命を受けて追う二人の刑事、三田村と 北条早苗。 小野寺と捜査本部にかかる謎の電話。 真犯人の狙いは何なのか?
中央公論新社 C★NOVELS |
400 | 十津川警部 捜査行 −神話と殺意の中国路− | 離婚した男女の再婚旅行に仕掛けられた鉄壁のアリバイトリック!
出雲から博多に向かう急行列車の中で、毒物による殺人事件が発生した。 しかし、犯人の目ぼしがつかないまま、事件は迷宮入りになってしまった。 ところが、スポーツ紙に載っていたアニメ・プロデューサーの結婚の記事を 目にした十津川班の西本刑事が、奇妙な符合に気づいた。 迷宮入りした事件の被害者と、新聞記事の人物との接点を発見したのだ。 事件は新たな進展を見せることになる。 さっそく十津川班の刑事が、事件現場に飛んだ。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
401 | 十津川警部 湯けむりの殺意 | 警視庁捜査一課の本多課長宛に<四国の道後温泉を愛する者>という 差出人からの手紙が届いた。 三田村刑事が、道後温泉の老舗ホテルの娘・木下めぐみを殺したというのだ。 手紙によれば、めぐみは三田村に金をせびられたり、暴力をふるわれ、 実家に帰ってきた直後に殺されたという。 愛媛県警に確認すると、確かにめぐみは殺されており、折悪しく三田村も、 叔父の葬儀で道後に行っていた。 心当たりはないという三田村だが、彼に不利な証拠が次々と発見され・・・・・・。 「道後温泉で死んだ女」他、温泉地を舞台にした四篇を収録。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
402 | 夜行快速えちご殺人事件 | 新宿のパチンコ店社長が殺され、従業員三宅修が現金五百万円とともに 消えた。 彼は二三時九分発新潟行き快速「ムーンライトえちご」で郷里の長岡に 向かったと考えられた。 一方、同じ夜行列車から、起業資金一千万円を貯めて帰郷する江見はるかも 姿を消していた・・・・・・。 真夜中を走る列車から失踪した二人の男女。 彼らの行方を追う十津川警部は、不審な女性五人組の影を掴むが!? やがて、震災の傷跡が残る北国の街に浮かび上がった、事件と欲望の構図とは? 国民的人気シリーズ、最新作!
祥伝社 ノン・ノベル |
403 | 危険な遊び | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
ボクと晋ちゃんは日曜日の晩に、八幡さまの隣に建つ家の庭に柿を盗もうと 忍び込んだ。 しかし、そこでは男の人が女物の品を焚き火に投げ入れていた。 ボクと晋ちゃんはそれを頂戴してきたのだが・・・!? |
404 | 十津川警部 幻想の信州上田 | 東京都内で二件の刺殺事件が発生。 二件とも被害者の顔の上には、六枚の一文古銭が置かれていた。 戦国時代に六文銭を旗印にした真田家ゆかりの地、信州へ向かう十津川警部。 真田家の子孫をめぐって暗躍する団体の存在を突き止めるが・・・・・・。 なかなか尻尾を出さない犯人をあぶり出すべく、十津川が一計を案ずる!
講談社 講談社ノベルス |
405 | 十津川警部 捜査行 −愛と絶望の瀬戸内海流− | ミステリー作家の殺害事件と、女子大生殺人事件の関連は?
トラベル・ミステリーの第一人者、北川京介が、白昼、取材中に殺された。 同行した編集者に容疑がかけられたが、東京の深大寺で女子大生が殺害された 事件をきっかけに、新たな容疑者が浮かび上がってきた。 しかし、その容疑者にはアリバイがあった。 そのアリバイ工作を崩すべく、十津川警部の推理と捜査が続く!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
406 | 十津川警部「幻覚」 | 実業家の中山は、謎めいた脅迫電話に悩まされていた。 三人の女性から、「責任を取って欲しい」という内容の電話が連日かかって くるのだが、中山には全く身に覚えがないのだ。 そして、脅迫電話をかけてきたと思しき女性が新宿で死体として発見される。 十津川警部と亀井刑事が事件の解決に乗り出すが、捜査は遅々として進まない。 一方、中山は自らの空白の記憶を辿り、長野県・上田の別所温泉に向かう。 中山と十津川がそれぞれに事件を調べるうちに、次第に恐るべき陰謀が 明らかになり・・・・・・。 十津川警部、信州上田に馳せる! 傑作ミステリー!
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
407 | 華の棺 | カバーに記載なし
朝日新聞社 (四六判)
ミステリーの女王・山村美紗、没後10年。 30年来の恋人、西村京太郎が哀惜の思いを込めてつづる鎮魂の長編小説!
女流作家・夏子は、矢木と「京都の二人」と呼ばれながら、結婚に踏み切れない。 推理小説界を二分する両雄、志賀と蔵田の、夏子をめぐる愛の確執。 やがて、ふたつの巨星は堕ち、矢木は病に倒れ不自由な身となった。 華やかで驕慢な夏子の初めての敗北。 矢木への真実の愛に生きようとしたその時、夏子の命もまた・・・・・・。
(帯より転載) |
408 | 北リアス線の天使 | 老画家の作品をめぐって渦巻く、女たちの欲望! 十津川警部の推理が、複雑な事件の謎を解く!
末期ガンを患う西洋画の大家・篠崎源一郎が、入院先の病院から失踪した。 三陸鉄道北リアス線のレトロ列車に乗って、久慈から、宮古へ。 看護婦の田代由美子の献身的な協力を得て、生涯最後の大作を描くために、 三陸海岸の名勝・浄土ヶ浜に向かったのだ。 精力的な創作活動をつづける篠崎の前に現れた私立探偵が、東京で殺され、 事件の真相を追って、十津川警部が、三陸へ飛んだ! 篠崎の妻・昌子、モデルとなった美少女・亜里砂、そして、画商・花井久美――。 篠崎をめぐる女たちの怪しい行動は、なぜなのか? ロマンあふれる筆致で、人生の愛と裏切りを描く、巨匠の渾身力作!
光文社 カッパ・ノベルス |
409 | 若狭・城崎殺人ルート | 大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天橋立
新大阪17時05分発、天橋立行きの特急「文殊1号」が、途中の大江駅を 発車してすぐ爆発を起こし、脱線転覆した。 プラスチック爆弾による爆破事件である。 乗客の弁護士夫妻が死亡、多くの負傷者が出た。 その一ヶ月前にも箱根湯本で車が爆破され、男が殺されていた。 犯罪の陰に女あり! 東京のバーのママが犯人と関係あり、と見た十津川班が動き出す!!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
410 | 羽越本線 北の追跡者 | 東京でホテルの宿泊客が殺された。 彼の滞在を内密に依頼した大学教授も行方不明に。 解剖の結果、胃の中からエチゼンクラゲの肉片が発見され、警視庁 捜査一課の十津川警部と亀井刑事は、クラゲ専門の加茂水族館がある 山形・鶴岡へと向かう。 館長・後藤の態度に不審を抱く二人。 一方、東京では、被害者の身許が公益法人「山形の文化を守る会」の職員・ 岩田博司であると判明。 再び後藤に事情を聞くため、十津川と亀井は指定された「いなほ五号」に 乗り込むが、合流先の鶴岡駅で後藤が刺殺された! シリーズ最新作。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
411 | 遠野伝説殺人事件 | 早春の早池峰山で製薬会社の元研究室長・佐伯勇が警察に逮捕された。 彼は五十七歳。 心臓病の特効薬を開発したが、副作用で五人の死者を出した責任を取り、 会社を辞めていた。 彼はハヤチネウスユキソウという特別天然記念物である高山植物を、 無断で採取したのだった。 いったいなぜ? 佐伯の娘・加奈子は父親の身元引受人として遠野署に赴くが、父親の 釈然としない態度に疑問を持つ。 その出来事から約ひと月後、新宿のマンションの駐車場で佐伯が 何者かによって刺殺された! 捜査に動く十津川警部は、遠野での出来事が今回の殺人事件に 関連があると推理し、現地に向かうが――。
文藝春秋 (新書判) |
412 | 日光・鬼怒川殺人ルート | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
浅草駅構内に設置されたコインロッカーから、俗名梅原誠と書かれた位牌と “特急スペーシアの車内で死す”という殺人予告が入った骨壷が発見された。 十津川警部と亀井は対策を協議し、予告日の特急列車を監視することに したが・・・。 |
413 | 十津川警部 湘南アイデンティティ | 湘南に女がひとり。 男はそれが我慢できない。
湘南に住み湘南ライナーで通勤する三十代、独身エリートの五人の男達の まえにあわられた、ふるいつきたくなるような美女。 彼女の口から奇妙な申し出が、、、、、。 週に一度、彼女のマンションでともに一夜を過ごして欲しい、という。 ただし、セックスぬきの関係。 五人の男達がそれぞれ月曜日から金曜日まで“一夜同棲契約”を結ぶ。 男達は謎の女の意図をはかりかねながらも、その魅力の虜となってゆく。 待つのは、禁断の蜜のるつぼか、はたまた逃れられない蟻地獄か、、、、。 セックス抜きのやりとりに耐えかねた男達は共謀して彼女を襲う計画を立て 始める。 なんの不足もない社会生活を営んできたエリートたちの周辺に波風が立ち 始める。 まるで、穏やかな湘南の海が様相を変え牙をむきはじめたかのように。 男達の一人の周辺で殺人事件が起こり、男達の間に反目、諍いが起きる。 殺人捜査に乗り出した十津川警部も頭をひねった謎の女の真の狙いとは・・・・。 西村ミステリー四〇〇冊の金字塔後の新境地。 結末には、驚愕のどんでん返しが・・・・。
小学館 ポストNOVELS |
414 | 十津川警部 幻想の天橋立 | 京都・宮津の中西建設屋上で見つかった風船に“東京の病院で監禁されて いるので助けて欲しい”という女性の手紙が結ばれていた。 興味を持った社長の中西は、阿部探偵事務所に調査を依頼。 阿部は、東京中の病院に探りを入れるが、手がかりのないまま、第二の 風船が天橋立の展望台で拾われ・・・・・・。 やがて、監禁に絡んでいると思われた家が炎上し、お抱え運転手が殺される。 この殺人と監禁に関連があるとみた十津川警部は、宮津へ。 天橋立・東京を結ぶ驚愕の殺人事件に十津川警部が挑む!
集英社 (新書判) |
415 | 知床 望郷の殺意 | カバーなし、帯に記載
新潮社 (新書判)
都会の生活に敗れ、寝台特急「北斗星」と飛行機を乗り継いで帰った故郷・ 知床の町で、元刑事の水木を待っていたのは、一通の脅迫状だった――。 東京に舞い戻った水木。 だが、人探しを依頼した元同僚の葛城が殺され、年老いた母親の身にも 危険が迫る。 そして、十津川警部は! 世界自然遺産・知床と欲望渦巻く大都会・歌舞伎町を繋ぐのは謎の脅迫状! 十津川警部シリーズ最新作。 |
416 | 十津川警部 捜査行 −阿蘇・やまなみ 殺意の車窓− | のどかな阿蘇のカルデラの中で、なぜ列車は爆破されたのか?
死亡したのは、警視庁捜査一課の刑事だった。 休暇願いを出していたのだが、どうやら迷宮入りの事件を一人で追っていた らしい。 十津川警部と亀井刑事は、ただちに九州に飛んだ。 列車の爆破と、その刑事が追っていた事件との関連を調べるためだ。 その捜査の過程で、意外な事実が浮かび上がってきた!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
417 | 北の秘密 | 還暦を迎え、人は何を想うのか? 六十歳になった会社社長の小川憲之が失踪した。 会社へ向かう途中、車を東京駅で降り、そのまま姿を消したのだ。 社の業績も順調で、家庭にも問題は見あたらなかった。 何の連絡も取れないまま十日間が過ぎたある日、東京赤坂のホテルで、男が 絞殺された。 被害者は、失踪している小川と同い年で学生時代からの親友であった。 そして彼の周辺にもトラブルは見つからない・・・・・・。 殺人事件の犯人を追う十津川警部。 小川の行方を探す私立探偵の橋本豊。 東京−八戸−青森−洞爺湖。 ふたつの捜査行が交わったとき衝撃の真実が!
中央公論新社 C★NOVELS |
418 | 十津川警部 愛憎の街 東京 | 警視庁捜査一課の十津川警部は帰宅途中、女性が猫を轢き逃げするのを 目撃した。 翌日、テレビに出演していた猫好きで有名なデザイナー・林田ひろ子が昨夜の 女性であることを知る。 そこに多摩川で死体発見の報せが。 被害者は銀座のクラブママ・玉木みどり。 十津川と亀井は、みどりのスポンサーである不動産会社社長・石黒に事情を 聞くが、石黒にはアリバイがあった。 だが、捜査が進むうち、ひろ子もまた石黒と関係があったことが判明し・・・・・・ (「夜が殺意を運ぶ」)。 東京を舞台にした十津川班の活躍を描く五篇を収録。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
419 | 十津川警部 捜査行 −恋と哀しみの北の大地− | 深い雪に埋もれた憎悪が過去からよみがえってくる!
新婚一年目の刑事夫婦が、招待旅行で北海道を訪れた。 しかし、宿泊先のホテルに、次々にメッセージが届けられた。 もともと十津川警部が行く予定のホテルだった。 あるいは十津川警部に対して恨みを抱いている人間からのメッセージ かも知れない。 十津川警部の前に、過去の事件が亡霊のように浮かび上がってくる!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
420 | 十津川警部 二つの「金印」の謎 | 首のない他殺体が東京で発見、直後、京都、福岡でも同様の事件が起こった。 現場には「正義之国王」という署名と、国宝「金印」の朱印の押された 死刑宣告文が遺されていた。 凄惨な連続殺人と「金印」につながりは? 捜査に乗り出した十津川は、三つめの朱印が史書にしか記されていない 女王卑弥呼の「もう一つの金印」であることを知る。 本物か? 古代史学界が騒然となる中、実物を発見したと主張する謎の団体 「アドベンチャー・ジャパン」が、幹部の一人を連続殺人の犯人として告発した ・・・・・・。
祥伝社 ノン・ノベル |
421 | 歪んだ顔 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
狂言自殺をほのめかしていたホステスが毒殺された。 その後、現場となった部屋で睡眠薬自殺をはかった少年が、一命をとりとめ ホステス殺害を自供した。 その自白に疑念を抱いた梶原巡査は、再捜査に着手するが・・・!? |
422 | 十津川警部 金沢・絢爛たる殺人 | 都内のビル屋上で加賀宝生流に係わる男が能面姿のまま殺された。 殺害前の男の舞いを見た異国の大統領には学生時代に金沢滞在経験が あるという。 事件解決の鍵が金沢にあると考えた十津川警部は現地へ向かうが、 そこで大統領が昔愛した女性の失踪を知る。 さらには大統領の不審な行動が明らかに。 限りなく広がる事件の闇に迫る十津川だが、彼の前に思わぬ難敵が!!
講談社 講談社ノベルス |
423 | 上野駅13番線ホーム | 希望と絶望が交錯する、夜行列車のホーム。 疑惑、そして哀愁を乗せて、列車は北へ向かう!
北海道から、成功を夢みて上京した青年・本田剛。 だが、職を失い、絶望のなか母の見舞いのため、北斗星が発車する 上野駅に向かった。 そこで同郷の成功者・小池と出会った本田は、はずみで彼を殺害してしまう! 小池の持つ「カシオペア」の切符を手に入れ、「カシオペア」に乗り込むが、 客室には、謎の女性が乗り込んでいた。 数日後、東京に戻った本田の目の前で、見知らぬ女性が刺殺された! 場所は上野駅13番線ホーム・・・・・・! 夜行列車が行き交う上野駅での殺人事件に、十津川警部の名推理は!? 哀愁と旅情を味わう傑作長編推理!
光文社 カッパ・ノベルス |
424 | 十津川警部 捜査行 −愛と哀しみのみちのく特急− | 東京・岡山・仙台を結ぶ殺意のトラベル・ライン!
事件の発端は、東京駅に着いた岡山発の「ひかり98号」の車内で、財布の 忘れ物が発見されたことだった。 その持ち主が殺害されたことから、十津川班の出動となった。 刑事たちの捜査が進む中で、阿武隈川で事件に関係のある女性の死体が 発見された。 同一犯の犯行なのか? 十津川警部は直ちに仙台に飛んだ!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
425 | 能登・キリコの唄 | 白昼の東京で銀行強盗が発生した。 しかし、現場にいた青年の活躍により、強盗団は現行犯で逮捕される。 勇敢な行動により英雄としてマスコミに取り上げられたその人物は、 栗原太郎という無職の若者だった。 しかし、取り調べが始まると、強盗たちは口を揃えて「彼も共犯だった」と 証言し始め、栗原自身も姿を消してしまう。 事件を担当する十津川警部が、栗原の素性を探っていくと、親に捨てられ 福祉施設で育てられた過去が判明する。 彼が拾われたときに入れられていた段ボール箱には、ある文字が記されて いたという。 その文字を手掛かりに能登に向かった十津川は、予期せぬ事態に巻き込まれ、 捜査は難航を極めていく・・・・・・。 キリコ祭りの能登を舞台にした、傑作長編トラベル・ミステリ。
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
426 | 門司・下関 逃亡海峡 | S大学の講師・篠塚昭夫は、韓国人の留学生アン・ミカとの浮気を妻の 恵子に知られてしまった。 無理心中を図ろうと部屋に火を放った恵子は焼死。 解剖の結果、睡眠薬が検出され、警視庁捜査一課の十津川警部は 恵子の死因に疑問を抱く。 事情聴取を受けた篠塚は、自分が疑われていることを知り、ミカと一緒に 韓国への逃亡を計画する。 葬儀の途中で姿を消した篠塚と、東京駅で合流したミカの行方を追う十津川班。 だが二人が乗ったはずの新幹線には姿がなかった。 神戸からフェリーで門司へ向かったのだ。 シリーズ最新作。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
427 | 会津・友の墓標 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
早春の荒川河川敷に放置されていた車のトランクから十津川の友人・ 佐伯隆太の遺体が発見された。 捜査に着手した十津川警部は亀井刑事とともに会津若松に向かった。 |
428 | 十津川警部 鳴門の愛と死 | アリバイの真偽を洗え!
十津川警部宛てに、ある作家から一冊の本が送られてくる。 一年前に女優である妻を殺したのは、夫のカメラマンだと告発するもの。 夫には事件当日アリバイがあり、十津川は容疑者から外した。 しかし、四国八十八カ所巡りで出会った女性お遍路のアリバイ証言者は現在、 行方不明。 しかも事件後、夫が車ではねて死なせた女性は証言者の友人で、一緒に 巡礼に行っていた。 口封じか? 十津川の確信は揺らぐ!?
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
429 | 天草四郎の犯罪 | 新宿でアベックから現金を奪い逃走する2人組。 その前に一人の男が現れ、杖一本で強盗犯を打ち伏せてしまう。 天草四郎と名乗った男は、ひと月後にも4人組の宝石強盗を杖一本で撃退する! この武勇伝により、天草四郎は一躍国民的英雄となった。 さらに凶悪犯退治は続き人気は沸騰するが、一切自分の身許を語らない 天草四郎に、十津川の友人で新聞記者の田島が疑惑の目を向ける・・・・・・。 「正義の味方」の正体に十津川は迫れるのか?
中央公論新社 C★NOVELS |
430 | 奇祭の果て 鍋かむり祭の殺人 | 人気女優の吉川香里が六本木のホテルの一室で殺された。 死体の顔の部分には鉄製の鍋がかぶせられていた。 それに次いでクラブのママ・石黒和子が殺され、彼女の顔には今度は 紙製の釜がかぶせられていた。 さらには結婚式を翌日に控えた浅野由香里が深夜、多摩川べりで殺され、 現場には奇妙な和歌が書かれた紙が残されていた。 ここに至って十津川は、米原市の筑摩神社で行われる「鍋冠祭り」が この事件と何らかの関連があると、現地に赴く。 やがて見えてきた犯人の恐るべき殺人の動機とは!?
文藝春秋 (新書判) |
431 | 十津川警部 四国お遍路殺人ゲーム | 東京深大寺。 テレビ番組のディレクター井上美奈子が、お遍路姿の絞殺体で発見された。 美奈子の企画したお遍路の速さを競う“お遍路ゲーム”収録目前の出来事で、 番組制作には反対の動きもあったという。 翌日、捜査本部に「四国八十八カ所巡りで、人が死ぬ」という内容の電話が入る。 予告電話に警戒の必要を感じた十津川警部は、徳島へ。 お遍路姿に変装し番組収録を見守るなか、お遍路さんが射殺され、事件は 意想外の方向へ・・・・・・。 東京から四国お遍路みちを巡る難事件に挑む十津川警部の名推理!
集英社 (新書判) |
432 | 阿蘇・長崎 「ねずみ」を探せ | カバーなし、帯に記載
新潮社 (新書判)
東京のテレビ局で、旅行ライターが殺された。 容疑者は、阿蘇の山麓で第二の人生を過ごす自動車会社の元部長。 十津川と亀井は、阿蘇の雄大なカルデラを走るトロッコ列車に乗り、容疑者宅を 目指す。 もぬけの空の家に放置されていた1台のパソコン。 その画面に現れたのは、過去の殺人を示唆する小説とも告白ともつかない 文章だった。 過去と現在、もつれあう事件に、十津川警部の推理が冴える! 十津川警部シリーズ最新作。 |
433 | びわ湖環状線に死す | 遺品に潜むのは、殺意なのか? 十津川警部が挑むのは、人の悲しき業なのか?
東京にある「希望の館」は、身寄りのない重病の患者などを収容していた。 その一人、森本久司が死亡した。 職員の柴田は遺品の中に、近江商人に関するものを見つけ、遺族を探しに 滋賀県に出向く。 だが、手がかりはなく、逆に柴田に警告の電話がかかる。 一方、「希望の館」では森本と同室だった青木が殺害される。 そんななか、森本の娘に関する情報が入り、指定された「びわ湖環状線」の 車内に乗り込んだ柴田が目にしたのは、女性の死体だった! 遺品に隠された謎とは? びわ湖の闇を十津川警部が追いつめる!
光文社 カッパ・ノベルス |
434 | 十津川班捜査行 湘南情死行 | 警視庁捜査一課の西本刑事は、湘南でのデートの最中、クルーザーの 爆発を目撃。 乗船していた青年実業家・宮川拓也と愛人の美人タレント・矢野明日香が 死亡した。 事故か、事件か? 捜査を始めた西本に明日香ファンを名乗る男から他殺を示唆する手紙が届く。 しかし、宮川が爆弾を入手した事実が判明、神奈川県警は心中事件との 見方を固めた。 ただ、西本の恋人・恵だけは事件の不自然な点に気づいていた・・・・・・。 十津川警部をはじめ、北条早苗、亀井、日下といったお馴染みの刑事たちが 難事件に挑む傑作短編集!
祥伝社 ノン・ノベル |
435 | 十津川警部 捜査行 −愛と幻影の谷川特急− | 容疑者が死体で発見された! 自殺か他殺か・・・・・・。 深まる謎に捜査陣は?
小説雑誌の編集部に、人気作家からの原稿がファックスで送られてきた。 しかし、奇妙なことに、作家はそんな小説は書いていないという。 そしてその数日後、作家は死体となって発見された。 さらに小説の内容と酷似した事件が実際に起きていたことが判明した。 謎はいっそう深まっていく・・・・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
436 | 十津川警部 アキバ戦争 | 「おかえりなさいませ、ご主人様」秋葉原のメイド喫茶を訪れた日本画家・ 衣川円明は、亡くなった娘・あすかによく似たメイドと出会う。 彼女の名前は県明日香。 名前まで一緒だ。 「故郷の山形に帰る前に、自分をモデルにしてほしい」という明日香の頼みに、 日本画の最高峰と称されながら個展を開くことも絵を売ることもほとんど なかった孤高の画家は、娘のかわりに彼女の夢をかなえようと、一流ブランドで 服を買い与え、高級ホテルで父娘の生活を楽しんだ。 だが翌日「娘の明日香を誘拐した」という電話が。 身代金は一億円! 十津川警部シリーズ最新刊、書下しで登場!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
437 | 近鉄特急 伊勢志摩ライナーの罠 | 熟年雑誌の読者モデルをつとめる鈴木夫妻が失踪した。 楽しみにしていたお伊勢参りの旅に出かける当日、乗車予定の「のぞみ」に 姿を見せなかったのだ。 それどころか、二人の名を騙り旅行を続ける不審な中年カップルが出現。 夫妻に何が起こったのか? 捜索願が出されるが、直後、隅田川に他殺体が浮かぶ。 遺体は伊勢路に現われたカップルの女性と判明。 捜査に乗り出した十津川は、鈴木家で厳重に保管された円空仏を発見する。 木彫りの仏像と事件に関わりはあるのか? 謎を追って、十津川は伊勢志摩に向かうが・・・・・・。
祥伝社 ノン・ノベル |
438 | 十津川警部 裏切りの街 東京 | 十津川警部の妻・直子が尿管結石で病院に運ばれた。 痛みがなくなると、持ち前の好奇心が頭をもたげた直子は、病院の中を 探検することにした。 立入禁止の札がかかったガラスドアの向こうに、五〇〇と書かれた病室を 見つけるが、案内図には載っておらず、入院患者や看護婦に聞いても 答えはさまざま。 どうやら院長が使っている部屋らしいのだが。 再度五〇〇号室を訪ねた直子の耳に、部屋の中からけもののような 唸り声が聞こえ・・・・・・。 「特別室の秘密」他、警視庁捜査一課・十津川班の刑事たちの活躍を描く 傑作推理集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
439 | 十津川警部 トリアージ 生死を分けた石見銀山 | 刑務所内で囁かれる石見銀山爆破計画。 死刑囚から噂を聞いた十津川警部は信じられずにいたが、この囚人が 起こした事件の被害者が銀山近くにいると判明。 しかもこの男は十津川が事件現場で下した治療順位判断が原因で、足を 切断していた。 因縁を感じ捜査を始めたところ、十津川に十億円を要求する爆破予告犯 からの脅迫が!? 世界遺産爆破阻止へ、名警部の戦いが始まる!
講談社 講談社ノベルス |
440 | 十津川警部 捜査行 −愛と殺意の伊豆踊り子ライン− | 被害者の女性たちは全員、パジャマやバスローブ姿だった・・・・・・。
事件の発端は、渋谷のマンションで発見された女性の死体だった。 バスローブ姿で、死因は絞殺だった。 顔見知りの犯行ということで捜査が始まったが、同一犯の犯行とみられる 新たな事件が発生し、捜査は行き詰まりを見せた。 そして捜査陣をあざ笑うかのように、捜査の秘密が雑誌にすっぱ抜かれた!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
441 | 殺人者は西に向かう | 小堺信介は、仲間5人と遺品整理会社、ISKを立ち上げた。 身寄りのない老人が亡くなった際、有料で遺品を回収する会社だ。 最初の依頼が無事に片付いた翌朝、倉庫代わりのアパートで従業員の 井上が死体となって発見された。 この事件を担当する十津川警部が、遺品の主である亡くなった老人・ 三枝修一郎の身元を洗い始めると、三枝の知り合いが岡山で殺されていた ことがわかる。 急遽、岡山に飛ぶ十津川。 そこで彼を待ち受けていたのは、第3の殺人事件だった・・・・・・。 十津川警部は、殺人の連鎖を止められるのか!? 事件の裏に存在する、時代を超えた因縁とは? 時間と場所が交錯する、傑作長篇ミステリ!
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
442 | 東京上空500メートルの罠 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
桶川運航基地から招待客七名を乗船させ東京遊覧に飛び立った世界最大の 飛行船ツェッペリンNT号がハイジャックされた。 犯人からのたびかさなる要求に応じて事件は解決したかに思えたが・・・・・・。 初の犯罪に十津川警部が挑む!! |
443 | 伊勢路殺人事件 | 犬がお伊勢参り!? 警視庁捜査一課の十津川警部は、妻の直子から話を聞いて驚いた。 直子が参加している「東京ゴールデンレトリーバーの会」会長の小原が、 愛犬・茶々を単独で東京から伊勢神宮まで参拝させようというのだ。 茶々が出発した翌日、自由が丘で男性の刺殺体が発見された。 ポケットにはBB弾の入ったガスガンが。 現場近くの路上で、首に札をぶら下げたゴールデンレトリーバーが目撃 されていた。 被害者の木村豊は、ある大物の下で働いていて、近く大金を手にすると 友人に話していたという。 シリーズ最新作!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
444 | 宮島・伝説の愛と死 | カバーなし、裏表紙に記載
新潮社 (新書判)
ガンで余命三ヵ月と宣告された一乗寺多恵子が殺された。 十津川警部は、彼女が最後の旅を計画していた、世界遺産の地・宮島に向う。 厳島神社の大鳥居をくぐる参拝遊覧船で起こった転落事故が、二十一年前の 記憶を呼び起こしたとき、事件は意外な展開を見せる |
445 | 伊豆急「リゾート21」の証人 | 一風変わった証人・・・
資産家の女性が自宅で殺された。 第一の容疑者は年下の夫。 長身で美男の夫は、過去にも年上の妻が不審な交通事故で死んだために、 10億円の遺産を相続していた。 警視庁捜査一課の十津川警部は夫を犯人と確信する。 しかし、逮捕後、夫は殺害の時刻に伊豆急の「リゾート21」に乗車していたことが 判明。 しかも、そのアリバイというのは・・・!? そして、追い詰められた十津川は・・・!!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
446 | 妖異川中島 | 鎬を削るライバル企業の越後実業と甲州商事。 上杉謙信と武田信玄を信奉し、「越後の龍」「甲州の虎」と呼ばれている 両社の社長は、互いに後継者問題を抱えていた。 そんな折、両社のキーマンの怪死事件が起きる。 なんと一人は直江兼続の鎧の中で殺されていた。 互いにライバル会社による凶行だと訴えるが・・・・・・。 十津川警部は事件解決の鍵を探るべく戦国時代の歴史を紐解き、そこに 思わぬ因縁を見つける。
文藝春秋 (新書判) |
447 | 吉備 古代の呪い | 岡山県総社市に住むアマチュア郷土史家・吉野文彦が、東京のホテルで 服毒死した。 吉野は〈桃太郎・温羅伝説〉を大胆に解釈した小説「吉備 古代の呪い」を 地元紙に連載し、好評を博していた。 上京の目的は、招待された日本古代史研究会のパーティーに出席する ためだったが、会の代表である佐伯賢生は吉野に会ったことも、招待状を 出したこともないという。 そしてここ数年、佐伯のニセ者が全国に出没しているようであった。 岡山に向かった十津川警部は、「吉備 古代の呪い」をめぐり、吉野と 吉野が所属する吉備古代史研究会の実力者との間に確執があったことを 知る・・・・・・。 古代ロマンが生んだ現代の殺人事件の真相は?
中央公論新社 C★NOVELS |
448 | 悲運の皇子と若き天才の死 | 編集者の長谷見明は、実家が営む料亭の屋根裏で、天才画家と呼ばれ、 沖縄で戦死した祖父の絵を発見。 描かれていたのは飛鳥時代に殺された有間皇子であった。 奇妙な召集命令を受けた祖父が、その絵に込めた思いとは? 明が、雑誌企画「私たちの戦争」の取材をはじめた矢先、殺人事件が発生! 十津川警部の捜査が始まる!!
大化の改新、太平洋戦争、そして現在―― 三つの時代の、三つの殺人。 歴史の闇を描く西村京太郎の傑作誕生!
講談社 講談社ノベルス |
449 | 十津川警部 修善寺わが愛と死 | 十文字多恵子32歳が、自宅で絞殺された。 老舗の六国デパートの元副社長秘書だった、というには分不相応の豪華な マンション暮らしに、十津川警部は不審を抱く。 さらに、多恵子が『修善寺わが愛と死』という原稿を残していたことを知る。 その小説は、鎌倉幕府三代の興亡にことよせて、六国デパートの内紛を 描いていると思われた。 六国デパートを探り始めると社長が次々と交代しており・・・・・・。 老舗デパートのお家騒動が巻き起こす、連続殺人の惨劇に挑む十津川警部の 名推理!
集英社 (新書判) |
450 | 南紀オーシャンアロー号の謎 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
アメリカの次期駐日大使一家を乗せた特急“オーシャンアロー17号”は、 京都駅を出発した直後にトレインジャックされた。 列車には十津川警部の妻・直子も乗りあわせていた。 犯人一味は高額な身代金を要求してきたが・・・・・・!? |
451 | つばさ111号の殺人 | 山形新幹線「つばさ」で旅立った女性を狙う死のゲーム!
十津川警部が新聞記事で見かけたある男の死。 男は昨年起きた殺人事件で、裁判の証人になった人物だった。 判決の席で、犯人・松本弘志は証人たちを全員殺すと叫び、証言者の一人が 不審な死を遂げたばかりだった。 同じく証人だった黒柳恵美と接触する十津川。 彼女が実家のあるかみのやま温泉へ「つばさ111号」で向かうことを知った 十津川は不安を覚える。 そして恵美が姿を消した――。 証人たちを狙うのは松本と関係のあった人間なのか。 捜査を続ける十津川自身にも魔の手が迫る!
光文社 カッパ・ノベルス |
452 | 十津川警部 捜査行 −東海特急殺しのダイヤ− | 殺害現場は名古屋のホテルだった。 その時、容疑者は飯田線の車中にいた。
被害者は寝巻姿のまま、背後から十カ所以上刺されて殺されていた。 現場の状況から犯人は女性ではないかとも思われた。 捜査の過程で浮かび上がってきたのは二人のOLだった。 しかし、その二人には鉄壁のアリバイがあった。 だが、他に容疑者は見つからない。 十津川警部は、二人のアリバイを崩そうと、執拗な捜査を続けた・・・・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
453 | 十津川警部 欲望の街 東京 | 警視庁捜査一課のベテラン刑事・長谷川が庁内で拳銃自殺した。 一匹狼で、上層部とも衝突したことがあるという。 遺書には〈恨むなら、Tさんを恨んでくれ〉と書かれていた。 Tという上司は十津川しかいないと長谷川の妻に問い詰められた十津川は 自分を責める。 その様子を見た亀井は、長谷川の自殺の原因を調べるよう、後輩の西本に 内密で指示を出すが・・・・・・。 「十津川警部の苦悩」他、十津川、亀井、警視庁捜査一課の刑事たちが 地元東京で事件解決に奔走する姿を描いた傑作ミステリー集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
454 | 中央線に乗っていた男 | 鑑識技官・新見格の趣味は、通勤電車で乗客を観察しスケッチすることだった。 5年間で500人の顔を描き、それが新聞で取り上げられたこともあって、四谷の 画廊でスケッチ展が開催されることになった。 同僚の個展開催のお祝いに駆けつけた十津川警部は、画廊で落ち合った 新見から妙な女性客が訪れたことを聞かされる。 彼女は、新見が今年の冬に描いたスケッチの中年男は、その前年の夏に すでに亡くなっている自分の父親だと主張したという。 十津川が死んでいるはずの男の身元を調べ始めると・・・・・・。 (「中央線に乗っていた男」) ――立ちはだかる数々の難事件。 事件の解明のため、十津川警部は日本列島を縦横無尽に駆け巡る! 単行本未収録作品2編を含む、十津川警部シリーズ最新短編集。
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
455 | 十津川班捜査行 わが愛 知床に消えた女 | 警視庁捜査一課の元刑事で私立探偵の橋本豊のもとに、失踪人の 捜索依頼が舞い込んだ。 行方不明となったのはOLの三浦亜紀。 「ひとりで生活してみたい」という手紙を残していた。 橋本は調査を開始するが、真面目な亜紀には男の影もなく、手がかりが つかめない。 しかし、直前に一千万円の貯金を下ろしていた。 事件に巻き込まれたのか? やがて、携帯電話の交信記録から亜紀が知床にいることが判明。 現地へ飛んだ橋本は、亜紀が事故死したという証言を得る。 不審を抱いた橋本はかつての上司十津川に協力を要請した・・・・・・。
祥伝社 ノン・ノベル |
456 | 十津川警部捜査行 外国人墓地を見て死ね | 警視庁捜査一課の西本刑事は、相談があるという大学の同窓生篠塚美奈に 会うため、横浜の外国人墓地に赴いた。 だがそこで待っていたのは、女性の刺殺体だった。 所持していた免許証から、被害者は篠塚美奈と判明。 しかし、西本の知る美奈ではない。 同姓同名の女性が偶然殺害されたのか? 西本は現場となった墓地を調べ始める。 一方、東京・新橋ではその墓地に眠る女性の親族が殺害され、十津川警部が 出動。 やがて巨額遺産の存在が浮上する。 二つの事件の関係とは? 殺された女の正体は? 十津川の推理が冴える!
祥伝社 ノン・ノベル |
457 | 十津川警部 西伊豆変死事件 | 東京・西新宿のホテルで、中川真由美という女性が刺殺体で発見された。 警視庁の十津川警部が捜査を始めると、彼女は各地を転々と移り住んでいた 事が判明。 さらには彼女が5年前に西伊豆・堂ヶ島で溺死していたという情報がもたらされる。 どちらが偽者なのか? 度重なる転居の理由とは? 奇妙な展開に捜査が難航する中、十津川はある意外な組織の関与を突き止める!
講談社 講談社ノベルス |
458 | 十津川警部 南紀・陽光の下の死者 | 東京池袋署の刑事・伊熊武敏は億万長者未亡人殺人事件捜査で独断専行が 目立ち、上司から非番を命じられ、故郷の南紀白浜へ旅立ったが、途中、 紀勢本線特急「くろしお十九号」車内で、ひょんなことから知り合った 東京中央エレクトリック企画課長・白川健一郎が南紀白浜の美しい浜辺白良浜で 何者かに殺された現場に居合わせる。 この桃源郷のような浜辺を血で汚したのは誰か。 このローカルな事件が急転、伊熊刑事が関わっていた東京の未亡人殺人事件と リンクしてゆく。 美貌の未亡人の名は立花庸子。 死んだ大手企業社長から莫大な遺産を手にした彼女は数々の浮名を流し、 スキャンダルの女王の名をほしいままにする。 群がる男たち。 彼女の過去をたどると、なんと今や廃墟と化した白浜の豪華ホテルの歴史に 行き着く。 事件は広がりを見せ、ついに十津川警部の登場となる。 西村京太郎ミステリーワールドで幾多の作品舞台となった南紀で起きた最新事件の 結末は・・・・・・・・・。
小学館 小学館NOVELS |
459 | 死のスケジュール 天城峠 | マンションのベランダから男が転落して死亡した。 彼の身元を調べると、総理大臣・安達の個人秘書だということが判明する。 マンションには謎めいたスケジュール表が貼られ、不吉な文字――「警戒」 「抗争」「共謀」「ジ・エンド」――が書き込まれていた。 十津川警部が捜査を開始すると、小早川と名乗る男から、安達首相の 暗殺計画が進行しているとの情報がもたらされる。 そして、第2の殺人事件が発生。 被害者はまたも政治家の秘書だった・・・・・・。 捜査を妨害する謎の圧力。 十津川警部は、手掛かりをもとに伊豆・天城峠に向かい、決死の捜査を遂行する! 最新長編ミステリ。
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
460 | 鎌倉江ノ電殺人事件 | 東京・渋谷のマンションで十九歳の大学生が毒殺された。 現場に残されたオモチャの江ノ電に「2」という数字が貼られていたことから、 警視庁捜査一課の十津川と亀井は、第二の殺人が江ノ電に関係すると推理、 鎌倉へ向かう。 翌朝、江ノ電が女性を轢いたとの連絡が入ったが、轢かれる前に女性は 絞殺されていた。 その後、鎌倉駅に放り込まれた女性のハンドバッグから江ノ電のオモチャが 発見されるが、身許を証明する物は残されていなかった。 二つの事件に関係性はあるのか? 十津川警部シリーズ最新作!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
461 | 岐阜羽島駅25時 | カバーなし、裏表紙に記載
新潮社 (新書判)
東京、横浜で相次いで起こった、高齢の資産家の殺人事件。 岐阜羽島の研究所で、百五十歳までの延命を研究する謎のドクター。 殺人と長寿、相反するふたつが繋がったとき、衝撃の事実が明らかに! 十津川警部が不老不死の謎に挑む、最新トラベルミステリー。 |
462 | 十津川警部 あの日、東海道で | 「死」を結ぶ糸!
日下刑事は大学時代最後の春休みに「青春18きっぷ」を使い、東海道本線を 西に向かう旅に出た。 その出発当日に2件の鉄道人身事故があったことを知る。 5年後、日下が旅行中に立ち寄った静岡県吉原駅近くの喫茶店主が 轢き逃げされて死んだ。 次いで東京で男が刺殺される。 事件を結ぶ糸を感じた日下は、十津川警部にあることを伝える・・・!?
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
463 | 富士急行の女性客 | 何を彼らは隠しているのか? グループ内の愛憎劇!
絶景富士山を眺めながら走る人気列車「フジサン特急」に乗ってきた、年の 差を感じさせるカップル。 終点の河口湖駅で仲良く降りたのを車掌は見たのだが、帰りの列車には 女一人。 消えた五十代の男は、日本各地の不思議な場所を探検する男女五人の サークルに入っていて、青木ヶ原樹海を調べようとしていたらしいのだが──。 食い違う関係者の証言。 十津川警部は真実を見極められるのか?
光文社 カッパ・ノベルス |
464 | 十津川警部 謎と裏切りの東海道 ― 徳川家康を殺した男 | 警備保障会社の社長・松永公生は静岡県出身で、尊敬してやまないのは、 同郷の偉人・徳川家康だった。 その松永社長宛てに家康公顕彰会と名乗る組織から脅迫状が届き、 さらに暴漢に襲われてしまう。 一度目は怪我で済んだが、二度目に襲われたとき、松永は「暴漢」を殺し、 正当防衛を主張する。 しかし、十津川は彼の証言に大きな矛盾があることに気づいた。 事件を捜査するうちに見えてきた松永が隠す「過去の貌」。 そこに事件を解く鍵があったのだ!
文藝春秋 (新書判) |
465 | 十津川警部 長良川心中 | 千三百年の歴史をもつ岐阜・長良川鵜飼いの最中に、観覧屋形船で男女の カップル――エリート会社員とクラブのママが意識不明になった。 二人は強力な睡眠薬を服用し、女は死亡、男は一命を取り留めた。 二週間後、東京台場のホテルで、やはり男女が睡眠薬を飲み、著名な エコノミストが命を落とし、女が助かるという事件があった。 生存した男女はそれぞれ「心中だった」と主張した。 警察はこの「心中事件」に計画的殺人の匂いをかぐが、二件をつなぐ接点・ 動機が見いだせず、当事者の証言を覆す証拠をつかめない。 迷宮入りを覚悟した時、十津川警部が驚愕の推理を披露する!
中央公論新社 C★NOVELS |
466 | 十津川警部 愛と祈りのJR身延線 | 私立探偵・橋本の叔母みさ子は、京都の資産家。 身延山参拝を計画し、旅行会社の早田敬子に付き添われて優雅に出発した。 だが帰京予定日を過ぎても戻らず、不審に思った橋本が旅行会社に 問い合わせると、早田という社員はいなかった。 さらに、早田と関係ある男が刺殺体で発見され・・・・・・。 男が所持していた16枚の名刺を手がかりに、みさ子の失踪と関連があるとみた 十津川警部は身延山へ。 遺族の切ない思いを叶える“ポストマン”の存在を知る。 善意の人々を巧妙に欺く巨悪に挑む十津川警部の名推理!
集英社 (新書判) |
467 | 京都駅0番ホームの危険な乗客たち | カバーに記載なし
角川書店 (四六判)
狙われた豪華寝台特急カシオペア。 十津川警部は、国家を揺るがす陰謀を阻止することができるのか?
「次のスケジュールに従って、誓いの日に、全員集合せよ。 ○京→8001→1239→C→752=03/06」
交通事故で死亡した女性の財布に、不思議な新聞広告の切り抜きが 残されていた。 亡くなった女性の身元を知る警視庁捜査一課の十津川警部は、 このメッセージに隠された、国家を揺るがす陰謀計画を推理する。 一方、京都駅に存在する0番ホームには、新聞広告を目にした残りの メンバーが集結し、すでに恐るべき計画が動き始めていた。
――メッセージの暗号は何を意味するのか? 犯人たちの真の目的は何なのか? 鉄道ダイヤに張り巡らされた緻密な策略。 十津川警部と犯人グループの頭脳戦が始まる。
圧倒的スケールで描く、大傑作タイムリミット・サスペンス!
(帯より転載、尚、赤色表記の「○京」は丸の中に「京」が入る) |
468 | 銚子電鉄 六・四キロの追跡 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
犬吠埼灯台の崖下で私立探偵・本橋哲平の変死体が発見された。 捜査に当たった千葉県警・渡辺警部は、殺害動機を銚子電鉄の取材にきた 岡本亜紀が盗まれたカメラに関係あると考え、同じ銚子電鉄に乗っていた 客のあらいだしに着手した。 しかし、事件は意外な展開を見せ始め、十津川警部が捜査に乗り出した。 |
469 | 隣り合わせの殺意 | マンション横のゴミ置場でゴミ袋を食い破っていた野良猫が、眼の前で 何かをくわえた。 何気なく眼をやった途端、小川久仁子は顔色を変えた。 (人間の指?)月刊誌の記者である夫に相談したが、半信半疑の様子だ。 そこで久仁子は近くの病院を当たるが、指を切り落としたという患者は いなかった。 黒猫のほうを探ってみると、四一〇号室の若い男性がこっそり飼っている という話が・・・・・・。 好奇心旺盛な若い主婦がマンションに潜む悪に迫っていく、単行本未収録 「隣りの犯人」を含む、ベストセラー作家の傑作ミステリー集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
470 | 母の国から来た殺人者 | 大臣を乗せた新幹線に届いた恐るべき爆破予告!
「母恋」と書いて、「ぼこい」と読む。 室蘭本線にある小さな駅名だ。 事件の謎を解くカギがそこにある。 北海道に飛んだ十津川警部は、そこで奇妙な事実につきあたる。 犯人と思われる女性と同じ名前の女は、すでに死亡しているというのだ。 謎を抱えたまま帰京した十津川警部を待っていたのは、第2、第3の殺人 事件だった。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
471 | 十津川警部捜査行 宮古行「快速リアス」殺人事件 | 前科二犯の荒木圭介が盛岡発宮古行「快速リアス」の車中で毒殺された。 直後、東京で起きたクラブママ殺しの容疑者として、十日以上前に検挙された 男が、突然、事件当夜は荒木と飲んでいたと言い出した。 証言者はすでにこの世にいない。 なぜこのタイミングでアリバイを主張したのか? 捜査を開始した十津川警部は、荒木がインターネットで列車を使う怪しげな 仕事を引き受けていたことを知る。 事件の鍵は岩手のローカル線にあるのか。 十津川は、荒木が乗車した十三時五一分発「快速リアス」に乗り込んだ・・・・・・。
祥伝社 ノン・ノベル |
472 | 一億二千万の殺意 | 「君に、内密に、やって貰いたい仕事があるんだよ」三上刑事部長から 呼ばれ、いきなり言われた十津川は面くらった。 羽島国務大臣が何者かに脅迫されているという噂があるらしい。 羽島は内閣の提出した法改正案や総理の発言に反対するという失言を 重ねていた。 噂の真偽を探るため、羽島の故郷・鳥取へ極秘裏に向かった十津川が 掴んだ意外な真実とは? 「十津川警部の孤独な捜査」をはじめ、事故死した子供の死因に疑問を持つ 新聞記者の調査ぶりを描いた単行本未収録作「母親」を含む八篇を収録した 傑作ミステリー集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
473 | 生死を分ける転車台 天竜浜名湖鉄道の殺意 | 人気の模型作家・小島英輔が多摩川で刺殺された。 傍らには三年連続でコンテスト優勝を狙う出品作「転車台のある風景」の 燃やされた痕跡が。 十津川警部は独自捜査を開始、ジオラマのモデルとなった転車台のある 天竜二俣駅に飛んだ。 そこでは、二ヵ月前、小島が密かに想いを寄せる女性が突然死していた。 二つの事件には関連が? やがて不審な男の影が浮上するが、正体は掴めない。 事件解決の鍵は燃やされたジオラマにあると考えた十津川は、犯人を あぶり出すため罠を仕掛けた・・・・・・。 十津川の推理が冴える傑作推理!
祥伝社 ノン・ノベル |
474 | 幻想の夏 | 伊豆の別荘で夏の終わりを過ごす僕とあの人。 「あの人」とは父の再婚相手、つまり僕の継母だ。 父の死後、互いにいたわりつつ穏やかに暮らしていた二人の生活を 壊すかのように、一台の赤いスポーツカーが別荘の前に停まった。 車から降りてきたのは亡き父の友人である小説家。 彼が来ると濃くなる「あの人」の化粧、マニキュアで染められた爪を見るたび、 僕の心に何かが湧き起こり・・・・・・。 本年度第45回長谷川伸賞受賞を記念し、表題作をはじめ「大衆文芸」に 掲載された短編の中からセレクトした傑作ミステリー集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
475 | 十津川警部 君は、あのSLを見たか | 「空」「水」「アメリカ」「子供」「金」5つの言葉が指し示すSL車内で殺害する・・・・・・ 資産家・藤井清太郎を誘拐した犯人から届いた殺人予告。 人質を助けたければこのSLを探し当ててみろという犯人に十津川警部が挑む! だが残された時間は2日だけ。 極限状態の中、難問を解き明かし殺人阻止なるか? そして身代金を要求せず、頭脳戦を仕掛ける誘拐犯の正体とは?
講談社 講談社ノベルス |
476 | 無縁社会からの脱出 北へ帰る列車 | 多摩川土手近くに立つ長屋の中で、老人の扼殺死体が発見された。 長屋は老朽化が進み取り壊される予定になっていたが、老人―― 阿部光太郎が勝手に住み着いていた。 世間から縁を切った状態で暮らしていた阿部だが、なぜか一千万円以上の 預金を残していた。 それだけの大金を持っているのに、なぜホームレスのような生活を選んだのか? 阿部が生前残していた写真を手がかりに、十津川警部は彼の故郷である 岩手県の廃村を訪れる。 孤独な老人の<無縁死>かと思われた事件だが、予想外の展開を見せ――。 十津川警部シリーズ、最新長編ミステリー!
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
477 | 十津川警部 鹿島臨海鉄道殺人ルート | 古来、“鹿島立ち”という言葉がある。 関東武士が防人として九州へ旅立つ前に鹿島神宮で祈りを捧げたことに由来する。 鹿島神宮は常陸国一の宮で武芸の神、武甕槌神を祀る。 物語は、現職の刑事横井哲が全国剣道大会で優勝、祈願のお礼にと 木刀を鹿島神宮に奉納したことから始まる。 横井は鹿島臨海鉄道に乗り故郷水戸へ出向き、そこで殺人事件に巻き込まれる。 舞台は一転、東京上野公園。 「江戸歴史研究会」の一行に突如襲いかかる羽織袴姿の一人の男。 それも名刀・備前長船による斬殺である。 平成の巷にあらわれた辻斬りともいえる凶行犯の時代錯誤に戸惑う十津川。 犯行後、逃げも隠れもせず現行犯逮捕された男の名は、松平優。 鹿島新当流の使い手という。 犯行の動機の裏に隠された謎に挑む十津川の前に、次から次と明らかになる 日本刀による斬殺事件。 連続人斬り事件である。 更に、驚愕の事実が・・・・・・。 横井刑事と松平は剣道仲間であり、深い親交があったのだ。 十津川の疑念は募る――。
小学館 小学館NOVELS |
478 | 伊良湖岬 プラスワンの犯罪 | 中学の同級生だったカメラマン・野中の遺作展に出かけた十津川。 その顔が一枚の写真の前で険しくなった。 渥美半島・伊良湖岬で撮影されたその写真に、連続狙撃事件の容疑者・ 水沼大輔によく似た男が写っていたのだ。 水沼は元自衛隊員で狙撃手としての訓練を受けており、警視庁捜査一課が 捜査中の二つの狙撃事件で使用された弾丸が、彼の購入したイギリス製 二連銃の線条痕と一致していた。 水沼の足取りを追って伊良湖岬へ向かう十津川と亀井に、第三の狙撃事件の 知らせが。 シリーズ最新作。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
479 | 新神戸 愛と野望の殺人 | カバーなし、裏表紙に記載
新潮社 (新書判)
新大阪から新神戸に向かう新幹線「こだま」。 そのわずか十五分間に、女性デザイナーの尾西香里が殺された。 さらに、その告別式で、夫の愛人が毒殺される。 十津川警部の捜査で、香里の京都での浮気相手、ファッション界のドン・ 木下正道の存在が浮かび上がる。 しかし彼には、事件当日、姫路にいた完璧なアリバイが・・・・・・。 |
480 | 十津川警部 赤と白のメロディ | 法務大臣の娘が・・・?
時の法務大臣の一人娘が行方不明になった。 十津川警部は、三上刑事部長から内密に彼女を捜すよう命じられた。 なぜなら、首相の政治資金疑惑で東京地検特捜部は秘書を逮捕、 取り調べ中という政治的に微妙なタイミングにあるからだ。 もし、検察の手が首相に及べば、法務大臣は検事総長を罷免する 伝家の宝刀を抜くかもしれない。 捜査の結果、十津川は長野県の飯島町に導かれる!!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
481 | 十津川警部 京都から愛をこめて | お宝鑑定番組「本物か偽物か」で紹介された「小野篁の予言書」。 そこには今より千二百年後に京都で災いが起こると記されていた。 霊界と現世を自由に行き来できたといわれる、平安時代の人物・小野篁が、 現代に生きる我々へ「戦イ退治セヨ」と呼びかけていたのだ。 この番組を見ていた十津川の元に「予言書」を持ち込んだ人物がやってきた。 彼の口から語られた「予言書」の忌まわしい来歴。 そして番組放映後、京都で次々と奇怪な事件が起きる。 十津川は京都へ赴き、府警と連携しながら事件解決の鍵を見つけ出す。
文藝春秋 (新書判) |
482 | 神戸25メートルの絶望 | ジャパン・トラベルが企画した豪華ツアー「日本の異国」には、6名の 参加者があった。 神戸を中心とした3泊4日の行程だが、2日目の異人館街観光中に一組の 夫婦が姿を消した。 そして、数日後に東京で「処刑」された男女がその夫婦だと判明。 2人は25メートルの円の中心で息絶えていた。 十津川は事件の背景には1995年の阪神淡路大震災があり、他のツアー 参加者――銀行を定年退職した男、IT企業の若き社長、クラブ経営の女と 大学生の娘――の中に犯人がいると睨む。 4人の容疑者、25メートルの謎・・・・・・。 真相に迫った十津川は自らの命を賭して犯人を救うことに!
中央公論新社 C★NOVELS |
483 | 十津川警部 飯田線・愛と死の旋律 | K省官僚の合田仙一が深夜帰宅途中に襲撃され、意識不明の重体に。 妻の智子は、長野県諏訪へ向かい、夫の愛唱歌『琵琶湖周航の歌』の オルゴールを注文。 看病にそのメロディを聴かせ、意識回復の望みをかける。 十津川警部は、合田が太平洋航空機事故の審議委員だったことを知る。 だが、K省関係者から、情報を得られぬまま、事故調査の結論が発表。 折しも、経営不振の太平洋航空に絡む不穏な動きが・・・・・・。 官僚襲撃の裏に、航空機事故隠蔽の陰謀か!? 正義を糾すため、難事件の究明に果敢に挑む十津川警部!
集英社 (新書判) |
484 | 十津川警部 捜査行 −殺意を運ぶリゾート特急− | 連続写真の中の1コマに写っていた女性が、 たった15秒の間に姿を消した!
事件の鍵を握る写真を撮ったカメラマンが、死体で発見された。 奥多摩の渓流の中に沈んでいたのだ。 後頭部に裂傷がある。 溺死ではなく、明らかに殺されたのだ。 十津川班が事件の捜査を担当することになった。 殺されたカメラマンが撮った写真が再び注目された。 彼はこの写真によって殺されたのか? 刑事たちはただちに蔵王に飛んだ。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
485 | 京都嵐電殺人事件 | 観光都市・京都で発生した殺人事件に十津川警部が挑む!
京都の名所旧蹟を結ぶ路面電車、京福電鉄(嵐電)を愛する団体、嵐電会。 彼らが嵐電を使って三つの寺社を巡り、優れた写真を撮った人に賞金を出す、 というレースが行われた。 ところがレース途中でメンバーの夫婦が殺害された。 いったい誰が、どのようにして、何のために? そしてその翌日、東京でも殺人事件が・・・・・・。
光文社 カッパ・ノベルス |
486 | 特急街道の殺人 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
甲州街道に駐められていた車から、ゲームの神さまと称された武井要の刺殺体が 発見された。 捜査に着手した十津川警部は武井が滞在していた雨晴海岸の生活に着目した。 そんな折、高岡駅傍の路地裏で中年女性が刺殺される事件が発生した。 その被害者と武井とは意外な関連があり、富山県警と合同捜査に乗り出したが!? |
487 | 十津川警部捜査行 カシオペアスイートの客 | 札幌に到着した寝台特急「カシオペア」車内で若い女性の刺殺体が発見された。 現場となったのは展望室タイプの最上級スイート個室。 その部屋の男性客は姿を消していた。 妻との旅行で同じ列車に乗り合わせた警視庁の退職刑事・内山には、 男性客とどこかで会っている記憶があった。 北海道警の捜査に協力した内山は、元上司の十津川警部に連絡。 やがて八ヵ月前に渋谷で起きた資産家殺しとの関係が浮上した。 その事件は容疑者の自殺で決着していたが・・・・・・。 消えた男性客の正体と行方は? 複雑に交錯する謎に十津川が挑む!
祥伝社 ノン・ノベル |
488 | 出雲殺意の一畑電車 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
日本一長い駅名の小さな駅の名誉駅長・田宮始が射殺された。 被害者の胸ポケットから東京で殺害されたノンフィクションライター 五十嵐昭の名刺が発見され、そこには犯行を仄めかすメッセージが書かれていた。 十津川班が島根県警の協力を得て捜査を進めると、被害者に共通の意外な 過去が浮かび上がってきた。 |
489 | 急行アルプス殺人事件 | 坂口刑事は故郷の白馬村から急行「アルプス」で東京に戻る途中、乗用車が 炎上している現場に遭遇し、運転士や車掌と協力して車の運転席から若い女性を 救出する。 ところが、その2日後、女性は肺炎で亡くなってしまう。 そればかりか、女性を救助した車掌と運転士が相次いで命を落とす。 この不吉な出来事の連鎖に不審を抱いた十津川警部は、一連の死を殺人事件と 見て捜査を開始する――。 傑作鉄道ミステリー短編集!
角川書店 角川文庫 |
490 | 十津川警部捜査行 SL「貴婦人号」の犯罪 | インターネットで鉄道模型を販売していた男が殺害された。 目撃証言から鉄道マニア雨宮の犯行とされ、十津川警部は行方を追って 山口へ飛んだ。 雨宮が愛するSL・C57 1型の最終運行日に、JR山口線沿線に現われると 考えたのだ。 だがそこに犯人の姿はなく、線路付近で東京在住の若い女性の他殺体が 発見される。 さらに、その被害者の横には「貴婦人」の愛称を持つC57 1の模型があった。 雨宮の仕業なのか。 そして被害者たちを結ぶものは? 捜査が混迷を深める中、鎌倉、京都でも新たな殺人が・・・・・・。
祥伝社 ノン・ノベル |
491 | 十津川警部 箱根バイパスの罠 | 東京・新宿のホテルで黒沢美佐男という男性が毒殺された。 警視庁の十津川警部の調べで、事件の二ヵ月前に「黒沢美佐男を知って いますか?」という広告が新聞に掲載されていたことが判明。 その後、警察と新聞社には黒沢にまつわる怪文書が次々と届く。 文書の情報に従い、十津川達は箱根に赴くが、犯人像は杳としてつかめない。 被害者の正体は? 怪文書の目的とは? 難航する捜査を打開するため、十津川が仕掛けた究極の罠とは?
講談社 講談社ノベルス |
492 | 東京ミステリー | 江戸川区内の交番に勤務する巡査長・山中浩平のモットーは、地元住民と 仲良くすることだった。 なかでも5人の住民を気にかけている。 その中の一人、ネコと暮らす老人・稲川春子がアパートの大家とトラブルを 起こしたのをきっかけに、山中は5人と共同名義で箱根の別荘を購入することに。 別荘に移ったしばらく後、メンバーの一人が「あじさい電車に乗ってくる」と 出かけたまま行方不明になってしまった。 そこへさらに第2の失踪者が・・・。 東京と箱根にまたがる捜査が開始され、十津川警部は、いよいよ不可解さを 増した事件を追って箱根に向かう!
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
493 | 帰らざる街、小樽よ | 北国の駅のホームに、一発の銃声が響いた・・・・・・。
最初の被害者は、新小樽新聞の東京支局長だった。 捜査を開始した十津川警部は、事件の真相を探るため、小樽におもむいた。 しかし、犯人の手掛かりがつかめぬうちに、次の殺人事件が起きた。 東京の下町の飲み屋に勤める若い女性が殺されたのだ。 彼女もまた、小樽の女と思われた。 二つの殺人事件に繋がりはあるのか? 十津川警部の捜査は続く・・・・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
494 | 篠ノ井線・姨捨駅 スイッチバックで殺せ | 東京・新宿で走行中のバスが爆破された。 たまたま乗り合せ、軽いけがをおった作家志望の北村悟は、刑事から現金 五百万円と長野県の資料を渡される。 人気作家・田中公正の秘書で、事故で死亡した諸星恵から、田中の代わりに 小説を書いてほしいと託されたというのだ。 同じ犠牲者の中に、田中の担当で喜多村という編集者がいることがわかり、 人違いと知りつつ長野に向かった北村は、姨捨駅で木之内美紀と名のる 女性と出会う。 宿泊先の旅館で元華族令嬢の十条寺華子殺害事件を知らされた北村 だったが・・・・・・。 長篇最新作!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
495 | 寝台特急「サンライズ出雲」の殺意 | カバーなし、裏表紙に記載
新潮社 (新書判)
出雲へ向けて疾走する寝台特急で、未明に発生した爆破事件。 だが、狙われた男は途中下車し、行方をくらましていた。 その数時間前に起きた銀座のママ殺し、続発する狙撃事件。 しかし狙撃者は追跡を巧みに逃れて、姿を消した・・・・・・。 真の標的は誰なのか? 深まる謎の渦中で、十津川警部が突き止めた犯人の正体と驚愕の動機とは? |
496 | 十津川警部 西武新宿線の死角 | 特急サンダーバードが・・・!?
西武新宿線高田馬場駅のホームで、朝の通勤ラッシュアワーに若い女性が 刺殺された。 周囲の状況から犯人と目され逮捕されたのは、警視庁捜査一課の西本刑事の 友人だった。 被害者は公益法人「交通事故調査会」の職員で、昨秋に起きた北陸本線の 特急サンダーバード脱線転覆事故を調べていた。 十津川警部の捜査と平行して、西本は友人の無罪を信じて独自に動き出した!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
497 | 十津川警部 陰謀は時を超えて リニア新幹線と世界遺産 | 雑誌「われらの時代」の編集者、若杉誠は、取材で名古屋と世界遺産・ 白川郷を訪れた。 名古屋では新幹線の最先端技術を、白川郷では世界遺産の現状を取材したが、 若杉には別の目的があった。 白川郷に古くから伝わるがんの秘薬を入手すること――。 その薬をめぐって起きた殺人事件は、二〇二七年開業予定のリニア中央新幹線 計画と、見えない糸でつながっていた。 リニア新幹線=日本の「未来」と、世界遺産=守るべき日本の古き良き「過去」が、 十津川警部の中で結びついていく。 トラベル・ミステリーシリーズの最新刊!
文藝春秋 (新書判) |
498 | 赤穂バイパス線の死角 | 人気歌舞伎役者・尾上竜之介が、「忠臣蔵」公演の翌日にTV局女子アナ・ 山本由美とともに服毒死した。 竜之介の遺書もあり、心中として捜査は終了したが、殺人事件だと主張する 所轄署の小西は、有給休暇を取って姿を消してしまう。 そして、小西に同調する雑誌記者・坂井もまた連絡が取れなくなってしまった。 十津川は二人を探すべく、四十七義士を祀る兵庫県の赤穂大石神社へ 向かうが、岡山県日生の港で坂井の溺死体が発見される・・・・・・。 「役者」だからこそ起きた悲劇の真相は?
中央公論新社 C★NOVELS |
499 | 十津川警部 秩父SL・三月二十七日の証言 | 消費者金融の元社長で資産家の秋山夫妻が殺害された。 十津川警部は、秋山に恨みを抱いていたという漫画家の戸川を逮捕する。 だが、事件当日に人気の秩父SLの車内で戸川を目撃したという旅行作家の エッセイを発見。 戸川の裁判まで20日余り。 否認を続ける戸川の犯行を裏付けるため、十津川警部たちは極秘に再捜査を 始める。 秋山の金庫に残された個人情報が手掛かりになると思われたが・・・・・・。 SL乗車中の犯罪! 鉄壁のアリバイに挑む十津川警部。 秩父鉄道パレオエクスプレスを巡る旅情ミステリー。
集英社 (新書判) |
500 | 特急ワイドビューひだに乗り損ねた男 | 未使用の切符を持った男の白骨死体が! 美しき観光都市に何が起こったのか?
東京・三鷹で白骨死体が発見された。 死体のポケットには、未使用の「ワイドビューひだ13号」名古屋発高山行きの 切符が。 十津川警部は高山へ行き、7年前に町から消えた男の噂を聞く。 男は市議会副議長の秘書をしていたが、その妻と駆け落ちしたのだという。 慎重かつ大胆に捜査を進める十津川警部が掴んだ新事実とは? トラベル・ミステリーの第一人者が描く、極上のエンタメ・ミステリー!
光文社 カッパ・ノベルス |
501 | 十津川警部 捜査行 −東海道殺人エクスプレス− | 若い恋人たちのデートの後に、悲劇が待っていた・・・・・・。
東京湾にそそぐ運河に面した無人駅で、二人は潮風に吹かれながらデートを 楽しんでいた。 しかし、その数日後、彼女が絞殺死体で発見された。 だが彼女には殺されるような事情はなにもなかった。 捜査に乗り出した十津川班の刑事は、別の事件との関連に目をつけた。 その事件とは・・・・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
502 | 十津川警部 さらば越前海岸 | 東尋坊や越前岬、そして永平寺など、福井県は、自然と文化の名勝を 兼ね備えた地である。 4月初め、芦原温泉の老舗旅館に投宿した一人の男がいた。 男の名は早川啓介。 人型ロボットの研究開発では最先端をゆく昭和精密機械の社員であり、 完成間近の新型ロボットの開発チームのリーダーでもあった。 その早川が、越前の海に水死体で浮かんだ。 宿の部屋には「ダメだ、ダメだ」と書いた手紙を残していた。 地元の警察はそれを遺書とみて自殺と断定する。 息子の死を自殺だとは信じられない父親の早川雄介は、独自に調べ始めた。 相前後して、新型ロボットのデザインを請け負っていたデザイン工房ジャパンの 北川愛の飛び降り死体が、浅草で発見される。 こちらにも遺書めいたメモが残されていた。 捜査に乗り出した十津川チームが、聞き込み捜査を重ねるにつれ、 疑問が深まっていく。 十津川の培われた捜査魂が、最先端科学の結晶人型ロボット開発競争の 闇に斬り込む。
小学館 (新書判) |
503 | 殺しはトロッコ列車で | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
嵯峨野トロッコ列車観光を楽しんでいた女優の衣川愛理は列車内で奇妙な 脅迫行為に遭い、嵯峨野警察署に届け出た。 数日後、非常勤講師の野中和江が江戸川の土手で殺害される事件が発生。 捜査が難航する中、西伊豆で同様の手口の殺人事件が起きてしまった。 警視庁・京都府警・静岡県警の合同捜査が始まった。 |
504 | 十津川直子の事件簿 | 全国の郵便局をめぐり百円の預金通帳を作る“局メグ”が趣味の金子真由美が 湯河原で殺害された。 直後に姿を消した同居女性に容疑は向けられるが、行方は知れなかった。 一方、十津川警部の妻・直子は事件に注目した。 被害者が死の直前に訪れたのが、友人家族がやっている郵便局だったのだ。 その局では二年前、強盗事件が発生していた。 心配した直子は湯河原を訪ねるが、友人は何かに怯えていた。 殺人は、解決済みの強盗事件と関係が? 十津川顔負けの推理力で難事件に挑む妻・直子の活躍を描いた傑作集!
祥伝社 ノン・ノベル |
505 | 特急「ゆうづる3号」の証言 | 一人旅中の三浦あや子は田沢湖でベンツに乗った実業家・田代に声を かけられる。 気軽に乗せてもらうが、車中で暴行を受けてしまう。 その時、傍の線路を特急「ゆうづる3号」が通過する。 同日、都内で会社社長が絞殺体で発見される。 容疑者として田代の名前が挙がるも、あや子が特急の通過を目撃したことで 田代は殺人事件のアリバイが成立することに。 十津川警部は狡猾な罠を見破ることが出来るか? 傑作鉄道ミステリー短編集!
角川書店 角川文庫 |
506 | 九州新幹線マイナス1 | 警視庁の吉田刑事の留守宅が放火され、焼け跡から女の刺殺体が発見された。 休暇で鹿児島へ向かう最中の事件だった。 捜査を開始した十津川は、女が六本木のホステスであることを掴むが、吉田は 面識がないと言う。 一方、東京への帰路、吉田の愛娘が行方不明に。 “走る密室”状況の九州新幹線車中からどこへ消えたのか? やがて吉田自身の悪評が浮上。 現職刑事への疑惑が深まる中、誘拐犯から電話が・・・・・・。 娘の命を賭けた「ゲーム」とは何か? 東京=九州を結び、十津川を翻弄する頭脳犯が最後に仕掛けた大罠とは?
祥伝社 ノン・ノベル |
507 | 十津川捜査班の「決断」 | 盛岡発宮古行「快速リアス」の車中で、前科二犯の荒木が毒殺された。 インターネットで引き受けた怪しげな仕事の最中でのことだった。 一方、東京のクラブママ殺害容疑で逮捕されていた男が、事件当夜荒木と 会っていたと突然アリバイを主張。 どんな意図が? 二つの事件解決のため同じ列車に乗り込んだ十津川警部が気づいたこととは? (「宮古行「快速リアス」殺人事件」より)
祥伝社 祥伝社文庫 |
508 | 萩・津和野・山口殺人ライン 高杉晋作の幻想 | 十津川警部が逮捕し、刑期を終えて出所した高木晋作。 ビルの屋上から、中西博が転落死した事件にかかわったのだ。 直接手を下してはいないが、脅しているところを目撃されていたという。 裁判中、中西を脅した動機について一切黙秘していた高木。 そして、逮捕時に高木が持っていた手帳には、中西を筆頭に六人の男女の 名前が記されていたのだ。 高木の行方が気になった十津川・・・・・・ そして、山口県・萩の菊ヶ浜、沖縄県・西表島沖の無人島で手帳に記された 人物の死体が発見される!? 十津川警部シリーズ、最新作!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
509 | 十津川警部 猫と死体はタンゴ鉄道に乗って | 東京・谷中にある「カフェ猫」の主人が子猫とともに焼死体で見つかった。 事件直前にウエイトレスの野中弥生が「大江山 いく野の道の遠ければ まだふみもみず天の橋立」の歌を残して失踪したことが判明。 警視庁・西本刑事は、歌に詠まれた丹後に赴くが、聞き込み相手は一様に 口が重い。 隠された過去に何が? そして東京で新たな殺人が発生! 次なる殺害阻止へ、十津川も丹後へ向かう!!
講談社 講談社ノベルス |
510 | Mの秘密 東京・京都五一三・六キロの間 | 作家の吉田孝之はかつてはベストセラーを連発していたが、最近は目立った ヒットが出ない。 執筆環境を変えようと武蔵野に木造の洋館を購入する。 ところが、売り主の二階堂小枝子は「家の修理はいいが改造はしてはいけない」 という奇妙な条件をつける。 知り合いの新聞記者によると、小枝子の母・八重子は、連合軍占領時代に 吉田茂首相がマッカーサーのもとに送り込んだスパイだったという。 やがて、売買を仲介した不動産会社の社員が殺害され、家で奇妙な日記帳を 発見したことから、大きな事件に巻き込まれてゆく・・・・・・。 捜査に乗り出した十津川警部が掴んだ驚愕の真相とは?
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
511 | 火の国から愛と憎しみをこめて | 東京・田園調布で人気女優の千原玲子が射殺され、自宅にあった百万円が 奪われた。 容疑者として浮上したマネージャーの坂本を追って鹿児島に飛んだ警視庁 十津川班の三田村刑事が、JR日本最南端の駅である指宿枕崎線の 西大山駅で狙撃されたのだ! 九死に一生を得た三田村刑事。 一方、十津川は二十年間玲子のマネージャーを務めた渡辺浩二に会い、 玲子の愛人であるF&Kファンドの九州支店長・原口修一郎の存在を知る。 南九州で原口が推し進める巨大プロジェクトをつきとめた十津川・・・・・・。 シリーズ、最新作!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
512 | 十津川警部 わが屍に旗を立てよ | 風が殺した――!?
テレビの骨董鑑定番組に女が武田信玄の掛軸を持ち込み、3人の鑑定家の なかで1人だけ500万円の値を付けた。 その戦国史研究家が後日、女が経営する喫茶店「風林火山」を訪ねると、 店内で見知らぬ女が絞殺されていた。 そして壁には「風が殺した」の文字が・・・・・・。 被害者は誰なのか? 掛軸の持ち主はどこへ消えたのか? 手がかりを追って、十津川警部は滋賀県大津市へ飛んだ!!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
513 | 南紀新宮・徐福伝説の殺人 | カバーなし、裏表紙に記載
新潮社 (新書判)
徐福マニアの社長が殺された。 秦の始皇帝の命を受け、不老長寿の薬を求めて旅立った徐福。 その上陸伝説は、今も日本各地に残る。 現場から消えた大学准教授を追って、十津川警部は徐福ゆかりの南紀新宮へ。 古代の伝説に隠された巨大な秘密とは? 著者デビュー五十周年&十津川警部登場四十周年を飾る最新長編トラベル ミステリー。 |
514 | 消えたなでしこ 十津川警部シリーズ | 女子ワールドカップに優勝し、国民的な人気を得た女子日本代表サッカーチーム。 そのメンバー二十二名が、五輪の直前に誘拐された。 身代金はなんと百億円! 十津川警部は一人誘拐を免れた澤穂希選手に捜査協力を依頼。 プレー同様頭脳明晰な澤選手と十津川の夢の2トップが事件解決に向け 動き出します。 一九七六年の作品『消えた巨人軍』で、新幹線に乗った巨人軍選手が誘拐される 超絶トリックをしかけた著者が、今回も驚天動地の結末に読者を導きます。
文藝春秋 (新書判) |
515 | さらば南紀の海よ | 病床で「白浜の温泉に行きたい」と望んだ母が、入院中に殺された。 ガンで余命一年の母を、誰が何のために・・・・・・。 さらには母の友人が失踪し、無職の息子・雄介も命を狙われるが、一転、 何者かからは白浜には行くなと一千万円を手渡される。 しかし雄介は犯人の手掛かりを求めて白浜へと向かうと、今度は乗車した 特急<くろしお>が爆破されてしまう。 犯人の真意が掴めぬまま雄介を尾行する西本刑事と北条早苗。 警視庁で二人の報告を受ける十津川警部は、ある推理を胸に南紀へ飛んだ!
中央公論新社 C★NOVELS |
516 | 十津川警部 小浜線に椿咲く頃、貴女は死んだ | 十津川警部の妻・直子に、京都K女子大同窓会の招待状が届く。 同期の金井富美が、日本画の賞を受賞したお祝いだという。 直子たちは、“椿の君”と呼ばれた富美をはじめ美女を自認する仲良し5人組で、 美女軍団と称していた。 同窓会直前、美女軍団のひとりで輸入販売会社社長の三原敏子が殺害される。 十津川警部は、同窓生たちから情報を得るため、京都へ。 直子も真相を知るべく友人たちを訪ねるが、また美女軍団メンバーが殺害され ・・・・・・。 椿をめぐる謎を追って、東京、京都、福井を結ぶ推理行に挑む。
集英社 (新書判) |
517 | 古都千年の殺人 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
京人形に仕込まれた爆弾による殺人事件が東京と京都で起きた。 警視庁と京都府警の合同捜査が始まり、十津川警部は人形師・京屋一太郎を 重要参考人として手配した。 しかし、京屋一太郎は来日中のカナダ副首相夫人を誘拐し、名所旧跡の 無差別爆弾の予告と町の景観改善を要求する脅迫状を京都市長に送ってきた。 難事件解決に十津川警部が動き出す。 |
518 | 十津川警部 怪しい証言 | ついに自分にも認知症が出たのか。 彦根城で観光ガイドを務める今泉明子(71)は、不安を抱いた。 男女五人を案内したはずが、女性の一人が行方不明に。 しかし、グループは最初から四人だったと言うのだ。 翌日、明子の前に消えた女性が現われ、あれは悪戯だったと言う。 一週間後、東京月島の冷凍倉庫でその女性の他殺体が発見。 捜査に当たった十津川警部が絞り込んだ容疑者には完璧なアリバイが! 犯人逮捕に必要な明子の記憶は、信頼できるのか?(「一期一会の証言」) 十津川警部の活躍が満喫できる傑作集!
祥伝社 ノン・ノベル |
519 | 私が愛した高山本線 | 連続殺人事件の被害者は探偵事務所の女性探偵とその依頼人だ!
最初に殺されたのは、失踪した姪の行方を捜して欲しいと探偵事務所に依頼して きた建設会社の社長だった。 しかし、その依頼を受けて捜索に当たっていた女性探偵もビルから突き落とされて 殺された。 不可解な連続殺人事件の背後に見え隠れするのは、野望と欲望が渦巻く、 血なまぐさい男たちの戦いの世界だった!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
520 | 智頭急行のサムライ | 謎に満ちた天才剣士が巻き起こす壮絶な果たし合い!
剣豪・宮本武蔵生誕の地にある智頭急行「宮本武蔵」駅の名誉駅長に任命された 在野の天才剣士・宇都宮秀人は、誰からの挑戦も受けて立つと宣言、実際に次々と 勝ち名前を広めてゆく。 一方、東京・上野では、刀剣商の大杉が殺された。 事件を調べる十津川は、大杉が履歴不明の名刀・備前長船を保有しているのを知る。 天才剣士と謎の名刀にどんな因縁があるのか?
光文社 カッパ・ノベルス |
521 | 十津川警部 哀しみの吾妻線 | 東京台東区の公園で弁護士が射殺された。 担当する詐欺事件の関係者が失踪し、関与が疑われた。 だが、一週間前、静岡県清水で毒殺されたコンビニ経営の夫婦が弁護士の名刺を 所持していたことが判明。 さらに十津川警部は、二週間前に長野で起こった飲食店女性従業員の刺殺事件に 注目した。 三つの犯行はすべて水曜日に行われていたのだ。 しかし、警視庁幹部はそれぞれの事件は無関係と判断。 上司と対立した十津川は窮地に陥る。 迷走する捜査。 やがて、闇社会の大物の名が浮上し、連続殺人の線が見えてきたが・・・・・・!?
祥伝社 ノン・ノベル |
522 | 殺意を乗せて・・・ 西村京太郎旅情ミステリー傑作選 | 著書520作を超え、質・量ともに膨大な西村ワールドを築き上げた氏。 あまたの短篇作品群から、函館・十和田湖・伊豆・京都等人気の観光地を舞台にした 旅情ミステリーの選りすぐりを一冊に新編集。 また、徳島・祖谷渓・与論島を舞台にした、本書が初めての収録となる短篇5作品を あらたに加えたファン待望の傑作集。 (徳間文庫オリジナル)
徳間書店 徳間文庫 |
523 | 十津川警部 長野新幹線の奇妙な犯罪 | 東京、横浜、松江で、資産家を狙った高額身代金目的の誘拐事件が発生! いずれも犯人は身代金を手に入れ、人質は解放された。 警視庁の十津川警部は両県警と連携し、身代金の金額と資産家たちが営む 企業利益との奇妙な共通点に注目。 被害者周辺に群馬県安中市に関わる人物が必ずいると知った十津川らは、 長野新幹線で安中榛名へ向かう! 犯人は同一人物か? 高額身代金の理由は?
講談社 講談社ノベルス |
524 | 刑事の肖像 西村京太郎警察小説傑作選 | 1978年、十津川警部&亀井刑事の活躍を描き大ベストセラーとなった 『寝台特急殺人事件』以来、ミステリー界を牽引してきた西村氏。 しかし氏の膨大なミステリー作品群で活躍する刑事はじつに多彩だ。 ベテラン、新人・・・・・・警察機構の中で悪戦苦闘する警察官や刑事たちの姿を描いた 警察小説傑作選! 「若い愛の終り」は本書が初収録! (徳間文庫オリジナル)
徳間書店 徳間文庫 |
525 | 十津川警部 犯人は京阪宇治線に乗った | 同棲中の谷村有子と葛西信は、売れない役者同士。 ある日有子は、渋谷で自動車免許証を偶然拾った。 それは、今をときめく人気女優新藤美由紀のものだった。 免許証に記された新藤美由紀の本名は、おなじ読みで名前が一字違いの「谷村侑子」。 免停中の有子は、その免許証を使って運転し警察に捕まるが、新藤の計らいで、罪に 問われることもなく済んだ。 さらに、テレビ局の推薦により、有子と葛西の二人に夫婦役で連続テレビドラマ出演 依頼が舞い込み、ロケ地の京都宇治に向かった。 しかし、宇治川の清流沿いに走る京阪宇治線での撮影初日に、有子とドラマスタッフが 失踪し、殺害されてしまったのだ。 誰が、どうして? 舞台は変わって、東京では大物政治家白石幸次郎が爆殺される。 無関係に思われた宇治と東京で起きた連続殺人を結ぶ糸は? 事件は、迷宮のシナリオを演出しようとする犯人の勝利に終わるのか――。 十津川の捜査と推理が導き出した犯人とは!?
小学館 (新書判) |
526 | 哀切の小海線 | 東京の府中刑務所から、一週間後に刑期満了で出所する筈だった受刑者・ 鹿島源太が脱走した。 模範囚である彼は、刑務所長を殴り倒し、実弾の入った拳銃を奪い、行方をくらました。 十津川警部は、東京駅から新幹線で郷里の博多に向かったのではないかと推察し、 逃走経路を追い始める。 そんな折、かつて鹿島と親交のあった情報屋・田所文雄が殺されているのが 発見された。 鹿島の逃走と関係があるのか・・・? 脱走した理由を追い求めて、十津川は鹿島が逮捕されるにいたった7年前の事件を 調べ直してみると、原発用地買収問題にぶちあたり・・・・・・。 高原鉄道を舞台に、愛と哀しみの幕があがる!!
KADOKAWA(発行)、角川書店(編集) (新書判) |
527 | 天国に近い死体 西村京太郎本格ミステリー傑作選 | 1963年にオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビューした西村氏は、作家生活 50周年を迎えた。 この間、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞、日本ミステリー文学大賞等々を受賞し 推理小説界を牽引、大山脈を築き上げた。 本書は、初めて収録される3作品を含め、トリックの妙、本格ミステリーの醍醐味が 堪能できる新編集の傑作選、第3弾である。 (徳間文庫オリジナル)
徳間書店 徳間文庫 |
528 | 北軽井沢に消えた女 嬬恋とキャベツと死体 | 群馬県・嬬恋村の観光商工課特別係に任命された竹田清志と三木あずさは、 キャベツ畑で首だけ出して埋められている女性の死体を発見した。 被害者は、万座温泉に泊まっていた中野由美と判明。 上田幸男と名乗る男と、大きなボストンバッグを持って毎日出かけていたという。 東京・成城にある由美の自宅を捜索すると、本物の中野由美の死体が発見されたのだ !? そして、由美の自宅周辺を往復する怪しいベンツ・・・・・・。 犯人の狙いは何なのか? 猟奇殺人に挑む十津川&亀井! 十津川警部シリーズ最新作!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
529 | 生死の分水嶺・陸羽東線 | カバーなし、裏表紙に記載
新潮社 (新書判)
陸羽東線の無人駅・堺田。 その駅前で、日本海と太平洋へ川の流れが分かれていく。 分水嶺を目の当たりにするこの地で、若い女の死体が発見された。 事件直前、女は自身の過去を辿るように、鳴子温泉を訪ね歩いていた。 さらに女の同僚にも魔の手が。 彼女たちの過去に何が? 十津川警部が突き止めた、悲しい運命の分岐点とは? |
530 | 十津川警部 東北新幹線「はやぶさ」の客 | 二つの事件の間に何があったのか――!?
東京から新青森へ向かう東北新幹線の「はやぶさ」豪華客席<グランクラス>車中で、 車両の最後尾の座席にいた男が死亡した。 その男は東京・六本木の高級マンションに住む経営コンサルタントで、保守党の有力 代議士・君原清道が射殺された事件の容疑者として十津川がマークしていた人物 だった。 現場に居合わせた専門誌「鉄道の友」の編集者・立花とカメラマン白石由美も巻き 込んだ捜査の行方は――!?
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
531 | 十津川警部 鳴子こけし殺人事件 | IT業界の雄といわれた男が東京丸の内のホテルで刺殺され、現場には名人作の 鳴子こけしが一体残されていた。 やがて事件の数日前に不審死した女性の部屋から、同じ名人のこけしが五体 持ち去られていたことが判明する。 標的はあと四人いるのか!? 果たして、SLやまぐち号を撮影していた女性カメラマンの死体が山口県徳佐駅 近くで発見されると、そこにも鳴子こけしが。 広域連続殺人に東奔西走する十津川警部と亀井刑事。 被害者を結ぶ線と、犯人が鳴子こけしに託した思いとは?
中央公論新社 C★NOVELS |
532 | 十津川警部 三陸鉄道 北の愛傷歌 | 東日本大震災から2年。 近藤の携帯電話に、岩手で行方不明になった婚約者・渚の歌声が突然入る。 それから毎夜、電話がかかるが、話しかけても返事はないので、渚を探すため 岩手県K村へ向かう。 婚約者からの電話は、愛の奇跡だとマスコミに騒がれるようになった頃、K村の 村長が殺される事件が発生。 一方、東京で大西大臣殺害事件を捜査する十津川警部は、殺害現場に残された 指紋から村長殺人との繋がりを見出し、岩手へ飛ぶが・・・・・・。 哀しき愛の奇跡の裏に隠された殺人の謎を追う十津川警部の名推理
集英社 (新書判) |
533 | 十津川警部 捜査行 −北国の愛、北国の死− | 札幌近郊のモーテルで、女性が殺害された。 容疑者は今、恋人といっしょに稚内にいる。
被害者は六本木でブティックを経営している女性だった。 彼女の部屋を捜査していた亀井刑事は、そこで意外なものを発見した。 額縁に入っている写真だった。 そこには被害者の女性と、背の高い若い男が写っていた。 その男の顔に、亀井は見覚えがあった。 この男が犯人なのか?
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
534 | 青森わが愛 | 彼女の名前は岡田麗花。 警視庁捜査一課の日下刑事が通う書道教室の先生である。 当初、日下は刑事であることは明かさずに通っていたが、携帯に十津川警部から 電話が入ったことにより、正体を知られてしまう。 現職の刑事だと分かった瞬間、麗花が示した過剰な反応。 気になった日下は、彼女の過去を調べ始める。 本籍地は青森。 高校を卒業し、上京してから31歳の今日まで、実に8回も引っ越しをしている。 なぜ、こんな頻繁に引っ越しをしているのか――。 興味と行動力を武器に、日下刑事が真実を暴く!(「青森わが愛」) 北から南へ十津川警部が駆け抜ける、トラベル・ミステリー短編集。
KADOKAWA(発行)、角川書店(編集) (新書判) |
535 | 東京―神戸2時間50分 そして誰もいなくなる 十津川警部シリーズ | ◆国民的ヒーロー・十津川警部に危機が? 一九七三年『赤い帆船』にはじまり、四十年以上続く十津川警部シリーズ。 本最新作では、十津川は自らの危険を顧みず、かつての部下を救うため奔走するが、 予想もしなかった犯人が浮上し――。 ◆話題の最新スポットが続々登場! 本書の舞台はリニューアル後の東京駅から、人気観光地の神戸港、有馬温泉、 最後は密室のクルーザーと進む。 徹底した現地取材と資料リサーチに裏打ちされた事件現場は臨場感たっぷり。 ◆前代未聞のクイズ付きミステリー小説 何と小説内にも難問クイズが登場! 鉄道ファンならずとも覚えておきたい東京駅クイズ、洒落た港町・神戸クイズ、 お馴染み忠臣蔵クイズ・・・・・・ あなたは正解できるか?
文藝春秋 (新書判) |
536 | 十津川と三人の男たち | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
改造拳銃による殺人事件が発生した。 被害者は羽田自動車工業社長の羽田五郎。 十津川警部が捜査に乗り出すが、その最中、軽井沢で強盗殺人事件が起きる。 十津川警部は長野県警と協力して、お笑いタレント三人組を逮捕したが、取り調べの 中で、意外な黒幕の存在が見えてきた・・・・・・。 |
537 | 十津川警部 悪女 | 人材派遣会社の社長・山際卓郎には殺したい女がいた。 銀座クラブママの結城あやだ。 彼女の人脈と資金面の協力で山際は成功したのだが、それを恩に着せ傲慢な言動が 目立ってきたのだ。 山際は殺害計画を練った。 六本木のあやの自宅に青酸カリ入りワインを置き、自分はアリバイ工作のため東京を 離れるというものだった。 あや死亡の吉報を出張先の大阪で待つ山際。 だが、入った連絡は、あやが若いタレントの愛人を毒殺したというものだった・・・・・・。 意外な展開の結末は?(「だまし合い」)。 十津川が「悪女」に挑む傑作短編集!
祥伝社 ノン・ノベル |
538 | 殺人偏差値70 | 2度の受験に失敗し、浪人生活を送る木村昌彦。 3年目の大学入試の朝、目覚めた彼の目に飛び込んできたのは、8時40分を指す 時計の針だった。 自宅から会場までどんなに急いでも、9時開始の試験に絶対に間に合わない。 あせった木村は「爆破予告」電話を入試会場にかける。 思惑通り開始時刻は遅れ、念願の大学入学を果たすが、その行動に気付いている 者がいて・・・・・・。 「受験地獄」ほか、幻の未文庫化作品を含めた7編を収録。
KADOKAWA(発行)、角川書店(編集) 角川文庫 |
539 | 新・東京駅殺人事件 | 復元された東京駅で起こる幾多の連続事件。 名作『東京駅殺人事件』を超える緊迫の展開!
美しく修復され、観光スポットにもなっている新しい東京駅。 駅に併設され、松本清張も宿泊し『点と線』を執筆したといわれる歴史あるホテル、 東京ステーションホテルも一新された。 ある新人ミステリー作家がそれにあやかり宿泊するが、偶然、女性の不審死を 目撃する。 そして、謎の連続殺人事件が立て続けに東京駅を襲う! 多くの人々が行き交う「駅」を舞台に、十津川警部は名推理を繰り広げる!
光文社 カッパ・ノベルス |
540 | 殺人へのミニ・トリップ | 1号車と7号車にパノラマラウンジカーを備えている、サロンエクスプレス踊り子号。 出版社に勤める古賀は、恋人のめぐみとともに、下田へ行くことになった。 パノラマカーで景色を楽しんでいる時、カメラを忘れたことに気付き、部屋へ取りに 戻る古賀。 個室の扉を開けると、目の前で知らない女性の死体が崩れ落ちた。 公安官に、その女性の恋人と勘違いされてしまったため、車内でめぐみを探したが 見つからず、容疑者として熱海警察署で取り調べを受ける。 一方静岡県警は、十津川警部へ協力を求めると・・・・・・(殺人へのミニ・トリップ)。 十津川警部シリーズ傑作短編集。
KADOKAWA(発行)、角川書店(編集) (新書判) |
541 | 十津川警部 七十年後の殺人 | <島崎修一郎 過チヲ正シテ死亡ス> 十津川は妻・直子と休暇で訪れた野尻湖で、奇妙な文言が刻まれた石碑と遭遇する。 それは、長野県警が今も関心を持つ、五十年前の殺人事件に関連するもの だった。 しかし翌日、何者かが石碑を爆破。 迷宮入りした事件に関係が? 直後、石碑を調べに来た恩師・小田切名誉教授に疑惑を抱くが、忽然と姿を消して しまう。 彼は湖畔の外国人別荘地の会員で、もう一つの名前を持っていた!? サイパンでの戦争秘話、残された捜査メモ、アメリカ大使館の影・・・・・・。 十津川の単独捜査の行方は?
祥伝社 ノン・ノベル |
542 | 沖縄から愛をこめて | 沖縄に関心を抱くフリーカメラマン・木村敦は、沖縄の公共事業に貢献し藍綬褒章を 受章した故・緒方秀郎の記事を見つけ、「陸軍中野学校」出身であることに興味を持つ。 緒方と縁のある慶良間諸島のM島に向かった木村は緒方について取材するが、 住民の口は一様に重い。 だが詳細な調べで、沖縄戦の前に陸軍中野学校の卒業生42名が沖縄に入ったことを 知った。 緒方との関わりは? 時を経て明かされる沖縄戦への大本営の巧妙な意図とは?
講談社 講談社ノベルス |
543 | 十津川警部 南風の中で眠れ | ファミリーレストラン・チェーンの社長・岡崎英明が誘拐された。 理由は、怨恨でも身代金要求でもなかった。 岡崎は、姿を見せぬ誘拐犯から、あるビデオ映像を見せられた。 来日中事故死したアフリカの小国の大統領と、自殺した化粧品メーカーの女性社長の 映像であった。 いずれも、自分たちが請け負った殺人である、と犯人は告げる。 そして岡崎に、相応の請け負い料を払えば、敵対する人物を消してみせると持ち かける。 ほどなく岡崎の経営する会社の不正経理を追求、告発しようとしていた検事とその 部下が事故死した。 まさに岡崎の敵であった。 その後、大病院の院長の自殺、政権党幹事長との関係が噂される有名女優の 毒物死が連続して起きる。 事故死した白石検事が岡崎の不正を追及していたことを藤田検事から聞いた十津川。 一見、無関係に見えるこれらの死亡事件に潜む関連性に、十津川は着目した。 はたして、その共通性とは・・・・・・。 十津川警部シリーズ最新作。
小学館 (新書判) |
544 | 十津川警部 捜査行 −日本縦断殺意の軌跡− | 新人女性演歌歌手の殺害事件が、音楽業界の暗部を暴き出す!
歌手の名は及川くみ。 「北の駅から」でデビューしたばかりの新人歌手だ。 その日は伊豆のホテルで興行の予定だったのだが、何者かに自宅のマンションで 殺害されていた。 しかし、被害者の服のポケットから、「東京―帯広」間の航空券が発見された。 被害者は興行の仕事があるのに、なぜ北海道に行こうとしたのか。 十津川警部がその謎に迫る!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
545 | 郷里松島への長き旅路 | フリーライターの森田は、震災後の被災地の記事を書くため、松島を訪れる。 取材中、墓地の中でほかの墓石と離れた場所に1基だけ建つ大きな墓石が目に 留まる。 その墓石は元々彫られていた文字が削られ、小さく「立川家之墓」と刻まれていた。 調べてみると、太平洋戦争中、特攻隊員として戦地へ赴いた青年のものだと分かる。 一方、東京都内で老人の遺体が発見された。 十津川警部は、捜査線上に浮かんできた森田と会う。 やがて被害者と、森田が追う人物が同一人物だと判明し・・・・・・。 世間から身を隠して生きていた元特攻隊員の老人は、何のために殺されたのか。 十津川シリーズ、最新長編!
KADOKAWA(発行)、角川書店(編集) (新書判) |
546 | 北陸新幹線ダブルの日 | 北陸新幹線・上越妙高駅の完成記念式典に参列した十津川警部。 北陸新幹線開業の功労者の一人である吉岡浩一郎の捜査が目的だった。 吉岡は戦時中、陸軍の航空研究所で航空機の開発に携わり、戦後は国鉄に 勤務していたが、十年前東京・青梅の山中で殺されたのだ! 吉岡の生まれ故郷である新潟県柏崎市で聞き込みをしても、吉岡のことを 悪く言う者は皆無だった。 そんな折り、吉岡の孫娘めぐみが、幻の特攻機「キ一一五剣」の写真が 遺品の中にあったと、十津川に託したことから事件は思わぬ展開を・・・・・・!?
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
547 | 暗号名は「金沢」 十津川警部「幻の歴史」に挑む | カバーなし、裏表紙に記載
新潮社 (新書判)
太平洋戦争末期、連合国が発表したポツダム宣言を前に、日本政府中枢は 真っ二つに割れていた。 受諾降伏か徹底抗戦か。 そこに飛び交う謎の暗号名「カナザワ」。 この暗号が解明された時、歴史を一変させ予想外の事態が。 七十年前の戦争と現代を繋ぐ巨大な謀略に、十津川警部が単身挑む。 新機軸の長編歴史トラベルミステリー。 |
548 | 十津川警部 八月十四日夜の殺人 | それは八月十五日ではなかった! 連続殺人の裏にある歴史の真相とは!?
都内ホテルで刺殺された女性は、伊勢神宮の吟行から帰ってきたばかりの俳句の 先生だった。 犯行があったのは八月十四日深夜。 手掛かりもなく、動機も見えない殺人事件に捜査は難航を極める。 しかし、十年前に「八月十五日の殺人」と呼ばれる事件が起きていたとの情報があり、 十津川警部は京都へ向かう。 さらに二十年前にも「八月十五日の殺人」が・・・・・・ 数十年越の連続殺人事件の真相には戦争の影が!?
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
549 | 東京と金沢の間 | 8月15日、元海軍航空隊中尉の小暮義男が扼殺された。 93歳であった。 北陸新幹線が開業する故郷金沢から東京へ出て、一人で暮らしていたのだ。 被害者の戦中・戦後を調べる十津川は、小暮が戦争末期に、「私もすぐ、君たちの後に 続く」と言って特攻隊員を送り出していたこと、さらに、40年前に元陸軍中将の莫大な 遺産を相続し、同時に「特攻とは何だったのか、調べてほしい」と託されていたことを 突き止める。 十津川は、特攻で亡くなった若者たちに思いを馳せ、複雑な心境で殺人事件を追うの だが・・・・・・。
中央公論新社 C★NOVELS |
550 | 十津川警部 特急「しまかぜ」で行く十五歳の伊勢神宮 | 第二次世界大戦中、野々村雅雄は学徒動員で伊勢神宮を守る任務につく。 十五歳で終戦を迎えた後、東京へ転居し、大学で古代史を教えて生きてきた。 遷宮で沸く伊勢へ七十年ぶりに帰郷し、二人の同級生と再会。 一緒に内宮へ参拝した後、空襲で行方不明になったままの同級生・加藤明のことが 話題になる。 野々村は、加藤の最後の姿を語り始めるが・・・・・・。 悲惨な戦争に翻弄された青春の日々を封印して七十年、久しぶりの帰郷が殺人の 惨劇の幕開きに! 難事件に挑む十津川警部の名推理。 長編旅情ミステリー。
集英社 (新書判) |
551 | 消えたトワイライトエクスプレス | JR西日本の社長宛てに脅迫状が届いた。 九月十五日一一時五〇分大阪発の寝台特急トワイライトエクスプレスに爆弾を 仕掛けた。 爆破を回避したければ、金沢駅到着までに現金一億円を列車内に積みこめ。 ただし、金沢までに爆弾を見つけることができたなら爆破はしないという奇妙なもの だった。 犯人は本気なのか、いたずらなのか? 投函場所が東京だったことから、警視庁・十津川警部も捜査に加わることになった。 翌日、トワイライトエクスプレスは何事もなく終着の札幌に到着したのだが・・・・・・。 会心の長篇旅情推理!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
552 | 「ななつ星」極秘作戦 十津川警部シリーズ | 豪華クルーズ列車の旅でいったい何が起こるのか――
警視庁副総監からの命令で、九州を走る豪華列車「ななつ星」へ乗り込んだ 十津川警部。 乗客を装うため妻・直子と福岡から旅立ったものの、マークすべき人物が誰かも 分からない。 台湾からの旅行客、アメリカ人夫婦、気鋭の歴史学者、外務省の職員・・・・・・ やがて、彼らの目的が日中の歴史の真実を明かすことと知るが、思わぬ妨害工作で 乗客たちが絶体絶命の危機に!
文藝春秋 (新書判) |
553 | 十津川警部 捜査行 −北の欲望 南の殺意− | 被害者は一人暮らしの若い女性だった。 しかし、その部屋にあったものは・・・・・・。
プレハブのアパートの一室が事件の現場だった。 被害者はごく普通のOLに見えた。 しかし、部屋には被害者には似つかわしくない派手なドレスが見つかった。 そして高級なブランデーやウイスキーも。 謎めいた彼女の実像を求めて、刑事たちの捜査が始まった!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
554 | 浜名湖 愛と歴史 | カメラマンの柳下久美子が代田橋の自宅マンションで何者かに殺害されていた。 被害者は浜名湖にまつわる終戦の日の出来事を取材していた。 その当時の資料を持っているという野中誠太郎の名刺が発見され、十津川と亀井は 野中に会いに浜松に向かった。 そこで、終戦の日に起きたさまざまな出来事や秘話をきき、70年の時をへて明かされる 真実を十津川警部が暴く。
双葉社 フタバ・ノベルス |
555 | 十津川警部 裏切りの駅 | 鉄道ファンに人気の無人駅、信州・姨捨駅を休暇で訪れた警視庁捜査一課の亀井 刑事は、奇妙な服装の男を目撃して驚愕する。 その姿は、東京麹町で起こったミスキャンパス殺人事件の容疑者・中西昭 准教授が アリバイを証明する存在として挙げた男と瓜二つだったのだ。 だが、捜査本部は男の実在を確認できず、中西は既に送検されていた。 男は同一人物で、中西の無罪は証明されるのか? 誤認逮捕の可能性が浮上する中、十津川警部は大々的な男捜しを開始した・・・ (「姨捨駅の証人」)。 「駅」が事件のカギとなる推理短編集!
祥伝社 ノン・ノベル |
556 | 「ななつ星」一〇〇五番目の乗客 | 大人気豪華列車「ななつ星」で起こる奇妙な事件。 誰が? なぜ? 何の目的で? まさにミステリー・トレイン!
母親孝行がしたくて、九州の名所を巡る超人気豪華列車「ななつ星」ツアーに悪知恵を 働かせ紛れ込んだ小悪党・賀谷大三郎。 長崎、宮崎、阿蘇──。 贅沢な列車で母子のんびり九州の旅を楽しむはずだったが、悪事がなぜか某ツアー 参加客にバレていて、脅されてしまう。 しかも乗車していた次期アメリカ駐日大使がツアーから消えた! 十津川警部は真の「悪人」を見つけ出せるのか?
光文社 カッパ・ノベルス |
557 | 十津川警部 絹の遺産と上信電鉄 | 警視庁捜査一課の西本刑事が、群馬県の世界遺産・富岡製糸場で毒殺された。 難事件に共に挑んできた若きエースの死に、十津川警部は凍りついた。 捜査に乗り出すと、犯行当日、西本が行動を共にしていた謎の二人組が浮上。 九ヵ月前には、西本は捜査を休み、富岡を走る上信電鉄の写真を撮影していた。 なぜ列車の写真を撮ったのか? やがて、高校の同窓生・牧野美紀の失踪が判明、十津川は西本の死との関連を疑う。 そんな折、高崎の達磨寺で女性の他殺体が発見され、西本が達磨寺で特別祈祷を していたことが判る・・・。
祥伝社 ノン・ノベル |
558 | エンドレスナイト殺人事件 | 小海線・乙女駅で亀井刑事の姪が射殺された! が、容疑者には札幌のナイトクラブで歌っていたという鉄壁のアリバイが!? (高原鉄道殺人事件)。 山路さんへ、とラジオのリクエスト番組でかけられた、妻殺しを描いた映画の主題歌。 三年前の今日、実際に妻を殺したのだ・・・・・・ (夜の脅迫者)。 人気番組の収録スタジオでプロデューサーが毒殺された。 スタジオにいた全員が犯行可能で、しかも動機もあるのだ。 予想外の結末は? (表題作・本書初収録)。 他、華やかな世界に蠢く愛憎を描いた全六篇のオリジナル傑作集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
559 | 内房線の猫たち 異説里見八犬伝 | 「人生を楽しみたければ、電話したまえ」―― 猫田は留置所で出会った小笠原に連絡し、千葉県館山に向かう。 『南総里見八犬伝』の里見家家臣の末裔であると知らされた猫田は、深夜に駐車場を 走るSLを見るが、誰もがそれを否定する。 その謎を解くために鉄道連隊のあった津田沼に赴くと、そこで知り合った小田島も、 路上を走るSLを見たという。 本当にSLは走ったのか? 里見家再興を望む子孫たちと関わりが? そして最後に十津川警部は・・・・・・
講談社 講談社ノベルス |
560 | 十津川警部 捜査行 −車窓に流れる殺意の風景− | 東北で悲惨な列車事故が起きる、その予言の背後に怪しげな人物たちが・・・・・・。
事件の発端は、テレビに出演していた女占師の予言だった。 東北地方のどこかで、列車事故が起きると言うのだ。 さらに週刊誌でも、彼女は事故の予言を続けた。 鉄道会社としては見過ごすわけにはいかない。 鉄道会社の社員は知り合いの十津川警部を訪ねた。 しかし事件が起きていないのだから、警察が動くわけにはいかない。 十津川は部下の刑事にひそかに女占師の周辺を調べさせた。 そこで見えてきた事実は・・・・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
561 | 房総の列車が停まった日 | 東京郊外の別荘で、爆死した遺体が見付かった。 現場の床には、白線で将棋盤のマス目の一角が作られており、十津川警部らは、 人間詰将棋を模したと推理する。 庭に落ちていた駒を入れる桐箱のフタには「第一の復讐に使用すること」と書かれて いた。 十津川は、この駒を作った駒作りの名人のもとを訪れ、太平洋戦争中に行われていた、 賭け将棋を巡る悲劇を聞く。 2日後、捜査本部に「房総のコイトで二人目を殺す」という内容の手紙が届く。 千葉県警に連絡を取るが、大原の海岸で、のどの奥に銀将の駒を詰まらせた男性の 死体が発見され――。 駒に秘められた70年前の戦争の惨劇を、十津川警部が暴く!
KADOKAWA (新書判) |
562 | 一九四四年の大震災 ― 東海道本線、生死の境 | 浜名湖岸にあるビルが炎上し、男の焼死体が発見された。 男の名は、藤田武。 妻の美里には、何のために武が死んだのか分かっていた。 時代は一気に、太平洋戦争の末期に遡る。 武の祖父徳之助は「フジタ浜名湖地震津波研究所」をつくり、息子の健太郎と研究に 従事していた。 米軍による空襲が勢いを増し敗色濃い戦時下に、政府、軍部が国民に強いたものは 言論統制、報道管制だった。 そんななか、藤田親子は大地震・津波の襲来を予知し、警鐘を鳴らそうとした。 そして、一九四四年十二月七日に、昭和東南海地震が起こる。 これが次の大地震を誘発すると警告する藤田親子を、当局は拘留し弾圧した。 実際に、翌年一月十三日には三河地震が起こったのだが・・・・・・。 しかしながら、徳之助は鉱山に、健太郎は沖縄戦線に送り込まれ、徳之助は 行方不明になった。 戦後、戦争での悪行を暴くために、藤田健太郎と息子の武は、それぞれの時代に 動きはじめたのだった――。
小学館 (新書判) |
563 | 無人駅と殺人と戦争 | 上信電鉄千平駅。 下仁田行き始発電車の運転士がホームで俯せに倒れている老人を発見した。 背中を数カ所刺されており、近くの病院で緊急手術を受けたが、間もなく死亡した。 「ジャッジメント」! 老人が死の直前に残したこの言葉が、謎として残った。 群馬県警の捜査により、老人は、千平駅の構内を毎日ボランティアで清掃していた 小原勝利、海軍兵学校の卒業生と判明した。 しかし、それ以外の情報が掴めず、捜査は暗礁に乗り上げた。 群馬県警は、警視庁の十津川警部に協力を要請するが・・・・・・。 長篇旅情ミステリー。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
564 | 十津川警部 北陸新幹線殺人事件 | 一番列車で殺人事件が―― 今度はおれが狙われる!?
鉄道雑誌の記者・伊東雅人は北陸新幹線開業日の一番列車を取材するため 徹夜をしてグリーン車の切符を購入する。 しかし、見知らぬ男から話を持ちかけられ、同じ列車のグランクラスの切符と交換する ことに。 当日、取材を終えた伊東に、自分が乗るはずだったグリーン車内で殺人事件が 発生したというニュースが飛び込む。 その後、伊東の周りで不審な事件が続き、十津川警部も捜査に乗り出すが・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
565 | 神戸電鉄殺人事件 | 神戸の異人館のプールで、若手女優と会社社長の死体が発見された。 横浜にいた女優が、なぜ神戸で殺された? さらに彼女の超高層マンションを訪ねた五人の男女が狙われる。 プノンペンで、東京駅で、神戸電鉄の車内で。 被害者たちを繋ぐ長い線とは? 十津川警部が大胆不敵な連続殺人に挑む! 長編トラベルミステリー最新刊
新潮社 (新書判) |
566 | 鳴門の渦潮を見ていた女 | 警視庁捜査一課の警部・佐々木は、一人娘さくらが病気で余命半年と宣告されたため、 警視庁を退職し二人で旅行に出た。 三年前に妻が病死した時は何もしてやれなかったのだ。 しかし、鳴門の「渦の道」でさくらは何者かに誘拐されてしまう。 そして解放の条件として、射撃大会で優勝したこともあるその腕で、二日以内に 警視総監を射殺せよと命じられる。 どうやら事件の背後には、穏健派の現総監に反旗を翻す「強い国家・強い警察」を 望む者たちの存在があるようだ。 刻々と迫るリミット。 果たして佐々木の選択は!?
中央公論新社 C★NOVELS |
567 | 十津川警部 北陸新幹線「かがやき」の客たち | 細野新司は、金沢の女子大生竹内綾と遠距離恋愛中。 ふたりは、3月14日北陸新幹線開業日に東京から「かがやき」で金沢へいく計画を たてる。 だが、綾は現れず、細野は独りで新幹線に乗車し、彼女のマンションを訪ねるが 留守だった。 彼は手がかりを求め、綾の両親の住む宇奈月温泉へ向かう。 そこへ警察から、江戸川で綾らしい女性の溺死体が発見されたと連絡が入る。 捜査にあたる十津川警部は、細野に疑惑の目を・・・・・・。 東京、金沢を結ぶ連続殺人に挑む推理行。 話題の新幹線を舞台に描く長編旅情ミステリー。
集英社 (新書判) |
568 | 寝台特急に殺意をのせて | 岡山発ひかり九八号が東京駅に到着。 車掌長の安田は、グリーン車の洗面台に大金が入った財布と名刺入れ、高級 腕時計が忘れられているのに気づいた。 翌日、持ち主と思われる田島久一郎の他殺体が発見され、十津川と亀井の捜査が 始まった。 田島の妻・亜木子は田島の女癖の悪さに悩んで自殺していたのだ。 続いて田島の浮気相手と思われる女の他殺体が阿武隈川の河原で発見され、 容疑者が浮上するが、鉄壁のアリバイが・・・・・・。 (「ゆうづる5号殺人事件」)他、寝台特急富士、北斗星等を舞台に描いた傑作短篇 五篇!!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
569 | 飛鳥Uの身代金 十津川警部シリーズ | 豪華客船「飛鳥U」を狙った大型テロ情報は果たして真実なのか?
乗客の危険を未然に防ぐべく、十津川警部は妻の直子を伴い、日本一周8泊9日の クルーズに乗船した。 本格的料理と多くの娯楽イベント、上品なカジノを楽しむ和やかな空気の中、航海は 順調に進むかに思えたが。 寄港地の函館で、なぜか着岸しない飛鳥U、そして船内で爆発音が―― 重大な異変を感じ、船長に詰め寄った十津川は、驚愕の真実を告げられる。 船内に閉じ込められた乗客の運命はいかに!
文藝春秋 (新書判) |
570 | 高山本線の昼と夜 | 飛騨高山の屋台会館で画家の緒方幸太郎が殺害され、彼の描いた「春の高山祭」と いう大作が盗難にあってしまった。 さらに、東京で美術学校の後輩画家の橋本誠も殺害された。 捜査を任された十津川警部は岐阜県警と合同捜査に乗り出し、緒方幸太郎が毎朝 訪ねた高山駅の謎を突き止める。 捜査を進めるうちに、絵画販売に絡む複雑なからくりと天才画家と呼ばれた人物の 存在があきらかになってきたが・・・・・・!?
双葉社 フタバ・ノベルス |
571 | 飛鳥U SOS | 優雅なクルーズで起こった事件の連鎖。 それは恐るべき殺人と計略の始まりだった――。
旧友に頼まれ、日本一周クルーズ中の豪華客船「飛鳥U」に乗ることになった 十津川警部。 船内に奇妙な事件が多発している、というのだ。 十津川警部が乗り込んだ後は、女性客が落水するという事故が起きたが、無事 船員に救出される。 しかし航海が終わった数日後、その女性が多摩川の河原で殺された。 一体何故? そして新たなクルーズで殺人事件が! 離島に取り残された十津川の捜査が始まる。 超人気シリーズ最新刊!
光文社 カッパ・ノベルス |
572 | 十津川警部 日本周遊殺人事件〈世界遺産編〉 | 青森県不老不死温泉、波打ち際の露天風呂で女性の変死体が発見された。 前夜、その女性に誘われ、露天風呂で戯れていた警視庁刑事・酒井が重要参考人 として連行されたのだ。 酒井は休暇を取り、趣味の温泉めぐりと五能線の旅を楽しんでいたという。 弘前署から連絡を受けた十津川警部は弘前に飛ぶが・・・・・・!? (「死体は潮風に吹かれて」)他、世界遺産の地を駆ける十津川警部と亀井刑事の 活躍を描いたオリジナル作品集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
573 | 十津川警部 わが愛する犬吠の海 | 東京Tホテルで殺された男が残した血文字「こいけてつみち」は、被害者の名前だった。 死に際になぜ自分の名を? 十津川は、「小池鉄道」という駅が銚子にあると知り、現地へ急行。 銚子電鉄が駅名愛称命名権を販売、終点外川駅の権利を小池が買っていたことを 掴む。 さらに彼は駅前に事務所を開く一方で、住まいのある京都では広告会社の経営を 続けていた。 小池はなぜ駅の命名権を買い、銚子と京都の二重生活を送っていたのか? やがて一六年前に犬吠埼で起こった悲劇が浮上した時、十津川が哀切の真相に迫る!
祥伝社 ノン・ノベル |
574 | 十津川警部 愛と絶望の台湾新幹線 | 幼少の頃に父母と暮らした台湾へ向かう前日、中華料理店の女将・戸田一子が 殺された。 十津川警部は台湾から一子に届いた台湾新幹線の切符に着目するが、捜査の 進展を待たずに一子の娘・二三子が突如、単身で台湾へ。 事件の鍵は台湾にあると睨んだ十津川警部と亀井刑事も渡航する。 すると入国早々、十津川の携帯に「今すぐ日本に帰れ」という脅迫が。 二三子は何処に? 脅迫者は誰か? 台湾を縦断する十津川たちを次々と試練が襲う!
講談社 講談社ノベルス |
575 | 十津川警部 姨捨駅の証人 | 鉄道ファンに人気の信州・姨捨駅で、休暇中の亀井刑事が奇妙な服装の男を目撃して 驚愕する。 東京・麹町ミスキャンパス殺人事件の容疑者中西がアリバイを証明する存在として 挙げた男と瓜二つだったのだ。 だが、男は見つからず、中西は送検された。 冤罪なのか? 十津川警部は大々的な男捜しを開始するが・・・・・・!? (「姨捨駅の証人」より) 四つの難事件に十津川が挑む傑作推理集。
祥伝社 祥伝社文庫 |
576 | 北海道新幹線殺人事件 | 売れないミステリー作家・三浦に、明日書房の高橋社長から「ベストセラーを 出しませんか」と依頼が来る。 3月26日開業の北海道新幹線を題材にミステリー作品を書き、3月25日までに発売して、 売りだそうと言うのだ。 無謀とも言える依頼だったが、高橋社長の熱心さに折れ、引き受けることに。 本のタイトルはその名も『北海道新幹線殺人事件』。 無事に脱稿し、3月26日当日、東京発の北海道新幹線に乗り込んだが、グリーン車両 内で小説同様の殺人事件が起きてしまう。 さらに、三浦の隣に座っていた女性も、東京の自宅で殺害されており・・・・・・。 小説と現実が混ざった事件に十津川警部が挑む!
KADOKAWA (新書判) |
577 | レールを渡る殺意の風 | 東京駅丸の内側に林立する高層ビル街で、着物姿の老婆の他殺体が発見された。 なかなか身元がわからなかったが、山陰地方在住であることを突き止めた十津川は、 京都駅から急行「丹後3号」で豊岡に向かった。 が、そこで待ち受けていたのは、若い女性の他殺体だったのだ・・・・・・!? (「日本海からの殺意の風」)他、鉄壁のアリバイ崩し等々鉄道推理の醍醐味が存分に 堪能できる、「寝台特急六分間の殺意」 「特急『おき3号』殺人事件」 「カシオペアスイートの客」の四作品を収録。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
578 | 空と海と陸を結ぶ境港 | 十八歳、小柄、子猫のようにしなやかな肉体と愛らしい顔・・・・・・。 共通する特徴の女性が長崎と東京で殺された。 警視庁は本件を連続殺人事件と断定し、犯人は“子猫コレクター”と呼ばれることに なった。 そんなおり、十津川は鳥取県境港市で“猫娘コンテスト”が開催されることを知り、 境港へ飛んだ。 厳戒態勢を敷くが、猫娘コンテスト優勝者が誘拐されてしまう。 さらに、犯人から「次は鎌倉で、可愛い子猫を誘拐する」との予告電話がかかって きたのだ!? 十津川警部シリーズ最新作!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
579 | 琴電殺人事件 | 香川県琴平町に現存する日本最古の芝居小屋、金丸座。 年に一度の「こんぴら歌舞伎」に出演する人気役者に執拗な脅迫が。 その予告通り、遂に琴電琴平線の車中で起きた毒殺事件。 東京の会社社長殺しとの関連は? 因習と確執が渦巻く歌舞伎界の謎に、十津川警部が挑む!
新潮社 (新書判) |
580 | 二つの首相暗殺計画 | その殺人事件が、恐るべき陰謀劇の幕開けだった!
被害者は大病院の看護師だった。 遺書もあり、最初は自殺と思われていた。 しかし、その遺書に疑問を抱いた十津川警部は、殺人事件として捜査を始めることを 決意した。 そして捜査陣が行きついた事件の真相は、血なまぐさい政界の権力闘争だった!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
581 | 札沼線の愛と死 新十津川町を行く | 殺人現場に残された血の十字が十津川を呼ぶ!
十津川警部が住む東京・三鷹で銃殺事件が。 現場の雪の上には、被害者の男が自分の血で書いたと思われる十字のマークが 残されていた。 さらに「殺された男は十津川警部に招待状を届けようとした」という女からの電話が。 被害者は北海道新十津川町の人物と推理した十津川は現地へ飛ぶ。 地元路線の廃線が取りざたされている町内では、魔法使いが出るという噂が広がり、 見物人が押し寄せていたが――。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
582 | わが愛する土佐くろしお鉄道 | 東京の大学に通う早川ゆきは、同郷の恋人・原田と高知へ帰省する当日、自室で 刺殺され、乗車予定のJR切符は消えていた! 原田に疑いがかかる中、十津川と亀井は高知へ飛び、地元の権力者であるゆきの父・ 秀典に会う。 土佐藩の家老を祖先にもつ秀典は、四国を一周する鉄道網を完成させ新幹線開通の 夢を持つが、土佐くろしお鉄道<ごめん・なはり線>が走る安芸をなぜか嫌悪していた。 一方傷心旅行をする原田の前に謎の女が現れ、4年前には原田の友人が安芸から 失踪していた。 十津川は、南国土佐の鉄道沿線で何を見るのか!?
中央公論新社 C★NOVELS |
583 | 裏切りの中央本線 | 警視庁捜査一課の西本刑事が乗車していた急行アルプスから、刺殺体が発見された。 気になった西本は松本署に協力して、東京に戻ってからも被害者の和多を調べ続ける。 数日後、和多が仕事を依頼していた私立探偵も殺害された。 事件を担当した十津川警部は、すぐに西本を捜査に加えて、事件解決の糸口を探す。 (「裏切りの中央本線」) 郷里に結婚報告をしに行くと言ったきり、姿を消した矢野みどり。 心配した恋人の高見は、彼女の妹と共に行方を追うことに。 二人が入った店のテレビから、鬼怒川で女性の遺体が発見されたというニュースが 流れる。 (「死への旅『奥羽本線』」) 貴重な傑作6編が再登場!
KADOKAWA (新書判) |
584 | 十津川警部 雪とタンチョウと釧網本線 | 小柴敬介は40歳独身の会社員。 毎年2月に釧路へ旅行する。 今年は、人気の『SL冬の湿原号』に乗り、写真撮影に勤しんだ。 だが、借りたレンタカーから女性の死体が発見され、容疑者となる。 7年前に恋人のゆみが釧路で行方不明になった時も、容疑をかけられた過去が あった。 小柴と同級生の十津川警部は、彼の写真を手がかりに捜査を始め、3Dカメラ開発が 事件に絡んでいると情報を・・・・・・。 東京、北海道を結ぶ連続殺人に挑む十津川警部の推理行。 話題のSLが走る釧網本線を舞台に描く長編旅情ミステリー。
集英社 (新書判) |
585 | 現美新幹線殺人事件 十津川警部シリーズ | 殺人事件の現場から失われた絵が現美新幹線の車内に飾られている?
画商の竹田は越後湯沢でスキー中、東京の自宅で妻と娘を何者かに襲われ、 殺される。 殺人事件の現場からは、渡辺久という新進の画家の絵が盗まれており、その絵は いつの間にか、越後湯沢−新潟間で開通したばかりの“走る美術館”、現美新幹線に 展示されていた・・・・・・。 捜査を進めるうち、ニューヨークのやり手の画商が、渡辺のバックについていることが わかり、十津川警部の部下達はニューヨークに飛ぶ。 絵に隠されたもうひとつの過去の秘密とは?
文藝春秋 (新書判) |
586 | 十津川警部 高山本線の秘密 | 女性カメラマン夏川えりは、故郷である飛騨高山へ向かった。 高山から足をのばし、世界遺産の白川郷、さらにその奥の無人の村・R村へたどり着いた。 太平洋戦争末期、従軍看護婦として満州に渡っていた、えりの祖母夏川勝子が一時 帰国し、R村で行方知らずになっていた。 今、改めてこの村のことを調べてみようと思って訪れたのだ。 ところが、えりもR村で姿を消してしまった・・・・・・。 一転、東京三鷹で独居老人浅野真治が殺された。 現場へ駆けつけた十津川は、驚くべき証言を得た。 溯ること七十数年前、浅野の父親である浅野真太郎が唱え、敗色濃い日本軍がとったと される「永久戦争」のことを知ることとなる。 歴史の闇に葬り去られようとしていた悪魔の戦術が、現実によみがえろうとしていたのだ。 そして、その要の地が、夏川勝子やその孫の夏川えりがたどったR村だったのだ。 十津川警部は、二つの事件の背後にうごめく「戦争の亡霊」の行方を追い始めた。
小学館 (新書判) |
587 | 仙石線殺人事件 | 青梅の精神科病院で殺人未遂事件が発生した。 被害者は入院患者の千石典子。 容疑者として浮上した男性が、松島海岸で遺体で発見された。 殺人事件の捜査を進めていくと、東日本大震災で沈没し、海底から引き揚げられた グズマン二世号の客室から発見された大量のプラチナ事件と繋がり、十津川警部が そこに潜む闇資金の謎を追う。
双葉社 フタバ・ノベルス |
588 | リゾートしらかみの犯罪 | 五能線を愛する若い刑事・津村―― 彼の運命を、三件の殺人事件と謎の美女が翻弄する!?
十津川班の新米刑事・津村の両親が殺され、容疑が彼に。 十津川は津村の無実を信じ、捜査を進める。 津村は、11年前、五能線沿線の不老ふ死温泉の殺人現場から消えた「謎の女」の唯一の 目撃者だった。 過去と現在の殺人事件の関係を疑う津村に「謎の女」から手紙が! 女の誘いで五能線「リゾートしらかみ」に乗った津村を狙う周到な罠? 重なる殺人事件の奥には、日本政界を激震させる、策謀と欲望が―― 十津川の名推理が迫る!
光文社 カッパ・ノベルス |
589 | 日本遺産からの死の便り | 十津川警部の妻・直子は大阪在住の叔母・治子と石川県の和倉温泉に出かけ、 海に身を投げた若い女を助けた。 東京のOL橋本ゆきは、恋人に死なれ後を追おうとしたのだという。 が、直子が目撃した、ゆきの不審な行動・・・・・・。 和倉温泉駅から一人のと鉄道に乗って恋路駅に行き、待合室においてある「思い出 ノート」の一ページを破り取って燃やしたのだ! 一ヵ月半後、ゆきと婚約していたという資産家の立花順が失踪し、やがて奥多摩から 遺体が発見されたが・・・・・・。 「恋と殺意ののと鉄道」他、日本遺産の地を舞台に描かれた傑作集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
590 | 十津川警部 予土線に殺意が走る | 国際的な音楽家やアスリートの興行を打つ「呼び屋」の東海元。 彼が次に選んだのは愛媛宇和島の闘牛とスペインの闘牛士の対決だった。 イベントはまたも大評判を呼ぶも、巨額の興行資金が回収されたかは不明。 興味を抱いたN新聞の記者梶本は東海の秘書山田真由美に接近した。 同じ頃、多摩川河川敷で殴殺死体が発見され、十津川率いる捜査本部に東海と事件の 関連を示す告発状が届く。 やがて、四国の予土線を走る、新幹線そっくりの“鉄道ホビートレイン”に東海が執着して いたと判明、梶本が、そして十津川が四国へ飛んだ!
祥伝社 ノン・ノベル |
591 | 十津川警部 山手線の恋人 | 有楽町の出版社に勤める星野は山手線で見かける美女に憧れ、密かに「山手線の 恋人」と呼んでいた。 星野は、故人の作品を再刊するために娘を捜す過程で見た顔写真が「山手線の恋人」と 似ていることに気づく。 一方、田町―品川間の山手線新駅工事現場近辺での脱線や、爆破予告などが続けざま に起き、そこにも彼女の影が。 そして捜査にあたる十津川警部を嘲笑うかのように、新たな事件が発生! 「恋人」の正体は? 連続事件の真相とは?
講談社 講談社ノベルス |
592 | 青梅線レポートの謎 | 奥多摩で「OMレポート、正しくは青梅線レポートを知らないか」と訪ね歩いていた男が 刺殺された。 被害者の足どりを追って奥多摩へ向かうことになった十津川警部。 数ヶ月前、奥多摩町役場の助役の娘・亜紀も、同じ言葉を口にしていたが、行方不明に なっていたことが判明する。 十津川は、亜紀の部屋で見つけた30cm足らずのロボットを警察に持ち帰ったところ、 そのロボットが爆発。 さらに、AIの第一人者の謎の死、奥多摩で発見されたクローンの猿と、謎が謎を呼んで いく・・・・・・。 奥多摩で進行する、巨大な陰謀とは・・・・・・。 そして、十津川警部の前に現れたのは、今までにない最新の敵だった!?
KADOKAWA (新書判) |
593 | 日本遺産殺人ルート | 十津川班の西本刑事が、少し古風な感じのするOL早川ゆう子に恋をした。 箱根への日帰り旅行に出かけることになり、新宿発の小田急ロマンスカーに乗車した。 ゆう子の高校時代の友人で車内サービス係として忙しく働く前田千加と偶然再会するが、 千加が突如車内から消えたのだ!? 途中下車する駅もない。 その夜、千加は調布市内の自宅マンションから絞殺死体で発見される。 死亡推定時刻は、ゆう子が会った数時間後だというのだが、どうやって帰宅したのかも 不明だった・・・・・・。 「行楽特急殺人事件」他、傑作旅情ミステリー集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
594 | 北のロマン 青い森鉄道線 | 失踪した娘を捜してほしい。 母親から依頼を受けた、かつて十津川警部の部下だった私立探偵の橋本は、池戸 彩乃の捜索を始める。 勤務先のパソコンに残されていた「411658 1411123」という謎のメモを、本州最北の 鉄道駅である下北駅の緯度と経度と判断した橋本は下北に飛び、彩乃の痕跡を求めて 恐山、仏ヶ浦を訪れる。 一方、東京では彩乃の同僚が殺され、十津川警部が捜査に乗り出した。 事件は予測できない展開を見せ初めた・・・・・・!? オリジナル著作六〇〇冊目にあたる記念作品!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
595 | 十津川警部 出雲伝説と木次線 | スサノオの神社を潰せ。 さもなくば人質は全員死ぬ!!
スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治したという古代神話に彩られた島根県奥出雲。 旅行作家・高木は、三段スイッチバックで有名なJR木次線を旅行雑誌の取材で訪れるが、 駅に置かれたノートに「奥出雲で盛大な花火を打ち上げる」と書かれた意味深な メッセージを見つける。 その後、休暇中の亀井刑事親子が乗った木次線の列車がトレインジャックされ、 犯人からは耳を疑う要求が――!?
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
596 | 広島電鉄殺人事件 | 広島電鉄の若い運転士が暴漢に襲われた。 ライトレールの制限速度を大きく超過する不祥事を、彼は起していた。 なぜ突然、速度を上げたのか? 暴行事件との関係は? やがて浮上する長野県渋温泉の殺人事件。 十津川警部が追う連続殺人の現場は、東京、長野から広電宮島線へ!
新潮社 (新書判) |
597 | 西から来た死体 錦川鉄道殺人事件 | 東京駅に到着した広島発「のぞみ号」車内で女性の毒殺体が発見された。 被害者は沢田澄江、65歳。 25年前に突然引退した女優であった。 澄江の故郷である島根県日原は「岩日北線」で岩国と結ばれる予定だったが、岩国− 錦町間で計画は中止され、現在は「錦川清流線」となっている。 十津川は、澄江が岩日北線の全線開通を夢見て、資金集めに奔走していたことを知る。 鉄道延伸に反対する者の犯行なのか。 一方、澄江の引退時に黒い噂があったという・・・・・・。 岩日北線が運ぶのは、夢か殺意か?
中央公論新社 C★NOVELS |
598 | 十津川警部 九州観光列車の罠 | 大物政治家小西栄太郎70歳が、連続少女殺人の容疑で逮捕された。 愛人の手紙が、小西のアリバイを崩す重要証拠となった。 この事件を解決した亀井刑事はご褒美休暇をとり、息子の健一と長崎から観光列車 「或る列車」に乗りこむ。 だが、終着駅の佐世保に着いたとき、健一が消えていた。 誘拐犯は、亀井刑事に証拠の手紙を要求。 亀井は息子を救うため、辞表を出して姿を晦ますが・・・・・・。 相棒の窮地を救うべく、凶悪犯と立ち向かう十津川警備の活躍! JR九州の豪華観光列車を舞台に描く旅情ミステリー。
集英社 (新書判) |
599 | 日本遺産に消えた女 | 二十六日が、お前の命日だ。 この日に、必ず、お前を殺してやる―― 工藤興業社長・工藤良夫に脅迫状が届き、工藤の身を案じた秘書の高沢めぐみが、 同じマンションに住む警視庁十津川班の清水刑事に助力を求めてきた。 脅迫状はこの前にも二通来ており、危険を感じた工藤は生まれ故郷の大分県中津に 向かったと思われた。 が、予告されたその日、特急「にちりん」のグリーン車内で毒殺死体となって発見され たのだ!? 十津川警部が捜査に乗り出した! 紀伊勝浦、酒田、鳴門・・・・・・ 日本遺産を舞台に繰り広げられる傑作集!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
600 | 京都感傷旅行 十津川警部シリーズ | 祇園祭で賑わう京都で起きた連続不審死。 謎の女将の正体は!?
還暦を迎えた沢田秀一は、大学時代の“鉄道友の会”の仲間と、メンバーの西野京子が 営む京都の料亭旅館に集い、祇園祭をはさんだ一週間を楽しむ予定だった。 ところが同窓生の一人が「私は、騙されたのか」という言葉を残して不慮の死を遂げ、 京子の生家が陰陽師の家系であることに興味を示していた女性も遺体で見つかった。 古都で起きた連続不審死は、陰陽道の影響なのか――。 十津川は京都へ向かう。
文藝春秋 (新書判) |
601 | ストーブ列車殺人事件 | 同人雑誌「北風」の世話人で、F賞を受賞し有望新人と注目されていた菊池順二が、 太宰治の生地の雪原で自殺した。 井上昭は一年後、菊池のたどったルートの旅に出た。 そこで、同人たちで立てた墓標に死にまつわる文字を発見した。 菊池の死の謎を解くには自ら手記を書くことと考え「北風」に掲載した。 それに応える形で同人たちもそれぞれの思いを綴った手記を発表したが・・・・・・。 その頃、F賞の予選選考委員である文芸評論家の岡本裕三が殺害された。 捜査に乗り出した十津川警部は・・・・・・。
双葉社 フタバ・ノベルス |
602 | 能登花嫁列車殺人事件 | 能登路をはしる『花嫁のれん』の車内に、加賀友禅の花嫁が突然、現れ、消えた!?
十五年前の映画「北の城の花嫁」の主演女優・宇野喜代子が七尾で殺された。 雑誌編集者・黒木は、彼女が十五才で出産、渡米していたことを知る。 米国で育った喜代子の娘でモデルの小賀れいらが帰国し、金沢で母の死を探っていた。 れいら主演で「北の城の花嫁」再映画化が決まるが、内容を巡る対立が発生。 一方、れいらのマネージャーが襲われる。 十津川は、れいらの父親が大物政治家・古賀代議士であることを知るが、京都でさらに 殺人が!
光文社 カッパ・ノベルス |
603 | 十津川警部 海の見える駅 ― 愛ある伊予灘線 | 「海の見える駅」―― それは、四国の瀬戸内沿いを走る予讃線伊予市駅から海回りを行く支線「愛ある伊予灘線」の 下灘駅という無人駅のことである。 ホームの中央に置かれたベンチに座れば、目の前に伊予灘の美しい海原が広がる。 まるで海に溶け込んでしまいそうな小駅だが、日暮れ時ともなれば海面の向こうに夕日が 浮かび、この世のものとは思えぬような絶景が生まれる。 幾たびか「青春18きっぷ」のポスターにもなり、鉄道ファンのみならず、国の内外からこの駅を 訪れる旅人は引きも切らない。 この駅にやって来て夕景を写真に収めていた小菅信一郎が、自宅から遺体で発見された。 息子の明は、自宅で発見されたカメラの状況と被写体から父親の突然の失踪とその死に 疑念を抱く。 旅といえば温泉遊び、カメラの趣味などとはこれまで父親は無縁だった。 ここで父親と出会ったという平川彩乃の協力を得て謎に迫ろうとするが、核心がみえない。 信一郎は、夜の海上で輝く宝石のようなものを撮影していた。 十津川は、小菅信一郎殺害の容疑者に迫っていくが、容疑者は不敵にも十津川の捜査ミスを 誘ってくる。 事件の裏にはとんでもない策謀が隠されていた。
小学館 (新書判) |
604 | 十津川警部 哀愁のミステリー・トレイン | 大阪発金沢行きの特急「雷鳥九号」のトイレで、貴金属会社社長の射殺死体が発見された。 やがて北陸本線・新疋田駅と敦賀駅の間で凶器が発見され、被害者と車内で話しこんでいた 女が容疑者として浮上する。 が、この事件の同時刻に、金沢で、同じ凶器による代議士殺害事件が起きていたことが 判明!? 彼女に犯行は可能なのか? 何かトリックがあるのか? 混乱する捜査本部。 十津川警部の推理は? (「雷鳥九号」殺人事件)等、時刻表トリックの妙味が堪能できる不朽の鉄道ミステリー四篇を 収録。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
605 | 十津川警部 長崎 路面電車と坂本龍馬 | 長崎取材中のライター松本が失踪、代理を命じられた神山は同地に飛んだ。 松本の足取りを追った神山は、NAGASAKIクラブという謎の歴史研究グループ五人組に 出会う。 彼らは、幕末の貿易商グラバーが日本で初めて走らせた蒸気機関車を、英国の植民地化 計画の端緒と見た坂本龍馬が破壊したという説を唱えていた。 やがてメンバーの一人の死体が京都の疎水で発見され、協力を依頼された警視庁の 十津川は捜査を開始。 事件の背後に明治一五〇年を期した歴史論争と、黒い野望が渦巻いていることを 掴むが・・・・・・。
祥伝社 ノン・ノベル |
606 | 十津川警部 両国駅3番ホームの怪談 | 会社員の宮田は、普段は使われていないJR両国駅3番ホームで、深夜に二人の不審な 人物を目撃する。 翌日、3番ホームに入り込んだ宮田と恋人の千里はランの模様が入った指輪を拾うが、 ある理由から指輪の複製を依頼した宝石店の店員が殺害された。 そして優勝力士と両国から館山に向かう臨時特急に乗った千里が行方不明に。 3番ホームでの怪異と指輪の謎に、十津川警部が迫る!
講談社 講談社ノベルス |
607 | 知覧と指宿枕崎線の間 | 京王多摩川の河原で発見された30代男性の刺殺体。 現場で見つかった白い封筒の中には「大義」と書かれた紙が入っていた。 十津川警部が捜査を開始すると、続けざまに20代のOL、60代の大学教授が死体で発見され、 どの現場にも「大義」の文字が残されていた。 十津川は被害者の過去を調べ、被害者の父親か祖父が戦時中に陸軍の航空機にかかわって いたという共通点に気づく。 連続殺人犯の動機を辿り、捜査のために鹿児島・知覧へ向かう十津川。 やがて、十津川は真犯人を炙り出すため、前代未聞の奇策を放つ! 長編ミステリー!!
KADOKAWA (新書判) |
608 | 平戸から来た男 | 七十三歳の川野三太楼という男が東京都内の小さな教会で倒れているところを発見された。 病院に運ばれたが、薬物による中毒ですでに死亡していた。 川野は一年前に長崎県の平戸を出たきり消息を絶っていたという。 なぜ東京の教会で発見されたのか? 足取りを追うと、川野は渡口晋太郎という人物を探して各地の教会を訪ねていたことが判明 した。 十津川は、二人の出身地、平戸に飛び捜査を進める。 そんなさなか、平戸の世界遺産登録が話題となり地元は沸くが・・・・・・。 長篇旅情ミステリー。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
609 | 十津川警部 怒りと悲しみのしなの鉄道 | 列車爆破事件の動機は警察への復讐か、それとも・・・!?
後藤警視総監が誘拐された。 犯人の山中悦夫は、二年前に起きた列車爆破事件の真犯人を、一週間以内に捜し出せと 要求した。 当時の警視総監・永井はじめ二十二人が死亡したこの事件では、山中の父親・晋吉が 逮捕され、容疑を否認したにもかかわらず死刑判決を受けていた。 当時捜査を担当し、再捜査を指示された十津川警部は亀井刑事とともに軽井沢から しなの鉄道に乗りこむが・・・・・・!?
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
610 | 富山地方鉄道殺人事件 | 「宇奈月から黒部への旅」と書き残して、若手官僚が失踪。 彼を追う女性新聞記者が、トロッコ列車の終点・欅平で殺される。 しかし犯人の足跡は宙に消えた・・・。 路線距離一〇〇キロ超の富山地方鉄道と、夏なお難所の黒部峡谷。 犯人はどこに潜むのか? 十津川警部の捜査が始まる。
新潮社 (新書判) |
611 | えちごトキめき鉄道殺人事件 | えちごトキめき鉄道・日本海ひすいラインの泊駅で、普通列車に乗っていた男が青酸カリに より中毒死した。 被害者は元警視庁刑事・新井で、車内では乗客に飲み物を配っていた女がいたという。 新井は、5年前に起きた副総理暗殺事件の捜査方針に不満を持ち1年前に退職し、事件 現場のホテルで当時清掃員をしていた富永という男を単独で追っていたようだ。 しかし、富永は新井が殺害された翌日に姿を消していた・・・・・・。 十津川は副総理暗殺と元同僚殺害事件の真相にたどり着けるのか!?
中央公論新社 C★NOVELS |
612 | 十津川警部 坂本龍馬と十津川郷士中井庄五郎 | アマチュア歴史研究会に所属する35歳のサラリーマン梶本文也が、東京三鷹の自宅で 刺殺された。 現場には、十津川郷士の中井庄五郎に興味を持ち、京都と奈良を旅したという日記が 残されていた。 被害者が、坂本龍馬の警護を務めた庄五郎に惹かれたことに注目した十津川警部は、 亀井刑事と十津川村に向かう。 八咫烏伝説や幕末の京都守護など天皇家と縁のある村に手がかりを求めるが・・・・・・。 誇り高き郷士の生き方に魅せられた人間たちの業が殺意を呼ぶ! 京都と秘境十津川村を舞台に描く旅情ミステリー。
集英社 (新書判) |
613 | 十津川警部 郷愁のミステリー・レイルロード | 叔母の葬儀に出席するため、特急「あさま」で小諸に向かった十津川班の北条早苗刑事は 驚愕の事態に直面する。 隣りの座席の女が青酸中毒死したのだ。 しかも死の直前、彼女が抱いていた幼児を託されてしまう! 捜査の結果、女は一か月前に事故死した婚約者の実家に子供を見せに行くところだった ことが判明。 が、その実家には婚約者を名乗る別の女が先に来ていたのだ!? そして十津川警部に謎の電話が・・・・・・。 (「特急『あさま』が運ぶ殺意」)他、あまたの短篇作品群から厳選された傑作鉄道ミステリーを 四篇収録。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
614 | 上野−会津 百五十年後の密約 十津川警部シリーズ | 「上野の西郷隆盛像を破壊せよ」という脅迫状が! 犯人の狙いは?
明治維新から数えて百五十年を超え、歴史に対する認識が次々に見直される中、上野の 西郷隆盛像を破壊せよ、という脅迫状が届いた。 犯行グループは、「歴史を正す者」と名乗る集団。 警備中に、東武鉄道への爆破予告も。 十津川は「特急リバティ会津」に乗り、会津若松へ。 さらに犯人から、東京都などに対し、二十億円の要求が届く。 これは会津人から、明治新政府の流れを継ぐ“政府”に対する復讐なのか?
文藝春秋 (新書判) |
615 | スーパー北斗殺人事件 | 特急スーパー北斗で札幌に通う関口透は、車内で出会った鎌谷理佐子に興味をいだき、彼女を 尾行した。 その後、理佐子は行方不明になった。 上京した関口は、浅草のお祭りで理佐子にそっくりの料亭<まつだいら>の娘、松平かえでに めぐり会った。 しかし、松平かえでは毒殺され、十津川警部が捜査に乗り出したが、事件の背景には松平家に まつわる黒い野望が渦巻いていることを掴むが・・・・・・!?
双葉社 フタバ・ノベルス |
616 | 十津川警部 追憶のミステリー・ルート | 東京・阿佐ヶ谷のマンションで、エリート商社マンが殺害された。 直前に食べたと思われる南紀白浜の温泉まんじゅうに青酸が混入されていたのだ。 その数時間後、彼の婚約者のCAが南紀白浜空港のトイレで絞殺死体で発見された。 そして彼女の自宅寝室には「死ね!」という赤いスプレーで書かれた文字が!? 乗客名簿を取り寄せた十津川警部は、急遽白浜に飛んだ・・・・・・ (十津川警部 白浜へ飛ぶ)。 他、「伊豆下田で消えた友へ」「恐怖の海 東尋坊」など旅情ミステリーの代表的作品四篇を収録。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
617 | 十津川警部シリーズ 阪急電鉄殺人事件 | 阪急梅田駅では、神戸・宝塚・京都の三本線の列車が同時に発車する。 写真家菊地が撮影に来た夜、旧友の木内えりかが六甲駅ホームから転落、死亡した。 遺体からは睡眠薬が検出、殺人だった。 被害者が自費出版を進めていたと判明した矢先、新たな殺人が! えりかの祖父宏栄は、戦中の阪急顧問弁護士で、社長の小林一三や吉田茂、石原莞爾と交流。 大戦末期に和平を訴えて政府を批判し、獄死していた。 未刊の本は宏栄についてのものと思われ、十津川はこれこそ事件解決の鍵と睨むが、捜査は 思惑を超え、難航した・・・・・・。
祥伝社 ノン・ノベル |
618 | 飯田線・愛と殺人と | 飯田線の秘境駅・小和田で恋人と逢瀬を重ねた女性が殺され、彼女への殺害予告が 見つかった――!
警視庁捜査一課の北条早苗刑事は日下刑事と、友人で旅行代理店に勤める野田花世 殺害事件を追う。 花世は飯田線旅行の企画で知り合ったアイヌの青年・金子太郎と交際していた。 十津川は飯田線三河一宮駅に近い出雲神話の神を祀る砥鹿神社の絵馬、さらに花世の マンションからK.Kを名乗る人物の暗号による脅迫状を見つける。 事件と出雲神話の関連は? 十津川は、金子の復讐への暴走をとめ、異常な犯人を逮捕できるか!?
光文社 カッパ・ノベルス |
619 | 十津川警部 仙山線〈秘境駅〉の少女 | 網走刑務所で受刑中の堀友一郎という男が十津川警部に会いたいと言ってきた。 余命わずかとなった堀は、15年前に仙山線の八ツ森駅で知り合った〈めぐみ〉という女性に、 自分の写真を渡して欲しいという。 八ツ森駅は仙山線の中間地点、仙山トンネルの山峡にある秘境駅だった。 訪れた十津川は、知り合った鉄道マニアの小林雄作から、その女性が山中愛ではと知らされた。 堀は亡くなったが、写真立てを調べると京都での殺人事件の犯人につながる文字が残されて いた。 16年前の10月23日に、京都の旅館で韓国大使が殺害されており、未解決事件となっていた。 調べを進めていくと、韓国で国宝級の器が事件に絡んでいることがわかってきた。 十津川警部が、太平洋戦争から続く日韓関係の闇に切り込む!
小学館 (新書判) |
620 | 舞鶴の海を愛した男 | 天橋立近くの浜で男の溺死体が発見された。 右横腹に古い銃創、顔には整形手術のあとが残されており、死の数日前、若狭湾冠島周辺の 海面をドローンで撮影する姿が目撃されていた・・・・・・。 そんな折、十津川警部が舞鶴警察署を訪れる。 東京月島で五年前に起きた銃撃事件に、溺死した男が関わっていた可能性があるという。 捜査が進むにつれ、昭和二十年八月、オランダ女王の財宝などを積載した第二氷川丸が 若狭湾で自沈した事実が判明し、その財宝にかかわる謎の団体の存在に行き当たったの だが・・・・・・!? 長篇ミステリー。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
621 | 西日本鉄道殺人事件 | 福岡から大牟田へと走る西鉄特急の車内で、九十一歳の元社長が殺された。 かつて三連覇に熱狂した西鉄ライオンズゆかりの地を巡り、鹿児島へ向かう旅の途中だった。 被害者の「最後の旅」の目的地を辿り、ライオンズ黄金時代から遡って、十津川警部の捜査は 意外な方向へ!
新潮社 (新書判) |
622 | 十津川警部 殺意の交錯 | 後藤ゆみと名乗る女が伊豆・河津七滝のK旅館に宿泊した。 二か月前、同じ旅館に泊まっていた同姓同名の後藤ゆみが七滝のひとつ蛇滝で死んで いたのだ。 そして今度は、釜滝で男の射殺体が発見される!? その男が東京で起きた連続殺人事件の容疑者であることが判明し、十津川警部と 亀井刑事が河津を訪れる。 やがて旧天城トンネルで第三の殺人事件が・・・・・・。 後藤ゆみの正体は? (「河津・天城連続殺人事件」)ほか、「北陸の海に消えた女」「L特急やくも殺人事件」 「阿蘇で死んだ刑事」の傑作四篇を収録。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
623 | 東京オリンピックの幻想 十津川警部シリーズ | 1940年の「幻のオリンピック」 失敗の研究過程で浮上した謎とは!
東京オリンピックを控え、警視庁の十津川警部は、警備計画について、連日、討議を重ねて いた。 十津川は、かつて、直前に返上となった「幻の東京オリンピック」に着目する。 失敗の研究過程で、ある黒幕の存在が浮上する。 昭和十五年の五輪開催を控え、東京市の五輪宣伝担当・古賀は、国際関係の悪化に悩み つつも、日中戦争停戦を画策する石原莞爾と協力し、アメリカ大統領と交渉するため、海を 渡った。
文藝春秋 (新書判) |
624 | 呉・広島ダブル殺人事件 | 警視庁捜査一課の市橋刑事は、祖父、勝之介の頼みを受け、呉と広島を写真撮影の為に 訪れたが、呉の宿泊先で殺人事件に巻き込まれた。 その後、勝之介が広島市内で殺害されたとの知らせを受け、十津川警部、亀井刑事と共に 現地に向かった。 二つの殺人事件の捜査の過程で、戦中戦後の勝之介を巡る出来事から事件は予想外の 展開を・・・・・・!?。
双葉社 フタバ・ノベルス |
625 | 魔界京都放浪記 | 「京都は魔界」その一言を残して、男は消えた──
編集長・和田は、六道珍皇寺の井戸に消えた編集者・佐伯を追い京都に来た。 一方、十津川警部はある討論会で、京都もアメリカの原爆投下目標だったと知る。 佐伯の事件を追って京都に来た十津川は、六道珍皇寺と薬師寺をつなぐという謎のトンネルで 現世とあの世がつながっている証拠を見つける。 しかし十津川はある疑問を抱く──。 京都を知り尽くした著者が、京都と戦争、京都人の本質をテーマに、幻想的な手法で挑んだ、 意欲的エンターテインメント!
光文社 カッパ・ノベルス |
626 | 十津川警部 愛憎の行方 | 旅行誌「旅の話」の編集部員・香月修の殴殺体が発見された。 怨恨、物盗りの可能性はなさそうだという。 警視庁の十津川警部らの捜査が進むにつれ、香月が取材を進めていた〈山手線一周の旅〉で 撮影した写真がなくなっていることが判明。 犯人にとって不都合なものがその写真に写っていたのではないかと考えられたのだが、事件は 予想外の展開を・・・!? 「山手線五・八キロの証言」他、「午後九時の目撃者」「愛と殺意の中央本線」 「L特急踊り子号殺人事件」の傑作四篇を収録!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
627 | 私を愛して下さい | 旅行作家の菊地文彦が、東京の自宅で刺殺された。 直前に岩手県の宮古へ取材に行ったことが判明。 捜索にあたる十津川警部は、相棒の亀井刑事と宮古へ向かう。 菊地が訪れた姫川村の寺で、砕かれた石碑に“列”という刻字を見つける。 東日本大震災で破損しただけでなく、故意に粉砕したと感じた十津川は、石碑の由来を調べ 始める。 第二次大戦の特攻作戦に繋がると睨んで鹿児島へ飛ぶが・・・・・・。 特攻隊員の妻の命の叫びが、現代の殺人を呼んだ!? 岩手と鹿児島を舞台に描く戦争&旅情ミステリー。 書き下ろし。
集英社 (新書判) |
628 | 愛の伊予灘ものがたり 紫電改が飛んだ日 | あの日、何があったのか―― 俳句に秘められた真実とは!?
雑誌取材のため、四国・松山駅から出発する観光列車「伊予灘ものがたり」に乗り込んだ 編集者の新見は、車窓から海に向かい祈る老女・金子ハルに興味を抱いた。 太平洋戦争の敗戦の翌日8月16日、ハルが愛した航空兵が当時最新鋭の戦闘機・紫電改で 伊予灘を飛び立ったという。 しかし、彼女以外、誰もその飛行を見たものはいなかった・・・ この謎に迫るため取材を続けていた新見が死体で発見され、十津川警部が捜査を開始する が――。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
629 | 近鉄特急殺人事件 | 京都発賢島行の近鉄特急ビスタEXで、大学准教授が殺された。 彼はテレビ番組で、伊勢神宮を貶める自説を主張する予定だった。 特急内の事件と、東京で殺されていた歴史雑誌編集者との関係は? 女性容疑者を追う十津川警部が、<おかげ横丁>で見出した彼女の意外な姿とは?
新潮社 (新書判) |
630 | 十津川警部 疑惑の旅路 | 従業員八百人の早川興業を一代で築き上げた早川卓次は、自宅の庭に蒸気機関車を 一両飾るほどの熱烈なSLファンでもあった。 早川は愛人で女優の榊由美子と二人で、小樽発九時五十一分の倶知安行き特別列車 「C62ニセコ」に乗車した。 乗車中の時刻、札幌のホテルで早川の妻が絞殺され、早川は鉄壁のアリバイを主張する。 ところが、それを証言するはずの由美子が東京のTV局で殺害されたのだ・・・!? (「C62ニセコ」殺人事件)他、「十津川警部の標的」、 「十津川警部 みちのくで苦悩する」の名作三篇を収録!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
631 | 十津川警部 四国 土讃線を旅する女と男 | 四国土讃線を走る観光列車「四国まんなか千年ものがたり」で起きた謎の死亡事件と 国際先端技術開発の闇を十津川警部が追う! 緒方精密電気の課長補佐である神崎は、社長の緒方から指示を受ける。 それは緒方が国際会議でホノルルへ行っている間、才色兼備の秘書・高見沢愛香の 四国へのプライベートな旅行に同行することだった。 緒方は愛香との結婚も考えており、神崎に綿密なスケジュールを組ませ、愛香の身の 安全を求めた。 二人が徳島の祖谷渓を訪ねた日、名所かずら橋から若い女性が転落死する。 女性の背格好や服装が愛香に似ていると知った神崎は、愛香と間違えて殺されたのでは と疑う。 そして「四国まんなか千年ものがたり」の車内で突然の爆発事件が起きる。 血まみれの車内で愛香の運命はどうなっていくのか・・・・・・。 緒方精密電気の極秘技術と関わりがあるのか・・・・・・。 国際的な先端技術開発と人間関係の裏側に迫る十津川警部が探り出した驚愕の真実とは!
小学館 (新書判) |
632 | 十津川警部、廃線に立つ | いまは廃線となった鉄道を舞台に十津川警部が挑んだ難事件。 在りし日の鉄道路線へのノスタルジーを掻き立てる短篇傑作選。 ――十津川の大学時代からの友人・岡部は妻と九州一周旅行に出かけたが、現地の警察署 から妻を殺害した容疑で岡部を逮捕したと連絡が入る。 別の旧友二人が高千穂に飛んで事情を探るが、十津川が東京で捜査中だった殺人事件との 関連が浮上して・・・・・・(「神話の国の殺人」高千穂線)。 他に「EF63形機関車の証言」(信越本線横川・軽井沢間)、 「青函連絡船から消えた」(青函連絡船)、「北の廃駅で死んだ女」(天北線)の計4篇を収録。
KADOKAWA (新書判) |
633 | 石北本線 殺人の記憶 十津川警部シリーズ | コロナ禍の北海道で連続殺人事件が! 特急オホーツクから消えた男を追え。
一人の男が「20年の眠り」から目覚めた。 北海道の将来を担う若手頭取と期待された松崎公平は、かつてバブル崩壊の責任を取る形で 収監された。 社会に絶望した松崎は、元NASA研究員による、人間を長期の睡眠状態にする 「コールドスリープ」実験の対象となることを買って出た。 目覚めると、頼りにしていた元秘書が、石北本線「オホーツク1号」に乗って消え、財界仲間も 次々と殺害されていった。
文藝春秋 (新書判) |
634 | SL銀河よ飛べ!! | 捜査中の十津川のもとに、妙な証言が舞い込んだ。 シリコンバレーの研究所へ派遣が決まった三人の若者。 彼らの共通点は祖父が爆撃機「銀河」に乗り、アメリカ軍基地に特攻していたことだった。 それを知ったアメリカの投資ファンドから、花巻から釜石を走るSL特急「銀河」の招待状が届く。 言われるがままに乗車すると、思いもよらない体験に巻き込まれて――。 三世代の時空を超え、十津川警部が解き明かす真相とは一体何なのか?
講談社 講談社ノベルス |
635 | 十津川警部 裏切りは鉄路の果てに | 松山駅に到着した特急「しおかぜ3号」のトイレから、女性の刺殺体が発見された。 被害者は竹内祐子、三十歳。 お見合いパーティを主催する〈ドリーミング・クラブ〉の理事長だった。 サクラを使ったり、ずさんな経営で会員からの文句も多く、恨んでいる者も少なく ないという。 何人かが容疑者として浮上するが、本命と思われた今中みゆきのアリバイを、何と 十津川警部自身が証言することになったのだ・・・・・・!? 「海を渡る殺意ー特急しおかぜ殺人事件ー」等、トラベル・ミステリーの傑作四篇を収録。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
636 | 十津川警部シリーズ 伊豆箱根殺人回廊 | コロナで一変した世界へ二年半ぶりに出所した管野は、心をいやすべく、旅なれた 伊豆下田から修善寺、箱根強羅めぐる。 だが、管野を追跡した若者が交通事故死し、再会した修善寺の旅館若女将多恵は、 芦ノ湖に水死体で浮かんだ。 連続するトラブルと、管野が犯した融資事件の関わりは? やがて新たな殺人が発生、警視庁十津川警部が臨場した! 欲にまみれた三年前のマネーゲームの背後に、元首相父子、政治家夫婦が浮上。 管野は怒りをこめて、暴力をも辞さぬ罠を仕掛けた! 異色ミステリー・アクション!
祥伝社 ノン・ノベル |
637 | 特急「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」での殺人 | 十津川警部が、不都合な歴史を隠すために手段を選ばない敵に挑む!
高知県を走る観光特急「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の、雑誌記者・ 三杉克郎が予約をキャンセルした座席で、陰陽道の達人・高見恵二が殺された。 十津川警部らは三杉を疑う。 二日後、茅ヶ崎で元首相夫人・伊東宏子が殺された。 高見と宏子は『日本』である全てを守るため「検閲」をする組織「日本桜会」の 理事だった。 三杉は太平洋戦争末期、国際法規違反の命令で特攻出撃した三杉の祖父・克馬の ことを調べていた。 祖父の特攻機「白菊」は、卑劣な特攻命令で高知の空から沖縄の海に飛んでいったのだ。 その真相を探る三杉に何者かの脅迫が――。 十津川は歴史の真実と、連続殺人事件の謎をめぐり闘う!
光文社 カッパ・ノベルス |
638 | 特急リバティ会津111号のアリバイ | 旅と人生社の藤原冬美は関修次郎と組み東北地方への取材旅行に向かった。 二人は東武鉄道の特急「リバティ会津111号」の車中で平川敏生と遭遇した。 この日、上野駅に到着した東北新幹線「なすの270号」の車内でキャリア官僚の 土屋健治郎の遺体が発見された。 容疑者として平川が浮上するが、決定的証拠を見いだせなかった十津川だが・・・・・・!?
双葉社 フタバ・ノベルス |
639 | 長野電鉄殺人事件 | 長野電鉄湯田中駅のトイレで佐藤誠の刺殺体が発見された。 相談したいことがあるといわれ、待ち合わせをしていた木本啓一郎は、かつて 佐藤とともに松代大本営跡の調査をしたことがあった。 やがて木本は佐藤が大本営跡近くで二体の白骨を発見したことを突き止める。 一方、十津川警部と大学で同窓だった中央新聞社会部記者の田島は学生時代に 木本の講義を受けていたことから事件に関心を抱き取材を始めたものの、突然 失踪したのだ!? 事件の背後に蠢く戦時中の暗い裏面・・・・・・。 十津川&亀井、太平洋戦争の闇に挑む!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
640 | 土佐くろしお鉄道殺人事件 | 高知から終点宿毛へ走る特急「あしずり」で、新任大臣が毒殺された。 これを発端に、各地で不気味な事件が続発する。 ところが、第一容疑者には常に確実なアリバイが。 世直しを訴える奇妙な手紙との関係は? 十津川警部は、姿なき犯人と闇で蠢く難事件に、いかに立ち向かうのか。
新潮社 (新書判) |
641 | 十津川警部 殺意は列車とともに | 不審な男にあとをつけられているので、自宅まで送ってほしい―― 十津川班の西本刑事が深夜、突然若い女に声をかけられた。 そのマンションでは半月前に女性が殺害され、痴漢騒ぎもあったというのだ。 痴漢被害にあった畑恵子はその後、郷里の旭川に引っ越してしまったが、やがて 殺人事件に巻き込まれ・・・・・・。 東京と旭川を結ぶ殺意の連鎖の行方は? (「東京−旭川殺人ルート」)他、「二階座席の女」「見知らぬ時刻表」 「とき403号で殺された男」の傑作四篇を収録したオリジナル作品集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
642 | 十津川警部 哀悼の列車が走る | 新宿歌舞伎町のクラブホステス・中村愛が絞殺死体で発見された。 容疑者として浮上したのは、新宿署生活安全課の高橋警部。 十津川警部とは同期だった。 店のナンバーワンの売れっ子で、ストーカー被害に悩んでいた彼女から相談を受けた ことで親しくなったという。 愛の死亡推定時間に、高橋は歌舞伎町の交番で若い巡査とずっと一緒だったという アリバイがあり、安堵した十津川だったが・・・・・・。 「哀しみの余部鉄橋」他、「殺しの風が南へ向かう」「最終ひかり号の女」 「北への危険な旅」「石勝高原の愛と殺意」の傑作五篇を収録。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
643 | SLやまぐち号殺人事件 十津川警部シリーズ | 消えたSLやまぐち号と謎の恋文。 難事件に十津川の推理が冴える。
SLやまぐち号の5号車と乗客32人が消えた。 事件発生前、JR山口線を旅していた亀井刑事は、寺の住職から、ある女性が高杉晋作に 綴った恋文を託されていた。 十津川は、乗客名簿の中にアメリカ出身の会社経営者を発見した。 この会社から身代金らしき2億円が何者かに渡されたことが判明。 事件解決かと思われたが、遺体が発見される。 十津川は、事件解決のヒントが、謎の恋文にあることを突き止めるが。
文藝春秋 (新書判) |
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No | 書名 | 内容紹介文 & 転載元(出版社名 シリーズ名・等) |