「西村京太郎 内容紹介文 4」


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記載されていない本は、いろいろなオンライン書店のサイト等から転載しました。





No書名内容紹介文 & 転載元(出版社名  シリーズ名・等)
601ストーブ列車殺人事件同人雑誌「北風」の世話人で、F賞を受賞し有望新人と注目されていた菊池順二が、
太宰治の生地の雪原で自殺した。
井上昭は一年後、菊池のたどったルートの旅に出た。
そこで、同人たちで立てた墓標に死にまつわる文字を発見した。
菊池の死の謎を解くには自ら手記を書くことと考え「北風」に掲載した。
それに応える形で同人たちもそれぞれの思いを綴った手記を発表したが・・・・・・。
その頃、F賞の予選選考委員である文芸評論家の岡本裕三が殺害された。
捜査に乗り出した十津川警部は・・・・・・。

双葉社  フタバ・ノベルス
602能登花嫁列車殺人事件能登路をはしる『花嫁のれん』の車内に、加賀友禅の花嫁が突然、現れ、消えた!?

十五年前の映画「北の城の花嫁」の主演女優・宇野喜代子が七尾で殺された。
雑誌編集者・黒木は、彼女が十五才で出産、渡米していたことを知る。
米国で育った喜代子の娘でモデルの小賀れいらが帰国し、金沢で母の死を探っていた。
れいら主演で「北の城の花嫁」再映画化が決まるが、内容を巡る対立が発生。
一方、れいらのマネージャーが襲われる。
十津川は、れいらの父親が大物政治家・古賀代議士であることを知るが、京都でさらに
殺人が!

光文社  カッパ・ノベルス
603十津川警部 海の見える駅 ― 愛ある伊予灘線「海の見える駅」――
それは、四国の瀬戸内沿いを走る予讃線伊予市駅から海回りを行く支線「愛ある伊予灘線」の
下灘駅という無人駅のことである。
ホームの中央に置かれたベンチに座れば、目の前に伊予灘の美しい海原が広がる。
まるで海に溶け込んでしまいそうな小駅だが、日暮れ時ともなれば海面の向こうに夕日が
浮かび、この世のものとは思えぬような絶景が生まれる。
幾たびか「青春18きっぷ」のポスターにもなり、鉄道ファンのみならず、国の内外からこの駅を
訪れる旅人は引きも切らない。
この駅にやって来て夕景を写真に収めていた小菅信一郎が、自宅から遺体で発見された。
息子の明は、自宅で発見されたカメラの状況と被写体から父親の突然の失踪とその死に
疑念を抱く。
旅といえば温泉遊び、カメラの趣味などとはこれまで父親は無縁だった。
ここで父親と出会ったという平川彩乃の協力を得て謎に迫ろうとするが、核心がみえない。
信一郎は、夜の海上で輝く宝石のようなものを撮影していた。
十津川は、小菅信一郎殺害の容疑者に迫っていくが、容疑者は不敵にも十津川の捜査ミスを
誘ってくる。
事件の裏にはとんでもない策謀が隠されていた。

小学館  (新書判)
604十津川警部 哀愁のミステリー・トレイン大阪発金沢行きの特急「雷鳥九号」のトイレで、貴金属会社社長の射殺死体が発見された。
やがて北陸本線・新疋田駅と敦賀駅の間で凶器が発見され、被害者と車内で話しこんでいた
女が容疑者として浮上する。
が、この事件の同時刻に、金沢で、同じ凶器による代議士殺害事件が起きていたことが
判明!?
彼女に犯行は可能なのか?
何かトリックがあるのか?
混乱する捜査本部。
十津川警部の推理は?
(「雷鳥九号」殺人事件)等、時刻表トリックの妙味が堪能できる不朽の鉄道ミステリー四篇を
収録。

徳間書店  トクマ・ノベルズ
605十津川警部 長崎 路面電車と坂本龍馬長崎取材中のライター松本が失踪、代理を命じられた神山は同地に飛んだ。
松本の足取りを追った神山は、NAGASAKIクラブという謎の歴史研究グループ五人組に
出会う。
彼らは、幕末の貿易商グラバーが日本で初めて走らせた蒸気機関車を、英国の植民地化
計画の端緒と見た坂本龍馬が破壊したという説を唱えていた。
やがてメンバーの一人の死体が京都の疎水で発見され、協力を依頼された警視庁の
十津川は捜査を開始。
事件の背後に明治一五〇年を期した歴史論争と、黒い野望が渦巻いていることを
掴むが・・・・・・。

祥伝社  ノン・ノベル
606十津川警部 両国駅3番ホームの怪談会社員の宮田は、普段は使われていないJR両国駅3番ホームで、深夜に二人の不審な
人物を目撃する。
翌日、3番ホームに入り込んだ宮田と恋人の千里はランの模様が入った指輪を拾うが、
ある理由から指輪の複製を依頼した宝石店の店員が殺害された。
そして優勝力士と両国から館山に向かう臨時特急に乗った千里が行方不明に。
3番ホームでの怪異と指輪の謎に、十津川警部が迫る!

講談社  講談社ノベルス
607知覧と指宿枕崎線の間京王多摩川の河原で発見された30代男性の刺殺体。
現場で見つかった白い封筒の中には「大義」と書かれた紙が入っていた。
十津川警部が捜査を開始すると、続けざまに20代のOL、60代の大学教授が死体で発見され、
どの現場にも「大義」の文字が残されていた。
十津川は被害者の過去を調べ、被害者の父親か祖父が戦時中に陸軍の航空機にかかわって
いたという共通点に気づく。
連続殺人犯の動機を辿り、捜査のために鹿児島・知覧へ向かう十津川。
やがて、十津川は真犯人を炙り出すため、前代未聞の奇策を放つ!
長編ミステリー!!

KADOKAWA  (新書判)
608平戸から来た男七十三歳の川野三太楼という男が東京都内の小さな教会で倒れているところを発見された。
病院に運ばれたが、薬物による中毒ですでに死亡していた。
川野は一年前に長崎県の平戸を出たきり消息を絶っていたという。
なぜ東京の教会で発見されたのか?
足取りを追うと、川野は渡口晋太郎という人物を探して各地の教会を訪ねていたことが判明
した。
十津川は、二人の出身地、平戸に飛び捜査を進める。
そんなさなか、平戸の世界遺産登録が話題となり地元は沸くが・・・・・・。
長篇旅情ミステリー。

徳間書店  トクマ・ノベルズ
609十津川警部 怒りと悲しみのしなの鉄道列車爆破事件の動機は警察への復讐か、それとも・・・!?

後藤警視総監が誘拐された。
犯人の山中悦夫は、二年前に起きた列車爆破事件の真犯人を、一週間以内に捜し出せと
要求した。
当時の警視総監・永井はじめ二十二人が死亡したこの事件では、山中の父親・晋吉が
逮捕され、容疑を否認したにもかかわらず死刑判決を受けていた。
当時捜査を担当し、再捜査を指示された十津川警部は亀井刑事とともに軽井沢から
しなの鉄道に乗りこむが・・・・・・!?

実業之日本社  ジョイ・ノベルス
610富山地方鉄道殺人事件「宇奈月から黒部への旅」と書き残して、若手官僚が失踪。
彼を追う女性新聞記者が、トロッコ列車の終点・欅平で殺される。
しかし犯人の足跡は宙に消えた・・・。
路線距離一〇〇キロ超の富山地方鉄道と、夏なお難所の黒部峡谷。
犯人はどこに潜むのか?
十津川警部の捜査が始まる。

新潮社  (新書判)
611えちごトキめき鉄道殺人事件えちごトキめき鉄道・日本海ひすいラインの泊駅で、普通列車に乗っていた男が青酸カリに
より中毒死した。
被害者は元警視庁刑事・新井で、車内では乗客に飲み物を配っていた女がいたという。
新井は、5年前に起きた副総理暗殺事件の捜査方針に不満を持ち1年前に退職し、事件
現場のホテルで当時清掃員をしていた富永という男を単独で追っていたようだ。
しかし、富永は新井が殺害された翌日に姿を消していた・・・・・・。
十津川は副総理暗殺と元同僚殺害事件の真相にたどり着けるのか!?

中央公論新社  C★NOVELS
612十津川警部 坂本龍馬と十津川郷士中井庄五郎アマチュア歴史研究会に所属する35歳のサラリーマン梶本文也が、東京三鷹の自宅で
刺殺された。
現場には、十津川郷士の中井庄五郎に興味を持ち、京都と奈良を旅したという日記が
残されていた。
被害者が、坂本龍馬の警護を務めた庄五郎に惹かれたことに注目した十津川警部は、
亀井刑事と十津川村に向かう。
八咫烏伝説や幕末の京都守護など天皇家と縁のある村に手がかりを求めるが・・・・・・。
誇り高き郷士の生き方に魅せられた人間たちの業が殺意を呼ぶ!
京都と秘境十津川村を舞台に描く旅情ミステリー。

集英社  (新書判)
613十津川警部 郷愁のミステリー・レイルロード叔母の葬儀に出席するため、特急「あさま」で小諸に向かった十津川班の北条早苗刑事は
驚愕の事態に直面する。
隣りの座席の女が青酸中毒死したのだ。
しかも死の直前、彼女が抱いていた幼児を託されてしまう!
捜査の結果、女は一か月前に事故死した婚約者の実家に子供を見せに行くところだった
ことが判明。
が、その実家には婚約者を名乗る別の女が先に来ていたのだ!?
そして十津川警部に謎の電話が・・・・・・。
(「特急『あさま』が運ぶ殺意」)他、あまたの短篇作品群から厳選された傑作鉄道ミステリーを
四篇収録。

徳間書店  トクマ・ノベルズ
614上野−会津 百五十年後の密約
 十津川警部シリーズ
「上野の西郷隆盛像を破壊せよ」という脅迫状が!
犯人の狙いは?

明治維新から数えて百五十年を超え、歴史に対する認識が次々に見直される中、上野の
西郷隆盛像を破壊せよ、という脅迫状が届いた。
犯行グループは、「歴史を正す者」と名乗る集団。
警備中に、東武鉄道への爆破予告も。
十津川は「特急リバティ会津」に乗り、会津若松へ。
さらに犯人から、東京都などに対し、二十億円の要求が届く。
これは会津人から、明治新政府の流れを継ぐ“政府”に対する復讐なのか?

文藝春秋  (新書判)
615スーパー北斗殺人事件特急スーパー北斗で札幌に通う関口透は、車内で出会った鎌谷理佐子に興味をいだき、彼女を
尾行した。
その後、理佐子は行方不明になった。
上京した関口は、浅草のお祭りで理佐子にそっくりの料亭<まつだいら>の娘、松平かえでに
めぐり会った。
しかし、松平かえでは毒殺され、十津川警部が捜査に乗り出したが、事件の背景には松平家に
まつわる黒い野望が渦巻いていることを掴むが・・・・・・!?

双葉社  フタバ・ノベルス
616十津川警部 追憶のミステリー・ルート東京・阿佐ヶ谷のマンションで、エリート商社マンが殺害された。
直前に食べたと思われる南紀白浜の温泉まんじゅうに青酸が混入されていたのだ。
その数時間後、彼の婚約者のCAが南紀白浜空港のトイレで絞殺死体で発見された。
そして彼女の自宅寝室には「死ね!」という赤いスプレーで書かれた文字が!?
乗客名簿を取り寄せた十津川警部は、急遽白浜に飛んだ・・・・・・
(十津川警部 白浜へ飛ぶ)。
他、「伊豆下田で消えた友へ」「恐怖の海 東尋坊」など旅情ミステリーの代表的作品四篇を収録。

徳間書店  トクマ・ノベルズ
617十津川警部シリーズ
 阪急電鉄殺人事件
阪急梅田駅では、神戸・宝塚・京都の三本線の列車が同時に発車する。
写真家菊地が撮影に来た夜、旧友の木内えりかが六甲駅ホームから転落、死亡した。
遺体からは睡眠薬が検出、殺人だった。
被害者が自費出版を進めていたと判明した矢先、新たな殺人が!
えりかの祖父宏栄は、戦中の阪急顧問弁護士で、社長の小林一三や吉田茂、石原莞爾と交流。
大戦末期に和平を訴えて政府を批判し、獄死していた。
未刊の本は宏栄についてのものと思われ、十津川はこれこそ事件解決の鍵と睨むが、捜査は
思惑を超え、難航した・・・・・・。

祥伝社  ノン・ノベル
618飯田線・愛と殺人と飯田線の秘境駅・小和田で恋人と逢瀬を重ねた女性が殺され、彼女への殺害予告が
見つかった――!

警視庁捜査一課の北条早苗刑事は日下刑事と、友人で旅行代理店に勤める野田花世
殺害事件を追う。
花世は飯田線旅行の企画で知り合ったアイヌの青年・金子太郎と交際していた。
十津川は飯田線三河一宮駅に近い出雲神話の神を祀る砥鹿神社の絵馬、さらに花世の
マンションからK.Kを名乗る人物の暗号による脅迫状を見つける。
事件と出雲神話の関連は?
十津川は、金子の復讐への暴走をとめ、異常な犯人を逮捕できるか!?

光文社  カッパ・ノベルス
619十津川警部 仙山線〈秘境駅〉の少女網走刑務所で受刑中の堀友一郎という男が十津川警部に会いたいと言ってきた。
余命わずかとなった堀は、15年前に仙山線の八ツ森駅で知り合った〈めぐみ〉という女性に、
自分の写真を渡して欲しいという。
八ツ森駅は仙山線の中間地点、仙山トンネルの山峡にある秘境駅だった。
訪れた十津川は、知り合った鉄道マニアの小林雄作から、その女性が山中愛ではと知らされた。
堀は亡くなったが、写真立てを調べると京都での殺人事件の犯人につながる文字が残されて
いた。
16年前の10月23日に、京都の旅館で韓国大使が殺害されており、未解決事件となっていた。
調べを進めていくと、韓国で国宝級の器が事件に絡んでいることがわかってきた。
十津川警部が、太平洋戦争から続く日韓関係の闇に切り込む!

小学館  (新書判)
620舞鶴の海を愛した男天橋立近くの浜で男の溺死体が発見された。
右横腹に古い銃創、顔には整形手術のあとが残されており、死の数日前、若狭湾冠島周辺の
海面をドローンで撮影する姿が目撃されていた・・・・・・。
そんな折、十津川警部が舞鶴警察署を訪れる。
東京月島で五年前に起きた銃撃事件に、溺死した男が関わっていた可能性があるという。
捜査が進むにつれ、昭和二十年八月、オランダ女王の財宝などを積載した第二氷川丸が
若狭湾で自沈した事実が判明し、その財宝にかかわる謎の団体の存在に行き当たったの
だが・・・・・・!?
長篇ミステリー。

徳間書店  トクマ・ノベルズ
621西日本鉄道殺人事件福岡から大牟田へと走る西鉄特急の車内で、九十一歳の元社長が殺された。
かつて三連覇に熱狂した西鉄ライオンズゆかりの地を巡り、鹿児島へ向かう旅の途中だった。
被害者の「最後の旅」の目的地を辿り、ライオンズ黄金時代から遡って、十津川警部の捜査は
意外な方向へ!

新潮社  (新書判)
622十津川警部 殺意の交錯後藤ゆみと名乗る女が伊豆・河津七滝のK旅館に宿泊した。
二か月前、同じ旅館に泊まっていた同姓同名の後藤ゆみが七滝のひとつ蛇滝で死んで
いたのだ。
そして今度は、釜滝で男の射殺体が発見される!?
その男が東京で起きた連続殺人事件の容疑者であることが判明し、十津川警部と
亀井刑事が河津を訪れる。
やがて旧天城トンネルで第三の殺人事件が・・・・・・。
後藤ゆみの正体は?
(「河津・天城連続殺人事件」)ほか、「北陸の海に消えた女」「L特急やくも殺人事件」
「阿蘇で死んだ刑事」の傑作四篇を収録。

徳間書店  トクマ・ノベルズ
623東京オリンピックの幻想
 十津川警部シリーズ
1940年の「幻のオリンピック」
失敗の研究過程で浮上した謎とは!

東京オリンピックを控え、警視庁の十津川警部は、警備計画について、連日、討議を重ねて
いた。
十津川は、かつて、直前に返上となった「幻の東京オリンピック」に着目する。
失敗の研究過程で、ある黒幕の存在が浮上する。
昭和十五年の五輪開催を控え、東京市の五輪宣伝担当・古賀は、国際関係の悪化に悩み
つつも、日中戦争停戦を画策する石原莞爾と協力し、アメリカ大統領と交渉するため、海を
渡った。

文藝春秋  (新書判)
624呉・広島ダブル殺人事件警視庁捜査一課の市橋刑事は、祖父、勝之介の頼みを受け、呉と広島を写真撮影の為に
訪れたが、呉の宿泊先で殺人事件に巻き込まれた。
その後、勝之介が広島市内で殺害されたとの知らせを受け、十津川警部、亀井刑事と共に
現地に向かった。
二つの殺人事件の捜査の過程で、戦中戦後の勝之介を巡る出来事から事件は予想外の
展開を・・・・・・!?。

双葉社  フタバ・ノベルス
625魔界京都放浪記「京都は魔界」その一言を残して、男は消えた──

編集長・和田は、六道珍皇寺の井戸に消えた編集者・佐伯を追い京都に来た。
一方、十津川警部はある討論会で、京都もアメリカの原爆投下目標だったと知る。
佐伯の事件を追って京都に来た十津川は、六道珍皇寺と薬師寺をつなぐという謎のトンネルで
現世とあの世がつながっている証拠を見つける。
しかし十津川はある疑問を抱く──。
京都を知り尽くした著者が、京都と戦争、京都人の本質をテーマに、幻想的な手法で挑んだ、
意欲的エンターテインメント!

光文社  カッパ・ノベルス
626十津川警部 愛憎の行方旅行誌「旅の話」の編集部員・香月修の殴殺体が発見された。
怨恨、物盗りの可能性はなさそうだという。
警視庁の十津川警部らの捜査が進むにつれ、香月が取材を進めていた〈山手線一周の旅〉で
撮影した写真がなくなっていることが判明。
犯人にとって不都合なものがその写真に写っていたのではないかと考えられたのだが、事件は
予想外の展開を・・・!?
「山手線五・八キロの証言」他、「午後九時の目撃者」「愛と殺意の中央本線」
「L特急踊り子号殺人事件」の傑作四篇を収録!

徳間書店  トクマ・ノベルズ
627私を愛して下さい旅行作家の菊地文彦が、東京の自宅で刺殺された。
直前に岩手県の宮古へ取材に行ったことが判明。
捜索にあたる十津川警部は、相棒の亀井刑事と宮古へ向かう。
菊地が訪れた姫川村の寺で、砕かれた石碑に“列”という刻字を見つける。
東日本大震災で破損しただけでなく、故意に粉砕したと感じた十津川は、石碑の由来を調べ
始める。
第二次大戦の特攻作戦に繋がると睨んで鹿児島へ飛ぶが・・・・・・。
特攻隊員の妻の命の叫びが、現代の殺人を呼んだ!?
岩手と鹿児島を舞台に描く戦争&旅情ミステリー。
書き下ろし。

集英社  (新書判)
628愛の伊予灘ものがたり 紫電改が飛んだ日あの日、何があったのか――
俳句に秘められた真実とは!?

雑誌取材のため、四国・松山駅から出発する観光列車「伊予灘ものがたり」に乗り込んだ
編集者の新見は、車窓から海に向かい祈る老女・金子ハルに興味を抱いた。
太平洋戦争の敗戦の翌日8月16日、ハルが愛した航空兵が当時最新鋭の戦闘機・紫電改で
伊予灘を飛び立ったという。
しかし、彼女以外、誰もその飛行を見たものはいなかった・・・
この謎に迫るため取材を続けていた新見が死体で発見され、十津川警部が捜査を開始する
が――。

実業之日本社  ジョイ・ノベルス
629近鉄特急殺人事件京都発賢島行の近鉄特急ビスタEXで、大学准教授が殺された。
彼はテレビ番組で、伊勢神宮を貶める自説を主張する予定だった。
特急内の事件と、東京で殺されていた歴史雑誌編集者との関係は?
女性容疑者を追う十津川警部が、<おかげ横丁>で見出した彼女の意外な姿とは?

新潮社  (新書判)
630十津川警部 疑惑の旅路従業員八百人の早川興業を一代で築き上げた早川卓次は、自宅の庭に蒸気機関車を
一両飾るほどの熱烈なSLファンでもあった。
早川は愛人で女優の榊由美子と二人で、小樽発九時五十一分の倶知安行き特別列車
「C62ニセコ」に乗車した。
乗車中の時刻、札幌のホテルで早川の妻が絞殺され、早川は鉄壁のアリバイを主張する。
ところが、それを証言するはずの由美子が東京のTV局で殺害されたのだ・・・!?
(「C62ニセコ」殺人事件)他、「十津川警部の標的」、
「十津川警部 みちのくで苦悩する」の名作三篇を収録!

徳間書店  トクマ・ノベルズ
631十津川警部 四国 土讃線を旅する女と男四国土讃線を走る観光列車「四国まんなか千年ものがたり」で起きた謎の死亡事件と
国際先端技術開発の闇を十津川警部が追う!
緒方精密電気の課長補佐である神崎は、社長の緒方から指示を受ける。
それは緒方が国際会議でホノルルへ行っている間、才色兼備の秘書・高見沢愛香の
四国へのプライベートな旅行に同行することだった。
緒方は愛香との結婚も考えており、神崎に綿密なスケジュールを組ませ、愛香の身の
安全を求めた。
二人が徳島の祖谷渓を訪ねた日、名所かずら橋から若い女性が転落死する。
女性の背格好や服装が愛香に似ていると知った神崎は、愛香と間違えて殺されたのでは
と疑う。
そして「四国まんなか千年ものがたり」の車内で突然の爆発事件が起きる。
血まみれの車内で愛香の運命はどうなっていくのか・・・・・・。
緒方精密電気の極秘技術と関わりがあるのか・・・・・・。
国際的な先端技術開発と人間関係の裏側に迫る十津川警部が探り出した驚愕の真実とは!

小学館  (新書判)
632十津川警部、廃線に立ついまは廃線となった鉄道を舞台に十津川警部が挑んだ難事件。
在りし日の鉄道路線へのノスタルジーを掻き立てる短篇傑作選。
――十津川の大学時代からの友人・岡部は妻と九州一周旅行に出かけたが、現地の警察署
から妻を殺害した容疑で岡部を逮捕したと連絡が入る。
別の旧友二人が高千穂に飛んで事情を探るが、十津川が東京で捜査中だった殺人事件との
関連が浮上して・・・・・・(「神話の国の殺人」高千穂線)。
他に「EF63形機関車の証言」(信越本線横川・軽井沢間)、
「青函連絡船から消えた」(青函連絡船)、「北の廃駅で死んだ女」(天北線)の計4篇を収録。

KADOKAWA  (新書判)
633石北本線 殺人の記憶
 十津川警部シリーズ
コロナ禍の北海道で連続殺人事件が!
特急オホーツクから消えた男を追え。

一人の男が「20年の眠り」から目覚めた。
北海道の将来を担う若手頭取と期待された松崎公平は、かつてバブル崩壊の責任を取る形で
収監された。
社会に絶望した松崎は、元NASA研究員による、人間を長期の睡眠状態にする
「コールドスリープ」実験の対象となることを買って出た。
目覚めると、頼りにしていた元秘書が、石北本線「オホーツク1号」に乗って消え、財界仲間も
次々と殺害されていった。

文藝春秋  (新書判)
634SL銀河よ飛べ!!捜査中の十津川のもとに、妙な証言が舞い込んだ。
シリコンバレーの研究所へ派遣が決まった三人の若者。
彼らの共通点は祖父が爆撃機「銀河」に乗り、アメリカ軍基地に特攻していたことだった。
それを知ったアメリカの投資ファンドから、花巻から釜石を走るSL特急「銀河」の招待状が届く。
言われるがままに乗車すると、思いもよらない体験に巻き込まれて――。
三世代の時空を超え、十津川警部が解き明かす真相とは一体何なのか?

講談社  講談社ノベルス
635十津川警部 裏切りは鉄路の果てに松山駅に到着した特急「しおかぜ3号」のトイレから、女性の刺殺体が発見された。
被害者は竹内祐子、三十歳。
お見合いパーティを主催する〈ドリーミング・クラブ〉の理事長だった。
サクラを使ったり、ずさんな経営で会員からの文句も多く、恨んでいる者も少なく
ないという。
何人かが容疑者として浮上するが、本命と思われた今中みゆきのアリバイを、何と
十津川警部自身が証言することになったのだ・・・・・・!?
「海を渡る殺意ー特急しおかぜ殺人事件ー」等、トラベル・ミステリーの傑作四篇を収録。

徳間書店  トクマ・ノベルズ
636十津川警部シリーズ
 伊豆箱根殺人回廊
コロナで一変した世界へ二年半ぶりに出所した管野は、心をいやすべく、旅なれた
伊豆下田から修善寺、箱根強羅めぐる。
だが、管野を追跡した若者が交通事故死し、再会した修善寺の旅館若女将多恵は、
芦ノ湖に水死体で浮かんだ。
連続するトラブルと、管野が犯した融資事件の関わりは?
やがて新たな殺人が発生、警視庁十津川警部が臨場した!
欲にまみれた三年前のマネーゲームの背後に、元首相父子、政治家夫婦が浮上。
管野は怒りをこめて、暴力をも辞さぬ罠を仕掛けた!
異色ミステリー・アクション!

祥伝社  ノン・ノベル
637特急「志国土佐 時代トキの夜明けのものがたり」での殺人十津川警部が、不都合な歴史を隠すために手段を選ばない敵に挑む!

高知県を走る観光特急「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の、雑誌記者・
三杉克郎が予約をキャンセルした座席で、陰陽道の達人・高見恵二が殺された。
十津川警部らは三杉を疑う。
二日後、茅ヶ崎で元首相夫人・伊東宏子が殺された。
高見と宏子は『日本』である全てを守るため「検閲」をする組織「日本桜会」の
理事だった。
三杉は太平洋戦争末期、国際法規違反の命令で特攻出撃した三杉の祖父・克馬の
ことを調べていた。
祖父の特攻機「白菊」は、卑劣な特攻命令で高知の空から沖縄の海に飛んでいったのだ。
その真相を探る三杉に何者かの脅迫が――。
十津川は歴史の真実と、連続殺人事件の謎をめぐり闘う!

光文社  カッパ・ノベルス
638特急リバティ会津111号のアリバイ旅と人生社の藤原冬美は関修次郎と組み東北地方への取材旅行に向かった。
二人は東武鉄道の特急「リバティ会津111号」の車中で平川敏生と遭遇した。
この日、上野駅に到着した東北新幹線「なすの270号」の車内でキャリア官僚の
土屋健治郎の遺体が発見された。
容疑者として平川が浮上するが、決定的証拠を見いだせなかった十津川だが・・・・・・!?

双葉社  フタバ・ノベルス
639長野電鉄殺人事件長野電鉄湯田中駅のトイレで佐藤誠の刺殺体が発見された。
相談したいことがあるといわれ、待ち合わせをしていた木本啓一郎は、かつて
佐藤とともに松代大本営跡の調査をしたことがあった。
やがて木本は佐藤が大本営跡近くで二体の白骨を発見したことを突き止める。
一方、十津川警部と大学で同窓だった中央新聞社会部記者の田島は学生時代に
木本の講義を受けていたことから事件に関心を抱き取材を始めたものの、突然
失踪したのだ!?
事件の背後に蠢く戦時中の暗い裏面・・・・・・。
十津川&亀井、太平洋戦争の闇に挑む!

徳間書店  トクマ・ノベルズ
640土佐くろしお鉄道殺人事件高知から終点宿毛へ走る特急「あしずり」で、新任大臣が毒殺された。
これを発端に、各地で不気味な事件が続発する。
ところが、第一容疑者には常に確実なアリバイが。
世直しを訴える奇妙な手紙との関係は?
十津川警部は、姿なき犯人と闇で蠢く難事件に、いかに立ち向かうのか。

新潮社  (新書判)
641十津川警部 殺意は列車とともに不審な男にあとをつけられているので、自宅まで送ってほしい――
十津川班の西本刑事が深夜、突然若い女に声をかけられた。
そのマンションでは半月前に女性が殺害され、痴漢騒ぎもあったというのだ。
痴漢被害にあった畑恵子はその後、郷里の旭川に引っ越してしまったが、やがて
殺人事件に巻き込まれ・・・・・・。
東京と旭川を結ぶ殺意の連鎖の行方は?
(「東京−旭川殺人ルート」)他、「二階座席の女」「見知らぬ時刻表」
「とき403号で殺された男」の傑作四篇を収録したオリジナル作品集。

徳間書店  トクマ・ノベルズ
642十津川警部 哀悼の列車が走る新宿歌舞伎町のクラブホステス・中村愛が絞殺死体で発見された。
容疑者として浮上したのは、新宿署生活安全課の高橋警部。
十津川警部とは同期だった。
店のナンバーワンの売れっ子で、ストーカー被害に悩んでいた彼女から相談を受けた
ことで親しくなったという。
愛の死亡推定時間に、高橋は歌舞伎町の交番で若い巡査とずっと一緒だったという
アリバイがあり、安堵した十津川だったが・・・・・・。
「哀しみの余部鉄橋」他、「殺しの風が南へ向かう」「最終ひかり号の女」
「北への危険な旅」「石勝高原の愛と殺意」の傑作五篇を収録。

徳間書店  トクマ・ノベルズ
643SLやまぐち号殺人事件
 十津川警部シリーズ
消えたSLやまぐち号と謎の恋文。
難事件に十津川の推理が冴える。

SLやまぐち号の5号車と乗客32人が消えた。
事件発生前、JR山口線を旅していた亀井刑事は、寺の住職から、ある女性が高杉晋作に
綴った恋文を託されていた。
十津川は、乗客名簿の中にアメリカ出身の会社経営者を発見した。
この会社から身代金らしき2億円が何者かに渡されたことが判明。
事件解決かと思われたが、遺体が発見される。
十津川は、事件解決のヒントが、謎の恋文にあることを突き止めるが。

文藝春秋  (新書判)


西村京太郎の部屋に
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