No | 書名 | 内容紹介文 & 転載元(出版社名 シリーズ名・等) |
201 | 恨みの陸中リアス線 | 三陸鉄道の車中で、水産会社を経営する男が殺された。 男の娘は父の死の前日、捜査一課の十津川警部に助けを求めていたのだ! 父親あてに殺害を予告する脅迫状が届けられたというのだった。 だが、それだけでは警察は動くわけにはいかなかった。 自責の念に悩む十津川をよそに、上野のホテルで第二の殺人が!
講談社 講談社ノベルス |
202 | シベリア鉄道殺人事件 | 新宿・歌舞伎町で外国人娼婦の絞殺事件が発生! 遺された名刺の主、栄交易の長谷部功はニセ社員!? 捜査陣にかかる上層部からの圧力。 さらにロシアに逃亡した長谷部を、外務省の官僚・沢木と協力し、極秘裡に追え との密命が、警視総監から直々に、十津川警部のもとに・・・・・・。 長谷部たちはロシアで何を画策しているのか? 空路ハバロフスクに飛ぶ十津川を待ち受ける罠と孤立無援の闘い。 酷寒の広大な平野をモスクワへひた走るシベリア鉄道を舞台に国際的謀略が 渦巻く。 十津川警部が追いつめる真の敵とは。 ―― 綿密な取材のもとに描かれた雄大なスケールの国際トラベル・ミステリーの 傑作!
光文社 カッパ・ノベルス |
203 | 山形新幹線「つばさ」殺人事件 | 山形新幹線「つばさ」で東北に向かった若い女性が相次いで蒸発! 女子大生井岡和美と、OL小倉マキの二人が山形で消えてしまったのだ。 囮として、単身「つばさ」に乗り込んだ警視庁・北条早苗刑事に近づく謎の男 平沼! ところが、平沼は仙山線の踏切で自動車事故死、その車のトランクには若い 女性の右足が・・・・・・。 右腕、胴体、首とバラバラになって発見された猟奇殺人の被害者は、小倉マキ だった! 平沼犯人説に傾く山形・宮城県警に対し、十津川警部は独自の推理を展開 するが・・・・・・。 「つばさ」が運ぶ都会の殺意を、西村京太郎が鋭く抉るトラベル・ミステリーの 最新傑作!
光文社 カッパ・ノベルス |
204 | 危険な殺人者 | ベテラン新聞記者の田島は自社の紙面で「七歳の子供が自殺・・・」という 妙な記事を発見した。 『ママ、サヨナラ』と書かれた遺書と一枚の絵。 少年を追いつめたものは何だったのか・・・。 真実を追求し、子供の母親に執拗に迫る田島は意外な事実を掴むが その果てには・・・。 (病める心) 日常生活を襲う恐しい罠と意表をつく結末。 人気絶頂の著者が贈る傑作オリジナル短編集!(単行本未収録)
角川書店 角川文庫 |
205 | 恋と裏切りの山陰本線 | 奇妙な電話がかかってきたあと、部下の小田刑事が謎の失踪。 十津川警部は同僚の亀井刑事とブルートレイン出雲3号に乗って皆生温泉に 向かう――。 表題作以下四篇の傑作トラベル・ミステリー収録。 徳島、能登、出雲、上越、各地の鉄道を舞台背景に、さまざまな恋の果てに 起きた殺人事件を、ご存じ十津川警部と仲間の刑事たちが絶妙の コンビネーションで解明してゆく。
文藝春秋 (新書判) |
206 | 鳥取・出雲殺人ルート | カメラマニアの三谷卓は、鳥取砂丘で女性の死体を発見。 翌日、村田麻美と名のる女と宍道湖で出会った。 東京へ戻った三谷は、麻美の住所を訪ねるが、そこは砂丘で死体となって 発見された女のマンションだった! 女はどうして偽名を使ったのか!? そして、十津川警部と亀井刑事が向かう山陰で、第二の殺人が――。
講談社 講談社ノベルス |
207 | 怒りの北陸本線 | 連続殺人に迫る十津川警部
北陸の温泉を訪れた人間たちが次々と殺されていく。 それも警察に挑戦するかのような手段で。 不可解な連続殺人事件の背後には、どうやら謎の組織が動いているらしい。 東京と北陸を結ぶ捜査の糸をあやつる十津川警部の推理が冴える。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
208 | 九州新特急「つばめ」殺人事件 | 日航機に乗っていたはずの二人が、同時刻、鹿児島本線新特急「つばめ」の グリーン車で目撃されていた! 鹿児島・指宿の海で殺された銀行員石田淳と君原真紀が乗車していた事実を、 つばめレディ・山本宏子は捜査本部に通報。 その直後、宏子に襲いかかる魔手! そして、被害者石田には、重大な不正の事実が・・・・・・。 全力で捜査をつづける十津川警部を襲う、佐賀・嬉野温泉での第二の 殺人 ・・・・・・。 政界再編、新党結成が絡んで浮かびあがってきた事件の意外な黒幕!? 新型車両を誇る「つばめ」が運ぶ連続殺人の惨劇に十津川警部が挑む! 絶好調“トラベル・ミステリー”最新傑作!
光文社 カッパ・ノベルス |
209 | 別府・国東 殺意の旅 | 警視庁捜査一課十津川警部の部下である西本刑事は、ある夜、 自宅マンション前で意識不明の女性を救護したが・・・・・・ これは罠かもしれない!? やがて、十津川の不安は現実のものとなる。 マスコミを逃れて、西本は国東の旅へ―― 謎を追う十津川の東奔西走が始まる。
新潮社 (新書判) |
210 | 越後湯沢殺人事件 | リゾート・マンションが林立する「雪国」の温泉地越後湯沢。 その一室で、準ミス駒子の芸者由美の絞殺死体が発見された。 逮捕された旧友に頼られて現地にとんだ十津川警部に、東京から今度は、 由美の実父で、建設会社社長の若宮勇が殺害されたとの報が届く。 捜査線上に政財界の大物が浮上するなか、事件の鍵をにぎる芸者とみ子が、 タレントと車中で排ガス死を遂げ、強固なアリバイの壁を前に捜査は難航する。 師走を迎え、容疑者の過去に意外な動機を発見した十津川は、推理をもとに、 賭に出る。
中央公論社 C★NOVELS |
211 | 伊豆・河津七滝に消えた女 −十津川警部の叛撃− | 十津川警部が、妻の直子と伊豆旅行中に出会ったOLたちのグループの一人、 東郷由美子が、河津七滝で行方不明に・・・・・・。 一カ月後、彼女の殺害死体が国立市の豪邸地下室で発見された。 事件を追う十津川の前に立ちはだかる数々の謎。―― 由美子はなぜ突然、グループ旅行に加わったのか? 絵が好きでもないのに、なぜスケッチブックを持参したのか? なぜ月収15万円の身なのに家賃13万円のマンションに住めたのか? 由美子の隠された秘密! 直子が撮ったスナップ写真は何を意味するのか!? 伊豆の河津・下田、鬼怒川、会津若松―― 名勝の地を舞台に十津川警部の叛撃が冴えるシリーズ第四弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
212 | 尾道・倉敷殺人ルート | 新宿から倉敷へ向かう観光バスが、消息を絶った! ツアーを企画した旅行会社には、身代金一億円が要求されたが、三日後、 バスは解放。 乗客・乗員に、バスジャックとは気づかれぬまま起きた事件は、容疑者の男女が 事故死を遂げ、解決の様相を見せた。 しかし、空白の三日間の謎を追う十津川の前に、第二の殺人が!
講談社 講談社ノベルス |
213 | 恨みの三保羽衣伝説 | 警視庁捜査一課の西本刑事は、新宿駅の構内で見知らぬ女性から半ば強引に 白い封筒を手渡された。 中にはミス羽衣と名のる女性の手紙が――。 十津川警部が謎の事件にまきこまれた部下を危機から救う表題作ほか、箱根、 浜名湖を舞台にしたトラベル・ミステリーの傑作を三篇収録。 西本、日下、亀井など、十津川警部とその仲間たちが絶妙のチームワークを 発揮して、難事件を次々に解明してゆく。
文藝春秋 (新書判) |
214 | 十津川警部、沈黙の壁に挑む | 殺人容疑者秋本つね子はろうあ者だった。 手話通訳士を介しての尋問にも、同じろうあ者の関口弁護士の質問にも、 なぜか心を開かぬつね子。 彼女の息子浩は資産家に婿入りし、その義父はろうあ者のための老人ホーム 建設に奔走していた矢先の事件だった。 関口はつね子の薄倖の半生を辿り、無実を信ずるが、彼女には意外な過去が 秘められていた。 さらに、悪徳探偵が殺され、遺された写真から事件は意外な展開を・・・・・・。 関口はついに十津川警部と対決! 読者の心をゆるがす最終ページまで、西村京太郎の真摯な眼差しに貫かれた 感動とサスペンスの長編推理熱筆作!
光文社 カッパ・ノベルス |
215 | 特急ワイドビューひだ殺人事件 | 警視庁捜査一課の十津川警部は、ある朝、奇妙な新聞広告に目をとめた。 <ヒロシ1031Dのことで話がついた・・・・・・>。 その三行広告が掲載されて間もなく、ヒロシという名の青年が相次いで 殺害された。 1031Dを特急ひだ11号の列車番号と推理した十津川たちが凶悪犯罪の予感を 抱きつつひだ11号に警乗を続けるうち、列車内で若い乗客が毒死した。 ボストンバックに時限爆弾を隠し持っていたこの男の名もヒロシだった。 一連の事件の背後にJR東日本への脅迫があることを察知した十津川は、 犯人の割り出しを急ぐが・・・・・・。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
216 | 諏訪・安曇野殺人ルート | 長野県の諏訪湖湖畔に隠棲し、作家だと自称する男の周辺で連続殺人が発生。 その周辺を探っていた探偵らしき男性が殺害され、さらに、男に関係していた 人物が、次々に殺されていった。 解明に乗り出した十津川警部だったが、警視庁上層部は捜査の中止を命令。 単独、捜査を続行した十津川に最大の危機が迫る!
講談社 講談社ノベルス |
217 | 北緯四三度からの死の予告 | 「青柳みゆきが殺される」――。 警視総監宛にKと名乗る男から奇妙な五通の手紙が届いた。 四通までは殺人予告の内容だったが、五通目にはそのKと思われる人物が 札幌で轢き逃げされた、という新聞の切り抜きが同封されていた。 さっそく捜査に乗り出した十津川警部は青柳みゆきの居場所をつきとめるが、 殺人予告日の直後、彼女は殺害されてしまう。 札幌−東京、二つの事件を結ぶのは何なのか。 難航する捜査に苛立つ十津川たちを第三の殺人が襲い、事態は思わぬ方向へ 向かう! 待望の長編トラベルミステリー。
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
218 | 哀しみの北廃止線 | 元警察官で探偵事務所を開業する橋本のところに、奇妙な依頼が舞い込んだ。 廃線となった広尾線幸福駅の切符を買い、駅の壁に絵馬をかけて来て欲しい、 というのだ。 切符を届けに依頼人の部屋に入った橋本を待っていたのは、飛び散る血痕と、 事件を捜査している十津川警部だった!? 表題作他4編の傑作短編集。
講談社 講談社ノベルス |
219 | 雲仙・長崎殺意の旅 | 奸智に挑む十津川警部の推理!!
雲仙温泉の林の中で七月十一日に和田史郎と芸者の明美が殺され、長崎で 十日に川西信が殺されていた。 このふたつの殺人事件の関連を鋭く指摘した十津川警部の推理から、仙台と 東京の国立で起きた現金強奪事件の犯人達の輪郭も浮かびあがってきた。 この一連の犯行の裏にいる奸智にたけた男は、Kデパートの爆破も 企んでいた!?
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
220 | 奥能登に吹く殺意の風 | 能登を旅行中の警視庁北条早苗刑事が、ライフル銃で狙撃された! さらに入院中の早苗の病室に二発の弾丸が・・・・・・。 警察への恨みか? 早苗が泊まった家の一人娘・田村真理子と間違えられたのか? ところが、その真理子は、片山津温泉の柴山潟で溺死していた。 彼女の遺書を見た母親は、ニセモノだと絶叫!―― 一方、東京都国立市でバス爆破事件が発生、早苗の同僚・清水刑事を含む 四人が死亡した。 絞り切れぬ犯人の動機。 いら立つ十津川警部に早苗暗殺を予告する挑戦的電話が・・・・・・。 息をもつかせぬ展開、みなぎる緊張とサスペンス―― 絶好調、十津川警部シリーズの白眉!
光文社 カッパ・ノベルス |
221 | 松島・蔵王殺人事件 | 上野公園で身元不明の男の毒殺死体が発見された。 世田谷区議の名刺を所持していたが、実在しなかった。 続けて翌日、多摩川で見つかった女性の絞殺死体からも架空の名刺が現われた。 十津川警部は印刷屋から、依頼人に東北訛りがあったとの情報を得、 新聞記事を出す。 宮城県松島の小笠原ゆきから、被害者は自分の叔母ではないかとの 問い合わせがあり、十津川と亀井刑事は現地へ向う。 だが、ゆきは姿を消していた。 亀井は高校時代の憧れの同級生、奥寺綾子に聞き込みを依頼するが、彼女も 行方不明になってしまう・・・・・・。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
222 | 萩・津和野に消えた女 | “あいつを殺す”との置手紙を残し、OL木下由美子が姿を消し、後を追うように 恋人の白井も姿を消した。 事件を未然に防ごうとした十津川だったが、山口県萩で白井の 撲殺死体が発見され、 津和野城跡で由美子の服毒死体が発見された。 事件は、彼女が白井を殺害した結果の自殺と見られた。 が、不審を抱く十津川は独自の捜査を開始した。 二転三転する事件と犯人像。 やがて露呈する信じられない結末・・・・・・。 人気作家が謎とサスペンスを満載して放つ野心的推理傑作!
祥伝社 ノン・ノベル |
223 | ワイドビュー南紀殺人事件 | 十津川警部の部下三田村刑事は、恋人の本橋久美との結婚に踏み切れずに いた。 久美の父親は殺人罪で服役中だからだ。 複雑な思いを抱いて久美の故郷へと旅する二人は、偶然殺人事件に遭遇。 紀勢本線多気駅で同じ特急南紀5号を待っていた男が刺殺されたのだ。 三重県警から協力を要請された十津川らは、待合室で被害者と談笑していた 二人の男を追う。 だが関係者が次々と殺され、久美も謎の失踪を・・・・・・。 事件と久美の間にどんな関係があるのか。 広域殺人の壁に挑む十津川警部の苦悩と決断!!
中央公論社 C★NOVELS |
224 | 祖谷・淡路 殺意の旅 | 奇妙に妖しい女だ。 かつて十津川の部下だった私立探偵・橋本は渓谷美で名高い祖谷で、 依頼人から「直接渡してくれ」と預かった五百万円をその女に手渡したが、 翌日ホテルの部屋で 彼女は殺されていた・・・・・・ いったい何があったのか? 殺人事件の点と線、秘密クラブの謎を解きつつ現代の犯罪に挑む 西村ミステリーの最新話題作!
新潮社 (新書判) |
225 | 十津川警部の標的 | 殺人犯はどこへ逃げるのか。 犯人の深層心理を読む十津川警部。 新宿のホステス殺しの容疑者・竹田淳の逃走径路を推理した十津川は、北陸・ 芦原温泉に潜む竹田をみごとにつきとめる。 その竹田を越前海岸の名勝・呼鳥門に誘き寄せた十津川は、逆にライフル銃の 標的となり、狙撃された! 間一髪、難を逃れる十津川。 パジェロで逃亡する竹田・罠にはめられた十津川は、狡知に長けた真犯人に対し、 息づまる逆襲を仕掛けるが・・・・・・。 山陰・北陸の温泉郷を舞台に、難事件に挑む十津川警部の隠された一面を 活写した絶賛シリーズ第五弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
226 | 謀殺の四国ルート | 殺人の目撃を証言させられた女優!!
冷たい美貌の女優野村美矢子は、土佐中村への一人旅の車窓から殺人を 目撃した? 殺されたのは、羽田から道後温泉まで美矢子をつけてきた男だった。 高知桂浜の坂本竜馬像のある丘で美矢子は何者かに襲われ入院した。 一方、東京ではマネージャーの里見がマンションで殺されていた。 この二つの殺人の関連に考えをめぐらした十津川警部は・・・・・・
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
227 | 伊豆海岸殺人ルート | OLを殺害した容疑で逮捕された男が、引退した写真家水野久明を探してほしいと 要求し、拘置所の中で死亡した。 十津川は水野の行方を追ったが、手がかりを握る人物は次々に殺害されていく。 その背後には彼が二年前に撮影した一枚の写真があった。 錯綜する事件の謎が浮かび上がらせる、愛憎と悲しみのドラマ!
講談社 講談社ノベルス |
228 | 特急「しなの21号」殺人事件 | 東京・井の頭公園で男の刺殺死体が発見された。 ポケットには善光寺の“凶”のおみくじ。 被害者は二カ月前にR銀行を辞め、謎の金満生活を送っていた。 彼の交遊関係を示す十二枚の名刺から浮かんだ牧原麻美の行方を追う 十津川警部に、長野県警から連絡が入った。 名古屋発長野行き特急「しなの21号」の車中で、麻美が毒殺されたという。 彼女もやはり善光寺の“凶”のおみくじを持っていた。 翌日、新聞社に犯行声明が届いた。 そこには三枚目の“凶”のおみくじが同封されていた。 十津川警部の推理が犯人を追いつめる!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
229 | 愛と悲しみの墓標 | カバーに記載なし
読売新聞社 (新書判)
独身の実業家・五十嵐が殺され、残されたさつき、友美、知恵の三人の愛人に 容疑がかけられた。 互いに疑心暗鬼に陥った三人。 莫大な遺産を巡って第二、第三の悲劇が・・・。 やがて十津川警部は、事件の裏で糸を引く狡猾な真犯人の存在を察知する。 会津と日光を舞台にした傑作長篇トラベル・ミステリー。 |
230 | 雨の中に死ぬ | 指名手配の強盗殺人犯を追っていた捜査一課の山崎刑事が何者かに 腹を刺されて殺害された。 ところが、雨上りの路上に倒れていた山崎の死体の左手には何かを示すように 三本の指が伸びていた・・・。 (雨の中に死ぬ) 大都会の片隅に残された死者からのメッセージをテーマに描く表題作他、 人間心理の奥底を照射し、意外な結末で贈る傑作オリジナル短編集! (単行本未収録)
角川書店 角川文庫 |
231 | 倉敷から来た女 | 東京・四谷のNホテルの庭園で女性の刺殺死体が発見された。 ハンドバッグに残された手紙は突然の遺産分与を告げる夢の招待状だった。 被害者・浅井美弥子の倉敷の住所を尋ねた北条刑事と日下刑事は、そこに 生きている本物の美弥子を見出す! 殺された女は誰か? 遺産の行方は? 十津川班の活躍が始まる。
講談社 講談社ノベルス |
232 | 特急しおかぜ殺人事件 | 銀座で宝石店を経営する小田冴子が、お遍路姿で失踪した。 その一ヵ月後、松山行きの特急しおかぜの車内で、冴子の後を継いで 社長となった寺沢誠が何者かに毒殺され、さらに失踪していた小田冴子が、 白装束のまま溺死体となって足摺岬で発見された。 彼らはなぜ四国に向かったのか? 寺沢の手帳には「足摺岬」というメモが残されていたが・・・・・・。 警視庁に捜査協力の依頼があり、十津川警部と亀井刑事は独自の調査を 開始するが、事件は何の手懸かりもみせないまま、第三の犠牲者を生んだ。 しだいに混迷化してゆく一連の事件に十津川警部の推理が冴える! 長編トラベルミステリー。
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
233 | 恐怖の海 東尋坊 | 「なぜ、来てくれなかったの? あなたしか頼む人がいなかったから、助けて 下さいと、お願いしたのに。おかげで、私は殺されました。恨みます――」 留守番電話に吹き込まれた死者からのメッセージの謎を解くため、日下刑事は 東尋坊にとんだ。 表題作以下、富士西湖、昇仙峡、繋温泉を舞台に、十津川警部と仲間の 刑事たちが難事件に挑む、傑作トラベル・ミステリー四篇を収録。
文藝春秋 (新書判) |
234 | 十津川警部の抵抗 | 私立探偵・橋本豊に奇妙な依頼が・・・・・・。 服役中の殺人犯・浜田功は無実だ。 一カ月以内に真犯人を捜してほしい。 報酬は一千万円! ―― ところが、その依頼主・広池弁護士が北陸・芦原温泉で絞殺されてしまった。 福井県警は、現場を訪れた橋本を緊急逮捕。 さらに数日後、証人・村田えりかも何者かに殴殺された。 身の潔白をかつての上司・十津川警部に訴える橋本。 服役中の浜田はなぜ上告しないのか? 浜田の周辺を探りはじめた十津川に対し、刑事部長から横槍が・・・・・・。 苦悩し、抵抗する十津川警部が掴んだ“多重構造犯罪”の驚くべき真相とは?
光文社 カッパ・ノベルス |
235 | 殺人者は北へ向かう | 人気超能力者の田代貢が念力による殺人を宣言、批判者の大学助教授が 自宅で死んだ。 凶器、目撃者がない、立証不能の犯罪である。 一躍、時の人となった田代は「北へ向かって走る列車で女が死ぬ」と新たな 殺人を予告。 だが、厳重な警戒の中、またしても死体が・・・・・・。 捜査陣を翻弄する田代は、やがて南関東の大地震を予言した! 神をも恐れぬ田代の、真の目的は何なのか? 全知全能のライバル出現に苦悩する十津川警部! 死力を尽くした頭脳戦の結末は? 人気作家の推理サスペンス異色作!
祥伝社 ノン・ノベル |
236 | 丹後 殺人迷路 | 真夜中・・・・・・ 十津川警部の家の電話が鳴った。 電話の主は八年前、妻殺しで服役していた平野という男だった。 一週間前に出所したが、男は殺害した筈の妻を新宿で見たというのだ。 ところが、同日、この男はアパートの一室で惨殺されていた。 駆けつけた十津川の眼にとびこんできたのは壁にかかれた奇妙なマークと 血文字「文珠に聞け!」だった・・・・・・。 いったいこれはどういうことなのか?
新潮社 (新書判) |
237 | 仙台駅殺人事件 | 毎年十二月一日正午に、仙台駅ホームに佇む和服姿の女。 この謎の美女は、原宿で起きた殺人事件の容疑者だった。 ところがその高級クラブ「綾」のママ・早坂みゆきは、一千万円もの大金を 仙台駅でゆすられ続けていた。 行方をくらましたみゆきを追跡する十津川警部と亀井刑事は、仙台駅に 網を張るが、何者かに発煙筒で妨害され、失敗。 再度の張り込み中、駅構内で「綾」のホステス・久保カオルが絞殺された。 一千万円の行方と殺人容疑者、恐喝犯を追う十津川の前に明かされる 意外な真相は・・・・・・。 二十四時間眠らぬ、東北の玄関口・仙台駅を舞台にした絶賛“駅シリーズ” 第七弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
238 | 陸中海岸殺意の旅 | 贋作を巡る殺人事件!
実家の土蔵から雪舟の水墨画を見つけた大学生、広田。 だが、鑑定の結果ニセモノと判明。 そこへ、その贋作を高値で買い取る男が現れた! しかし翌日、男は死体で発見され、売ったはずの水墨画も消えて――? 捜査を開始した十津川警部は、広田をマークし一路岩手へと向かった。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
239 | 東京・山形殺人ルート | 荒川の河原で中年女性とおもわれるバラバラ死体が発見された。 被害者の身元を確認する手段は胃の中に残されたサクランボの茎だけで、 捜査は難航する。 数ヵ月前に起こった猟奇事件との共通性を認めた十津川警部は困難極まる 状況の中、犯人とおもわれる人物を追跡する。 異常な連続犯罪を防ぐことはできるのか!?
講談社 講談社ノベルス |
240 | 十津川警部 雪と戦う | 轟音が伊豆の晩秋の静寂を切り裂いた。 何者かが旧天城トンネルを爆破したのだ。 後日、犯人を目撃した東京の女子大生が刺殺され、湯沢のスキー場で ゴンドラが爆発。 一連の事件を大型犯罪の“予行演習”と推理し、亀井刑事を伴って粉雪舞う 越後湯沢に急行した十津川警部を待っていたのは、JRと道路公団に届いた 犯行予告だった。 四億円を支払わなければ、クリスマス当日に大清水トンネルと関越トンネルを 爆破するというのだ。 十津川警部は雪を血で染める大惨事を阻止することができるのか?
中央公論社 C★NOVELS |
241 | 浅草偏奇館の殺人 | 昭和初期の浅草六区。 来るべき暗い時代の予感に抗うようにエロ・グロ・ナンセンスの徒花が咲き乱れる 巷で発生した踊り子連続殺人。 文芸部員として芝居小屋・偏奇館に出入りしていた「私」は、仲間と協力して 殺人鬼を追い詰めるが、土壇場で逃亡される。 激動の時代を経て、苦い想いを胸に五十年ぶりに再訪した浅草で、「私」の前に 現れた人物が、意外な真実を語る――。 構想十年、著者渾身の巨篇。
文藝春秋 (新書判) |
242 | 九州特急「ソニックにちりん」殺人事件 | 政界進出を噂される官僚出身の元総理大臣秘書・佐久間要が、謎の写真を 残して失踪した! 写真には博多−大分間を結ぶ、JR九州の新鋭L特急「ソニックにちりん」が ・・・・・・。 佐久間の行方と列車の謎を追って、十津川警部と亀井刑事は九州・阿蘇に 飛ぶが、そこで二人を待っていたのはソニックレディ・矢吹みほの不可解な 撲殺死体だった! 佐久間とみほの関係は・・・? 佐久間の九州時代の秘密とは・・・・・・? 霧に覆われた過去が十津川警部の推理で暴かれたとき、事件の陰に政界を 揺るがす、ある黒幕の存在が浮かび上がった! 十津川が追いつめる真の敵とは? 新鋭車両を舞台に、旅情あふれるタッチで描く、最新トラベル・ミステリー傑作!
光文社 カッパ・ノベルス |
243 | 十津川警部「友への挽歌」 | 深夜、十津川警部の自宅に、大学時代の友人永田勇作からかかった電話は、 二発の銃声とともに途切れた。 永田は「トカレフを持った殺人鬼」に射殺されたのか? 旧友の安否を気づかう十津川に代わって、北海道におもむいたカメラマン早瀬の 言動にも不審な点が多く、謎は深まる。 事件の真相とトカレフ魔の正体を求めて、北海道、そしてフィリピンへと追跡の 旅を続ける、十津川と仲間たち。
文藝春秋 (新書判) |
244 | 南紀白浜殺人事件 | 「貴女の死期が近づいていることを、お知らせするのは、残念ですが、事実です ・・・・・・」 二通の“死の予告状”を受け取ったR建設のOL・広田ユカが突然消息を絶った。 同僚の木島多恵が、ユカの悩みを十津川警部の妻・直子に相談し、助力を 求めていた矢先だった。 しかもユカは、母親の葬儀のため故郷の南紀白浜に帰省したはずだったのだ! 一方、東京練馬で起った殺人事件の被害者・近藤真一は、<ゆすりの代筆業> という奇妙な副業を持っていた。 “死の予告状”が近藤の筆跡と一致したことから、事件は思わぬ方向に・・・・・・!?
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
245 | 猿が啼くとき人が死ぬ | 都内マンションの一室で若い男女の変死体が発見された。 同じマンションの住人の証言によれば、前夜、その部屋から猿―― しかも野生の猿の啼き叫ぶ声が響き渡ったという。 男は睡眠薬による自殺、その上に覆い被さるように死んでいた女は 出血多量による、これも自殺とおもわれた・・・・・・ しかし、心中にしては全く不自然なことばかりである。机の上には男の書いた 原稿と思われる「猿軍団観察記」がある。 いったい何が起ったのだろう?
新潮社 (新書判) |
246 | 日本のエーゲ海、日本の死 | 西新宿のホテルの一室で毒殺事件が発生し、その一週間後、「日本のエーゲ海」 と呼ばれる岡山県牛窓の展望台で一台の車から男の死体が発見された。 岡山県警から捜査協力の要請を受けた十津川警部は、二つの事件の被害者が、 パルテノンT号というヨットを共同所有するメンバーであることを突きとめた。 だが、そのヨットは二年前に伊豆沖で沈没、その直後、他のメンバー四人は 失踪していた! 二年前の遭難事故を洗い直す十津川の前に、意外な事実が判明し、事態は 急転回を告げる・・・。 長編トラベルミステリー
角川書店 カドカワ・ノベルズ |
247 | 青に染まる死体 勝浦温泉 | 大学時代の友人浜田に誘われ紀伊勝浦温泉に出かけた日下刑事は、海の 見える露天風呂から溺れる人影を目撃した。 翌日発見された溺死体は東京からの観光客で、翌月にはその未亡人も 殺害された。 やがて容疑者に浜田が浮かび上がるが、そのアリバイは日下刑事自身によって 完璧に証明されていた! 表題作ほか、草津、熱海、伊豆長岡を舞台に十津川警部の推理が冴える トラベル・ミステリー傑作集。
文藝春秋 (新書判) |
248 | 高山本線殺人事件 | 警視庁捜査一課の西本刑事の父親が、岐阜の下呂・高山の間で交通事故死。 父の車に山田かずえという見ず知らずの女性が同乗していたのはなぜか? ―― 西本は事故に疑問を。 かずえの妹・あきも姉の死に不審を抱き、西本とともに真相究明に乗り出した そのとき、高山の朝市で藤代みゆきというOLが刺された! さらに、特急「ひだ5号」の車内であきも何者かに背中を刺され・・・・・・!? なぜ父親とかずえは一緒にいたのか? この二人を結ぶ糸がたぐりよせられたとき、事件は意外な展開を! 名勝・下呂、高山に繰り広げられる若手刑事・西本の奮闘と、上司・ 十津川警部の名推理。 絶賛“本線シリーズ”第三弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
249 | 秘めたる殺人 | その当時、映画産業は下り坂を転げ落ちようとしていた。 そこで、伝統ある大手映画会社が、起死回生を狙って、超大作の製作を発表した。 その撮影開始の日に、監督が死んだのだ。 事件の犯人は逮捕されたが、不可思議な謎が残った。 ―― 「秘めたる殺人」より。 表題作の他に、「雪は死の粧い」「九時三十分の殺人」「私を殺さないで」 「死へのワンショット」を収録。
双葉社 フタバ・ノベルス |
250 | 北陸の海に消えた女 | 冬の北陸の海に、女の死体が浮かんでいた。 持っていたバッグの中からは、血の付いたナイフが発見される。 昔付き合っていた男を殺害した後、自殺したのだという県警の見解に、十津川は 疑念を持つ。 だが、女の死に顔は安らかなものだったという。 やはり、自殺なのか? 十津川の推理が到達する、驚愕の真相!
講談社 講談社ノベルス |
251 | 野猿殺人事件 | 秋深まる地獄谷温泉で、観光客が発見したのは同じ拳銃で殺された人と猿の 死体だった。 なぜ猿が一緒に殺されたのか? 一方、二週間前東京で起った殺人事件の凶器が地獄谷で使われたものと 判明する。 関連を追う十津川警部たちの元に、殺された猿と暮らしていた猿廻しの青年が 失踪しているとの情報が入る。 十津川警部が鋭くこれらの事件の関連を推理する――。 表題作ほか、傑作ミステリー三篇。
文藝春秋 (新書判) |
252 | 在原業平殺人事件 | 早川明子は、京都・大野原の十輪寺で京南大学文学部助教授の細川和也と 知り合う。 彼は平安文学を研究し、「在原業平の寺」で出会うに相応しい美青年であった。 後日、明子は和也から誘われ学者たちが集う新年会に出席するが、教授の 次女との結婚が噂される助手が、毒入りワインで殺害される。 数日後には、講師の一人が長岡京跡で毒物死した。 学長選を控えた派閥抗争の果てか、学説の対立なのか? それとも教授の美しい二人の娘をめぐる愛憎劇か? 恋人の和也に対し愛と疑念の狭間で揺れながら明子は、京都府警・狩矢警部と 二人三脚で推理する・・・・・・。 ミステリー界の二大巨頭が放つ本格長編推理!
中央公論社 C★NOVELS
早川明子は、「在原業平の寺」といわれる京都の十輪寺で細川和也と出会う。 和也は平安文学を研究する大学助教授で、知識が豊富な美青年であった。 数日後、和也に誘われた明子は学者達が集まる新年会に出席した。 だが、そこで教授の娘との結婚が噂される助手が、毒入りワインで殺害される。 さらに長岡京跡では講師の一人が毒物死した。 派閥抗争の果てか、学説の対立か? それとも教授の娘をめぐる愛憎劇なのか? 恋人和也への愛と不信の狭間に揺れる明子。 ミステリー界の双璧が放つ本格長編推理。
角川書店 角川文庫 |
253 | 海辺の悲劇 | “チチシス”の電報を受けとったとき、健一は、それほどの衝撃を受けなかった。 父はいつも遠い存在だったせいだろう。 十七歳の健一と、若い義母が残された。 義母のところに麻雀を打ちにくる男を見て、少年の心は、揺れ始めた。 ―― 「海辺の悲劇」より。 表題作のほかに、「夜の終り」「私刑」「死を呼ぶトランク」「アリバイ」を 収録。
双葉社 フタバ・ノベルス |
254 | 出雲 神々への愛と恐れ | K美を殺してやりたい―― 呪いの絵馬を出雲大社に掲げたと思われるM銀行のOL堀井恵が殺された。 日課としている早朝のジョギング中に轢き逃げされたのだ。 警視庁捜査一課・十津川警部らの捜査によって、K美とは、モデルあがりの デザイナー井崎清美と判明した。 当初、信託銀行に勤めるエリートサラリーマン栗田信彦をめぐる三角関係の もつれかと思われたが、栗田が、岡山から出雲へ向う特急<やくも>の車中で 毒殺され、事件は予想外の展開をみせ始めた・・・・・・。 二百五十枚の書下しを加えて、最新長篇堂々の完結。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
255 | 十津川警部 千曲川に犯人を追う | 都内で発生した幼女連続殺人の容疑者として、名人位に挑戦中のプロ棋士が 捜査線上に上った。 上山田温泉での対局中に謎の手紙を受け取った彼は、信じられない悪手を指し 敗北する。 執拗なまでに彼を追いかけ犯人であると告発する週刊誌記者が握る秘密とは 何なのか? 十津川は事件の真の姿を明らかに出来るか!
講談社 講談社ノベルス |
256 | 伊豆誘拐行 | T芸能に所属する人気女優・桂アヤが「青い蛇」を名乗るグループに誘拐され、 まんまと1億円を奪取された! 犯人からの指示で西伊豆に向かったT芸能社長・五十嵐は、捜査陣に内密に 犯人と接触し、無事アヤを釈放させるのに成功した。 ところが社長は、それ以降なぜか十津川警部たちの捜査に非協力的に・・・・・・。 犯人と五十嵐の間で何が取引されたのか? 西伊豆に隠された暗い過去とは? 十津川たちが“西伊豆の真相”に迫ったそのとき、嘲笑うかのように、さらに 新たな誘拐事件が起こった! 読者の意表をついた誘拐犯罪―― そのまったく新しい手口に敢然と挑む十津川警部の推理が冴える!
光文社 カッパ・ノベルス |
257 | 南伊豆殺人事件 | 海岸から男の死体が発見されて!
会社社長有田剛と名乗る男が、下田の旅館から姿を消した。 残されたバッグの中には、カメラと手帳そして大金が・・・ そこから事件は始まった。 次々と現れるニセモノの家族や友人たち、彼らの目的は何なのか。 十津川はこの難事件に挑戦する。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
258 | 海を渡った愛と殺意 | 名探偵キャサリン登場!
多摩川の河原で、男の死体が発見された。 男は中国人で来日直後、M商事課長を訪ねていた。 課長の妻は、台湾高砂族の首長の娘だった。 その課長夫婦は行方不明に。 事件の謎を追って十津川は台湾に飛ぶ。 観光名所日月潭で、十津川は名探偵の評判高いミス・キャサリンと知り合うが ・・・・・・
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
259 | 夜が待っている | <彼女を殺したやつが誰だろうと、必ずこの手で殺してやる>―― 殺された恋人の復讐を誓う男の非情さを描いたハードボイルド・タッチの表題作 「夜が待っている」をはじめ、日中戦争時の上海を舞台にした詩情漂うスパイ小説 「赤いハトが死んだ」、障害者施設の取材を最後に失踪してしまった新聞記者の 苦悩を描く社会派推理小説「夜の秘密」など、異彩を放つ、単行本未収録の 初期傑作短編を六作収録! 文庫オリジナル短編集。
角川書店 角川文庫 |
260 | 秋田新幹線「こまち」殺人事件 | 銀座のクラブを辞め、秋田新幹線「こまち」で故郷・角館に帰る戸塚由美は、 フランス料理店オーナー・原田殺害の容疑で刑事に尾行されていた。 金融サギ事件で殺された原田に、業者を紹介したのが由美だったのだ! 心機一転、実家・扇旅館の若女将を始めた由美を張り込む刑事の前で、今度は 由美のホステス時代の客・中山が何者かに殺された! さらには、由美の別れた夫・島崎までもが・・・・・・!? 由美を陥れるかのように、次々とおこる奇怪な連続殺人。 疑問を抱いた十津川警部が、真相究明に乗り込んだ角館で暴く意外な真実とは?
光文社 カッパ・ノベルス |
261 | 「雪国」殺人事件 | 十津川警部の元部下で私立探偵の橋本豊は、ある母親から「息子の透が結婚を 望んでいる芸者の身元を調べて欲しい」と依頼を受けた。 その芸者菊乃は<ミス駒子>にも選ばれた美人だという。 新幹線あさひで越後湯沢に着いた橋本は、夜、菊乃を部屋に呼ぶが、自棄の ような飲みっぷりが気にかかった。 同じ夜、十年ぶりに東京から帰郷した菊乃の父親神崎が、路上で何者かに刺され、 翌日には菊乃に会いに来た透も、旅館の自室で刺されてしまう。 橋本は十津川に、神崎の東京での十年間を調べてもらうが、ついに殺人事件が ・・・。 十津川と橋本が「雪国」に降りしきる春の雪の中で見た残酷な真実とは!?
中央公論社 C★NOVELS |
262 | 神戸 愛と殺意の街 | 肉親もろとも家も工場も焼失し、仮設住宅にも恵まれず、ローンに苦しむ市民を よそに、不正融資、損失補填を摘発された銀行や証券会社を次々に脅迫、 巨額の金を要求し、強奪する一味が出現した。 国家への、警察への挑戦か? 「われらは、悪党になる権利を持っている・・・・・・」という一味の脅迫文に、 十津川は並々ならぬ気迫を感じた!
新潮社 (新書判) |
263 | 失踪計画 | 自分の職場から大金を盗み、その嫌疑を同僚に着せてしまおうと、サラリーマンが 計画を練った! 計画は周到な準備ののちに実行され、首尾よく大金を手にしたのだが・・・・・・。 本格倒叙推理の表題作「失踪計画」をはじめ、戦後の混乱のなかで図らずも 成功の道を辿っていく男を描いたユーモア作品「うらなり出世譚」、怪奇小説的な 味わいをもつ「夜にうごめく」、論理的な謎解きを読者に要求する犯人当て小説 「第六太平丸の殺人」など、本格推理から異色作品まで、単行本未収録の 初期傑作短編を七作収録! 多彩な小説世界を披露する文庫オリジナル短編集。
角川書店 角川文庫 |
264 | 十津川警部 白浜へ飛ぶ | 阿佐ヶ谷のマンションで商社の若手社員が殺された。 捜査陣は、南紀白浜行きの便に乗務中の彼の恋人に連絡を取ろうとしたが、 彼女も空港内のトイレで殺されていた。 そして、彼女のマンションには「死ね!」という赤い文字が! 犯人は彼女を追いかけていたというストーカーなのか? トラベルミステリー傑作集!
講談社 講談社ノベルス |
265 | 伊豆下賀茂で死んだ女 | 伊豆下賀茂のテニスコートで美人プロ選手中野美代子の死体が発見された。 殴殺だった。 直後、コーチの須田、大会スポンサー社長の古池も惨殺され、すべての現場には なぜか「メロン最中」が残されていた・・・。 やがて背後に、スポーツ界を巻き込む脱税疑惑が浮上するが、十津川警部の 執念の捜査を嘲笑うように殺人は続く! 次なる標的は誰なのか? 犯人との息詰まる攻防戦の中、十津川は事件の恐るべき構図を見抜いたが・・・。 ミステリー界の王者が贈る興奮の最新作!
祥伝社 ノン・ノベル |
266 | 十津川警部の試練 | 一人暮らしの女性ばかりを狙う連続殺人事件が発生! 四人の被害者は、いずれもバスローブやパジャマ姿といった格好で殺されていた。 さらに死亡推定時刻は、すべて午後二時から三時の間。 白昼堂々の犯行だった。 なぜ犯人は、女性一人が軽装でくつろぐ部屋に入れたのか? なぜ犯行が、いつも午後の同じ時刻なのか? 事件を担当した十津川警部や亀井刑事は、宅配業者や郵便配達員などを 虱つぶしにあたるが、「午後の悪魔」と呼ばれる犯人は、ある意外なところに 潜入して・・・・・・!? 大都会・東京に潜む孤独を活写した力作推理四編を収録。 好評、十津川警部シリーズ第六弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
267 | 十津川警部 海の挽歌 | 米軍の支配下にある沖縄の小さな無人島で、白骨が五体発見された。 発見者である中央新聞の記者田島が、友人である十津川警部に白骨の調査を 依頼したところ、それは戦時中のものではなく、一年から一年半前のものだという。 さらに中央新聞の那覇支局長の丹羽雄一が東京で死体となって発見され、事件は 思わぬ方向へ進展する。 一見不可能にみえる東京と沖縄間の犯罪に、十津川警部の推理は果たして ・・・・・・。
角川春樹事務所 ハルキ・ノベルス |
268 | 冬休みの誘拐、夏休みの殺人 | この冬休みは、意味のないことをして過ごす― 高校一年生の僕は決心した。 東京の石ころを九州へ運び、九州の石ころを東京に持ってくるのだ。 急行「第2なにわ」に乗ると、石ころが名古屋で何者かに奪われ、偶然 隣座席にいたアイドルの長田ゆみ子は、大阪で誘拐されてしまう。 (その石を消せ!) 通学途中、沢木進二の胸ポケットに、幼なじみの中河由里子の定期券が。 彼女は何か事件に巻き込まれている!? 進二は夏休みを利用して、由里子が軟禁されている伊豆の別荘を突き止めるが、 近くの海岸に男の水死体が。 (まぼろしの遺産) 手に汗握る少年たちの冒険推理3篇を収録した、西村ミステリの貴重な初期 作品集!
中央公論社 C★NOVELS |
269 | 闇を引き継ぐ者 | 人気女性アナウンサーの誘拐事件が発生した。 十津川警部率いる捜査一課が事件を担当するが、送りつけられた脅迫状には、 十津川が数年前に逮捕し死刑になったはずの連続誘拐殺人犯“ジャッカル”の 署名が記されていた! 「殺人を楽しむために人を殺す」と言われ、日本中の女性をパニックに陥れた ジャッカル。 死刑執行直前まで、服役中の彼の元に通いつめていた男の存在を知った 十津川は、二人の関連性を探りはじめる・・・・・・。 ―― 現代社会の病理に蝕まれた猟奇殺人犯の異常心理を、克明に描いた、 渾身の長編サスペンス!
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
270 | 十津川警部北陸を走る | 東京・南千住の公団住宅で真田よう子の絞殺死体がみつかり、福井県東尋坊では、 夫で、台東区の広報課長・真田信一郎の水死体が発見された。 当初、無理心中と思われたが、数日後、真田の部下で課長補佐の小柳克己が ひき逃げにあい死亡。 事故、殺人の両面から捜査が進められる中、警視庁・十津川警部宛に、三人とも 殺されたのだという投書が届いた。 そんな折り、二年前に起き、未解決の看護婦殺しが今回の事件に関わっている ことが判明し、その時の三人の容疑者が再び浮上したが・・・・・・!? 十津川&亀井、必死の追跡!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
271 | 上越新幹線殺人事件 | 「あさひ318号」車内で、連続爆破事件の犯人を追う元刑事の妻が爆殺された。 「トキオ」と名のり、ビルを次々と崩壊させ、数百億円もの被害をもたらした 爆弾魔の影も、爆破の仕掛けもわからず、混迷の度を深める捜査陣。 企業から、数億円の脅迫金を得ようとする犯人を逮捕すべく、十津川警部、 必死の捜査は続く!
講談社 講談社ノベルス |
272 | JR周遊殺人事件 | 根室発釧路行きの快速ノサップ号が、厚岸を過ぎたところで脱線転覆した。 前方に強烈な閃光が走り、眼のくらんだ運転士が急ブレーキをかけたことが 原因だった。 事故か、犯罪か? そして一カ月後、全く同じ脱線事故が再び起こる。 今回は東京のルポライター杉浦重夫が死亡。 JR北海道に脅迫状が届き、十津川警部が捜査に乗り出した。 が、容疑者として浮上した男には完璧なアリバイが・・・・・・!? 傑作鉄道推理。
徳間書店 徳間文庫 |
273 | 城崎にて、殺人 | 警視庁OBの岡田利夫は、趣味のカメラを手に山陰へ旅に出た。 「きのさき5号」の車中で、宝石店に勤める北野敬という青年に会い、城崎温泉の 外湯めぐりに誘われた。 しかし北野は何者かに殺害され、岡田は地元の警察から事情聴取される。 宝石店の社長は、北野という従業員はいないと答えた。 そこに、岡田のかつての後輩十津川警部が現れ、東京で殺されたクラブのママが、 北野の名刺を持っていたという。 岡田は北野の足跡を辿り、一年前、鳥取の三朝と島根の玉造で、地元の名士が 不審死していることを突き止める。 いずれも北野が宝石を売りつけた女のパトロンで、その代金を払う直前の死で あった・・・・・・。 山陰の温泉町で起こる連続殺人に十津川の推理は?
中央公論社 C★NOVELS |
274 | 東京・松島 殺人ルート | 「――島」と意味不明のことばを残して、初老の男女二人が相次いで死んだ。 男は交通事故死、女は溺死だった。 二つの死に共通する謎のことば「島」に、事件の匂いを感じた十津川警部と 亀井刑事は、二人が日本三景のひとつ、松島一帯を所有する地主夫婦で あることをつかむ。 どうも松島開発に絡む事件に巻き込まれた可能性が高い。 捜査中に浮かんだデベロッパー「みちのく興発」の背後に、政界で暗躍するある 男の影が・・・・・・。 事件は思わぬ方向へと急展開を・・・・・・!? 十津川警部、松島へ。 政官をつなぐ黒いルートに、十津川警部の鉄槌がくだる! 西村サスペンス最新作!
光文社 カッパ・ノベルス |
275 | 桜の下殺人事件 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
三河湾・西浦温泉で白昼の惨劇が起きた。 旅行者の女性が、突然、宿泊先の板前を殺し、直後に自殺を遂げたのだった。 捜査が進むにつれ、伊豆半島河津七滝、下諏訪とまるでこれを再現するような 事件が続発している事が判明した。 十津川警部は、この事件のうらにある符丁に着目していた。 |
276 | 十津川警部の事件簿 | 岡田は、「関根パン」の製品を毎朝、小売店に配達する営業員。 得意先の女主人である幸江は三十八歳だが、若々しい身体を誇り、いつしか 彼女との情事に溺れていった。 が、ある日、幸江の店先に、ライバル社のパンが積まれているのを発見。 他の男に乗りかえたことを悟った岡田は、嫌がらせにそのパンに下剤を 仕込んだのだが、なぜか、それを食べた幸江が毒死してしまったのだ!? 岡田は逮捕されるが、十津川警部は疑問をもつ・・・・・・。 単行本未収録の「甘い殺意」他、若き日の十津川警部の活躍を描く傑作集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
277 | 知多半島殺人事件 | 部下の命を狙う謎の男の正体は!?
西本刑事は婚約者と長島温泉に泊まった。 翌朝、二人が借りたレンタカーが何者かに爆破され、ボーイが死亡。 部屋に「必ず殺してやる」という脅迫の電話が・・・・ 犯人は西本か警察に恨みを持ち、復讐を狙っているのか。 そして次々と襲撃事件がおこり、十津川警部が捜査に乗り出した!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
278 | 石狩川殺人事件 | 都内のコンビニエンスストアで殺人事件発生。 殺された学生アルバイトには、北海道で暴行事件を起こして少年院に送られて いたという前科があった――。 手掛かりを求め十津川警部と亀井刑事は、北海道・層雲峡へ向かう。 十津川と亀井の前に、暴行事件の共犯者を付け狙う、犯人の姿が現れる――。 表題作ほか、十津川警部の鋭い推理が冴える傑作トラベル・ミステリー 全四篇収録。
文藝春秋 (新書判) |
279 | 京都 恋と裏切りの嵯峨野 | 休暇で京都を訪れた十津川警部が、愛宕念仏寺で見かけた寂し気な美女。 幼子の石仏を一心不乱に見つめていた女は、「私は、彼を殺します」という メッセージを残して、姿を消した。 必死になって彼女を探す十津川。 だが、女は嵯峨野の竹林で、死体になって発見された。 そして、その身元を知る男が、警視庁に向う途中に殺される・・・・・・。
新潮社 (新書判) |
280 | 北への殺人ルート | 疾走するバスを止め、被害者を呼び出して殺した大胆な暗殺者。 男はポルシェを駆り、トカレフで連続殺人を犯していく。 被害者たちに接点はなく、理由も不明な得体の知れない犯罪に、十津川警部 たちの必死の捜査が続く。 そして浮かび上がった、犯罪組織の影。 凶悪な事件の裏で進行していた、驚くべき陰謀とは!?
講談社 講談社ノベルス |
281 | 西伊豆 美しき殺意 | カバーに記載なし
読売新聞社 (新書判)
盲目の天才コテ絵画家が何者かに殺された。 事件のカギを握るのは、彼の目の代わりとなっていた画家の恋人とにらんだ 警視庁の十津川警部と亀井刑事は、姿を消した彼女の行方を追う。 そんな中、第二、第三の殺人が。 被害者の顔を覆っていたのは、西伊豆の入江長八が描いた鶴のコテ絵の ハンカチだった。 画家の無念をはらす彼女の復讐なのか。 |
282 | 河津・天城連続殺人事件 | 伊豆半島の河津七滝で若い女性が転落死。 二か月後、その死者の名前を騙る謎の女が七滝を訪れた日、男性が七滝の ひとつ釜滝で射殺された。 被害者は、東京で三か月ごとに起きている、二十代の美女ばかりを狙った 全裸連続殺人事件の容疑者の一人であった。 そしてまた、旧天城トンネルに死体が。 伊豆に急行した十津川警部は、女の正体に愕然とする (河津・天城連続殺人事件) カメさんこと亀井刑事の息子が車にはねられた。 状況から単なる交通事故ではなかった。 亀井は、妻子が先日連休を利用して旅行した黒部に鍵があると推理し、息子が 乗ったというトロッコ列車に自らも乗ってみるが・・・・・・ (黒部トロッコ列車の死) 書下ろし表題作を含む全四話の傑作推理集
中央公論新社 C★NOVELS |
283 | 十津川刑事の肖像 | “この人を見つけて下さい。見つけた方に百万円を差し上げます” 顔写真と身長、体重などの特徴だけでその男を探し出せ、という企画が 「週刊ジャパン」に載った。 その記事をたまたま読んだ小田雄太郎と松木順子は、二人が同棲する アパート近くのマンションの一室にその男がいたことを思い出し、男の部屋を 訪ねる。 が、そこで発見したのは、その男の刺殺体だったのだ。 十津川警部補は「週刊ジャパン」の三田村編集長と殺された男との意外な 関係を知る・・・・・・。 「人探しゲーム」他、若き日の十津川の推理が冴える傑作集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
284 | 十津川警部 赤と青の幻想 | 有名写真家・君原、女優の真木が相次いで殺され、そのどちらの犯行現場にも 真っ赤なサクランボが残されていた――。 何かを感じた十津川警部は産地である山形に向かう。 そこに第三の殺人事件が発生。 現場には、被害者の女社長・木元とその恋人の青い眼の美青年・沢木の写真が。 三つの事件をつなぐ赤いサクランボと青い眼の美青年――。 果敢に謎に迫る十津川警部の推理が冴える傑作長篇ミステリー。
文藝春秋 (新書判) |
285 | 十津川警部 十年目の真実 | 東海道新幹線車内で時限爆弾が炸裂、乗客の小柳夫妻が即死した。 直後、都内の郵便配達人から<数日前、配達中に盗み見たビデオに事件の犯行 指示が映っていた>と通報が。 十津川警部はそのビデオの背後を洗うが、関係者は皆アリバイが成立、さらに 都内で謎の連続殺人が発生した。 やがて、爆死した小柳が十年前、不審な火災で高額の保険金を得ていたことが 判明するや、捜査は意外な展開を・・・。 はたして真犯人は? 十年間という歳月の闇の向こうに何が? ミステリー界の王者が放つ白熱の最新作!
祥伝社 ノン・ノベル |
286 | 十津川警部 風の挽歌 | 中央サウンドの戸田琢二は、テレビやラジオなどのBGMに使用するための、 代表的な「日本の風」の音が欲しいという依頼を受け、京都の竹林を吹き抜ける 風、鳥取砂丘に風紋を作る風を録音した。 ところが、なぜかそのすべてに女性の悲鳴がはいっていたのだ。 そして鳥取砂丘で女性の他殺体が発見され、戸田はその犯人として容疑を かけられてしまうのだが・・・・・・。 十津川警部シリーズ待望の書き下ろし!
角川春樹事務所 ハルキ・ノベルス |
287 | 十津川警部の死闘 | インターネットのホームページに小坂井ゆきという人物の葬儀を知らせる奇妙な 伝言が。 伝言によると葬儀会場は首都高速羽田線? 西本刑事から話を聞いた十津川警部は、これは「処刑のメッセージ」と直感、 小坂井ゆきは女優の小坂井ゆかの旧芸名であることをつかんだそのとき、 ゆかが首都高速で車を狙撃され死亡した! 犯人はなぜゆかの旧名を使ったのか? インターネットにアクセスした謎の人物とゆかとの意外な接点とは? 次々起こる難事件に、十津川警部が全身全霊をこめて死闘の限りを尽くす! 力作短編四本を収録した、待望の「十津川警部シリーズ」第七弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
288 | 夜行列車の女 | 雑誌「旅と人間」のカメラマン・木下孝は、新型寝台特急“サンライズエクスプレス” を取材するため、高松まで乗車することになった。 女好きの木下は、隣の個室に乗り合わせた若い美女と知りあい、永井みゆきと 名のるその女の目的地・道後温泉まで同行することを企む。 が、乗りかえ駅の坂出で彼女が起きてこないのに不審を抱き、その室をあけると、 別の女の死体が出てきたのだ。 しかも、永井みゆきと名のる女は、去年東京で死んだ筈だという・・・・・・。 謎が謎を呼ぶ事件に十津川と亀井が挑む、長篇トラベル・ミステリー。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
289 | 東京−旭川殺人ルート | 若い女が次々と惨殺された謎は!
夜の十一時、帰宅途中の西本刑事に、突然、女が声をかけてきた。 変な男につけられているため自宅マンションまで送ってくれというのだ。 十日ほど前、このマンションで女が刺殺されていた。 チカン騒ぎもあったという。 部屋まで送っていった西本は、コーヒーをご馳走になり、女に親近感を持った。 だが、その女も事件に巻き込まれ・・・・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
290 | 南九州殺人迷路 | 十津川警部の部下・西本刑事は宮崎を訪れ、大学の先輩小池の紹介で 見合いをするが、翌日、相手の木下ゆかりが「ごめんなさい。全部、嘘です」 というメモを残して失踪。 そして、桜島行フェリーで長谷川浩という青年が刺殺され、目撃証言から ゆかりに容疑がかかる。 長谷川は、西郷隆盛を尊敬する鹿児島選出の代議士・田中信行の個人秘書で あった。 二日後、西本に「ゆかりに騙されるな」と忠告した男が、指宿の海岸で撲殺された。 西本の報告を受け、連続殺人事件を推理する十津川だが、東京でも殺人が! ―― 木下ゆかりは美しき殺人鬼なのか。 南九州と東京を結ぶ恐るべき陰謀の正体は!?
中央公論新社 C★NOVELS |
291 | 私を殺しに来た男 | 十津川警部は帰宅途中の電車で若い女性から「お願いがある」と声をかけられた。 不眠不休の捜査で疲れきっていた十津川は、明日にでも警視庁に電話を してくれと言い、その場を去ってしまう。 そして翌朝、駆けつけた殺人現場で見た死体は、声をかけてきたその女性だった ・・・・・・。 十津川警部の苦悩を描く「事件の裏で」をはじめ、男を手玉にとってきた女性が 狙われる犯人当て小説「私を殺しに来た男」、プロ野球の世界を舞台にした スポーツ推理小説「サヨナラ死球」など、本格推理から異色作品まで、単行本 未収録の短編を十作収録。 文庫オリジナル短編集!
角川書店 角川文庫 |
292 | 紀伊半島殺人事件 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
南紀白浜のホテルで男性が転落死、そして新宿のホテルでは女性が服毒死・・・。 無関係にみえたこのふたつの死は奇妙な縁で繋がっていた。 十津川警部が捜査に乗り出すが、さらに死者は増えていく。 はたして、裏に隠れた事件の真相とは。 |
293 | 伊勢志摩殺意の旅 | 警視庁を訪ねようとした男が刺殺された!
地下鉄丸ノ内線の車内で若い男が刺殺された。 男は「セコ」という謎の言葉を残して死んだ。 身元は不明だが、東京駅の派出所で「警察の元締めはどこか」と尋ねていたことと、 伊勢の名物・赤福餅を持っていたことが判明、十津川警部と亀井刑事は伊勢市へ 飛んだ・・・・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
294 | 京都駅殺人事件 | 東京・調布の浪人生・橋本眞人のマンションで橋本の友人の撲殺死体が 発見された。 逃走した橋本の部屋に残された大量の花火のカラや工作道具から、橋本が 時限爆弾を作っていた疑いが・・・・・・。 橋本の行方を追う十津川は、京都駅爆破を予告する脅迫状が届いたことを知り、 急遽京都へ。 「駅名の標示板をつけかえろ」という奇妙な要求の意図を測りかねていたそのとき、 京都駅3番ホームで爆発が起きた! 要求の裏に隠された真の目的とは? 追い詰められて死んだ橋本に代わって現れた「後継者」を名乗る犯人の意外な 正体とは・・・・・・? ファン待望の大好評「駅シリーズ」第8弾!
光文社 カッパ・ノベルス |
295 | 箱根 愛と死のラビリンス | 殺害されたトラベルライターの貸金庫から発見された箱根細工の箱。 中に入っていた観光地図の裏には、<一つ二つで、人殺し/三つ四つで、仇討ち/ 五つになれば、箱根のお山は日本晴れ>という文句が書かれていた。 そして、殺害犯とみられていた男の他殺死体が、大涌谷で発見される。 捜査は難航するが、この奇妙な文句が、もし発見されれば数億円の価値があると いわれている名画と関係していることが判明。 研究家である美術評論家を訪ねた十津川警部と亀井刑事が目にしたのは・・・・・・。
新潮社 (新書判) |
296 | 下田情死行 | 私立探偵・橋本が受けたある依頼──。 それは、二年前に突然引退した女優・白石由加里を捜すこと。 簡単に居場所を見つけ出した橋本は、由加里の部屋で話をするうちに、 意識を失う。 病院で目覚めた橋本は驚愕の事実を知らされた。 由加里は死んでいたのだ。 無理心中の疑いをかけられた探偵を助けるため、十津川警部が立ち上がる──。 表題作ほか、傑作ミステリー五篇収録。
文藝春秋 (新書判) |
297 | 四国情死行 | お遍路姿のまま、四国の海に溺死させられた会社会長とその愛人。 偶然、二人と同行した元刑事は、思いもかけず事件に巻きこまれるが、四国に 犯人の影は見えない。 また、その二人を強請っていたと思われる男も東京で殺されていた! 二つの事件の結節点は何? 真犯人を求めて、十津川警部、東京と四国を駆ける!
講談社 講談社ノベルス |
298 | 狙われた男 秋葉京介探偵事務所 | 秋葉京介の探偵事務所には看板がない。 素行調査などの退屈な依頼は引き受けない主義だからだ。 その代わり、どんなに危険な仕事でも引き受け、きちんと解決する。 そんな評判を人づてに聞いた依頼者が、事務所を訪れるのだ――。 悪どい商売で財をなした川島大三郎が秋葉を訪ねてきた。 全財産を慈善事業に寄付しなければ、一か月以内に殺す、と何者かに脅迫されて いるというのだ。 川島に激しい恨みを抱く三人の男に、秋葉は会うことにしたのだが・・・・・・。 (狙われた男)他、秋葉京介の探偵稼業、全五話。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
299 | 女流作家 | 「ミステリーの女王」と呼ばれた女。 気性の激しさと天性の華やかさで絶大な人気を誇り、長年ミステリー小説界の 頂点に君臨した女流作家・江本夏子。 彼女の強気な言動の裏に隠された真実の素顔とは? 良質な作品群で多くの読者を惹きつけてやまない著者が、山村美紗に捧げた 衝撃作。
朝日新聞社 朝日文庫 |
300 | 殺意の青函トンネル | 青森浅虫温泉で豪遊後、海峡を渡り札幌競馬で大穴を当てた二人組の男。 一人は定山渓で射殺され、一人は消息を絶った。 一方、十津川警部は、都内渋谷で殺害された新聞記者兼作家の生前行動を 追っていた・・・。 捜査線は交錯し、やがて二つの事件の背後に巨大な陰謀が浮上した。 折しも札幌で、主要閣僚による一日内閣が計画され、謎の組織が首相たちの 暗殺を謀っているというのだ。 十津川と国家転覆を狙う凶悪テロリストとの凄絶な闘いが始まった! 推理界の王者が空前のスケールで放つ最新傑作!
祥伝社 ノン・ノベル |
301 | 十津川警部「裏切り」 | 日本一の繁華街・新宿歌舞伎町の治安を守るために新設された歌舞伎署。 十津川警部の同期で一番の切れ者といわれる小早川が初代署長に抜擢された。 ところが歌舞伎署開設早々、署員の加倉井刑事が泥酔して道路に寝ている ところを車に轢き殺されるという不祥事が発生。 さらに加倉井刑事の死亡後、彼が権力を利用して歌舞伎町で脅し・ゆすりを はたらき、裏では暴力団とつながっていたという記事が週刊誌にスクープされて しまった。 加倉井刑事と面識のあった本多課長の指示で、十津川は個人的に聞き込みを 開始するが、事実を裏付けることばかりが確認される。 小早川署長は捜査を歌舞伎署に一任するよう忠告するが、十津川は それを無視し、新宿裏社会を牛耳る組織を突き止めるべく捜査を続行する ・・・・・・。 新宿歌舞伎町を陰で操る黒幕と十津川警部の息詰まる頭脳戦を描いた、長編 サスペンス!
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
302 | 十津川警部 長良川に犯人を追う | 東京・上野公園のホームレスのテントが燃え、十六人が焼死した。 取材中に火事に遭遇した中央新聞の白木記者は、撮った写真から放火の 疑いを持つ。 さらに火元の男性が岐阜・長良川周辺の出身と知り、独自に調査に乗りだした 矢先、白木は何者かに射殺された! 白木の足跡を追い、岐阜に乗り込んだ警視庁の十津川警部と亀井刑事。 二人は、二年前、長良川の鵜飼い見物で屋形船から転落し、行方不明となった 人物との接点を見出したが、関係者の口は、なぜか一様に重い。 そのうえ、不可解なことに岐阜県警まで捜査に非協力的態度をとり始める。 十津川警部、孤立無援の闘いが続く!
光文社 カッパ・ノベルス |
303 | 寝台特急カシオペアを追え | 女子大生・小野ミユキが誘拐された。 身代金は二億円。 犯人の指示に従い、父親の敬介一人が、身代金を携えて上野から札幌に向う 寝台特急カシオペアに乗り込んだ。 警視庁捜査一課の十津川警部と亀井刑事は、東北新幹線で先回りし、郡山から カシオペアに乗車するが、敬介も二億円も消えていたのだ! そして、函館を出発して間もない早朝、ラウンジカーから、トカレフで射殺された 男女の死体が発見される。 男の腕には<死亡遊戯>と彫られた刺青があり、誘拐事件との関わりが調べ られたのだが・・・・・・。 ファン待望の最新長篇。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
304 | 十津川警部 殺しのトライアングル | 群馬県の温泉地で、ほぼ同時期に、3人の若い女性が行方不明となった。 水上温泉で、三水めぐみ、草津温泉で山西ひろみ、伊香保温泉で広瀬香織。 なかなか捜査にふみきらない警察に、業を煮やした広瀬香織の姉千鶴の依頼を 受けた私立探偵橋本豊は、捜査の途上で、東京からきた十津川警部と出会う。 一方、都内では少年によるホームレス狩りによる殺人事件が発生。 一見、何の接点もないように思われた二つの事件の陰にあるものとは果たして ・・・・・・。 渾身の書き下ろしでおくる、十津川警部シリーズ最新作!
角川春樹事務所 ハルキ・ノベルス |
305 | 華やかな殺意 西村京太郎自選集@ | 隅田川に浮かんでいた十歳の少女・関谷正子の死体を発見したのは偶然にも、 浅草署の刑事の田島だった。 細い首には扼殺の後。 夏にもかかわらず、冬物の古びたセーターを着て、真赤な口紅が頬の辺りまで はみ出す様に塗ってあった。 少女はなぜ殺されねばならなかったのか・・・・・・。 「歪んだ朝」のほか、エラリー・クイーンが編んだ「日本傑作推理12選」に収録され、 イギリス、フランスで好評を得た「優しい脅迫者」、かつて、満を持して自費出版 された作品集の表題作「南神威島」など、珠玉の名品五篇を収録した自選集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
306 | 十津川警部 愛と死の伝説(上)、(下) | 能登・モーゼの墓、青森・キリストの墓、四国の剣山、そして北アルプス・・・・・・。 これらはみな竹内文献に基づく日本の聖地である。 この文書を崇拝し、日本版ノアの箱舟である“天の浮舟”伝説を信じる会社社長・ 長谷川と、美人秘書・ゆう子。 そして、聖地を訪ね歩く二人の後には、必ず若い女性の惨殺死体が・・・・・・。
講談社 講談社ノベルス
聖地で連続して発見された、若い女性四人の惨殺死体。 身元を解き明かす鍵は、ある“愛の館”にあった。 しかし誰が? 何のために? 日本版ピラミッドとされる長野・皆神山の発掘計画を押し進める長谷川社長と 秘書・ゆう子の前には、ついに五人目の死体が・・・・・・。 大長編完結編。 この結末は誰にも予想できない!!
講談社 講談社ノベルス |
307 | 麗しき疑惑 西村京太郎自選集A | 警視庁捜査一課の小川刑事が結婚し、盛岡・青森へのハネムーンに出かけた。 が、二人を乗せた「やまびこ5号」が宇都宮を出てまもなく、新婦・幸子の座席に 仕掛けられた時限爆弾が爆発し、幸子が死んだのだ! 小川に恨みを抱く者の犯行か? かつて小川に逮捕された辻章夫が有力な容疑者として浮上するが、事件の直後、 毒殺される。 しかも、辻には事件当日のアリバイが成立。 辻にダイナマイトを準備させ、主犯と思われる男にも鉄壁のアリバイがあったのだ ・・・・・・!? 十津川と亀井が活躍する鉄道推理の最初の短編等を収録。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
308 | 能登半島殺人事件 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
十津川警部の最愛の妻・直子が誘拐された。 誘拐犯は連続殺人容疑者の釈放要求をつきつけてきた。 直子は無事保護されたがタイムリミットがすぎ、容疑者は釈放されて行方不明に なってしまった。 捜査が進むにつれ、十津川は連続殺人事件が1ヶ月おきに起っていることに 着目した・・・。 |
309 | 由布院心中事件 | 新婚のロナルド・E・クラークと加奈子夫妻は、風光明媚な温泉地大分県由布院に 出かけた。 が、四日目の早朝、加奈子の絞殺体が見つかり、夫のクラークに殺人容疑が かかる。 二人と家族付き合いをしていた十津川は現地に赴き、5年前に加奈子が この由布院で一人の青年と恋に落ちたことを知る。 しかし、その青年の白骨が、東京三鷹の廃屋の地中から発見された! 一方、十津川の妻・直子はクラークの過去を知るために、彼の故国アメリカへ 飛び、思いも寄らぬ事実を掴む・・・・・・。 クラークは、妻と妻のかつての恋人を殺した殺人鬼なのか。 友人夫婦を襲った最悪の事態に、十津川警部苦悩の推理!
中央公論新社 C★NOVELS |
310 | 金沢加賀殺意の旅 | 美人女将の暗い過去が殺意を呼ぶ
片山津温泉の旅館「月明館」の美人女将北川深雪を訪ねてきた、東京の カメラマン湯浅幸二が射殺された。 つづいて月明館の経営者市川博之も山中温泉で射殺体で発見された。 怨念か痴情か。 十津川は事件の真相を求めて、捜査に乗りだした。 だが、女将の過去を洗っていくうちに、更なる殺人事件が!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
311 | 祭りの果て、郡上八幡 | 岐阜県・御母衣ダムの湖底から男女の死体を乗せた車が発見された。 二人は昨夏、郡上八幡の祭りの頃に行方不明となったカメラマンと ミス郡上八幡と判明した。 その男性の衣服からは覚醒剤が発見された。 しかも彼は現・警視総監の息子だった。 自殺か他殺か? 十津川警部の必死の捜査により、事件は4年前の血に呪われた連続女性 殺人事件へと繋がってゆく。 事件の究明を目指す十津川と、警視総監のスキャンダルを恐れる警視庁 上層部の確執を描くサスペンス長編!!
文藝春秋 (新書判) |
312 | 災厄の「つばさ」121号 | 東京−新庄間を繋ぐ山形新幹線「つばさ」121号のグリーン車に、毎回 違う男と乗る、どこか陰を持った妖しい美女。 彼女と一緒に「つばさ」に乗っていた男が、次々と射殺されていく。 十津川警部はその鮮かな腕前から、射撃の天才・折尾を容疑者として追う。 謎の美女と射撃の天才、二本の糸が繋がったとき・・・・・・。 トラベルミステリー最新作。
新潮社 (新書判) |
313 | 竹久夢二 殺人の記 | 東京駅で射殺されたミス岡山の女子大生、楠ゆかり。 彼女は半年前、竹久夢二が描いたと思われる幻のスケッチブックを発見、公表し、 注目を集めたことがあった。 この発見と事件にはどんな関係が? 狂おしいまでに夢二を愛する人たちによって綾なされる複雑な人間模様。 ラストには、全ての人への永遠の問が待つ。
講談社 講談社ノベルス |
314 | 空白の時刻表 西村京太郎自選集B | 警視庁捜査一課・亀井刑事の姪で大学四年生の風見典子が、交際中の 通産官僚・花井友彦と二人で、北海道一周旅行に出かけた。 一方、千歳空港近くのモーテルで若い女の絞殺死体がみつかり、捜査の結果、 花井が容疑者として浮上する。 しかし、女が殺されたと思われる時間、花井には典子とともに釧路行きの 特急“おおぞら3号”に乗車していたという鉄壁のアリバイが・・・・・・!? 時刻表トリックの妙を鮮やかに描いた「おおぞら3号殺人事件」や 「急行『だいせん』殺人事件」等、厖大な鉄道推理の短編群から厳選された 名品集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
315 | 歪んだ朝 | 浅草署の刑事田島は、帰宅途中の夜明け方、隅田川に浮かぶ舟に 子供の死体がぶら下がっているのを発見した。 引き揚げられた死体は、十歳ぐらいの少女のもので、細い首に扼殺の跡があった。 そして何より田島の注意を引いたのは、あどけない少女の顔に不似合いな 真っ赤な口紅だった。 少女の身に何が起きたのか・・・・・・? (歪んだ朝) 「オール讀物」推理小説新人賞受賞作の表題作や記念すべきデビュー作を 収録した、文庫オリジナル傑作集。
角川書店 角川文庫 |
316 | 愛の伝説・釧路湿原 | 釧路湿原にあるタンチョウサンクチュアリに、ボランティアを志願してやってきた 白井香織。 責任者の持田は、香織の謎めいた雰囲気に惹かれる。 しかし、香織を調査に来た私立探偵と、その妻の殺害事件が、二人の運命を 引き裂いた。 事件を捜査する十津川の尋問を受けた翌日、香織が姿を消したのだ! 香織の「過去」を追って、十津川は横浜に飛んだ。 そして、彼女の逃避行が選挙違反の連座制から、県会議員の夫を守るためで あることを知る。 県有地の払い下げ問題で揺れる神奈川県議会と、その陰で策謀をめぐらす 大企業のエゴ。 タンチョウの舞う美しい湿原を舞台に、いま黒い魔の手が、香織に迫る!
光文社 カッパ・ノベルス |
317 | 十津川警部「ある女への挽歌」 | カバーに記載なし
小学館 (新書判)
警視庁捜査一課へ次々と送られてきた謎の白骨、誰が? 何のために? 十津川の推理が冴え渡る表題作「ある女への挽歌」。 さらに、西村京太郎ワールドのもう一人の「名探偵」アメリカ帰りの“自称ハード ボイルド探偵”左文字進の活躍を描く「三人目の女」「依頼人は死者」を所収。 |
318 | 東京発ひかり147号 | 「四月八日に何が起きるのか?」都下多摩川の河原で殺された少年中原要は、 謎の英字メモを遺していた。 事件に関わる暗号と見た十津川警部の解読作業も空しく、当日「東京発ひかり 147号」内で宝石店社長の井原久美が毒殺された! かつて超能力者としてマスコミを賑わした少年は、死後の殺人を予知していたのか。 続いて、久美と関係する三人の男のうち、金融業者菊地の絞殺体が、瀬戸内・ 宮島で発見された・・・。 すべてが中原の予言どおりに進む連続殺人。 真実を追って西へ走る、十津川の推理は? 人気シリーズ異色の最新傑作!
祥伝社 ノン・ノベル |
319 | しまなみ海道追跡ルート | 観光会社<瀬戸内ビュー>の社長・長谷川要の末娘かえでが誘拐された。 身代金は五億円。 それを、ライバル社<岡山観光>社長の佐倉真一郎の口座に振り込めというのだ。 岡山県牛窓のK銀行で五億円を受け取った犯人は、モーターボートで逃走を 図るが、大型クルーザーと衝突し、沈没。 今度は、六億円を岡山観光の東京支店寮に置けとの連絡が入った。 警視庁の十津川と亀井らが監視するなか、突然、建物が爆発、炎上する。 そして、広島県尾道警察に、「しまなみ海道が炎に包まれるぞ」という脅迫が ・・・・・・。 会心の長篇推理。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
320 | 十津川警部 帰郷・会津若松 | 会津藩と薩長との戦いで、女性部隊である会津娘子隊を率いた中野竹子は、 凛とした風情を湛える絶世の美女としても有名だった。 その竹子の面影を引く女と、彼女への憧れを抱く男。 男が引き起こした殺人事件は、十二年前、十津川によって解決されたはず だったが・・・・・・。 会津の気風をはらんで京太郎浪漫、最高潮へ!
講談社 講談社ノベルス |
321 | 十津川警部「射殺」 | 「タスケテ トウキョウ ウミノソバ 5.6.9 ナオミ」親子でお台場に釣に来ていた 亀井刑事は、口紅でそう書かれた紙片の入った薬瓶を見つけた。 同じ頃、東京近郊で連続して射殺事件が発生する。 被害者は皆こめかみに銃弾を受け、死体の傍には必ず「ナオミのために」と 書かれたメモが残されていた! ナオミとはいったい誰なのか? 連続射殺事件はナオミのための復讐なのか? 一連の事件から十津川警部は大胆な推理を試みる。
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
322 | 愛と復讐の桃源郷 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
自殺の名所、青木ヶ原樹海。 西湖のほとりに在る巴屋旅館は死を前にした人々が多く訪れる。 そのひとり、原田勇が遺書を残して姿を消す。 それから一年・・・ 殺人事件が相ついだ。 捜査本部は原田の復讐と自殺で終結宣言をする。 しかし、承服できない十津川警部は桃源郷で真犯人の重要証拠を掴んだ。 |
323 | 焦げた密室 | 四十八歳の男が次々に姿を消す事件が発生した。 失踪か誘拐か判然としないまま騒然とする町に、アメリカで事業に成功した 資産家が帰郷する。 資産目当てに町中が色めくなか、ついに殺人事件は起きた。 しかも完全密室殺人! 自称ミステリー作家の江戸半太郎が事件解明に乗り出すと、連続して、半太郎の 友人・藤堂ユミまでもが殺害されてしまう。 警察は半太郎を容疑者に挙げて捜査を進めるが、同時に、先頃の失踪者を 誘拐したとの脅迫状が届く――。 二つの事件が複雑に絡み合う、会心の本格ミステリー。
幻冬舎 幻冬舎ノベルス |
324 | 十津川警部「狂気」 | 東京月島の40階建て超高層マンションに、若い女性の全裸死体が宙吊りに された。 ひと月後には、汐留の600メートルを超す新テレビ塔にも死体が! 捜査が難航する中、元兵庫県警の酒井が十津川警部を訪ねた。 三十年前、余部鉄橋と神戸のマンションに、やはり若い女性の死体が次々と 吊るされ、容疑者の自殺で捜査は終了したというのだ。 一方、女子大生の田中真理は、図書館で知り合った設計士の高原から 「僕の友達が、人を殺している」と告白される。 後日、高原の同僚が絞殺された・・・・・・。 三十年の時間を隔てた猟奇殺人を結ぶ糸は何なのか? 十津川は人の心の闇に迫り、意外な結末を迎える!
中央公論新社 C★NOVELS |
325 | 松本美ヶ原殺意の旅 | 焼身自殺から殺人事件へ
十津川は妻直子の大学後輩笠原由紀から、画家の兄・笠原功が焼身自殺した 事件の真相を調べてほしいという依頼を受けた。 十津川は功が死ぬ前に長野の美ヶ原に出かける予定だったことを知り、現地に 飛んだ。 一方、功の恋人・坪井アキコも美ヶ原へ行き、諏訪湖畔で何者かに襲われ、 記憶喪失となって病院に収容された。 十津川は功の死を殺人事件として再捜査することを決意し・・・・・・
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
326 | 風の殺意・おわら風の盆 | カメラマンの田村は、謎の失踪を遂げた恋人の行方を追う中で、一枚の写真を 発見した。 そこには富山県八尾町で毎年行われている「おわら風の盆」で踊る彼女の姿が あった。 撮影者を探す田村。 しかしその写真を撮った三浦は沖縄で殺されていた! 三浦殺しを捜査する十津川警部はその過程で田村に出会う。 十津川と田村はやがて三年前に起きた八尾町の悲しい殺人事件の秘密に行き 当たる。 沖縄と八尾の二つの殺人事件に関連はあるのか? 十津川警部の推理が冴える本格派長篇ミステリー!!
文藝春秋 (新書判) |
327 | 裏切りの特急サンダーバード | 大阪から、加賀温泉郷や和倉温泉に向かう温泉客を乗せて北陸本線をはしる 特急サンダーバード。 この特急列車が、四百人以上の乗員・乗客と共に謎のグループに乗っ取られた。 犯人グループを率いるのは、まるでゲームを楽しむかのように警察を翻弄する、 謎の大富豪・大明寺一郎。 乗員・乗客もろとも、サンダーバードを爆破すると脅迫する犯人グループの要求は、 身代金十一億円! 運転席を占拠した犯人の一人が運転するサンダーバードは、途中駅を通過し、 ノンストップで北陸本線を疾走する。 迫真の長編推理。
新潮社 (新書判) |
328 | 十津川警部 ロマンの死、銀山温泉 | N金融江戸川支店強盗事件、幼児誘拐事件、そして、社長愛人宅に押し入った 男女二人組――。 一人二百万円と、強奪金額を決めたストイックな事件が連続した。 捜査を始めた十津川は、若い男女七人のグループ「ロマンの残党」の存在を つかむ。 社会から落ちこぼれた彼らは、自らの人生の再生をはかるために、東京を脱出し、 大正ロマンの香りただよう銀山温泉に、新しい生活の拠点を作ろうとしていた。 そんなさなかに、N金融事件の実行犯・長谷川秀の死体が荒川沿いの空き地で 発見された。 闇の組織も、彼らを追っているのだ。 しかし、なぜ? 事件は、捜査陣の予想を超えて、大きく動き始めた!
光文社 カッパ・ノベルス |
329 | 十津川警部 影を追う | 東京・井の頭公園の道路脇に停車していた車の中で、女性が殺害されていた。 被害者は青木美加、三十六歳。 国土開発省エリート官僚の妻だった。 解剖の結果、妊娠が判明したが、夫の子供ではなかったのだ。 十津川らの極秘の捜査は難航。 厳重な箝口令が敷かれたにもかかわらず、事件が週刊誌にスクープされ、さらに 記事を書いた編集長も殺害される。 困惑する捜査本部。 そこへ犯人の名前が記された手紙が届く! 差出人の<シャドーX>とは何者か? 事件は予想外の展開を見せ始める・・・・・・。 傑作長篇ミステリー。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
330 | 金沢 歴史の殺人 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
東京で発生した出版社編集部長射殺事件と加賀百万石の城下町・金沢での 交通事故死。 二つの事件を結ぶ糸は、女流カメラマンが撮影した写真のなかにあると推理した 捜査一課は、西本刑事を金沢に派遣、容疑者を特定するが、彼は犯人の罠に 落ちる。 最大の危機に陥った十津川警部と亀井は、最後の闘いに臨むが。 |
331 | 十七年の空白 | ラブ・ホテル連続殺人事件の容疑者は友人だった!
警視庁に十津川をたずねてきたのは、大学時代の同窓生広田まゆみだった。 彼女は十津川の憧れの女だった。 卒業後、同窓の広田収と結婚し、大阪に住んでいた。 十数年ぶりの邂逅だったが、まゆみはいきなり、十津川に「主人が逮捕された ので、助けにきて欲しい」と頼んできた。 ラブ・ホテルで若い女性の連続惨殺事件がおこり、広田が容疑者として逮捕 されたのだ。 十津川は、友人夫婦の危機を救うため、休暇をとって大阪府警をたずねたが・・・
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
332 | 日本列島殺意の旅 西村京太郎自選集C | 岩手県盛岡市の奥座敷と呼ばれる繋温泉の繋大橋に、三十歳くらいの 美女の幽霊が出て、橋を通りかかる男に声をかけるという噂が広まった。 その幽霊を見たいという酔狂な客が、あい次いで、橋のかかっている御所湖に 転落して溺死した。 そして、十津川警部のかつての同僚が、三人目の犠牲者となったのだ! 事故か殺人事件か? 十津川と亀井は盛岡に向った・・・・・・。 「恐怖の橋 つなぎ大橋」他、「十津川警部の休暇」、「南紀 夏の終わりの殺人」 等、厖大なトラベル・ミステリー作品から厳選された五篇を収録。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
333 | 十津川警部「初恋」 | 湘南の海、大学ヨット部合宿所の一人娘夕子に捧げた慕情。 それが十津川警部の初恋だった――。 二十数年後、夕子は娘由紀とともに飛騨高山で旅館の美人母娘女将として活躍 していた。 事件の発端は、夕子の遺言―― 遺産贈与話を十津川のもたらした偽弁護士崎田が、絞殺されたことだった。 夕子母娘に何が起こったのか? 真実を求めて高山へ飛んだ十津川の眼前で、凶行が連続した。 やがて深まる夕子への疑惑。 苦悩する十津川の推理とその真相とは? 人気シリーズ、哀切の最新作!
祥伝社 ノン・ノベル |
334 | 十津川警部 姫路・千姫殺人事件 | TV番組の鑑定団に、大坂城落城の際、炎を避けるために、千姫が頭から かぶったものだという打かけが出品された。 持ち主は、自ら千姫の末裔を名乗る姫路在住の美女。 この番組への出演をきっかけに、注目を浴びはじめた彼女だが、接近を図った 者たちは次々に無惨な死を遂げ・・・・・・。 時を超えた京太郎浪漫、最新作!
講談社 講談社ノベルス |
335 | 薔薇の殺人 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
『Mに甘美な死を──』という差出人不明の手紙を手にした田島は、いまだに 戻らぬ妻・美佐子の身を案じていた。 しかし、警察から美佐子が絞殺された事を告げられた。 殺害された美佐子の胸には赤い薔薇が差されていた。 薔薇の花に秘められた真実とは・・・・・・!? |
336 | 十津川警部「標的」 | 愛のサイト。 出会い系といわれるインターネットのこのホームページに、K・Eというイニシャルを もつ人物の殺人予告が掲載された。 当初は誰もが、単なるいたずらだと思っていた。 しかし、事態は現実性を帯びてくる。 そして、これが日本の社会全体を揺るがす大事件へと発展していくの だった・・・・・・。 狙われたK・Eとは誰なのか? 何故そのK・Eは標的にされなければならなかったのか? 犯人の目的はいったい何なのか? 十津川警部率いる捜査一課のメンバーは、前代未聞の大事件を解決するため、 大胆な捜査活動に乗り出した。 圧倒的スケールとスピードで展開するサスペンス超大作!
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
337 | 愛と殺意の津軽三味線 | 東京で二カ月に満たない間に、四件の連続殺人が起きた。 頭部を鈍器で割ったり、背中をナイフでめった刺しにしたりと、陰惨な殺害方法で あった。 犯行時の現場からは、いずれも津軽三味線の調べが聴こえていた。 それもCDの音ではなく、確かに誰かが演奏していたのだ。 十津川は、一連の殺人事件に犯人の強い意志を感じるが、被害者の年齢、職業、 趣味、出身地などに共通点が見いだせず、捜査は難航する。 十津川と亀井は、唯一の手掛かりである「津軽三味線の謎」を解くため、青森へと 向かう。 犯人が津軽三味線に篭めた思いとは・・・・・・。
中央公論新社 C★NOVELS |
338 | 天下を狙う | 慶長三年、太閤が薨去した。 それは軍師格、黒田官兵衛(如水)にとって好機到来にほかならなかった。 天下を二分する戦いが始まれば、その時こそ権謀の限りを尽くしてみせる。 どす黒い野心を胸中に秘める官兵衛のもとに、諜報方から、ある情報が もたらされるが・・・・・・。 軍師黒田官兵衛の野望を描く表題作「天下を狙う」をはじめ、五つの時代短編を 収録したファン待望の傑作選。 文庫オリジナル。
角川書店 角川文庫 |
339 | 十津川警部「ダブル誘拐」 | 十津川が挑む摩訶不思議な誘拐事件!!
三月三日、東京と小樽で七歳の少女の誘拐事件が発生した。 二人の少女の名前は、奇しくも同じ「ミカ」で、犯人が要求する身代金も、 一億五百万と一致していた。 二つの事件には、明らかに関連があると見た十津川警部は捜査に乗りだす。 そして第三、第四の誘拐事件が・・・・・・。 またしても被害者は同名同年齢の少女だった。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
340 | 祭ジャック・京都祇園祭 | ある日、差出人不明の手紙が警視庁の十津川警部のもとに送られてきた。 そこには近く行われる京都祇園祭で何らかの騒動を起こす、という内容が――。 それは明らかに十津川警部への挑戦状だった。 十津川は休暇をとり、亀井刑事と共に京都へ向かう。 祇園祭当日、犯人はゲーム感覚で十津川たちを翻弄する。 なんと犯人は「くじ改め」の場を利用し、祭の山鉾の一つに爆発物を仕込んだと 衝撃の犯行予告を行ったのだ。 必死で爆薬が仕掛けられた山鉾を推理する十津川。 だがそれは犯人が十津川を窮地に陥れる犯行計画の狼煙でしかなかった。 いったい犯人の動機は? そして十津川に対する異常なまでの怨恨は何が原因なのか? 全国の祭りを舞台にして十津川が大活躍する「十津川警部・祭りシリーズ」 第3弾ここに登場!
文藝春秋 (新書判) |
341 | 十津川警部の休日 | 十津川が訪れた熱海はヒガンザクラが満開だった。 高校時代の友人で画家の本山に誘われ、休暇をとって訪ねてきたのだ。 ところが滞在しているはずの旅館に本山はいない。 休暇は一日だけ。 翌日になっても本山は帰らず、後ろ髪を引かれる思いで東京に戻った 十津川を待っていたのは、別居中の本山の妻・由美が絞殺されたという 知らせだった! 本山が犯人なのか? なぜわざわざ十津川を呼び出したのか? 友はどこに消えたのか? 苦悩する十津川。 謎を追って十津川は再び熱海へ向かう。 「友の消えた熱海温泉」ほか全四篇。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
342 | 失踪 | ロサンゼルス生まれ、母は日本人、父はドイツ系アメリカ人の左文字進。 彼は愛妻・史子と新宿副都心の高層ビル36階に探偵事務所を開き、類い希な 推理力を駆使し数々の難事件を解決してきた。 しかし、今回は、謎が謎を生む複雑怪奇な事件だ。 親友である警視庁捜査一課警部・矢部の妻美加が、忽然と行方をくらませたのだ。 さらに、矢部まで何者かに銃弾を浴びせられて負傷、美加失踪の謎を追う 左文字たちのまわりにきな臭い雰囲気がたちこめる。 美加の女友達がつぎつぎと殺されていったからだ。 それも精緻な整形手術を施され、まったくの別人となって・・・・・・。 事件の背後に隠された悪辣な策謀に敢然と挑む左文字の名推理、加えて 愛妻史子のひらめきが冴える“左文字シリーズ”長編推理の最新作だ。
小学館 文芸ポストNOVELS |
343 | 松山・道後十七文字の殺人 | 正岡子規、山頭火らの俳人で有名な松山で開催された俳句祭りで、警視庁の 亀井刑事が投稿した句が特別賞に選ばれた。 賞を受け取るため、久しぶりの休暇をとり、夫婦で松山を訪れた亀井刑事。 だが、そこで亀井が見せられたのは、一万二千あまりの句の中から見つかった 「血の匂い」「怨念」「二人が死ぬ」といった、不気味な言葉が詠み込まれた三句 だった。 まるで、復讐を宣言するかのような俳句に、亀井の上司の十津川警部は、 元部下で私立探偵の橋本に、過去に起こった事件の洗い直しを依頼する。 そして、東京と松山で起こった二つの変死事件が繋がったとき・・・・・・。 長編推理最新作。
新潮社 (新書判) |
344 | 新・寝台特急殺人事件 | 東京・幡ケ谷の路上で起きた喧嘩で、仁科芳男は、暴走族あがりのグループ・ SS会のメンバーを刺し殺してしまう。 仁科は、海外協力隊員として、その翌日に日本を離れる予定だった。 ブルートレイン<さくら>で、長崎に逃げる仁科を、復讐に燃えるSS会と、 十津川警部たちが追う。 名古屋、京都、大阪――。 寝台特急という動く「密室」の中で、もうひとつの殺人が起きた! 犯人は? そして、姿を見せない仁科の行方は? 十津川は仁科を守りきれるか――。 息づまるサスペンスと感動のラスト! ミステリー史上に燦然と輝く金字塔『寝台特急殺人事件』から 二十五年。 巨匠渾身の記念作品!
光文社 カッパ・ノベルス |
345 | 明日香・幻想の殺人 | 憧れの明日香で死にたいと思うことがある―― 東京でイタリア料理店を経営する資産家・小池恵之介が失踪した。 古希を記念して出版した彼の自伝には、明日香への思いが書かれていた。 一週間後、小池は奈良県明日香村の高松塚古墳の傍で、古代貴人の衣裳を 身に着け、絞殺死体となって発見された。 しかも個人資産のうち、三十億円が引き出されていたことが判明。 警視庁捜査一課の十津川警部と亀井刑事は、秘書兼愛人の早川亜矢子に 会うが、彼女は小池の失踪について関与を否定する。 だが数日後、彼女も行方不明となり・・・・・・。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
346 | 仙台青葉の殺意 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
十津川警部は田中啓子から夫・伸彦の葬儀参列への招請を受け、仙台へ 向かった。 そこで遺品の手帳を預かるが、その手帳をめぐり、つぎつぎに起こる殺人事件。 容疑者を五名に絞り込んだ十津川は・・・・・・!? |
347 | 熱海・湯河原殺人事件 | あの男― 小早川が熱海に帰ってきた。 小早川は、殺人の罪で六年の刑期を務め出所したのだ。 熱海と湯河原でクラブを経営していた美人ママが絞殺され、遺体がその隣り 合う二つの町の境を流れる川で発見された、という事件であった。 小早川の出現により、平穏な温泉町に得体の知れない緊張が走る。 そして二週間後、湯河原に住む公認会計士が、熱海のホテルで何者かに射殺 された。 そんな折、警視庁の十津川警部が、一月前に東京の成城で起きた幼女 誘拐事件の容疑者として小早川に接近するが、さらに連続殺人が・・・。 十津川は六年前の殺人事件から、細い糸をたぐり寄せる!?
中央公論新社 C★NOVELS |
348 | 三年目の真実 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
弁護士の水野は小さな自殺記事に目を留めた。 彼にとっては忘れられない名前だった。 三年前に引き受けた殺人事件の公判で検察側有利の証言をした被害者の姉に 当たる吉岡美佐子であった。 殺人事件そのものに不審をいだいていた水野は真実を求めて動き始めたが!? |
349 | 十津川警部「家族」 | 警視庁の田中刑事が突然、辞表を残して姿を消した。 飲酒運転で人をはね、死体を奥多摩に埋めた弟を守るためだった。 部下の苦境を掴んだ十津川警部が対処に苦悩する一方、田中は追い詰められて いた。 兄弟の実家を監視する謎の男が出現、さらに埋めたはずの死体が消失していた のだ! 上層部から田中逮捕の圧力がかかる中、部下を信じる十津川の推理は? 単純に見えた事件の陰から、やがて貌を現わした黒い悪意とは? 国民的名探偵が、真実を求めて事件を追う、感動の最新作!
祥伝社 ノン・ノベル |
350 | 十津川警部 捜査行 −北の事件簿− | 尊敬する先輩刑事を殺したのは誰だ!
定年退職した警視庁の名物刑事川島が、八か月後函館本線の線路際で死体と なって発見された。 首に絞められた痕があり函館警察署は殺人事件として捜査を開始した。 十津川の調べで川島は自分が在職中に手掛けた殺人事件の再調査をしていた 事が判明した。 川島が逮捕した殺人犯は獄死していたが、生前川島に冤罪を訴えた手紙を 出していた。 その事件の真犯人が川島を殺したに間違いない。 十津川は重要容疑者を捜し出したが、彼には強固なアリバイが――
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
351 | 十津川警部「荒城の月」殺人事件 | 若くして死んだ、早熟の天才作曲家・滝廉太郎。 彼が書き遺したはずの名曲「荒城の月」の幻の全楽譜をめぐり、連続して起こる 殺人事件。 真犯人が張った巧妙な罠に、仇討ちを誓う被害者の一人娘・リエ、廉太郎の 研究者、天才贋作者、贋作で一儲けを企てる者、そして十津川らは翻弄 され・・・・・・。 真相を知るのは誰?
講談社 講談社ノベルス |
352 | 十津川警部「告発」 | 十津川警部の古くからの友人、原口が長崎・雲仙で死体として発見された。 彼は生前、何かにひどく怯えた様子だったという。 事情聴取のため、原口の勤めていた会社・メディアX社に赴く十津川。 メディアX社は業界トップの音響メーカーだが、捜査が進むにつれてきな臭い 噂が十津川の耳に届いてきた。 原口は死の直前、出版社宛にメディアX社の所業を告発する手紙を出していた のだ。 真相を探ろうとする十津川の前に立ちはだかる妨害の数々。 そして十津川は何者かの手によって拉致されてしまうが・・・・・・!? 十津川に襲いかかる最大最悪の危機! 傑作長編ミステリー!!
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
353 | 上海特急殺人事件 | 東京・上海を結ぶ謎の殺人ライン!!
東京で起きた、下着姿での連続女子大生射殺事件。 彼女たちには共通点がなく、捜査本部は変質者の犯行と推定したが、十津川は その判断に引っかかるものを感じる。 一方、上海の黄浦江で日本人の女性ジャズ歌手の扼殺体が発見される。 中国警察の協力要請を受け、二つの事件のわずかな類似点を追い、十津川は 上海へ飛ぶ。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
354 | 十津川警部の青春 | 大阪府警に出張するため「ひかり5号」に乗車した十津川は、車中で偶然、 大学時代の友人・早田規夫と再会した。 現在辛口の野球解説者として活躍している早田は、甲子園へ阪神−巨人 戦を観戦に行くという。 新大阪駅で二人は別れたが、翌日、警視庁に戻った十津川に、早田が 殺されたという報告が! 死体のそばには血まみれの、出雲市駅発の特急券が発見された。 甲子園に行ったはずの早田が、なぜ出雲へ!? 「十津川警部の怒り」他、学生時代の友人らが巻き込まれた事件を描いた 四作品を収録する傑作アンソロジー。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
355 | 鎌倉・流鏑馬神事の殺人 | ゴールデンウィーク間近の京都の旅館で、ギャンブル好きの中年女性が 殺された! 殺害現場のふすまには墨字で大きく「陰陽」の文字が書かれていた。 さらに彼女の博打仲間の三人のうちの一人が東京の自宅で同じ凶器らしき もので殺され、寝室の壁にはまたもや「陰陽」の文字が――。 十津川はその寝室にあった写真パネルに注目する。 そこにはラスベガスで笑う博打仲間四人が写っていた。 犯人はこの四人に恨みを抱いている、と推理した十津川は、捜査を進める うちに、鎌倉・流鏑馬神事と四人の関連に気づく。 やがて浮かびあがる容疑者。 しかし彼には鉄壁のアリバイがあった! 全国の祭りを舞台にして十津川が大活躍する「十津川警部・祭りシリーズ」 待望の第4弾!!
文藝春秋 (新書判) |
356 | 十津川警部の回想 十津川警部の青春 第2集 | 十八時三二分東京着<ひかり116号>の個室で発見された血まみれの男が、 救急車で病院に搬送される途中、絶命した。 発見したのは十津川。 大阪在住の旧友・坂田弘から相談があるので会いたいとの連絡をうけ、 迎えにきていたのだ。 が、死んだ男は坂田とは全くの別人で、しかも、死ぬ間際に「おれを刺した のは、刑事の十津川――」と言い残したのだ!? 窮地に陥った十津川の決死の捜索は・・・・・・。 「新幹線個室の客」ほか、大学時代の恋人が事件にまきこまれた「甦る 過去」等、四篇を収録。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
357 | 出雲神々の殺人 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
『神が人を殺した。これは神々の殺人の始まりだ』 連続殺人事件の刺殺体の上には、奇妙なメモが残されていた。 十津川警部は亀井刑事と共に奇妙なメモを手掛かりに出雲に向かい、祝島と いう無人島に辿り着き、神主の息子・神木洋介を容疑者として特定したが・・・・・・。 |
358 | 東京湾アクアライン十五・一キロの罠 | 飯田橋の狭いアパートの一室で見つかった中年男の絞殺死体。 その傍らには、「タクサンノヒトガシヌ」という言葉とともに、ヨットの帆にも見える、 奇妙な三角形の図形が描かれた便箋が、残されていた。 大量殺人を予告する奇妙なダイイング・メッセージに、十津川警部と亀井刑事の 捜査は難航する。 その頃、川崎−木更津を結ぶ東京湾アクアラインの爆破を予告し、五億円を 要求する電話が、日本道路公団に。 そして、アクアラインの海底トンネルには白煙が充満し、トンネル内はパニック 状態におちいった・・・・・・。 迫真の長編推理最新作。
新潮社 (新書判) |
359 | 十津川警部「目撃」 | 政財界を巻き込んだスキャンダルに、十津川警部が挑戦する!
事件は、東京の高級マンションと、宇奈月温泉のトロッコ電車から始まった。 いずれも青酸を注射されて殺されたのだ。 両方の事件の被害者に共通するものは何か? 捜査の指揮を執る十津川警部は、事件の背後に政財界の大物の存在を知る。 しかし、その政治的影響力を考えると、うかつには手が出せない。 だが、犯人たちの魔手は、次のターゲットを狙っている。 残された時間は少ない。 十津川警部の懸命な捜査が続く・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
360 | 東北新幹線「はやて」殺人事件 | 十和田への帰郷を楽しみにしていた男が、東京・中野で、刺殺死体となって、 発見された。 男の名は、奥田豪。 奥田を慕うスナックのママ・佐々木明子は、遺骨を持って、青森に向かった。 「はやて13号」グリーン車の6A―― 奥田が乗るはずだった席には、謎めいた女が! 奥田の過去の人間関係を探る明子に襲いかかる魔の手。 そして、東京の女性弁護士が、同じ「はやて」の車内で、毒殺された。 明子を追って、十和田に来た十津川は、産業廃棄物処理場をめぐるトラブルを 知った。 旅情あふれるトラベルミステリーに、胸を打つロマンと、社会的なテーマを盛り 込んだ、巨匠渾身の最新傑作!
光文社 カッパ・ノベルス |
361 | 男鹿・角館 殺しのスパン | 東京・幡ヶ谷の商店街にある焼き鳥店の二階で、鬼の面をつけ、蓑をまとった なまはげの扮装をした死体が発見された。 当初、部屋の住人である店主の野田晋六かと思われたが、別人と判明。 警視庁捜査一課の十津川警部と亀井刑事は、手がかりを求め、野田の出身地・ 男鹿半島へと飛んだ。 ホテルを経営する野田の叔父・三浦は、病死した妻の葬式も出さずに姿を消したと 野田を詰る。 だが、友人たちは、義理堅い人物だったと口を揃える。 困惑する十津川と亀井。 そこへ第二の殺人の報告が入り、死体にはまたしても鬼の面が!
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
362 | 誘拐の季節 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
人気女優の小野由起子が誘拐された。 犯人からは身代金要求の脅迫状が送りつけられてきた。 捜査が進むにつれ、今回の事件は、小野由起子が主演した「殺さないで」という 映画の内容に酷似している事が判明した。 そのシナリオにそって手掛かりを追うと・・・・・・!? 表題作「誘拐の季節」ほか全6篇。 |
363 | 十津川警部 捜査行 −みちのく事件簿− | 容疑者は警視庁捜査一課のベテラン刑事だった!
事件が起きたのは、五能線沿いの海辺にある不老不死温泉だった。 一人で温泉旅行を楽しんでいた警視庁の刑事は、ふとしたきっかけで知り合った 女性に誘われて、一緒に露天風呂に入った。 しかし、その女性が翌朝、露天風呂で死体となって発見された。 容疑をかけられたのは、警視庁の刑事だった。 知らせを受けた十津川警部はすぐに部下の刑事が拘置されている弘前署に 向かった。 もちろん、その刑事は殺害を否定している・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
364 | 十津川警部推理行 | 廉価版の為カバーなし、表紙に記載
警視庁捜査一課の名物刑事十津川警部の推理が冴える。
双葉社 (B6判)
原辰徳のサヨナラホームラン。 劇的な場面で、観客の老人が殺された。 つづいてマニラでTV局アナウンサーが、更に武蔵小山では電気店の主人が 殺された。 十津川警部たちは、老人の家にあった名刺の中から殺された二人の名前を 発見した・・・・・・。 |
365 | 夜の狙撃 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
外崎京子というホステスが深夜、何者かに射殺された。 私は重要参考人として、警察の取調べを受けたが、殺害の容疑ははれ 釈放された。 しかし、捜査が進むにつれ、私を狙った犯人の目的があきらかになった。 そこに隠されていた秘密とは・・・・・・!? |
366 | 十津川警部「故郷」 | <刑事がホステスと無理心中!?> 死体で発見された部下・片山の無実を信じ、十津川は彼の故郷・若狭小浜に 飛んだ。 兄の死を予感していたという片山の妹みどりの家には空き巣が潜入。 狙いは、遺品の日記と手紙だった。 高校時代の同人誌仲間四人とのことを記したものがなぜ? そして十津川は、一年前のお水送り神事の夜に起きた市議殺しを、片山が 極秘調査していたことを知る。 同人仲間の容疑を晴らそうとした、友情に厚い片山がなぜ殺されたのか? 北陸の小京都で十津川が知る悲痛な真実は!?
祥伝社 ノン・ノベル |
367 | 十津川警部「悪夢」通勤快速の罠 | 東京を横断する大動脈、中央線。 八王子から東京駅近くの職場まで通勤快速で通う、41歳のサラリーマン・ 本間英祐は、そこで中村という25歳の男と知り合う。 9月のある日、終電に乗り合わせた二人だったが、その夜、中村が刺し殺される。 犯人の顔を知る本間に襲いかかる悲劇の連鎖。 果たして、十津川の推理は!?
講談社 講談社ノベルス |
368 | 兇悪な街 | 左文字を慕う私立探偵・川村が射殺される。 彼が追っていた事件は、父親の死を殺人と確信する娘、綾の依頼であった。 川村の死の直前に目撃された女は誰か? 次々に起こる殺人を繋ぐ糸は何か? 超高層とイルミネーションに街の裏側で蠢く欲望。 携帯電話が、素顔をさらさずに人と人をつなぎ、かつてない犯罪が生まれる。 忽然と姿を消し記憶を失った左文字の愛妻、史子。 左文字の必死の追求が始まった。 ロスアンゼルス生まれの名探偵左文字進の推理は、ハイテク技術を駆使した、 完全犯罪の謎を解きあかすことができるのか? 西村京太郎ファン必読の長編推理小説最新作。
小学館 文芸ポストNOVELS |
369 | 十津川警部「記憶」 | 東京郊外で若手カメラマンが誘拐されるという事件が発生。 しかし犯人からの要求がないまま、三日後に彼は無事発見される。 十津川警部が被害者の身元を調べると、二歳半のときに八王子の河原で 発見され、その後養護施設で育てられたことがわかった。 それ以前の彼の記憶は「SL、桜、二人の男女」という曖昧なものだった。 十津川はこの三つが事件に関わる重要な鍵と睨み、捜査を開始する。 そんな中、静岡・大井川鐵道で第二の事件が・・・・・・。 犯人の目的は一体何なのか? 前代未聞の事件に、十津川の推理が冴え渡る! 傑作トラベル・ミステリー!!
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
370 | 十津川警部 捜査行 −北陸事件簿− | 鉄壁のアリバイに、十津川警部が挑む!
列車の中で殺された被害者は、どう見ても60代の男性だった。 しかし、司法解剖では、それは、30代の男だという。 不可解な幕開けとなった殺人事件は、容疑者に完璧なアリバイがあり、 捜査は行き詰った。 事件の背後には、どうやら怪しげな療養所があるらしい。 事件解決への執念を燃やす十津川警部は、地道な捜査と大胆な推理によって、 しだいに犯人を追い詰めていく!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
371 | 十津川警部 五稜郭殺人事件 | 親会社に反旗を翻し、函館に新会社を起こそうとする若手IT技術者たち。 彼らは、自らを「函館新撰組」と名乗っていたが、設立寸前に、 中心人物の一人・近藤英輔が死体となって発見される。 仲間に、土方歳三と呼ばれていた彼は、<ゴリョウカクト>の文字を、 ダイイングメッセージとして遺していた。 果して、十津川は、その意味を、そして真相を解き明かせるか!?
講談社 講談社ノベルス |
372 | 十津川警部「オキナワ」 | カバーに記載なし、太い帯に記載
日本ミステリー文学大賞に輝く巨匠・西村京太郎の社会派トラベル・ミステリー
東京・巣鴨のビジネスホテルで発見された男の刺殺死体と、 血文字のダイイングメッセージ「ヒガサ」――。 沖縄に多い「比嘉」という姓が捜査線上に浮かび、十津川と亀井は、 那覇空港に降り立った。 豊かな自然に恵まれた美しい故郷「沖縄」と、基地の街として、 まだ戦後を生きる「オキナワ」。 行方不明の女と、米軍・GIの不審な行動を追う十津川は、事件の背後に、 沖縄の悲劇を見た!
光文社 カッパ・ノベルス |
373 | 「スーパー隠岐」殺人特急 | 老夫婦の失踪、そして自殺!!
息子が借金を苦に自殺、その金を返済する当てもなく老夫婦は死出の旅へ。 津和野から秋芳洞へまわった時、何者かに襲われ、老妻は死体で発見された。 自殺をほのめかして失踪する老夫婦が最近多いことに不審を覚えていた 十津川警部は捜査に乗り出すが、上司の三上刑事部長から、捜査一課の あつかう事件ではない、と釘を刺されてしまう・・・・・・
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
374 | 九州新幹線「つばめ」誘拐事件 | 開通まもない九州新幹線「つばめ」の車内から、五歳の幼児・福田翔が誘拐 された。 犯人の要求は、翔の父・啓介が勤める山川薬品で極秘開発されたエイズ新薬の 化学式とサンプル。 やむを得ず啓介は、研究室から化学式とサンプルを盗み犯人に渡す。 翔は無事解放されたが、なぜか化学式とサンプルは元の場所に戻っていた。 警察は、鹿児島中央駅の監視カメラに映った不審な女性を追うが、彼女は 東京・お台場で死体で発見。 十津川たちは被害者・木村綾子の手がかりを求め捜査を開始した。 その矢先、第二の誘拐事件が発生し・・・・・・。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
375 | 青森ねぶた殺人事件 | 五月のある日、東京の下町にある民俗楽器の製作所に、青森ねぶた祭りに 使われる大太鼓が修理のために送られてきた。 いざ担当者が修理にかかろうとしたところ、なんと太鼓の中から藁くずに まみれた女性の死体が発見された! やがて犯人として捕まった青年は太鼓の中に死体を入れたことまでは認めるが ・・・・・・。 十津川警部と、女性弁護士・三宅綾が「ねぶた祭り」を舞台に大活躍する、 「十津川警部・祭りシリーズ」待望の第5弾!!
文藝春秋 (新書判) |
376 | 十津川警部「生命」(上)、(下) | 十津川警部が挑む大学病院の隠された利権の謎!
事件の発端は、北海道の有名私立大学の医学部名誉教授の死だった。 結婚記念日の夜、研究室で何者かによって殺害されたのだ。 その名誉教授には、数年前、助成金にまつわる黒い噂があった。 そしてさらに、その噂の元となった医療機器販売会社の社員が殺された。 ふたつの殺人事件を結ぶものは何か。 十津川警部が北海道警との緊密な連携のもと、事件の背景を追う!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス
事件の鍵を握るのはAID治療のリストだ!
札幌で始まった殺人事件は、国会議員が殺されたことによって、新たな局面を 迎えた。 何者かが、殺された医学部名誉教授が行ったAID治療のリストを持って、 精子提供者を恐喝しているらしい。 そのリストを求めて、懸命な捜査を続ける十津川警部の前に立ちはだかったのは、 思いもかけぬ人物だった。 しかしその圧力に、十津川警部は敢然と立ち向かう!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
377 | 高知・龍馬 殺人街道 | ネット上に突如現れた<坂本龍馬>。
「日本の洗濯」を宣言した<龍馬>は、防衛庁への賄賂を噂される大会社の 社長を東京で射殺。 その後も、京都、フェリーの船中と、あたかも龍馬の足跡を辿るかのように、 次々と殺人を繰り返していく。 必死で<龍馬>を追う十津川警部と亀井刑事。 しかし、二人をあざ笑うように、高知・桂浜の龍馬像に、犯行報告が書き込まれる。 そして、同士を募った<龍馬>は、ついに首相を標的に定めた・・・・・・。
現代に甦った<坂本龍馬>と十津川警部の息詰まる対決!
新潮社 (新書判) |
378 | 青い国から来た殺人者 | 連続殺人事件の犯人を追って、十津川警部が四国を走る! 第八回日本ミステリー文学大賞受賞記念特別書下ろし作品!
東京、大阪、そして京都。 三都で起きた連続殺人事件の現場には、同じ筆跡のカードが遺されていた! 「第一番」とは、何を意味するのか? 殺された大学教授とホームレス、クラブのママを結ぶ接点は何か? 青い海と空、そして緑の山に恵まれた四国を舞台に、十津川警部の必死の 捜査が始まった! 愛と友情と裏切りをテーマに、巨匠が描くトラベル・ミステリーの傑作!
光文社 カッパ・ノベルス |
379 | 神話の里殺人事件 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
大手銀行監査役を退職し、歴史研究会で活躍していた桜井信行が自宅の 桜の下で自殺した。 そこには元警視庁刑事部長・塩田久男宛てに「神話の里で、人を殺してしまった」 という遺書が残されていた。 捜査に乗り出した十津川警部は遺書に書かれた事件を追った。 |
380 | 十津川警部SLを追う! | 高校の同窓会に出席した十津川は、親友の宮下が再婚するという話を聞いた。 宮下は八年前、新婚間もなく車の転落事故で妻を亡くしていた。 数日後、宮下の結婚式に事故のさい同乗していた同級生五人が 招待されていることを知った十津川は胸騒ぎを覚える。 不安は的中した。 その五人を乗せた大井川鉄道のSLが爆破され、鉄橋から転落したのだ! 宮下の復讐なのか? 親友を信じたい十津川だったが・・・・・・。 「十津川警部C11を追う」をはじめ、SLをテーマに十津川と亀井が活躍する 四篇を収録した、旅情推理傑作集。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
381 | 京都感情案内(上)、(下) | 京都で一年間、遊んでこい―― アパレルメーカーの社長である父親から、ポンと1億円を渡された平松宏は、 3月のある日、京都へやってきた。 京都の文化・伝統を存分に体験してから、自分の跡を継いでほしい、という 親心であった。 平松は祇園甲部の芸妓・小万や弁護士の葛西、骨董の目利き「後楽先生」、 経歴不明の実力者・五条実篤らと知り合う。 4月3日、平松は小万から「都をどり」に誘われるが、そこで小万の点てた お茶を飲んだ観光客の一人が死亡してしまう。 被害者は、平松の父親の会社と取引のある販売店主であった・・・・・・。
中央公論新社 C★NOVELS
都をどりに端を発した連続殺人事件。 京都府警の木下警部は捜査が難航する中、平松に一人の男を紹介した。 男は40歳にして、無味乾燥なサラリーマン生活を辞め、これからは平松のように 京都の遊びを覚えたい、という。 連日平松や西陣の大旦那とお茶屋遊びをするこの男は、自分の身分を偽った、 十津川警部、その人であった。 ある任務を胸に、十津川警部の秘密捜査が始まる! しかし、京都という町の不思議さが、「よそ者」十津川の捜査をより困難なものと していく・・・・・・。
中央公論新社 C★NOVELS |
382 | 十津川警部 哀しみの余部鉄橋 | 新宿のクラブホステスが殺された。 捜査線上に浮かんだのは、なんと新宿署の警部だった。 それも、十津川警部の同期生・・・・。 表題作「哀しみの余部鉄橋」をはじめ、山陰の温泉芸者の無惨な殺人事件を 安来節の節回しに乗せて解き明かす「十津川、民謡を唄う」。 流氷の北海道で行方を絶った、十津川班日下刑事の友人で演歌の作詞家。 彼は殺されたのか、怨歌がしばれる大地にこだまする・・・ 「北の空 悲しみの唄」。 北へ帰郷する青年が何者かに殺された、背後には、保険金殺人の罠が・・・ 「北への殺人ルート」。 殺人者の流れゆく先に待つのは望郷の地か。 十津川、亀井の追跡行が始まる。
小学館 文芸ポストNOVELS |
383 | 小樽 北の墓標 | カバーに記載なし
毎日新聞社 (新書判)
警視庁捜査一課のベテラン刑事、木村は定年を機に故郷の小樽へ 帰郷するという。 40数年間、一度も帰郷したことのない小樽へなぜ? 上野で起きた殺人事件を追う十津川は木村の動きを注視する。 運河の街・小樽と北の大地を舞台に、故郷を捨てた男の復讐が始まる! |
384 | 十津川警部 捜査行 −伊豆箱根事件簿− | 下田にいたはずの男が、東京湾で死体となって発見された!
十津川警部は、下田の蓮台寺温泉に逗留していた友人から、1通の手紙を 受け取った。 手紙には「きみとゆっくり話をしたい」と書いてあったのだが、その男が、 なぜか東京湾で、死体となって発見された。 そしてその妻も東京のマンションで殺害されていた。 十津川は受け取った手紙の文面に、奇妙な違和感を覚えた。 エリートサラリーマンの友人がなぜ殺されたのか? 十津川は手がかりを求めて、伊豆半島に向かった・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
385 | 十津川警部「子守唄殺人事件」 | 銀座クラブの美人ママが絞殺された。 現場にでんでん太鼓が遺され、被害者の口にはおしゃぶりが! 奇妙な遺留品の謎を解くべく十津川が捜査に乗り出した矢先、東京で演歌歌手、 仙台で女性評論家が殺される。 二つの事件現場にも、こけしと切り裂かれた人形が置かれていた。 十津川は、手掛かりが子守唄と関連していることに注目、京都へ飛び、 被害者たちの生き方を痛烈に批判する「子守唄を守る会」の存在を知る。 会のメンバーに疑惑をいだく十津川の前に、ある離婚裁判が浮上したが・・・。
祥伝社 ノン・ノベル |
386 | 脅迫者 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
エリートサラリーマンの安田は休日に妻の目を盗み銀座のホステス・美佐子と ドライブに出かけた。 その帰路、横断歩道に飛び出してきた男を巻き込み人身事故を起こしてしまった。 安田は示談に向けて話を進めたが、男は意外な要求をつきつけてきた・・・。 |
387 | 十津川警部 湖北の幻想 | 時代小説作家・広沢弘太郎は自分の妻である美奈子を戦国時代の美女に なぞらえて「お市の方」と呼んでいた。 が、妻には愛人がおり、その男が刺殺体となって発見される。 殺害現場には「オイチ」とダイイングメッセージが、残されていた――。 時代小説に描かれる虚実の間で、十津川警部がたどりついた真相とは?
講談社 講談社ノベルス |
388 | 十津川警部 捜査行 −愛と哀しみの信州− | 白鳥に魅せられた写真家は白鳥と心中したのか?
遠くシベリアの地から白鳥が飛来する初冬、信州松本に近い「白鳥の湖」の 畔で、一人の写真家が首を折られた一羽の白鳥とともに死んでいた。 その一ヵ月後、男の友人のカメラマンが、東京の自宅で血みどろの 死体となって発見された。 二つの事件に関連はあるのか? はじめは病死として処理されていた写真家の死に疑問を持った十津川警部は、 直ちに松本に飛んで、事件の真相を探る!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
389 | 湖西線12×4の謎 | 日下刑事は、叔父である元刑事・黒田伸行のマンションを訪れた。 彼の娘から、父と連絡が取れないと相談を受けたからだ。 部屋で日下が目にしたものは、何者かの死体だった! さらに現場には<KOKOKU 12×4>という謎のメッセージが残されていた。 十津川警部が捜査に乗り出すが、間もなく黒田の死体が琵琶湖で発見される。 現場である湖西へと飛ぶ十津川。 やがて第三の死体が発見され・・・・・・。 犯人の目的は? 謎の文字は何を意味するのか? 点が線へと繋がったとき、予想だにしなかった恐るべき陰謀が浮かび上がる――。 謎が謎を呼ぶ不可解な連続殺人に十津川の推理が冴える!
角川書店 カドカワ・エンタテインメント |
390 | 韓国新幹線を追え | 韓国新幹線を占拠した犯人の狙いは何か! 手に汗握るサスペンスと、胸に迫る感動!!
開業間もない韓国新幹線を舞台にした、政府要人の暗殺計画を示唆する文書が、 警視庁捜査一課に届いた。 文書のタイトルは[PLAN OF 「A」]。 AはAssassination(暗殺)を意味する頭文字だ。 その一週間後、東京都内で、在日韓国人三世、イ・シンジョンの絞殺死体が 発見された。 彼女は、近く予定されている政府特使の韓国訪問時に通訳を務めることに なっていた。 そして、ソウル市内で起きた日本人女性の殺人事件――。 急遽、韓国へ飛んだ十津川と亀井は、女性刑事、アン・テジュンの協力を得て、 危機の迫る韓国新幹線に乗り込んだ! 精力的な現地取材の成果を生かし、険悪な日韓関係と、韓国国内の抱える 社会問題をモチーフに、巨匠が描く、渾身の社会派トラベル・ミステリー!
光文社 カッパ・ノベルス |
391 | 外房線 60秒の罠 | 被害者は容疑者の見知らぬ女・・・!?
亡き恋人との思い出の南房総を傷心旅行中、男は安房鴨川駅前の喫茶店で 若い女と知りあう。 彼女は男を携帯のカメラで撮り、名刺をもらう。 その女が東京の井の頭公園で殺された。 男は容疑者として警視庁捜査一課にマークされるが、自分が鴨川シーワールドに 一緒に行った女は、被害者とは別人だと主張。 十津川警部は真相を求め、捜査に乗り出す。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
392 | 草津逃避行 | 十津川警部宛に届いた一通の手紙。 差出人は井岡さつきという女性。 そこには草津温泉で十津川と恋人のように過ごした思い出が綴られていた。 十津川には身に覚えがない。 さらに二通目の手紙では、さつきが勤めていたクラブのママ・北川悦子の 軽井沢の別荘で開かれた秘密パーティでホステスが失踪した事件が書かれ、 自らの身の危険を感じたさつきが助けを求めていた。 証拠がなく、捜査に踏み切れない十津川。 だが一週間後、さつきは毒殺死体で発見された! さつきとニセ十津川の足跡を追って、十津川は草津温泉へ向かう・・・。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
393 | 十津川警部、海峡をわたる 春香伝物語 | 二年前から祭りの最中に、若い女性ばかりを殺害する連続殺人事件が 起きていた。 犯人は『蒼き狩人』と名乗り、捜査陣を翻弄する。 そして新たな殺人を予告する挑戦状を警視庁に送りつけてきた! 十津川たちは必死の捜査の末、次の殺人が韓国南原市で開催される 「春香祭」で実行されると推測し、韓国へ飛ぶが・・・・・・。 韓国の純愛物語『春香伝』をもとに行われる「春香祭」を舞台にした 「十津川警部・祭りシリーズ」最新刊!!
文藝春秋 (新書判) |
394 | 三河恋唄 | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
四谷のお岩稲荷近くの路上で若い男が銃撃された。 運転免許証から、男は近くに住む吉良義久と判明したが、彼は記憶を 失っていた。 銃撃事件の謎と記憶を求めて義久は三河へ旅立った。 吉良義久を追って十津川と亀井も現地に向かった。 |
395 | 十津川警部 特急「雷鳥」蘇る殺意 | 平成元年2月、和倉温泉へ向かうお座敷グリーン車で若い女が不審死を 遂げたが、自殺か他殺か、真相はわからぬままとなった。 15年以上経って、事件の起きた車両を買い取って庭に保存している 高柳という男が、奇妙な掲示板を出す。 事件当日、この車両に乗っていた人に話をききたい、謝礼に10万円 払うという主旨だった。 やがて、高柳のもとへ話をしに来た若い男が殺され・・・・・・。 時効を迎えた事件が新たな連続殺人を呼んだ!? 東京・金沢を結ぶ推理行に十津川警部が挑む!
集英社 (新書判) |
396 | 五能線の女 | 十津川警部の元部下で、私立探偵の橋本豊。 彼は、秋田県東能代駅と青森県川部駅を結び、世界遺産・白神山地の ふもとを走る人気のローカル線、五能線の「リゾートしらかみ」の車内で、 気になる女を見かける。 その女、三村しのぶは、彼が弁護士の井上亜紀子から浮気調査を依頼された 会社社長の愛人だった。 彼女の死体が、五能線沿線の名所・千畳敷で発見される。 再び、井上弁護士の依頼を受け、殺人現場に向かった橋本は、三村しのぶ 殺人事件の容疑者として逮捕されてしまう。 そして、東京で、事件の鍵を握る井上弁護士が殺された。 罠にはめられた橋本を救うため、十津川と亀井は五能線に乗ることに!
新潮社 (新書判) |
397 | 十津川警部 捜査行 −古都に殺意の風が吹く− | 十津川班西本刑事の友人が京都で行方不明に!
十津川班の西本刑事は、友人の本田のフィアンセから呼び出されて京都に 赴いた。 「今、京都にいる。僕は、間違いなく、ここで、あいつに殺される・・・・・・」という 本田からの手紙を、フィアンセが受け取り、西本に助けを求めてきたのだ。 しかし、西本が京都に着いたとたん、謎めいた殺人事件が起きた。 被害者は本田のコートを着て、本田のキャッシュカードを所持していたのだ。 そしてさらに、第二の殺人事件が・・・・・・。 京都府警と協力しながら西本は事件の謎に迫る。 そして東京から十津川警部が駆けつけ・・・・・・。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
398 | 十津川村 天誅殺人事件 | 義によって天誅を下すものなり
財団法人〈日本の自然と伝統を守る会〉理事長奥寺真一郎が殺された。 現場には「義によって、、、、」の血書が残されていた。 事件のあった夜、十津川と名乗る男が奥寺を訪ねて来たというのだ。 「君が犯人ではないかと遺族が疑っている」という本多捜査一課長の言葉に、 驚き戸惑う十津川警部。 日本一の面積をもつ村、十津川村を世界遺産として残すべく尽力してきたという 奥寺の死の背景に、明治維新以来、歴史の闇に翻弄され続けた十津川郷士の 存在があることを知った十津川警部は現地に足を踏み入れた。 そこに待っていたのは新たな殺人事件。 紀伊山地の奥、山紫水明の地と、そこに生きる人々の純朴な気質に十津川は、 共感を覚えてゆく。 なぜ、桃源郷のようなこの村に忌まわしい事件が起きるのだろうか。 全国津々浦々を駆けめぐり事件を解決してきた名警部十津川が、その名の 由来となった十津川村を巻き込んだ事件に初めて遭遇し、捜査にかける 意気込みに拍車がかかる。
小学館 文芸ポストNOVELS |
399 | 北への逃亡者 | 最新の設備と斬新なデザインで話題の超高層ホテルで、開業日当日に 殺人事件が発生した。 客室のシャワールームで、寺西由香里という女性が花瓶で殴り殺されたのだ。 由香里は、このホテルを設計した売れっ子建築家・真田健一郎の秘書であった。 真田の弟子で由香里の恋人でもある小野寺誠は、第一発見者となり狼狽し 逃走してしまう。 限りなくクロに近い容疑者として、小野寺に捜査の手は伸びる。 平泉、花巻、八幡平、田沢湖―― 東北地方を逃げ回る小野寺、十津川の命を受けて追う二人の刑事、三田村と 北条早苗。 小野寺と捜査本部にかかる謎の電話。 真犯人の狙いは何なのか?
中央公論新社 C★NOVELS |
400 | 十津川警部 捜査行 −神話と殺意の中国路− | 離婚した男女の再婚旅行に仕掛けられた鉄壁のアリバイトリック!
出雲から博多に向かう急行列車の中で、毒物による殺人事件が発生した。 しかし、犯人の目ぼしがつかないまま、事件は迷宮入りになってしまった。 ところが、スポーツ紙に載っていたアニメ・プロデューサーの結婚の記事を 目にした十津川班の西本刑事が、奇妙な符合に気づいた。 迷宮入りした事件の被害者と、新聞記事の人物との接点を発見したのだ。 事件は新たな進展を見せることになる。 さっそく十津川班の刑事が、事件現場に飛んだ。
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |
401 | 十津川警部 湯けむりの殺意 | 警視庁捜査一課の本多課長宛に<四国の道後温泉を愛する者>という 差出人からの手紙が届いた。 三田村刑事が、道後温泉の老舗ホテルの娘・木下めぐみを殺したというのだ。 手紙によれば、めぐみは三田村に金をせびられたり、暴力をふるわれ、 実家に帰ってきた直後に殺されたという。 愛媛県警に確認すると、確かにめぐみは殺されており、折悪しく三田村も、 叔父の葬儀で道後に行っていた。 心当たりはないという三田村だが、彼に不利な証拠が次々と発見され・・・・・・。 「道後温泉で死んだ女」他、温泉地を舞台にした四篇を収録。
徳間書店 トクマ・ノベルズ |
402 | 夜行快速えちご殺人事件 | 新宿のパチンコ店社長が殺され、従業員三宅修が現金五百万円とともに 消えた。 彼は二三時九分発新潟行き快速「ムーンライトえちご」で郷里の長岡に 向かったと考えられた。 一方、同じ夜行列車から、起業資金一千万円を貯めて帰郷する江見はるかも 姿を消していた・・・・・・。 真夜中を走る列車から失踪した二人の男女。 彼らの行方を追う十津川警部は、不審な女性五人組の影を掴むが!? やがて、震災の傷跡が残る北国の街に浮かび上がった、事件と欲望の構図とは? 国民的人気シリーズ、最新作!
祥伝社 ノン・ノベル |
403 | 危険な遊び | カバーに記載なし
双葉社 フタバ・ノベルス
ボクと晋ちゃんは日曜日の晩に、八幡さまの隣に建つ家の庭に柿を盗もうと 忍び込んだ。 しかし、そこでは男の人が女物の品を焚き火に投げ入れていた。 ボクと晋ちゃんはそれを頂戴してきたのだが・・・!? |
404 | 十津川警部 幻想の信州上田 | 東京都内で二件の刺殺事件が発生。 二件とも被害者の顔の上には、六枚の一文古銭が置かれていた。 戦国時代に六文銭を旗印にした真田家ゆかりの地、信州へ向かう十津川警部。 真田家の子孫をめぐって暗躍する団体の存在を突き止めるが・・・・・・。 なかなか尻尾を出さない犯人をあぶり出すべく、十津川が一計を案ずる!
講談社 講談社ノベルス |
405 | 十津川警部 捜査行 −愛と絶望の瀬戸内海流− | ミステリー作家の殺害事件と、女子大生殺人事件の関連は?
トラベル・ミステリーの第一人者、北川京介が、白昼、取材中に殺された。 同行した編集者に容疑がかけられたが、東京の深大寺で女子大生が殺害された 事件をきっかけに、新たな容疑者が浮かび上がってきた。 しかし、その容疑者にはアリバイがあった。 そのアリバイ工作を崩すべく、十津川警部の推理と捜査が続く!
実業之日本社 ジョイ・ノベルス |